フジ日本
Fuji Nihon Corporation
最終更新日: 2026年3月25日
砂糖の会社から、食と健康の未来をつくる会社へ。イヌリンで腸活革命を起こすスタンダード企業
夢のあるたくましい会社
この会社ってなに?
スーパーで見かける「さくらんぼ印」の砂糖、飲料やヨーグルトに配合される食物繊維「イヌリン」、そして健康志向の食品に使われる機能性素材。これらの多くにフジ日本が関わっています。また、双日グループと共同出資した植物肉ブランド「NIKUVEGE」も展開中。毎日の食卓を支える砂糖から、腸活ブームで注目される機能性素材まで、私たちの「食と健康」に深く結びついた企業です。
フジ日本は、フジ製糖(1947年創業)と日本精糖(1949年創業)をルーツに持つ精糖メーカーです。「さくらんぼ印」「フジ印」の砂糖で知られ、双日の持分法適用会社として安定した経営基盤を持ちます。FY2025/3は売上高282億円(前年比+9.0%)、営業利益32億円と過去最高益を更新。砂糖由来の食物繊維「イヌリン」を軸とした機能性素材事業の成長が著しく、塩水港精糖とのアライアンスや植物肉事業への出資など、精糖の枠を超えた事業展開を加速しています。4期連続増配中で配当利回り5.31%と高水準です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋兜町6番7号 兜町第7平和ビル7階
- 公式
- www.fuji-nihon.com
社長プロフィール
当社は精糖事業を基盤としながら、砂糖由来の機能性素材「イヌリン」を軸に、食と健康の領域で新たな価値を創造してまいります。長期ビジョン「NEXT VISION 2040」のもと、経常利益100億円を目指し、攻めの経営に転換してまいります。
この会社のストーリー
戦後の食料難の中、フジ製糖株式会社として設立。国民の食生活を支える砂糖の安定供給を使命とした。
もう一つのルーツである日本精糖株式会社が創業。後にフジ製糖と合併し、精糖業界の中堅企業としての地位を確立する。
フジ製糖と日本精糖が合併し「フジ日本精糖株式会社」として新たにスタート。双日グループの一員として事業基盤を強化。
砂糖由来の食物繊維「イヌリン」の製造販売を本格化。腸活ブームを追い風に、機能性素材事業が急成長を遂げる。
「フジ日本株式会社」に社名変更。長期ビジョン「NEXT VISION 2040」と中期経営計画「CHANGE 2028」を策定し、経常利益100億円を目指す。
塩水港精糖との包括的アライアンスを締結。精糖業界の再編をリードしながら、機能性食品事業のさらなる拡大を目指す。
注目ポイント
5期連続増配を達成し、配当利回りは食料品業界トップクラスの5.63%。配当性向30%以上を方針として掲げ、今後も安定的な増配が期待できます。株主優待と合わせた総合還元が魅力的です。
砂糖由来の機能性食物繊維「イヌリン」が腸活ブームに乗り急成長中。営業利益率20%超の高収益事業として、精糖に次ぐ第2の柱に成長しています。健康志向の高まりを追い風に、さらなる拡大が期待されます。
総合商社・双日が31.78%を保有する安定企業。安定株主比率73.3%と経営基盤は盤石です。自己資本比率70%超の強固な財務体質に加え、実質無借金に近い経営が安心感を提供します。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 9円 | 38.7% |
| FY2017/3 | 11円 | 41.4% |
| FY2018/3 | 11円 | 37.2% |
| FY2019/3 | 11円 | 85.9% |
| FY2020/3 | 11円 | 24.7% |
| FY2021/3 | 11円 | 24.6% |
| FY2022/3 | 13円 | 21.6% |
| FY2023/3 | 17円 | 27.3% |
| FY2024/3 | 32円 | 36.3% |
| FY2025/3 | 34円 | 31.7% |
| 必要株数 | 100株以上(約6.4万円) |
| 金額相当 | 500円〜10,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当は5期連続増配を達成し、FY2026/3は1株36円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。FY2021/3の11円から約3.3倍に増加しており、配当利回り5.63%は食料品業界でもトップクラスの高配当です。株主優待と合わせた総合利回りも魅力的で、個人投資家に人気の銘柄です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
フジ日本の業績は5期連続の増収を達成し、FY2025/3で売上高282億円・営業利益32億円と過去最高益を更新しました。精糖事業の安定収益に加え、機能性素材「イヌリン」を中心としたフードサイエンス事業の急成長が牽引しています。FY2026/3は売上高291億円・営業利益31億円を予想しており、営業利益は前年の特殊要因を除けば実質的な成長基調を維持しています。
事業ごとの売上・利益
精製糖・砂糖の製造販売が主力。「さくらんぼ印」「フジ印」ブランドで業務用・家庭用を展開。売上構成比58%を占める最大セグメント。
砂糖由来の食物繊維「イヌリン」を中心とした機能性素材の製造販売。腸活ブームを背景に急成長中。利益率20%超の高収益セグメント。
旧工場跡地等の賃貸不動産事業。安定的な賃料収入により高い利益率を確保。売上構成比は小さいが利益貢献度が高い。
輸出入・三国間貿易等。双日グループとの連携により海外取引を拡大中。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.2% | 5.1% | - |
| FY2022/3 | 8.5% | 6.5% | - |
| FY2023/3 | 6.8% | 5.9% | - |
| FY2024/3 | 9.1% | 7.3% | 8.4% |
| FY2025/3 | 8.7% | 8.4% | 11.5% |
営業利益率は7.6%から11.5%へと大幅に改善しており、食料品業界の中でも高い収益性を誇ります。特にFY2025/3のROE 11.9%は過去5年で最高水準に達し、資本効率の改善が顕著です。イヌリン等の高付加価値製品の売上拡大が利益率向上の主因です。
財務は安全?
FY2023/3まで実質無借金経営を続けていましたが、FY2024/3以降は成長投資のため有利子負債が増加しています。それでも自己資本比率は70.6%と極めて高水準を維持しており、財務の健全性は業界トップクラスです。BPSも5期連続で増加し、着実な資産蓄積が進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 18.4億円 | -4.8億円 | -3.5億円 | 13.6億円 |
| FY2022/3 | 5.5億円 | -4.8億円 | -2.8億円 | 7,900万円 |
| FY2023/3 | 5.8億円 | -1.7億円 | 6.3億円 | 4.1億円 |
| FY2024/3 | 9.4億円 | -5.2億円 | -7,000万円 | 4.3億円 |
| FY2025/3 | 33.2億円 | -15.5億円 | -3.8億円 | 17.8億円 |
営業キャッシュフローはFY2025/3に33億円と大幅に改善し、過去5年間で最高水準を記録しました。フリーキャッシュフローも17億円の黒字に転換。投資キャッシュフローはイヌリン事業や設備投資への積極投資を反映しており、稼ぐ力と投資のバランスが良好です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.7億円 | 5.7億円 | 32.4% |
| FY2022/3 | 19.2億円 | 3.0億円 | 15.8% |
| FY2023/3 | 21.2億円 | 4.5億円 | 21.2% |
| FY2024/3 | 32.0億円 | 8.3億円 | 26.0% |
| FY2025/3 | 36.5億円 | 8.1億円 | 22.0% |
税引前利益はFY2025/3に36億円と過去最高を記録しました。実効税率は15〜32%と年度により変動がありますが、FY2022/3の低税率は税効果会計の一時的な影響によるものです。安定的な納税を通じて社会に貢献しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 783万円 | 241人 | - |
従業員の平均年収は783万円と、精糖業界の中では高水準の給与です。従業員241名と少数精鋭の組織体制で、一人当たりの生産性の高さがうかがえます。平均年齢41.8歳、平均勤続年数14.5年と安定した雇用環境を提供しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は双日・和田製糖・鈴与。
筆頭株主の双日が31.78%を保有する持分法適用会社であり、経営基盤は極めて安定しています。和田製糖(9.57%)、鈴与(7.41%)など取引先企業が上位に名を連ね、双日食料(1.65%)もグループとして保有。事業法人の保有比率が67.3%と圧倒的で、安定株主比率73.3%は食料品業界の中でも突出した水準です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 精糖事業 | 164億円 | 11.5億円 | 7.0% |
| 機能性素材事業 | 68億円 | 14.2億円 | 20.9% |
| 不動産事業 | 8億円 | 5.8億円 | 72.5% |
| その他事業 | 42億円 | 0.9億円 | 2.1% |
精糖事業が売上の58%を占める最大セグメントですが、利益面では機能性素材事業の存在感が際立ちます。イヌリンを中心とする機能性素材事業は営業利益率20.9%と極めて高い収益性を誇り、今後の成長ドライバーとして期待されています。不動産事業も利益率72.5%で安定収益に貢献しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名中、女性が1名(10.0%)を占めています。社外取締役比率は60%とガバナンスの透明性が高い体制です。6社の連結子会社を有し、少数精鋭でありながら効率的なグループ経営を実践しています。平均勤続年数14.5年と人材の定着率も良好です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 277億円 | — | 282億円 | +1.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 20億円 | — | 32億円 | +61.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
フジ日本は長期ビジョン「NEXT VISION 2040」のもと、第1次中計「CHANGE 2028」で経常利益40億円・ROE 12%以上を目標に掲げています。FY2025実績は経常利益36.5億円・ROE 11.9%と初年度から目標の91%に到達しており、最終年度を待たず前倒しでの目標達成も視野に入っています。長期目標の経常利益100億円(2040年)に向けた基盤固めが順調に進んでいます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
フジ日本のTSRは5年間で228.5%と、TOPIX(213.4%)を上回るパフォーマンスを達成しています。FY2023まではTOPIXに劣後していましたが、FY2024に株価が大幅上昇し一気に逆転。高配当と機能性素材事業の成長期待が、株主価値の向上に大きく貢献しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 114.4万円 | +14.4万円 | 14.4% |
| FY2022 | 105.4万円 | +5.4万円 | 5.4% |
| FY2023 | 111.0万円 | +11.0万円 | 11.0% |
| FY2024 | 213.6万円 | +113.6万円 | 113.6% |
| FY2025 | 228.5万円 | +128.5万円 | 128.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
フジ日本の株価指標は、PER 14.7倍と食料品業界平均(17.6倍)を下回る割安水準にあります。一方、PBR 1.38倍は業界平均を上回っており、これは高い収益性と成長期待が反映されたものです。配当利回り5.63%は業界平均の2倍以上と際立った高配当銘柄です。信用倍率9.42倍は買い残がやや多い状態ですが、高配当目的の現物保有が主体と考えられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3の通期業績予想を9%上方修正。第3四半期累計の経常利益は前年同期比6.1%増の31.3億円と好調に推移。
塩水港精糖とアライアンス契約を締結。製造・購買・ロジスティックス・研究開発・商品開発の広範囲で提携し、精糖業界の再編を加速。
「フジ日本精糖株式会社」から「フジ日本株式会社」に社名変更。精糖の枠を超えた事業展開への意思を示す。
最新ニュース
フジ日本 まとめ
ひとめ診断
「さくらんぼ印の砂糖から機能性素材イヌリンへ。精糖を基盤に食の未来を拓く双日系スタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「食料品」に分類される他の企業
小麦粉・食用油・糖化製品の三本柱で食を支える、創立90年のプライム穀物ソリューション企業
『鍛高譚』だけじゃない、焼酎から酵素医薬品まで手掛ける堅実派の酒造メーカー
冷凍食品と低温物流の両輪で成長する食のインフラ企業、新中計で営業利益率10%・海外比率40%を目指す
西日本地盤の非全農系配合飼料中堅。PBR0.37倍の超割安バリュー株
不動産売却で財務刷新、ビール専業メーカーへの大転換を図る老舗酒類グループ
マヨネーズ国内シェアNo.1、100年ブランドが価格転嫁力と海外展開で再成長軌道に乗る
『セブンの胃袋』を60年支え、今度はアメリカの胃袋も掴みにかかる中食の巨人
北海道のてん菜から砂糖をつくる、国産ビート糖のトップメーカー。製糖に留まらない多角化で新たな成長へ