井村屋グループ(株)2209
IMURAYA GROUP CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
コンビニやスーパーで見かける「あずきバー」は年間2億6,500万本以上売れる国民的アイス。冬には「肉まん・あんまん」、防災用には「えいようかん」、甘味には「ゆであずき」や「おしるこ」と、季節を問わず井村屋の商品が身近にあります。マレーシアなど海外にも展開し、日本の和菓子文化を世界に広げています。最近ではアンナミラーズの新店舗展開や3カ国スイーツの新業態にも挑戦しています。
井村屋グループは1896年に三重県松阪市で菓子舗として創業し、あずきバー・肉まん・ようかんなどのロングセラー商品を持つ総合食品企業です。2025年3月期は売上高511億円(前年比+6.0%)、営業利益30億円と5期連続で過去最高益を更新。中期経営計画「Value Innovation 2026」のもと、売上高550億円・営業利益率6.0%を目指しています。PER 14.0倍・PBR 1.42倍で、4期連続増配と年2回の株主優待が個人投資家に人気です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 三重県津市高茶屋七丁目1番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
あずきバー、肉まん・あんまん、ゆであずき、えいようかん等のロングセラー商品を展開。あずきバーシリーズは年間2.65億本を突破し、アイス工場の新設も計画中。売上構成比約67%を占める主力セグメント。
豆腐・スイーツ等のチルド商品を製造販売。コンビニ向けスイーツのOEM・ODM供給も手がける。売上構成比約19%。
マレーシア・中国・米国での冷凍食品・和菓子の製造販売。中期経営計画で海外売上比率8.8%を目標に拡大中。売上構成比約11%。
不動産賃貸事業等。安定的な収益基盤として機能。売上構成比約3%。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.0% | 2.2% | - |
| 2022/03期 | 8.8% | 5.0% | - |
| 2023/03期 | 8.9% | 5.1% | - |
| 2024/03期 | 9.7% | 5.3% | 5.3% |
| 2025/03期 | 10.2% | 5.9% | 5.9% |
| 3Q FY2026/3 | 11.5%(累計) | 5.6%(累計) | 7.8% |
営業利益率は1.8%から5.9%へと大幅に改善しており、収益体質の転換が着実に進んでいます。ROEも4.0%から9.9%へ上昇し、資本効率の改善が顕著です。中期経営計画では営業利益率6.0%を目標に掲げており、2025/03期の5.9%はほぼ目標水準に達しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 422億円 | — | 6.6億円 | 50.2円 | — |
| 2022/03期 | 422億円 | 17.1億円 | 14.7億円 | 112.6円 | -0.0% |
| 2023/03期 | 447億円 | 19.9億円 | 16.1億円 | 123.2円 | +6.0% |
| 2024/03期 | 482億円 | 25.4億円 | 19.3億円 | 147.6円 | +7.9% |
| 2025/03期 | 511億円 | 30.1億円 | 22.0億円 | 168.3円 | +6.0% |
井村屋グループの業績は着実な成長を続けており、2025/03期で売上高511億円・営業利益30億円と5期連続で過去最高益を更新しました。あずきバーシリーズの販売好調や価格改定効果、海外事業の成長が寄与しています。2026/03期は売上高525億円・営業利益30.5億円を予想し、安定した増収増益基調が続く見通しです。 【3Q 2026/03期実績】売上414億円(通期予想比79%)、営業利益32億円(同106%)、純利益23億円(同101%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 菓子・食品事業 | 345億円 | 22.5億円 | 6.5% |
| デイリーチルド事業 | 96億円 | 4.8億円 | 5.0% |
| 海外事業 | 58億円 | 2.5億円 | 4.3% |
| その他事業 | 12億円 | 0.3億円 | 2.5% |
菓子・食品事業が売上の約67%を占める最大セグメントで、あずきバーや肉まんなどのロングセラー商品が業績を牽引しています。デイリーチルド事業(19%)はOEM・ODMで安定収益を確保し、海外事業(11%)は中期経営計画の成長ドライバーとして拡大中です。全セグメントで黒字を維持しており、バランスの取れた事業ポートフォリオが特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 495億円 | — | 511億円 | +3.3% |
| 2024期 | 465億円 | — | 482億円 | +3.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
井村屋グループは「Value Innovation 2026」のもと、2026期に売上高550億円・営業利益率6.0%を最終目標に掲げています。2025期実績は売上高511億円・営業利益率5.9%と目標に近接しており、最終年度での目標達成が現実的です。特にあずきバーの増産体制構築と海外事業の拡大が成長ドライバーとなっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025/03期通期決算で売上高511億円・営業利益30億円を達成。5期連続で過去最高益を更新。
あずきバーシリーズ販売4億本に向けた供給体制の確立を目指し、アイス工場の新設を発表。
新中期経営計画「Value Innovation 2026」を策定。売上高550億円・営業利益率6.0%を目標に設定。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は54〜60%台で推移しており、財務基盤は非常に健全です。2024/03期に設備投資のため一時的に有利子負債が85億円に増加しましたが、2025/03期には18億円まで大幅に圧縮。純資産は着実に積み上がり、BPSは1,236円から1,729円へ成長しています。 【3Q 2026/03期】総資産446億円、純資産243億円、自己資本比率46.4%、有利子負債53億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 35.7億円 | ▲13.1億円 | ▲23.6億円 | 22.6億円 |
| 2022/03期 | 29.1億円 | ▲9.6億円 | ▲20.5億円 | 19.5億円 |
| 2023/03期 | 24.5億円 | ▲23.8億円 | 4.0億円 | 7,700万円 |
| 2024/03期 | 26.7億円 | ▲35.5億円 | 4.6億円 | ▲8.7億円 |
| 2025/03期 | 60.7億円 | ▲18.3億円 | ▲40.8億円 | 42.4億円 |
2025/03期は営業キャッシュフロー60億円と過去最高の営業CFを記録しました。2023期〜2024は設備投資(アイス工場等)の拡大でFCFが一時的に縮小しましたが、2025/03期には投資の回収が始まりFCFが42億円に回復。投資と回収のバランスが良好な健全なキャッシュフロー経営を実現しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役16名中、女性が4名(25.0%)と食品業界の中でも高い女性比率を実現しています。初の女性社長・会長を輩出した企業文化を反映しています。10社の連結子会社を統括し、平均勤続年数13.2年と安定した人材基盤を築いています。設備投資は21.9億円で、アイス工場新設に向けた投資を加速しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 602万円 | 952人 | - |
従業員の平均年収は602万円で、平均年齢38.4歳と比較的若い組織構成が特徴です。平均勤続年数13.2年と定着率が高く、食品メーカーとして安定した雇用環境を維持しています。持株会社制のため単体従業員数は少なめですが、グループ全体では約1,200名超の規模です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
井村屋グループのTSRは5年間で141.1%と株価は上昇していますが、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。これは時価総額が小さく流動性が低い中小型株の特性もあります。ただし、業績は5期連続最高益と堅調であり、中期経営計画の目標達成による再評価がTSR改善の鍵となるでしょう。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 54.4% |
| 2017/03期 | 22円 | 36.9% |
| 2018/03期 | 24円 | 26.5% |
| 2019/03期 | 24円 | 25.0% |
| 2020/03期 | 24円 | 228.1% |
| 2021/03期 | 24円 | 47.8% |
| 2022/03期 | 26円 | 23.1% |
| 2023/03期 | 28円 | 22.7% |
| 2024/03期 | 31円 | 21.0% |
| 2025/03期 | 36円 | 21.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約25万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜6,000円相当(年2回合計) |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当は4期連続で増配しており、2025/03期は1株36円と2021/03期の24円から50%増額しています。配当性向は約21%と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配余地が十分あります。加えて、年2回の株主優待で自社製品がもらえるため、配当+優待の総合利回りが個人投資家に人気の銘柄です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 141.9万円 | 41.9万円 | 41.9% |
| 2022期 | 128.0万円 | 28.0万円 | 28.0% |
| 2023期 | 127.5万円 | 27.5万円 | 27.5% |
| 2024期 | 146.1万円 | 46.1万円 | 46.1% |
| 2025期 | 141.1万円 | 41.1万円 | 41.1% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
井村屋グループの株価指標は、PER 14.0倍と食料品セクター平均(18.5倍)を下回る水準にあります。PBRも1.42倍とセクター平均並みで、業績成長を考慮すると割安感があります。信用倍率は4.25倍と買い長の状態で、個人投資家の人気の高さを反映しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.2億円 | 2.6億円 | 28.7% |
| 2022/03期 | 20.8億円 | 6.0億円 | 29.0% |
| 2023/03期 | 22.8億円 | 6.7億円 | 29.5% |
| 2024/03期 | 29.0億円 | 9.7億円 | 33.5% |
| 2025/03期 | 31.7億円 | 9.7億円 | 30.7% |
税引前利益は5期連続で増加し、2025/03期には31.7億円に到達しました。実効税率は概ね29〜34%で推移しており、安定した税負担構造となっています。2026/03期の予想実効税率26.2%はやや低めですが、税制優遇措置の適用を反映しています。
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