2209プライム

井村屋グループ(株)

IMURAYA GROUP CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE9.1%
BPS1728.6円
自己資本比率51.4%
FY2025/3 有報データ

あずきバーで日本の夏を彩り、肉まんで冬を温める。130年の歴史を持つ三重発の食のイノベーター

おいしい!の笑顔をつくる

この会社ってなに?

コンビニやスーパーで見かける「あずきバー」は年間2億6,500万本以上売れる国民的アイス。冬には「肉まん・あんまん」、防災用には「えいようかん」、甘味には「ゆであずき」や「おしるこ」と、季節を問わず井村屋の商品が身近にあります。マレーシアなど海外にも展開し、日本の和菓子文化を世界に広げています。最近ではアンナミラーズの新店舗展開や3カ国スイーツの新業態にも挑戦しています。

井村屋グループは1896年に三重県松阪市で菓子舗として創業し、あずきバー・肉まん・ようかんなどのロングセラー商品を持つ総合食品企業です。2025年3月期は売上高511億円(前年比+6.0%)、営業利益30億円と5期連続で過去最高益を更新。中期経営計画「Value Innovation 2026」のもと、売上高550億円・営業利益率6.0%を目指しています。PER 14.0倍・PBR 1.42倍で、4期連続増配と年2回の株主優待が個人投資家に人気です。

食料品プライム市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
三重県津市高茶屋七丁目1番1号
公式
www.imuraya-group.com

社長プロフィール

大西 安樹
代表取締役社長(CEO兼COO)
改革推進型経営者
「おいしい!の笑顔をつくる」を企業理念に、あずきの力を活かした商品開発と、グローバルな事業展開を通じて、すべてのお客様に笑顔と感動をお届けしてまいります。新中期経営計画「Value Innovation 2026」のもと、イノベーションと成長を加速させます。

この会社のストーリー

1896
三重県松阪市で菓子舗として創業

井村屋の原点は明治29年、三重県松阪市の小さな和菓子店。あずきへのこだわりが、すべての始まりだった。

1961
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場し、全国展開への基盤を確立。「あずき」を核にした商品ラインナップの拡充を加速した。

1973
あずきバー発売開始

国民的アイスとなる「あずきバー」が誕生。そのかたさと素朴な味わいが長年愛され、年間2億本超のロングセラーに。

2010
持株会社制に移行

井村屋グループ株式会社として持株会社制に移行。グループ戦略の強化と各事業会社の成長を加速させた。

2020
「えいようかん」が防災食として注目

5年保存可能な「えいようかん」が防災意識の高まりとともに注目され、新たな需要を開拓。あずきの可能性を広げた。

2024
中計「Value Innovation 2026」始動

売上高550億円・営業利益率6.0%を目標とする新中期経営計画を策定。海外事業とDX推進を成長の柱に据えた。

注目ポイント

5期連続最高益の成長企業

売上高は5年で42億円→511億円と21%成長し、営業利益は7.5億円→30億円と4倍に拡大。あずきバーの増産と海外展開で成長を加速しています。

年2回の株主優待が嬉しい

3月と9月の年2回、自社製品の詰め合わせがもらえます。あずきバーや肉まんなど、実際に使えるお得な優待で個人投資家に大人気。配当と合わせた総合利回りも魅力です。

堅実な財務体質と4期連続増配

自己資本比率60%超の健全な財務に加え、4期連続増配を実現。配当性向は約21%と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配が期待できます。

サービスの実績は?

36
1株当たり配当金
FY2025実績
+16.1% YoY
+6.0%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+18.4%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
952
単体従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 36円
安全性
安定
自己資本比率 51.4%(自己資本比率60%超・有利子負債18億円と財務は極めて健全)
稼ぐ力
普通
ROE 9.1%(営業利益率5.9%は食品業界では良好な水準、5期連続で改善中)
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
36
方針: 安定配当を基本とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/31054.4%
FY2017/32236.9%
FY2018/32426.5%
FY2019/32425.0%
FY2020/324228.1%
FY2021/32447.8%
FY2022/32623.1%
FY2023/32822.7%
FY2024/33121.0%
FY2025/33621.4%
9期連続増配
株主優待
あり
自社製品詰め合わせ(500円相当〜)
必要株数100株以上(約25万円)
金額相当1,000円〜6,000円相当(年2回合計)
権利確定月3月・9月

配当は4期連続で増配しており、FY2025/3は1株36円とFY2021/3の24円から50%増額しています。配当性向は約21%と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配余地が十分あります。加えて、年2回の株主優待で自社製品がもらえるため、配当+優待の総合利回りが個人投資家に人気の銘柄です。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.1%
業界平均
7.6%
営業利益率上回る
この会社
12.2%
業界平均
7.1%
自己資本比率上回る
この会社
51.4%
業界平均
45.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3422億円
FY2023/3447億円
FY2024/3482億円
FY2025/3511億円
営業利益
FY2022/341.3億円
FY2023/351.1億円
FY2024/360.5億円
FY2025/362.2億円

井村屋グループの業績は着実な成長を続けており、FY2025/3で売上高511億円・営業利益30億円と5期連続で過去最高益を更新しました。あずきバーシリーズの販売好調や価格改定効果、海外事業の成長が寄与しています。FY2026/3は売上高525億円・営業利益30.5億円を予想し、安定した増収増益基調が続く見通しです。

事業ごとの売上・利益

菓子・食品事業
345億円67.5%)
デイリーチルド事業
96億円18.8%)
海外事業
58億円11.4%)
その他事業
12億円2.3%)
菓子・食品事業345億円
利益: 22.5億円利益率: 6.5%

あずきバー、肉まん・あんまん、ゆであずき、えいようかん等のロングセラー商品を展開。あずきバーシリーズは年間2.65億本を突破し、アイス工場の新設も計画中。売上構成比約67%を占める主力セグメント。

デイリーチルド事業96億円
利益: 4.8億円利益率: 5.0%

豆腐・スイーツ等のチルド商品を製造販売。コンビニ向けスイーツのOEM・ODM供給も手がける。売上構成比約19%。

海外事業58億円
利益: 2.5億円利益率: 4.3%

マレーシア・中国・米国での冷凍食品・和菓子の製造販売。中期経営計画で海外売上比率8.8%を目標に拡大中。売上構成比約11%。

その他事業12億円
利益: 0.3億円利益率: 2.5%

不動産賃貸事業等。安定的な収益基盤として機能。売上構成比約3%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
6.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
12.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.3%2.2%7.9%
FY2022/34.3%5.0%9.8%
FY2023/36.9%4.7%11.4%
FY2024/312.4%5.1%12.6%
FY2025/39.1%6.0%12.2%

営業利益率は1.8%から5.9%へと大幅に改善しており、収益体質の転換が着実に進んでいます。ROEも4.0%から9.9%へ上昇し、資本効率の改善が顕著です。中期経営計画では営業利益率6.0%を目標に掲げており、FY2025/3の5.9%はほぼ目標水準に達しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率51.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
18.0億円
会社の純資産
221億円

自己資本比率は54〜60%台で推移しており、財務基盤は非常に健全です。FY2024/3に設備投資のため一時的に有利子負債が85億円に増加しましたが、FY2025/3には18億円まで大幅に圧縮。純資産は着実に積み上がり、BPSは1,236円から1,729円へ成長しています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+60.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-18.3億円
投資CF
借入・返済など
-40.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+42.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/335.7億円-13.1億円-23.6億円22.6億円
FY2022/329.1億円-9.6億円-20.5億円19.5億円
FY2023/324.5億円-23.8億円4.0億円7,700万円
FY2024/326.7億円-35.5億円4.6億円-8.7億円
FY2025/360.7億円-18.3億円-40.8億円42.4億円

FY2025/3は営業キャッシュフロー60億円と過去最高の営業CFを記録しました。FY2023〜2024は設備投資(アイス工場等)の拡大でFCFが一時的に縮小しましたが、FY2025/3には投資の回収が始まりFCFが42億円に回復。投資と回収のバランスが良好な健全なキャッシュフロー経営を実現しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1原材料(小豆・砂糖・油脂等)価格の変動リスク
2為替変動リスク(海外事業・輸入原材料への影響)
3気候変動・異常気象による原材料調達リスク
4食品安全に関する事故・リコール発生リスク
5少子高齢化による国内市場縮小リスク
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/39.2億円2.6億円28.7%
FY2022/320.8億円6.0億円29.0%
FY2023/322.8億円6.7億円29.5%
FY2024/329.0億円9.7億円33.5%
FY2025/331.7億円9.7億円30.7%

税引前利益は5期連続で増加し、FY2025/3には31.7億円に到達しました。実効税率は概ね29〜34%で推移しており、安定した税負担構造となっています。FY2026/3の予想実効税率26.2%はやや低めですが、税制優遇措置の適用を反映しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
602万円
従業員数
952
平均年齢
38.4歳
平均年収従業員数前年比
当期602万円952-

従業員の平均年収は602万円で、平均年齢38.4歳と比較的若い組織構成が特徴です。平均勤続年数13.2年と定着率が高く、食品メーカーとして安定した雇用環境を維持しています。持株会社制のため単体従業員数は少なめですが、グループ全体では約1,200名超の規模です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主59.2%
浮動株40.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.3%
事業法人等24.9%
外国法人等1.6%
個人その他41.8%
証券会社1.4%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は三十三銀行・百五銀行・三菱UFJ銀行。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,295,000株)10.11%
株式会社三十三銀行(632,000株)4.93%
株式会社百五銀行(578,000株)4.52%
株式会社三菱UFJ銀行(559,000株)4.36%
井村屋取引先持株会(516,000株)4.03%
株式会社サンライフ(321,000株)2.51%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(269,000株)2.1%
株式会社西村商店(239,000株)1.86%
株式会社榎本武平商店(214,000株)1.67%
三井住友海上火災保険株式会社(186,000株)1.45%

筆頭株主は信託銀行(10.11%)で、地元三重県の三十三銀行(4.93%)・百五銀行(4.52%)が上位に並ぶ地域密着型の株主構成です。井村屋取引先持株会が4.03%を保有し、取引先との信頼関係の深さを示しています。外国人投資家比率は1.6%と低く、個人投資家(41.8%)が最大の株主層で、優待・配当目的の長期保有が多い安定的な構成です。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億4,161万円
取締役9名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
菓子・食品事業345億円22.5億円6.5%
デイリーチルド事業96億円4.8億円5.0%
海外事業58億円2.5億円4.3%
その他事業12億円0.3億円2.5%

菓子・食品事業が売上の約67%を占める最大セグメントで、あずきバーや肉まんなどのロングセラー商品が業績を牽引しています。デイリーチルド事業(19%)はOEM・ODMで安定収益を確保し、海外事業(11%)は中期経営計画の成長ドライバーとして拡大中です。全セグメントで黒字を維持しており、バランスの取れた事業ポートフォリオが特徴です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 16名)
女性 4名(25.0% 男性 12
25%
75%
監査報酬
2,400万円
連結子会社数
10
設備投資額
21.9億円
平均勤続年数(従業員)
13.2
臨時従業員数
268

取締役・監査役16名中、女性が4名(25.0%)と食品業界の中でも高い女性比率を実現しています。初の女性社長・会長を輩出した企業文化を反映しています。10社の連結子会社を統括し、平均勤続年数13.2年と安定した人材基盤を築いています。設備投資は21.9億円で、アイス工場新設に向けた投資を加速しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計最終年度の目標に向けて順調に進捗。売上高は目標の93%、営業利益率は目標の98%に到達しており、FY2026での達成可能性が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「Value Innovation 2026(新価値創造)」
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 550億円 順調 (511億円 (FY2025))
92.9%
営業利益率: 目標 6.0% 順調 (5.9% (FY2025))
98.3%
海外売上比率: 目標 8.8% 順調 (約6.6% (FY2025推定))
75%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025495億円511億円+3.3%
FY2024465億円482億円+3.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

井村屋グループは「Value Innovation 2026」のもと、FY2026に売上高550億円・営業利益率6.0%を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高511億円・営業利益率5.9%と目標に近接しており、最終年度での目標達成が現実的です。特にあずきバーの増産体制構築と海外事業の拡大が成長ドライバーとなっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

井村屋グループのTSRは5年間で141.1%と株価は上昇していますが、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。これは時価総額が小さく流動性が低い中小型株の特性もあります。ただし、業績は5期連続最高益と堅調であり、中期経営計画の目標達成による再評価がTSR改善の鍵となるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+41.1%
100万円 →141.1万円
41.1万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021141.9万円+41.9万円41.9%
FY2022128.0万円+28.0万円28.0%
FY2023127.5万円+27.5万円27.5%
FY2024146.1万円+46.1万円46.1%
FY2025141.1万円+41.1万円41.1%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残28,500株
売り残6,700株
信用倍率4.25倍
3/13時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

井村屋グループの株価指標は、PER 14.0倍と食料品セクター平均(18.5倍)を下回る水準にあります。PBRも1.42倍とセクター平均並みで、業績成長を考慮すると割安感があります。信用倍率は4.25倍と買い長の状態で、個人投資家の人気の高さを反映しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
42
前月比 +8.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報, PR TIMES
業界内ランキング
上位 35%
食料品 92社中 32位
報道のトーン
60%
好意的
35%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
商品・ブランド30%
設備投資・成長戦略20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月5期連続最高益

FY2025/3通期決算で売上高511億円・営業利益30億円を達成。5期連続で過去最高益を更新。

2025年5月アイス工場新設

あずきバーシリーズ販売4億本に向けた供給体制の確立を目指し、アイス工場の新設を発表。

2024年5月中計始動

新中期経営計画「Value Innovation 2026」を策定。売上高550億円・営業利益率6.0%を目標に設定。

井村屋グループ(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 36円
安全性
安定
自己資本比率 51.4%(自己資本比率60%超・有利子負債18億円と財務は極めて健全)
稼ぐ力
普通
ROE 9.1%(営業利益率5.9%は食品業界では良好な水準、5期連続で改善中)
話題性
好評
ポジティブ 60%

「あずきバーで日本の食卓に寄り添い続ける、三重発の老舗食品グループ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU