井村屋グループ(株)
IMURAYA GROUP CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月25日
あずきバーで日本の夏を彩り、肉まんで冬を温める。130年の歴史を持つ三重発の食のイノベーター
おいしい!の笑顔をつくる
この会社ってなに?
コンビニやスーパーで見かける「あずきバー」は年間2億6,500万本以上売れる国民的アイス。冬には「肉まん・あんまん」、防災用には「えいようかん」、甘味には「ゆであずき」や「おしるこ」と、季節を問わず井村屋の商品が身近にあります。マレーシアなど海外にも展開し、日本の和菓子文化を世界に広げています。最近ではアンナミラーズの新店舗展開や3カ国スイーツの新業態にも挑戦しています。
井村屋グループは1896年に三重県松阪市で菓子舗として創業し、あずきバー・肉まん・ようかんなどのロングセラー商品を持つ総合食品企業です。2025年3月期は売上高511億円(前年比+6.0%)、営業利益30億円と5期連続で過去最高益を更新。中期経営計画「Value Innovation 2026」のもと、売上高550億円・営業利益率6.0%を目指しています。PER 14.0倍・PBR 1.42倍で、4期連続増配と年2回の株主優待が個人投資家に人気です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 三重県津市高茶屋七丁目1番1号
- 公式
- www.imuraya-group.com
社長プロフィール
「おいしい!の笑顔をつくる」を企業理念に、あずきの力を活かした商品開発と、グローバルな事業展開を通じて、すべてのお客様に笑顔と感動をお届けしてまいります。新中期経営計画「Value Innovation 2026」のもと、イノベーションと成長を加速させます。
この会社のストーリー
井村屋の原点は明治29年、三重県松阪市の小さな和菓子店。あずきへのこだわりが、すべての始まりだった。
東証に株式を上場し、全国展開への基盤を確立。「あずき」を核にした商品ラインナップの拡充を加速した。
国民的アイスとなる「あずきバー」が誕生。そのかたさと素朴な味わいが長年愛され、年間2億本超のロングセラーに。
井村屋グループ株式会社として持株会社制に移行。グループ戦略の強化と各事業会社の成長を加速させた。
5年保存可能な「えいようかん」が防災意識の高まりとともに注目され、新たな需要を開拓。あずきの可能性を広げた。
売上高550億円・営業利益率6.0%を目標とする新中期経営計画を策定。海外事業とDX推進を成長の柱に据えた。
注目ポイント
売上高は5年で42億円→511億円と21%成長し、営業利益は7.5億円→30億円と4倍に拡大。あずきバーの増産と海外展開で成長を加速しています。
3月と9月の年2回、自社製品の詰め合わせがもらえます。あずきバーや肉まんなど、実際に使えるお得な優待で個人投資家に大人気。配当と合わせた総合利回りも魅力です。
自己資本比率60%超の健全な財務に加え、4期連続増配を実現。配当性向は約21%と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配が期待できます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 54.4% |
| FY2017/3 | 22円 | 36.9% |
| FY2018/3 | 24円 | 26.5% |
| FY2019/3 | 24円 | 25.0% |
| FY2020/3 | 24円 | 228.1% |
| FY2021/3 | 24円 | 47.8% |
| FY2022/3 | 26円 | 23.1% |
| FY2023/3 | 28円 | 22.7% |
| FY2024/3 | 31円 | 21.0% |
| FY2025/3 | 36円 | 21.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約25万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜6,000円相当(年2回合計) |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当は4期連続で増配しており、FY2025/3は1株36円とFY2021/3の24円から50%増額しています。配当性向は約21%と余裕があり、今後も業績成長に伴う増配余地が十分あります。加えて、年2回の株主優待で自社製品がもらえるため、配当+優待の総合利回りが個人投資家に人気の銘柄です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
井村屋グループの業績は着実な成長を続けており、FY2025/3で売上高511億円・営業利益30億円と5期連続で過去最高益を更新しました。あずきバーシリーズの販売好調や価格改定効果、海外事業の成長が寄与しています。FY2026/3は売上高525億円・営業利益30.5億円を予想し、安定した増収増益基調が続く見通しです。
事業ごとの売上・利益
あずきバー、肉まん・あんまん、ゆであずき、えいようかん等のロングセラー商品を展開。あずきバーシリーズは年間2.65億本を突破し、アイス工場の新設も計画中。売上構成比約67%を占める主力セグメント。
豆腐・スイーツ等のチルド商品を製造販売。コンビニ向けスイーツのOEM・ODM供給も手がける。売上構成比約19%。
マレーシア・中国・米国での冷凍食品・和菓子の製造販売。中期経営計画で海外売上比率8.8%を目標に拡大中。売上構成比約11%。
不動産賃貸事業等。安定的な収益基盤として機能。売上構成比約3%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.3% | 2.2% | 7.9% |
| FY2022/3 | 4.3% | 5.0% | 9.8% |
| FY2023/3 | 6.9% | 4.7% | 11.4% |
| FY2024/3 | 12.4% | 5.1% | 12.6% |
| FY2025/3 | 9.1% | 6.0% | 12.2% |
営業利益率は1.8%から5.9%へと大幅に改善しており、収益体質の転換が着実に進んでいます。ROEも4.0%から9.9%へ上昇し、資本効率の改善が顕著です。中期経営計画では営業利益率6.0%を目標に掲げており、FY2025/3の5.9%はほぼ目標水準に達しています。
財務は安全?
自己資本比率は54〜60%台で推移しており、財務基盤は非常に健全です。FY2024/3に設備投資のため一時的に有利子負債が85億円に増加しましたが、FY2025/3には18億円まで大幅に圧縮。純資産は着実に積み上がり、BPSは1,236円から1,729円へ成長しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 35.7億円 | -13.1億円 | -23.6億円 | 22.6億円 |
| FY2022/3 | 29.1億円 | -9.6億円 | -20.5億円 | 19.5億円 |
| FY2023/3 | 24.5億円 | -23.8億円 | 4.0億円 | 7,700万円 |
| FY2024/3 | 26.7億円 | -35.5億円 | 4.6億円 | -8.7億円 |
| FY2025/3 | 60.7億円 | -18.3億円 | -40.8億円 | 42.4億円 |
FY2025/3は営業キャッシュフロー60億円と過去最高の営業CFを記録しました。FY2023〜2024は設備投資(アイス工場等)の拡大でFCFが一時的に縮小しましたが、FY2025/3には投資の回収が始まりFCFが42億円に回復。投資と回収のバランスが良好な健全なキャッシュフロー経営を実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.2億円 | 2.6億円 | 28.7% |
| FY2022/3 | 20.8億円 | 6.0億円 | 29.0% |
| FY2023/3 | 22.8億円 | 6.7億円 | 29.5% |
| FY2024/3 | 29.0億円 | 9.7億円 | 33.5% |
| FY2025/3 | 31.7億円 | 9.7億円 | 30.7% |
税引前利益は5期連続で増加し、FY2025/3には31.7億円に到達しました。実効税率は概ね29〜34%で推移しており、安定した税負担構造となっています。FY2026/3の予想実効税率26.2%はやや低めですが、税制優遇措置の適用を反映しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 602万円 | 952人 | - |
従業員の平均年収は602万円で、平均年齢38.4歳と比較的若い組織構成が特徴です。平均勤続年数13.2年と定着率が高く、食品メーカーとして安定した雇用環境を維持しています。持株会社制のため単体従業員数は少なめですが、グループ全体では約1,200名超の規模です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は三十三銀行・百五銀行・三菱UFJ銀行。
筆頭株主は信託銀行(10.11%)で、地元三重県の三十三銀行(4.93%)・百五銀行(4.52%)が上位に並ぶ地域密着型の株主構成です。井村屋取引先持株会が4.03%を保有し、取引先との信頼関係の深さを示しています。外国人投資家比率は1.6%と低く、個人投資家(41.8%)が最大の株主層で、優待・配当目的の長期保有が多い安定的な構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 菓子・食品事業 | 345億円 | 22.5億円 | 6.5% |
| デイリーチルド事業 | 96億円 | 4.8億円 | 5.0% |
| 海外事業 | 58億円 | 2.5億円 | 4.3% |
| その他事業 | 12億円 | 0.3億円 | 2.5% |
菓子・食品事業が売上の約67%を占める最大セグメントで、あずきバーや肉まんなどのロングセラー商品が業績を牽引しています。デイリーチルド事業(19%)はOEM・ODMで安定収益を確保し、海外事業(11%)は中期経営計画の成長ドライバーとして拡大中です。全セグメントで黒字を維持しており、バランスの取れた事業ポートフォリオが特徴です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役16名中、女性が4名(25.0%)と食品業界の中でも高い女性比率を実現しています。初の女性社長・会長を輩出した企業文化を反映しています。10社の連結子会社を統括し、平均勤続年数13.2年と安定した人材基盤を築いています。設備投資は21.9億円で、アイス工場新設に向けた投資を加速しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 495億円 | — | 511億円 | +3.3% |
| FY2024 | 465億円 | — | 482億円 | +3.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
井村屋グループは「Value Innovation 2026」のもと、FY2026に売上高550億円・営業利益率6.0%を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高511億円・営業利益率5.9%と目標に近接しており、最終年度での目標達成が現実的です。特にあずきバーの増産体制構築と海外事業の拡大が成長ドライバーとなっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
井村屋グループのTSRは5年間で141.1%と株価は上昇していますが、TOPIX(213.4%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。これは時価総額が小さく流動性が低い中小型株の特性もあります。ただし、業績は5期連続最高益と堅調であり、中期経営計画の目標達成による再評価がTSR改善の鍵となるでしょう。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 141.9万円 | +41.9万円 | 41.9% |
| FY2022 | 128.0万円 | +28.0万円 | 28.0% |
| FY2023 | 127.5万円 | +27.5万円 | 27.5% |
| FY2024 | 146.1万円 | +46.1万円 | 46.1% |
| FY2025 | 141.1万円 | +41.1万円 | 41.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
井村屋グループの株価指標は、PER 14.0倍と食料品セクター平均(18.5倍)を下回る水準にあります。PBRも1.42倍とセクター平均並みで、業績成長を考慮すると割安感があります。信用倍率は4.25倍と買い長の状態で、個人投資家の人気の高さを反映しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/3通期決算で売上高511億円・営業利益30億円を達成。5期連続で過去最高益を更新。
あずきバーシリーズ販売4億本に向けた供給体制の確立を目指し、アイス工場の新設を発表。
新中期経営計画「Value Innovation 2026」を策定。売上高550億円・営業利益率6.0%を目標に設定。
最新ニュース
井村屋グループ(株) まとめ
ひとめ診断
「あずきバーで日本の食卓に寄り添い続ける、三重発の老舗食品グループ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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