JUMP

ヤクルト本社2267

YAKULT HONSHA CO.,LTD.

プライムUpdated 2026/07/10
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どんな会社?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
普通
営業益 前年比↓(FY2026/3は売上4,864億円・営業益451.9億円と2期連続の減収減益で、当初予想585億円にも未達。Yakult1000特需一巡・中国減速が主因。)
配当
少なめ
1株 70円(2025年に累進配当・総還元70%目安へ方針刷新。FY2026/3は90周年記念含む70円で9期連続増配、550億円の自己株取得も決議。100株で商品優待。)
安全性
安定
自己資本比率 66.4%(FY2026/3末時点)
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%(FY2026/3実績)(ROEは有報公式で7.5%(FY2022は10.6%)へ低下。減益に加え自己資本の積み上がりが要因で、中計は2030年度ROE10%回復を掲げる。)
話題性
不評
ポジ 30%

この会社ってなに?

スーパーやコンビニ、そしてヤクルトレディが届けてくれる小さな『ヤクルト』。子どもの頃から親しんだあの乳酸菌飲料は、いまや世界39の国と地域で1日あたり約2,960万本も飲まれています。同社は創始者・代田稔博士の『予防医学』『健腸長寿』の理念のもと、独自の「乳酸菌 シロタ株」研究を礎に、高付加価値の「Yakult1000/Y1000」や海外事業、化粧品・医薬品まで手がけるグローバルヘルスケア企業です。あなたの毎日の腸活習慣が、同社の底堅い収益基盤を支えています。

2026/03期は売上高4,864.3億円(前期比2.7%減)・営業利益451.9億円(同18.4%減)と2期連続の減収減益で着地しました。国内「Yakult1000/Y1000」の需要一巡、中国事業の減速、原材料・物流費の高騰が利益を圧迫し、会社の当初営業利益予想585億円も大きく下回りました。2027/03期は価格改定効果等で売上高5,270億円(+8.3%)への増収を見込む一方、営業利益は440億円(△2.6%)とほぼ横ばいで、自己株取得による株数減でEPSは174.2円へ増加する見通しです。本決算と同時に550億円(発行済の9.10%)の自己株式取得も決議しました。2025年5月に中期経営計画(2025-2030)を策定し、2030年度に売上高7,000億円・営業利益900億円・ROE10%を掲げます。株主還元は2025年3月期に累進配当・総還元性向70%目安へ方針を刷新し、2026/03期は創業90周年記念配当を含む年70円(9期連続増配)としました。

食料品プライム市場

注目ポイント

世界に広がる乳酸菌のグローバルブランド

「ヤクルト」は39の国と地域で1日あたり約2,960万本が飲まれ、「最大の乳酸菌飲料ブランド」としてギネス世界記録に認定されました。特に米州はセグメント利益率26.1%と高収益で、海外が成長を支える基盤となっています。

独自の乳酸菌 シロタ株研究とヤクルトレディの販売網

創始者・代田稔博士の予防医学の理念に根ざした「乳酸菌 シロタ株」研究を礎に、「Yakult1000/Y1000」など高付加価値商品を展開。ヤクルトレディによる宅配網と店頭チャネルの二本柱が、他社にない強固な販売基盤となっています。

累進配当へ刷新した株主還元

2025年3月期より累進配当・総還元性向70%目安へ還元方針を刷新し、中計では自己株式取得1,000億円以上を掲げます。2026年5月には550億円(発行済の9.10%)の自己株式取得を決議し、取得後に全株消却します。1株配当は実績9期連続で増配(2026/03期は創業90周年記念配当を含む年70円)、100株保有で自社商品の株主優待も受けられ、減益局面でも還元を強化しています。

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
公式
www.yakult.co.jp

サービスの実績は?

4,864億円
売上高(2026/03期)
前期比2.7%減・2期連続減収
Yakult1000特需の一巡
約2,960万本
海外1日当たり平均販売本数
39の国と地域で展開(2026年3月)
グローバル基盤
70
1株年間配当(2026/03期)
9期連続増配・創業90周年記念配当含む
予想利回り約2.5%
29,618
連結従業員数
2026年3月末現在
安定推移
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

飲料・食品(日本)
2,296億円46.1%)
飲料・食品(米州)
911億円18.3%)
飲料・食品(アジア・オセアニア)
1,362億円27.3%)
飲料・食品(ヨーロッパ)
127億円2.6%)
その他事業
284億円5.7%)
飲料・食品(日本)2,296億円
利益: 277億円利益率: 12.0%

「Yakult1000/Y1000」「Newヤクルト」等の乳製品乳酸菌飲料・清涼飲料を国内で製造・販売。宅配(ヤクルトレディ)と店頭の両チャネルを持つ最大セグメント

飲料・食品(米州)911億円
利益: 238億円利益率: 26.1%

ブラジル・メキシコ・米国で「ヤクルト」を製造・販売。全セグメント中最高の利益率を誇る高収益地域

飲料・食品(アジア・オセアニア)1,362億円
利益: 126億円利益率: 9.3%

中国・インドネシア・ベトナム・豪州等で展開。中国の再編を進めつつ、当期は前期比1.0%増収の成長市場

飲料・食品(ヨーロッパ)127億円
利益: -0.9億円利益率: -0.7%

オランダで製造し欧州各国で販売。市場開拓段階で当期はセグメント損失

その他事業284億円
利益: 13億円利益率: 4.7%

化粧品(ラクトデュウ・パラビオ等)の製造販売、プロ野球興行(東京ヤクルトスワローズ)など

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です

FY2026/3実績

ROE
7.5%
株主資本の利回り
ROA
5.0%
総資産の活用度
Op. Margin
9.3%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2022/03期10.6%6.7%12.8%
2023/03期10.7%7.1%13.7%
2024/03期9.7%6.4%12.6%
2025/03期8.1%5.4%11.1%
2026/03期7.5%5.0%9.3%

営業利益率は「Yakult1000」特需のピークだった2023/03期の13.7%から、2026/03期は9.3%へ低下しました。原材料・物流費の高騰と国内需要の一巡が主因です。ROEは有価証券報告書「主要な経営指標の推移」の公式値(期中平均自己資本ベース)で、2022/03期の10.6%から2026/03期は7.5%へ低下しています。減益に加え、高い自己資本比率(66.4%)による資本の積み上がりも効率を押し下げており、中期経営計画では政策保有株式の縮減や自己株取得を通じた2030年度ROE10%への回復を掲げています。

儲かってるの?

まあまあです
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/03期4,151億円532億円449億円140.2円
2023/03期4,831億円661億円506億円162.1円+16.4%
2024/03期5,031億円634億円510億円164.5円+4.1%
2025/03期4,997億円554億円455億円150.5円-0.7%
2026/03期4,864億円452億円442億円150.7円-2.7%

2026/03期は売上高4,864.3億円(前期比2.7%減)・営業利益451.9億円(同18.4%減)と2期連続の減収減益となりました。国内「Yakult1000/Y1000」の需要一巡・中国事業の減速・競合品の台頭に加え、原材料費や物流費の高騰が利益を圧迫し、会社の当初営業利益予想585億円も大きく下回りました。営業利益は「Yakult1000」特需のピークだった2023/03期の660.7億円から3期連続で低下しています。経常利益610.8億円・親会社株主に帰属する当期純利益442.3億円。純利益は自己株取得に伴う株数減でEPS150.7円と前期並みを維持しました。2027/03期は価格改定効果や海外の回復で売上高5,270億円(+8.3%)への増収を見込む一方、営業利益は440億円(△2.6%)とほぼ横ばいで、EPSは自己株取得により174.2円へ増加する見通しです。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)

ROE(自社 FY2026/3上回る
この会社
7.5%
他社平均
6.6%
営業利益率(自社 FY2026/3上回る
この会社
9.3%
他社平均
5.4%
自己資本比率(自社 FY2026/3末上回る
この会社
66.4%
他社平均
53.6%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

5億7,500万円
10名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(10名分)の合計値。全取締役13名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
飲料・食品(日本)2,296億円277億円12.0%
飲料・食品(米州)911億円238億円26.1%
飲料・食品(アジア・オセアニア)1,362億円126億円9.3%
飲料・食品(ヨーロッパ)127億円-0.9億円-0.7%
その他事業284億円13億円4.7%

報告セグメントは飲料および食品製造販売事業(日本・米州・アジア・オセアニア・ヨーロッパ)とその他事業(化粧品・プロ野球興行)です。国内(日本)が最大ですが、2026/03期は「Yakult1000/Y1000」の需要一巡で売上・利益とも減少しました。海外は米州が利益率26.1%と最も高収益で、アジア・オセアニアは中国の再編を進めつつ増収。ヨーロッパは市場開拓段階でセグメント損失です。なお上記のセグメント売上高はセグメント間取引を含み、全社連結売上高4,864.3億円は内部取引△116億円を消去した後の金額です(全社費用等の調整前セグメント利益合計は653億円)。

会社の計画は順調?

C
総合評価
「Yakult1000」特需の一巡で近年は期初営業利益予想を連続で下回っており、中期経営計画(2025-2030)の目標達成には海外・新規領域の立て直しが不可欠。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2025-2030)は2025年度(2026/03期)が初年度で、2030年度に売上高7,000億円・営業利益900億円・ROE10%を掲げる。初年度の2026/03期は売上4,864億円・営業利益452億円と減収減益スタートで、目標達成には残り5年での大幅な成長が必要。営業利益は期初予想の連続未達(2024/03期 △16.0%・2025/03期 △19.1%・2026/03期 △22.8%)が続いており、2026/03期は期中に営業利益予想を585→535→485億円へ2度下方修正したうえで実績452億円と最終予想も下回った。予想精度と実行力の回復が課題。
中期経営計画(2025-2030)「100周年に向けて」
2025〜2030年度(2026/03期〜2031/03期)
連結売上高(2030年度): 目標 7,000億円 順調 (4,864億円(FY2026/3・1年目))
69%
連結営業利益(2030年度): 目標 900億円 順調 (452億円(FY2026/3・1年目))
50%
ROE(2030年度): 目標 10%以上 順調 (7.5%(FY2026/3))
75%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2024/03期755億円634億円-16.0%
2025/03期685億円554億円-19.1%
2026/03期585億円485億円452億円-22.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画(2025-2030)「100周年に向けて Paving the Way to Our Centenary」は、2030年度(2031/03期)に連結売上高7,000億円・連結営業利益900億円・ROE10%・自己資本比率60%・総還元性向70%を掲げる計画です(基準の2024年度実績は売上4,996億円・営業利益553億円・ROE8.1%)。「コア領域(Yakult/Y1000)」「強化領域(発酵乳・機能性飲料・化粧品・サプリ)」「新規領域(植物素材・アニマルヘルス)」の3つの事業戦略と、グローバル乳製品乳酸菌飲料の一日当たり販売本数を3,824万本から4,500万本へ、展開地域を40から46の国・地域へ拡大することを目指します。株主還元は累進配当と自己株式取得1,000億円以上(総還元性向70%目安)を掲げます。初年度の2026/03期は減収減益で始まり、目標達成には海外・新規領域の再構築が鍵となります。

最新ニュース

ネガティブ
ヤクルト本社、2026/03期本決算は2期連続の減収減益 売上4,864億円・営業益452億円
5/12 · 適時開示
ポジティブ
本決算と同時に550億円(2,650万株・発行済の9.10%)の自己株式取得を決議、2027年3月に全株消却へ
5/12 · 適時開示
ポジティブ
中期経営計画(2025-2030)を策定 2030年度売上7,000億円・営業益900億円へ
2025/5/13 · 企業IR

どんな話題が多い?

決算・業績35%
中期経営計画・還元25%
海外・グローバル展開20%
アクティビスト(総会で提案否決)12%
新商品・健康8%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
220
前月比 -8.5%
メディア数
60
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, 日刊工業新聞, PR TIMES
業界内ランキング
上位 12%
食料品業 200社中 24位
報道のトーン
30%
好意的
40%
中立
30%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1935
乳酸菌 シロタ株飲料の誕生

医学博士・代田稔が強化培養した「乳酸菌 シロタ株」を用いた飲料「ヤクルト」の製造・販売を開始。予防医学の実践としての事業が始まりました。

1955
株式会社ヤクルト本社の設立

全国のヤクルト販売会社を束ねる中核として株式会社ヤクルト本社を設立。ヤクルトレディによる宅配網が全国の健康習慣を支えました。

1964
海外進出のはじまり

台湾での営業開始を皮切りに海外展開を本格化。現在は39の国と地域で1日約2,960万本が飲まれるグローバルブランドへ成長しました。

2021
「Yakult1000」の全国発売

高付加価値の機能性乳酸菌飲料「Yakult1000/Y1000」を全国発売。ストレス・睡眠に着目した訴求が大ヒットし、業績を押し上げました。

2025
中期経営計画(2025-2030)の策定

2030年度に売上高7,000億円・営業利益900億円・ROE10%を掲げる新中計を策定。累進配当・総還元性向70%目安へ還元方針も刷新しました。

2030
100周年に向けたヘルスケアカンパニーへの進化

コア・強化・新規の3領域とグローバル展開の強化を通じ、世界の人々の健康に貢献し続けるヘルスケアカンパニーへの進化を目指します。

出来事の年表

2026年6月定時株主総会

第74回定時株主総会を開催。アクティビストのダルトン・インベストメンツが社外取締役2名の選任・株式報酬制度の拡充・議決権基準日の変更を株主提案したが、会社は反対を表明し、2026年6月24日の総会でダルトンの各提案はいずれも否決された。

2026年5月本決算

2026/03期本決算を発表。売上高4,864.3億円・営業利益451.9億円と2期連続の減収減益で、会社の当初営業利益予想585億円にも未達。同時に550億円・2,650万株(発行済の9.10%)を上限とする自己株式取得を決議(取得後に全株消却予定)。2027/03期は増収ながら営業利益はほぼ横ばいを見込む。

2025年5月中期経営計画策定

中期経営計画(2025-2030)「100周年に向けて」を策定。2030年度に連結売上高7,000億円・営業利益900億円・ROE10%を掲げ、累進配当・総還元性向70%目安へ還元方針を刷新した。

2024年10月ブランド認定

「ヤクルト」ブランドが「最大の乳酸飲料/乳酸菌飲料ブランド」としてギネス世界記録™に認定。創業90周年記念キャンペーンと合わせブランド価値の訴求を強化した。

代表者プロフィール

成田 裕
成田 裕
代表取締役社長
研究に根ざした堅実な事業家
「人も地球も健康に」というコーポレートスローガンのもと、創始者・代田稔博士の予防医学の理念を受け継ぎ、独自の乳酸菌 シロタ株研究を軸に世界の人々の健康に貢献してまいります。中期経営計画(2025-2030)では、コア・強化・新規の3領域とグローバル展開を通じて、100周年に向けた新たな成長と資本効率の向上を実現します。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率FY2026/3末時点)66.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%

※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2026/3末時点

Interest-bearing Debt
1,141億円
借金(有利子負債)
Net Assets
6,543億円
会社の純資産

財務の健全性は極めて高く、自己資本比率は66.4%(決算短信の公表値。自己資本606,201百万円÷総資産912,578百万円)と強固な体質を維持しています。純資産は6,543億円、BPS(1株純資産)は2,075.3円へ増加しました。有利子負債は約1,141億円(決算短信定義:借入金+リース債務)で、総還元性向70%目安の株主還元(自己株式取得)の一部を借入で賄ったことなどから、2022/03期の約806億円から緩やかに増加しています。それでも総資産の大半を潤沢な自己資本で賄っており、市場環境の変化に対する高い耐性を備えています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+521億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-390億円
投資に使ったお金
Financing CF
-447億円
借入・返済など
Free CF
+131億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2022/03期734億円▲119億円▲452億円615億円
2023/03期865億円▲190億円▲445億円675億円
2024/03期707億円▲439億円▲395億円268億円
2025/03期847億円▲610億円▲315億円237億円
2026/03期521億円▲390億円▲447億円131億円

2026/03期の営業キャッシュ・フローは521億円と、減益や法人税等の支払い等により前期(847億円)から大きく減少しました。投資CFは固定資産の取得(生産設備の拡充)を主因に390億円の支出、財務CFは自己株式取得と配当の増加で447億円の支出です。フリー・キャッシュ・フローは131億円の黒字を確保しました。累進配当・総還元性向70%目安のもと株主還元を拡充しており、還元原資を安定した営業CFで賄いつつ、一部は借入で補う構造になっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 2名(15.4% 男性 11
15%
85%
監査報酬
1億2,500万円
連結子会社数
70
設備投資額
808.1億円
平均勤続年数(従業員)
17.7

ガバナンスは監査役会設置会社で、代表者は代表取締役社長の成田裕氏です。2026年6月24日の定時株主総会後の取締役会は取締役13名(うち女性2名・女性比率15.4%)で構成されます(監査役5名を含む役員18名では女性4名・22.2%)。監査法人への監査報酬は1億2,500万円、連結子会社は70社を統括します。同総会では、アクティビストのダルトン・インベストメンツによる社外取締役2名の選任等の株主提案がいずれも否決され、会社提案の取締役選任案が承認されました。資本効率や株主還元をめぐる対話は続いています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46.7%
浮動株53.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関21.4%
事業法人等25.3%
外国法人等21.5%
個人その他31.2%
証券会社0.7%

フジ・メディア・HDや取引先・関係先の事業法人が安定株主の中核ですが、旧村上系やダルトンなどアクティビストの存在感も増しており、株主還元をめぐる緊張感があります。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(31,942,000株)10.94%
株式会社フジ・メディア・ホールディングス(12,984,000株)4.44%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口(9,914,000株)3.39%
共進会(8,003,000株)2.74%
松尚株式会社(6,835,000株)2.34%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(5,467,000株)1.87%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505019(常任代理人)株式会社みずほ銀行(5,100,000株)1.75%
株式会社シティインデックスイレブンス(4,711,000株)1.61%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505103(常任代理人)株式会社みずほ銀行(3,889,000株)1.33%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505301(常任代理人)株式会社みずほ銀行(3,498,000株)1.2%

筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)で10.94%、機関投資家の受け皿である信託銀行が上位を占める分散型の株主構成です。フジ・メディア・ホールディングスが4.44%を保有するのは歴史的な資本関係によるもので、共進会・松尚など取引先・関係先も名を連ねます。特定の支配株主や創業家の大きな直接保有はありません。一方で、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス(1.61%)が上位に入るほか、アクティビストのダルトン・インベストメンツが2026年6月の定時株主総会で社外取締役2名の選任等を株主提案しました(2026年6月24日の総会でいずれも否決)。株主還元・資本効率の向上を求める圧力は続いています。外国人持株比率は約21.5%です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1為替変動リスク(海外連結子会社・持分法適用会社の円換算)
2国内「Yakult1000/Y1000」等の需要変動・競合品の台頭
3原材料価格・物流費・燃料費の高騰
4中国をはじめとする海外事業の市況・地政学リスク
5ヤクルトレディ等の販売人材の確保

社員の給料はどのくらい?

平均年収
838万円
従業員数
2,859
平均年齢
41.8歳
平均年収従業員数前年比
2025/03期838万円2,859-

提出会社(単体)の平均年間給与は約838万円、単体従業員数は約2,859名、平均年齢41.8歳です(2025/03期・第73期有価証券報告書ベース)。勤続年数の長い安定した人員構成で、連結従業員数は29,618名(2026年3月末)です。食料品業界の中では高めの給与水準を維持しています。※提出会社の平均年間給与・単体従業員数の2026/03期(第74期)値は、有報の該当項目取得後に当期化するのが望ましい項目です。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間(2021年3月末を100)の配当込みTSR(株主総利回り)は103.6(+3.6%)で、同期間のTOPIX(201.0・+101%)を大きく下回りました(アンダーパフォーム)。2023期にかけて「Yakult1000」の大ヒットで株価が急騰(TSR175.8)しましたが、その後の特需一巡と減益懸念で失速し、5年でほぼ横ばいの水準に戻っています。今後は海外・新規領域の立て直しと、累進配当・自己株取得を軸とした資本効率改善が、市場平均を上回るリターン創出の鍵となります。(3月決算のため各年3月末終値・配当込みで算定)

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
70
方針: 累進配当の考え方に基づき継続的な増配を最優先とし、総還元性向70%を目安に機動的な自己株式取得を実施する方針(2025年2月公表・2025年3月期から適用)。FY2027/3予は前期比2円増配(普通配当ベースで6円増配)の年72円。
1株配当配当性向
2021/03期2621.2%
2022/03期3625.7%
2023/03期4527.8%
2024/03期55.533.7%
2025/03期6442.5%
2026/03期7046.4%
2027/03期(予想)7241.3%
9期連続増配
株主優待
あり

100株以上の保有で自社商品(乳製品・化粧品等)が贈呈されます(長期保有優遇あり)。

2025年3月期に株主還元方針を「累進配当の考え方に基づく継続的な増配を最優先とし、総還元性向70%を目安に機動的な自己株式取得を実施」へ刷新しました(2025年2月公表)。1株当たり年間配当は実績9期連続で増配を続けており(いずれも2023年10月1日の1株→2株の株式分割を調整後)、2026/03期は普通配当66円+創業90周年記念配当4円の年70円。2027/03期は年72円(予想利回り約2.5%)を予定します。配当性向は2022/03期の25.7%から2026/03期は46.4%へ上昇し、減益局面でも増配を継続。総還元性向70%目安の下、2026年5月には550億円(発行済の9.10%)の自己株式取得を決議するなど、自己株式取得も含めた手厚い還元を進めています。

もし5年前に投資していたら?

+
2022期初めに100万円を投資した場合
100万円が 103.6万円 になりました (3.6万円)
+3.6%
年度末時点評価額損益TSR
2022期117.8万円17.8万円17.8%
2023期175.8万円75.8万円75.8%
2024期116.3万円16.3万円16.3%
2025期108.1万円8.1万円8.1%
2026期103.6万円3.6万円3.6%

※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残534,600株
売り残59,300株
信用倍率9.02倍
2026年6月時点
今後の予定
2027/03期 第1四半期決算発表(予定)2026年8月上旬
2027/03期 第2四半期決算発表(予定)2026年11月上旬

実績PER19.2倍(実績EPS150.72円ベース)・PBR1.39倍と、食料品セクターでは平均的な水準です。予想配当利回りは約2.5%(2027/03期予72円ベース)。信用取引は買い残534,600株・売り残59,300株で買い長(信用倍率9.02倍)。減収減益に加え、ダルトンの株主提案は総会で否決されたものの、還元強化・資本効率改善の実行力が引き続き株価評価の鍵となっています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2024/03期804億円225億円28.0%
2025/03期803億円256億円31.8%
2026/03期699億円203億円29.0%

税負担は連結損益計算書の税金等調整前当期純利益と法人税等合計(法人税・住民税・事業税+法人税等調整額)の実額から算定しています。2026/03期は税金等調整前当期純利益699.4億円(経常利益610.8億円を投資有価証券売却益等の特別損益が押し上げ)に対し法人税等合計202.5億円で、実効税率は29.0%となりました。2025/03期は繰延税金の影響等で31.8%とやや高く、2024/03期は28.0%でした。海外子会社の税率差や税効果会計の影響を受けつつ、おおむね28〜32%台で推移しています。

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ヤクルト本社 まとめ

業績
普通
営業益 前年比↓(FY2026/3は売上4,864億円・営業益451.9億円と2期連続の減収減益で、当初予想585億円にも未達。Yakult1000特需一巡・中国減速が主因。)
配当
少なめ
1株 70円(2025年に累進配当・総還元70%目安へ方針刷新。FY2026/3は90周年記念含む70円で9期連続増配、550億円の自己株取得も決議。100株で商品優待。)
安全性
安定
自己資本比率 66.4%(FY2026/3末時点)
稼ぐ力
普通
ROE 7.5%(FY2026/3実績)(ROEは有報公式で7.5%(FY2022は10.6%)へ低下。減益に加え自己資本の積み上がりが要因で、中計は2030年度ROE10%回復を掲げる。)
話題性
不評
ポジ 30%

「乳酸菌 シロタ株とヤクルトレディの販売網で世界の腸活を支えるグローバルヘルスケア企業。Yakult1000特需一巡で2期連続減収減益、還元は累進配当へ刷新」

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最終更新: 2026/07/29 / データ提供: OSHIKABU