(株)ヤクルト本社
YAKULT HONSHA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月20日
人も地球も健康に。乳酸菌の力で世界へ羽ばたくグローバルヘルスケア企業
長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」を掲げ、既存事業の持続的成長と新規ヘルスケア分野へのチャレンジを通じて、世界の人々に新たな健康価値を提供します。
この会社ってなに?
子どもの頃から飲み慣れている『ヤクルト』。あなたが健康のためにスーパーで手に取ったり、オフィスや自宅にヤクルトレディが届けてくれるあの小さなボトルが、実は世界中で飲まれていることをご存知でしょうか。普段何気なく目にする乳酸菌飲料の裏側で、同社は独自の菌の研究を重ね、世界中の人々の腸内環境を整えるビジネスを展開しています。あなたの毎日のちょっとした健康習慣が、同社の安定した収益基盤を支えています。
FY2025は売上高4996.8億円、営業利益553.91億円と減収減益で着地しましたが、強固な国内基盤と海外展開を両輪として事業を展開しています。次期(FY2026)は売上高5060.0億円、営業利益585.00億円への回復を見込んでおり、植物性ヨーグルト事業の譲受など新たな健康価値の創出にも注力しています。現在のPERは15.6倍、時価総額8680億円と、安定したキャッシュフロー創出力が評価されています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区海岸1丁目10番30号
- 公式
- www.yakult.co.jp
社長プロフィール

私たちは「人も地球も健康に」というコーポレートスローガンのもと、世界中の人々の健康に貢献することを目指しています。独自の乳酸菌研究と技術を活かし、皆さまのすこやかな毎日をサポートし続けます。
この会社のストーリー
代田稔博士の乳酸菌研究を原点とし、人々の健康づくりに貢献するために設立されました。
東京証券取引所に上場を果たし、企業としての信頼と基盤をさらに確固たるものにしました。
「Yakult Group Global Vision 2030」を発表し、次なる成長へ向けた新たな一歩を踏み出しました。
植物性ヨーグルト事業の譲受など、多様化する健康ニーズに応えるための新たな挑戦を進めています。
2030年度の売上高5500億円・営業利益800億円の達成を目指し、世界中に健康を届ける企業として成長し続けます。
注目ポイント
日本国内のみならず、世界各国の多くの人々に毎日飲まれており、安定したグローバル基盤を持っています。
長年の生命科学研究に裏打ちされた独自の乳酸菌技術で、高まる健康志向のニーズに的確に応えています。
増配傾向に加え、自社商品やクオカードがもらえる株主優待(長期保有特典あり)など、株主を大切にする姿勢が魅力です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 25.7円 | 28.6% |
| FY2017/3 | 32円 | 17.5% |
| FY2018/3 | 34円 | 16.4% |
| FY2019/3 | 44円 | 20.2% |
| FY2020/3 | 46円 | 18.5% |
| FY2021/3 | 52円 | 21.2% |
| FY2022/3 | 72円 | 25.7% |
| FY2023/3 | 45円 | 27.8% |
| FY2025/3 | 64円 | 42.5% |
100株以上の保有で自社商品(乳製品詰め合わせ等)が贈呈されます。長期保有(3年以上および5年以上)により優待内容が拡充される制度が設けられています。
当社は株主への利益還元を重視しており、配当性向を意識した安定的な配当を実施しています。FY2025/3期は1株あたり64円の配当を行い、今後の成長性も加味した積極的な還元姿勢を継続しています。財務の健全性を維持しつつ、株主優待と合わせて中長期的な株主価値の向上を目指しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、FY2024/3期の売上高約5,031億円からFY2025/3期には約4,997億円へと微減し、利益面でも減益基調となりました。これは原材料価格の上昇や海外事業の市況変化が影響したためです。今期であるFY2026/3期は、既存事業の成長と海外展開の強化により、売上高約5,060億円、純利益約490億円への回復を見込んでいます。 【3Q FY2026/3実績】売上3718億円(通期予想比73%)、営業利益409億円(同70%)、純利益416億円(同85%)。
事業ごとの売上・利益
ヤクルト1000等の乳酸菌飲料を中心に国内で製造・販売。売上構成比約47%の最大セグメント
米国・ブラジル・メキシコ等で展開。全セグメント中最高の利益率を誇る高収益地域
中国・インドネシア・豪州等で事業展開。売上構成比約27%の成長市場
欧州各国で乳酸菌飲料を販売。市場開拓段階で利益率は低水準
化粧品事業・医薬品事業・プロ野球球団運営等
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.9% | 6.2% | - |
| FY2022/3 | 9.7% | 6.9% | - |
| FY2023/3 | 9.8% | 7.1% | - |
| FY2024/3 | 8.9% | 6.4% | 12.6% |
| FY2025/3 | 7.4% | 5.4% | 11.1% |
| 3Q FY2026/3 | 8.3%(累計) | 4.8%(累計) | 11.0% |
収益性については、FY2024/3期の営業利益率12.6%に対し、FY2025/3期は11.1%へと低下しました。これはコスト高に伴う利益圧迫が主な要因です。ROE(自己資本利益率)は7.2%~8.4%の水準で推移しており、安定的な収益基盤を維持しつつも、効率性の改善が今後の課題となっています。
財務は安全?
当社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は66%を超える極めて強固な財務体質を誇ります。有利子負債は約681億円ですが、総資産はFY2025/3期時点で約8,643億円まで拡大しており、潤沢な資本を背景とした安定した事業運営が可能です。これにより、市場環境の変化に対する非常に高い耐性を備えています。 【3Q FY2026/3】総資産8813億円、純資産6263億円、自己資本比率57.0%、有利子負債938億円。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 558億円 | -196億円 | -313億円 | 362億円 |
| FY2022/3 | 734億円 | -119億円 | -452億円 | 615億円 |
| FY2023/3 | 865億円 | -190億円 | -445億円 | 675億円 |
| FY2024/3 | 707億円 | -439億円 | -395億円 | 268億円 |
| FY2025/3 | 847億円 | -610億円 | -315億円 | 237億円 |
営業キャッシュフローはFY2025/3期に約847億円を創出し、本業での稼ぐ力が依然として強力であることを示しています。投資活動には約610億円を投じ、生産設備の拡充や成長投資に積極的に資金を配分しました。潤沢な営業CFを原資として将来の成長投資を優先しつつも、フリーキャッシュフローは安定して黒字を維持しており、強固なキャッシュポジションを背景に還元や投資を実行しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 576億円 | 183億円 | 31.8% |
| FY2022/3 | 685億円 | 236億円 | 34.5% |
| FY2023/3 | 780億円 | 273億円 | 35.1% |
| FY2024/3 | 793億円 | 283億円 | 35.7% |
| FY2025/3 | 759億円 | 303億円 | 40.0% |
法人税等の支払額は利益水準に応じて変動しており、FY2025/3期は約303億円を計上しました。実効税率は年度によって変動があり、会計上の利益と税務上の課税所得の差異などが影響しています。FY2026/3期の予想では、税引前利益約585億円に対し納税額は約95億円を見込んでおり、税率の低下が予想されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 838万円 | 29,254人 | - |
平均年収はFY2024/3に906万円でピークに達しましたが、FY2025/3は838万円に減少。これは業績連動賞与の減少が主因と考えられます。食料品業界の中では高水準を維持しており、平均年齢42歳前後、勤続年数17.9年と長期雇用型の安定した人事制度です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。
筆頭株主は信託銀行(機関投資家の受け皿)で9.7%と、特定の支配株主がいない分散型の株主構成です。フジ・メディア・ホールディングスが4.4%を保有するのは歴史的な資本関係によるもの。創業家の直接保有は小さく、経営の独立性が高い企業です。外国人持株比率は約30%台で、グローバル投資家からの評価も高い銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 2,338億円 | 375億円 | 16.0% |
| 米州 | 918億円 | 258億円 | 28.1% |
| アジア・オセアニア | 1,348億円 | 108億円 | 8.0% |
| ヨーロッパ | 121億円 | 1.43億円 | 1.2% |
| その他 | 271億円 | 0.8億円 | 0.3% |
EDINET開示情報によると、同社は乳酸菌飲料の製造・販売を軸に国内外で事業展開しており、為替リスクや原材料価格の高騰を主要な事業リスクとして認識しています。連結子会社71社を擁しグローバルな供給体制を構築していますが、近年の原料費負担増が利益率を圧迫する局面も見られ、コスト管理が重要な経営課題となっています。
この会社のガバナンスは?
同社のガバナンス体制は、女性役員比率21.1%と上場企業の中でも先進的な取り組みを行っています。監査報酬1.2億円を投じるなど監査機能の強化に注力しており、連結子会社71社を統括する大規模企業として、健全で透明性の高い経営体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 5,280億円 | 5,080億円 | 5,031億円 | -4.7% |
| FY2025 | 5,335億円 | 5,030億円 | 4,997億円 | -6.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 710億円 | 640億円 | 634億円 | -10.7% |
| FY2025 | 685億円 | 560億円 | 554億円 | -19.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2030年度を最終年度とする長期ビジョンにおいて、売上高5500億円、営業利益800億円を目標に掲げています。直近のFY2025実績では売上高が約5000億円に迫るなど一定の規模を維持していますが、営業利益は553億円にとどまっており、利益率の改善が課題です。海外展開の再構築と国内での高付加価値商品の継続的なヒットが目標達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、TOPIXを一貫してアンダーパフォームしています。FY2025の自社TSRは96.4%とマイナスリターンに沈んだのに対し、TOPIXは188.3%と大きく上昇しました。これは「ヤクルト1000」の大ヒットによる特需が剥落し、その後の成長シナリオを株式市場に十分提示できていないことが背景にあります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 88.5万円 | -11.5万円 | -11.5% |
| FY2022 | 104.0万円 | +4.0万円 | 4.0% |
| FY2023 | 154.1万円 | +54.1万円 | 54.1% |
| FY2024 | 102.7万円 | +2.7万円 | 2.7% |
| FY2025 | 96.4万円 | -3.6万円 | -3.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は8.93倍と買い残が優勢な状態にあり、将来的な売り圧力が意識される水準です。PER15.6倍、PBR1.36倍というバリュエーションは同業他社(明治HDなど)と比較してややプレミアムが付与されており、これは同社の強固なブランド力と海外展開の成長期待を反映した結果と言えます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年度から2030年度までの長期ビジョン「Yakult Group Global Vision 2030」を掲げ、経営の舵取りを再定義しました。
第2四半期決算発表と併せて通期業績予想を見直し、国内外の市場環境の変化を反映した新たな目標数値を公表しました。
第3四半期累計期間の連結売上高が前年同期比でマイナスとなり、経常利益の計画修正を余儀なくされる厳しい局面となりました。
最新ニュース
(株)ヤクルト本社 まとめ
ひとめ診断
「乳酸菌の独自技術とヤクルトレディの強固な販売網で、世界の腸内環境を整えるグローバル健康企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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