ブルドックソース
BULL-DOG SAUCE CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月27日
日本の食卓に愛され120年、ソースの定番を創り続ける老舗メーカー
「Sauce」の魅力で、世界中の人々にホッとするようなおいしさを届け、食文化の発展に貢献します。
この会社ってなに?
あなたがスーパーマーケットで買い物をする時、「ブルドックソース」の犬のマークを目にしたことはありませんか?実はこの会社、120年以上も日本の食卓を支えてきたソースの専門メーカーです。自宅でとんかつやコロッケ、お好み焼きを食べるとき、あなたが使っているその茶色いソースは、ブルドックソースの製品かもしれません。家庭だけでなく、街のレストランや定食屋さんの厨房でも使われており、日本の「いつもの味」の裏側を支えている、とても身近な存在なのです。
ソース最大手として関東で高いシェアを誇る老舗食品メーカー。2025年3月期決算は売上高146.2億円(前期比+0.9%)、営業利益2.23億円(同+36.8%)と増収増益を達成しました。しかし、営業利益率は1.5%と食料品業界平均(約4%)を依然として下回っており、収益性の改善が長年の課題です。2026年3月期は営業利益4.0億円へのV字回復を目指しており、株主還元も意識した経営方針を打ち出しています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区日本橋兜町11-5
- 公式
- www.bulldog.co.jp
社長プロフィール

創業120周年を迎え、ソースの魅力で「ホッとするおいしさ」を世界に伝えることを目指しています。これからもお客様に幸福感を味わっていただけるような、食卓に欠かせない商品を提供し続けます。
この会社のストーリー
創業者の小島仲三郎が食品卸売業「三澤屋商店」を創業。後に洋食文化の広がりに着目し、ウスターソースの製造販売を開始したのが始まりです。
ソース事業の発展に伴い、ブルドックソース株式会社を設立。本格的なソースメーカーとしての歩みをスタートさせました。
ウスターソース類で、日本農林規格(JAS)の認定第1号を取得。品質へのこだわりが国に認められ、信頼性を高めました。
安定した経営基盤を背景に株式を上場。企業としての透明性を高め、さらなる成長へのステップを踏み出しました。
米投資ファンドによる敵対的買収を仕掛けられるも、株主の支持を得て買収防衛策を発動。日本のM&A史に残る事例となりました。
子会社であったイカリソースを吸収合併することを発表。グループ内の連携を強化し、さらなるソース事業の基盤強化と効率化を図ります。
中期経営計画を推進し、ROE(自己資本利益率)などの数値目標を掲げ、資本コストや株価を意識した経営の実現を目指します。
注目ポイント
創業1902年、ソースの専業メーカーとして日本の洋食文化と共に成長。関東で高いシェアを誇り、誰もが知るブランド力と安定した事業基盤が魅力です。
安定的な配当を継続しており、中期経営計画では総還元性向60%を目標に掲げるなど、株主への利益還元に積極的な姿勢を示しています。
100株以上の保有で、自社グループ製品の詰め合わせがもらえる株主優待を実施。日々の食卓で使える優待は個人投資家からの人気も高いです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.5円 | 32.8% |
| FY2018/3 | 17.5円 | 26.7% |
| FY2019/3 | 17.5円 | 30.3% |
| FY2020/3 | 35円 | 67.8% |
| FY2021/3 | 35円 | 67.7% |
| FY2022/3 | 35円 | 65.4% |
| FY2023/3 | 35円 | 78.4% |
| FY2024/3 | 35円 | 321.4% |
| FY2025/3 | 35円 | 74.6% |
| 権利確定月 | 3月 |
配当については長年安定した金額を維持する配当維持方針を採用しており、株主還元への姿勢を示しています。配当性向は一時的に利益の低下で高まる局面もありましたが、業績の回復に応じて適切な水準への引き下げを図っています。将来的には持続的な成長を通じた総還元性向の向上を目指しており、株主優待と合わせたトータルリターンの改善が期待されます。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ブルドックソースは国内ソース市場での強固なシェアを背景に安定した売上高を維持しており、近年の生活防衛意識の高まりによる家庭用需要の底堅さが支えとなっています。2025年3月期には営業利益が回復傾向にあるものの、原材料価格の高騰や物流費の上昇が収益の重荷となってきました。2026年3月期の予想では、売上高が約155億円と拡大を見込んでおり、事業効率化による収益性の改善が期待されています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.4% | 2.6% | - |
| FY2022/3 | 3.6% | 2.4% | - |
| FY2023/3 | 4.2% | 1.6% | - |
| FY2024/3 | 1.2% | 0.4% | 1.1% |
| FY2025/3 | 2.5% | 1.9% | 1.5% |
売上高営業利益率は、原材料費や包材費の高止まりを背景に1%から5%程度の低い水準で推移しており、コスト構造の改善が喫緊の課題となっています。ROE(自己資本利益率)は低水準で推移してきましたが、資本効率の向上に向けた対策が求められる状況です。食料品業界の中央値と比較すると収益性には改善の余地が大きく、今後は高付加価値商品の拡販による利益率の向上が鍵となります。
財務は安全?
自己資本比率は60%から70%台と極めて高い水準を維持しており、強固な財務体質を誇っています。近年は設備投資等のために有利子負債を一時的に計上していますが、潤沢な資産背景によりその健全性は十分に保たれています。現預金や保有資産が厚く、長期的に安定した経営を継続するための基盤は強固と言えるでしょう。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 15.1億円 | -1.6億円 | -7.7億円 | 13.5億円 |
| FY2022/3 | 11.3億円 | -11.9億円 | -4.1億円 | -6,600万円 |
| FY2023/3 | 4,500万円 | -31.3億円 | 45.7億円 | -30.8億円 |
| FY2024/3 | 9,000万円 | -40.8億円 | 3,100万円 | -39.9億円 |
| FY2025/3 | 23.3億円 | 6.4億円 | -24.9億円 | 29.7億円 |
営業キャッシュフローは、2025年3月期には約23.3億円と大幅な黒字を確保し、本業での稼ぐ力が改善しています。投資活動においては、工場の老朽化対応や生産ラインへの積極的な設備投資を継続してきた結果、一時はフリーキャッシュフローがマイナスとなりました。現在は設備投資が一巡し、再び現金創出能力が向上したことで、財務の安定性がさらに高まっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.8億円 | 2.9億円 | 29.5% |
| FY2022/3 | 10.1億円 | 3.0億円 | 29.3% |
| FY2023/3 | 12.3億円 | 6.4億円 | 51.7% |
| FY2024/3 | 6.8億円 | 5.3億円 | 78.5% |
| FY2025/3 | 8.7億円 | 2.4億円 | 27.9% |
法人税等の支払いは、利益水準の変動に加え、繰延税金資産の取り崩しや調整項目によって実効税率が大きく変動する傾向があります。特にFY2024/3期は、利益水準に対して税負担が相対的に重く、税引前利益に対する実効税率が上昇しました。今後は安定した利益確保により、税負担が正常な水準に落ち着くことが見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 560万円 | 295人 | - |
従業員平均年収は560万円で、食料品業界の中堅水準に位置しています。近年の業績改善に伴い、企業価値向上に向けた人財投資や従業員への還元が意識されており、生活防衛意識の高まりに応じた製品需要の安定が給与水準を下支えしているといえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は興和・ブルドック持株会・佐藤食品工業。
同社の株主構成は、日本マスタートラスト信託銀行などの金融機関や事業法人が上位を占めており、安定株主が一定数存在することを示しています。過去には敵対的買収の対象となった歴史的経緯から、安定的な経営体制の維持が重要視されていると考えられ、創業家や特定の事業会社による影響力が見て取れます。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な開示情報によると、主力事業はソースを中心とした調味料製造であり、原材料費の高騰や為替変動などが重要な事業リスクとして認識されています。連結子会社3社体制で効率的な経営を図っており、業績面では増収増益を達成するなど、コスト削減と高付加価値商品の展開に注力している姿勢が見て取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が29.0%と国内製造業の中では高い水準を維持しており、多様性を重視したガバナンス体制が構築されています。監査報酬2,730万円を投じて監査体制の強化を図るほか、資本コストや株価を意識した経営を掲げ、健全な企業成長を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 151億円 | — | 146億円 | -2.9% |
| FY2024 | 142億円 | — | 145億円 | +1.8% |
| FY2023 | 138億円 | — | 135億円 | -1.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3億円 | — | 2億円 | -25.7% |
| FY2024 | 2億円 | — | 2億円 | +8.7% |
| FY2023 | 8億円 | — | 4億円 | -46.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ブルドックソースは現在、具体的な数値目標を伴う中期経営計画を開示していません。そのため、単年度の業績予想が計画達成能力を測る指標となります。過去3期では、売上高予想の精度は比較的小幅なブレに収まっていますが、営業利益予想は大幅な未達が散見され、収益性のコントロールに課題を抱えています。FY2026は営業利益4.0億円とV字回復を計画していますが、期初予想の信頼性には注意が必要です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、FY2024とFY2025においてTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)結果となりました。これは、同期間にTOPIXが大幅に上昇した一方、当社の株価が比較的安定した値動きに終始し、大きなキャピタルゲインが得られなかったことが主な要因です。安定配当は株主還元に貢献しているものの、株価上昇を伴う成長ストーリーを描けていない点が、市場全体のパフォーマンスに劣後する背景にあると考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 247.8万円 | +147.8万円 | 147.8% |
| FY2022 | 199.8万円 | +99.8万円 | 99.8% |
| FY2023 | 182.7万円 | +82.7万円 | 82.7% |
| FY2024 | 200.7万円 | +100.7万円 | 100.7% |
| FY2025 | 169.4万円 | +69.4万円 | 69.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRともに割安な水準にあり、市場からの成長期待は高くないことを示唆しています。一方で、配当利回りは業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家からの関心を集める可能性があります。信用取引では売り残が買い残を上回る「信用倍率0.31倍」となっており、株価の下落を予想する空売りが多い状況ですが、将来的な買い戻し需要(踏み上げ)につながる可能性も秘めています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
代表取締役の異動および役員人事を発表し、経営体制の刷新を推進。
第3四半期決算発表とあわせて株主優待制度の拡充を公表し、投資家への還元を強化。
第1四半期において連結経常利益が前年同期比35倍となり、通期見通しを20%上方修正。
最新ニュース
ブルドックソース まとめ
ひとめ診断
「『とんかつ』のお供で120年、敵対的買収を乗り越えた老舗が安定経営と株主還元で勝負する状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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