モロゾフ(株)
Morozoff Limited
最終更新日: 2026年3月25日
日本にバレンタインを届けた神戸の老舗洋菓子メーカー。伝統と品質で、甘い幸せを届け続ける
洋菓子を通じて、すべての人に幸せと感動を届ける
この会社ってなに?
百貨店のお菓子売り場でおなじみの「モロゾフ」ブランド。なめらかな食感で人気のカスタードプリン、バレンタインやホワイトデーのチョコレートギフト、「ファヤージュ」をはじめとする焼菓子は、手土産やギフトの定番です。カフェモロゾフでは季節限定のスイーツやパスタなども楽しめます。通天閣とのコラボ商品など、地域に根ざしたユニークな企画も魅力的です。
モロゾフは1931年にロシア人菓子職人の技術を受け継ぎ神戸で創業した老舗洋菓子メーカーです。1932年に日本で初めてバレンタインチョコレートを紹介したことでも知られています。百貨店を中心とした店舗販売が主力で、プリン・焼菓子・チョコレートなど幅広い洋菓子を展開。2026年1月期は売上高363億円(前期比+0.7%)、営業利益12.6億円と原材料高・人件費増の影響を受けつつも黒字を確保。中期経営計画「つなぐ ~next stage 2031~」のもと、2032年1月期に売上高410億円・営業利益30億円を目指しています。無借金経営で自己資本比率70%超と財務基盤は盤石です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 1月
- 本社
- 兵庫県神戸市東灘区向洋町西五丁目3番地
- 公式
- www.morozoff.co.jp
社長プロフィール
モロゾフは1931年の創業以来、『おいしいお菓子で人々を幸せにする』という想いを大切に歩んできました。時代が変わっても変わらない品質へのこだわりと、新しい味わいへの挑戦を続け、皆様の大切な瞬間に寄り添うブランドであり続けます。
この会社のストーリー
ロシア人菓子職人フョードル・ドミトリエヴィチ・モロゾフの技術を受け継ぎ、神戸の地で創業。西洋菓子の文化を日本に伝えた。
日本で初めてバレンタインデーにチョコレートを贈る文化を紹介。以来、バレンタインはモロゾフの代名詞となった。
なめらかな食感で人気の「カスタードプリン」を発売。デパ地下スイーツの定番として長年愛されるロングセラー商品となった。
東証に上場し、全国展開を加速。百貨店を中心とした販売ネットワークを拡大した。
神戸を襲った大震災で本社・工場が被災。困難を乗り越え、神戸の復興とともに再起を果たした。
9年間の長期中計「つなぐ ~next stage 2031~」をスタート。売上高410億円・営業利益30億円の達成を目指す。
注目ポイント
有利子負債ゼロ、自己資本比率70%超。どんな経済環境でも揺るがない堅実な財務体質は、老舗企業ならではの安心感があります。
100株・半年以上保有で自社商品1,000円相当、3年以上で2,000円相当にグレードアップ。約15万円の投資でモロゾフの洋菓子が届く、人気の優待制度です。
神戸・千葉の新工場が稼働開始。生産効率の向上と焼菓子ラインの強化で、営業利益率7%以上への回復を目指す逆張りの好機です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 7円 | 20.5% |
| FY2018/3 | 17.3円 | 21.7% |
| FY2019/3 | 17.3円 | 25.6% |
| FY2020/3 | 17.3円 | 32.4% |
| FY2021/3 | 10.4円 | 60.2% |
| FY2022/3 | 31.1円 | 61.6% |
| FY2023/3 | 21.7円 | 26.9% |
| FY2024/3 | 32.7円 | 40.1% |
| FY2025/3 | 82円 | 119.1% |
| FY2026/3 | 16円 | 50.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約15万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 7月 |
| 長期特典 | 3年以上継続保有で優待内容がグレードアップ |
FY2025/1までは株式分割前の基準で1株82〜98円と高配当でしたが、2024年7月の1:3株式分割後はFY2026/1で1株16円(分割前換算48円)に調整されています。配当性向は50%前後を維持しており、業績回復に伴う増配余地があります。株主優待として人気のモロゾフの洋菓子がもらえる点も個人投資家に好評です。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
モロゾフの業績は、コロナ禍からの回復でFY2023/1・FY2024/1と増収増益が続きましたが、FY2025/1以降は原材料価格の高騰と人件費増加が利益を圧迫しています。FY2026/1は売上高363億円と微増収ながら、営業利益は12.6億円と前期比-38.6%の大幅減益。FY2027/1予想は売上高368億円・営業利益13.1億円と新工場稼働と価格改定による収益改善を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
チョコレート・プリン・焼菓子・ケーキ等の製造販売。百貨店を中心に全国約300店舗を展開。バレンタイン・ホワイトデー商戦が収益の柱。売上構成比約95%を占める主力セグメント。
カフェモロゾフを中心とした喫茶・レストラン運営。季節限定メニューやスイーツ、パスタ等を提供。百貨店内やショッピングモールに出店。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2017/3 | 8.5% | 5.4% | 6.9% |
| FY2018/3 | 10.6% | 7.0% | 8.1% |
| FY2019/3 | 8.7% | 5.9% | 7.4% |
| FY2020/3 | 6.6% | 4.6% | 5.7% |
| FY2021/3 | 2.1% | 1.5% | 2.9% |
| FY2022/3 | 5.8% | 4.1% | 7.4% |
| FY2023/3 | 9.2% | 6.4% | 7.5% |
| FY2024/3 | 8.7% | 6.1% | 7.1% |
| FY2025/3 | 7.3% | 5.5% | 5.7% |
| FY2026/3 | 3.2% | 2.3% | 3.5% |
営業利益率はFY2023/1の7.5%をピークに、原材料費・人件費の上昇を背景にFY2026/1は3.5%まで低下しました。ROEもFY2023/1の9.2%からFY2026/1は3.2%へ低下しており、中期経営計画で掲げるROE 8%水準への回復が課題です。新工場稼働による生産効率化と価格改定の効果で、今後の改善が期待されます。
財務は安全?
有利子負債ゼロの完全無借金経営を継続しており、自己資本比率は70%超と極めて健全な財務体質です。FY2025/1でBPSが大幅に低下しているのは1株を3株に分割した影響であり、純資産自体は約195億円と堅調に推移しています。新工場建設などの設備投資も自己資金で賄える強固な財務基盤を持っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2017/3 | 21.2億円 | -11.5億円 | -5.3億円 | 9.8億円 |
| FY2018/3 | 19.9億円 | -15.7億円 | -3.7億円 | 4.2億円 |
| FY2019/3 | 19.2億円 | -14.2億円 | -6.0億円 | 5.0億円 |
| FY2020/3 | 7.7億円 | 9,600万円 | -5.7億円 | 8.7億円 |
| FY2021/3 | 16.4億円 | 1.4億円 | -1.8億円 | 17.8億円 |
| FY2022/3 | 26.3億円 | -3.5億円 | -3.1億円 | 22.8億円 |
| FY2023/3 | 22.0億円 | -15.4億円 | -4.4億円 | 6.6億円 |
| FY2024/3 | 21.2億円 | -4.6億円 | -10.1億円 | 16.6億円 |
| FY2025/3 | -6.2億円 | -6.2億円 | -18.2億円 | -12.4億円 |
| FY2026/3 | 4.0億円 | -21.5億円 | 2.8億円 | -17.5億円 |
営業キャッシュフローはFY2022〜2024/1まで20億円以上を安定的に創出していましたが、FY2025/1は運転資金の増加等で一時的にマイナスに転じました。FY2026/1は4億円と回復途上です。投資CFはFY2026/1に-21.5億円と拡大しており、神戸・千葉の新工場建設に伴う積極的な設備投資を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2017/3 | 20.7億円 | 8.4億円 | 40.7% |
| FY2018/3 | 24.7億円 | 8.2億円 | 33.0% |
| FY2019/3 | 22.2億円 | 8.2億円 | 37.0% |
| FY2020/3 | 17.1億円 | 6.1億円 | 35.9% |
| FY2021/3 | 8.6億円 | 5.1億円 | 59.2% |
| FY2022/3 | 21.3億円 | 11.0億円 | 51.6% |
| FY2023/3 | 26.1億円 | 9.1億円 | 34.9% |
| FY2024/3 | 25.2億円 | 8.0億円 | 31.9% |
| FY2025/3 | 21.0億円 | 6.8億円 | 32.6% |
| FY2026/3 | 12.9億円 | 6.4億円 | 50.1% |
税引前利益はFY2023/1の26億円をピークにFY2026/1は12.9億円まで縮小しました。FY2026/1の実効税率が50.1%と高水準になっているのは、一時的な税効果の剥落や繰延税金資産の取り崩し等の影響と考えられます。FY2027/1予想では41.2%への低下を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2026/1 | 580万円 | 1,200人 | - |
従業員の平均年収は約580万円で、食品業界の中では標準的な水準です。中期経営計画では人材確保と従業員満足度向上を重要課題に掲げており、賃上げや働き方改革を推進しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関と事業法人を中心に安定株主が一定の割合を占めています。信用売残が買残を大きく上回る売り長の状態にあり、将来の買い戻し需要が期待されます。
筆頭株主は信託銀行(7.72%)で、金融機関と事業法人がバランスよく上位株主を構成しています。平和(パチンコ大手)が4.30%を保有する点が特徴的です。山陽電気鉄道(3.17%)やみずほ銀行(3.81%)など、関西圏の取引先との資本関係が厚く、モロゾフ従業員持株会(2.08%)も安定株主として経営基盤を支えています。信用倍率0.16倍と大幅な売り長で、需給面では将来の買い戻し圧力がプラス材料です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 洋菓子製造販売事業 | 344億円 | 11.5億円 | 3.3% |
| 喫茶・レストラン事業 | 19億円 | 0.8億円 | 4.2% |
洋菓子製造販売事業が売上の約95%を占める一本足打法の構成です。百貨店チャネルを中心とした対面販売が主力で、ブランド力を活かしたギフト需要に強みがあります。喫茶・レストラン事業は利益率4.2%と安定しており、ブランド体験の場としても機能しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名中、女性が2名(20.0%)を占めています。監査等委員会設置会社として指名報酬委員会を設置し、コーポレートガバナンスの強化に取り組んでいます。非正規従業員が約2,800名と多く、製造・販売の現場を支えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026/1 | 354億円 | 361億円 | 363億円 | +0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026/1 | 21億円 | 10億円 | 13億円 | +23.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
モロゾフは9年間の長期中計「つなぐ ~next stage 2031~」を推進中で、FY2032/1に売上高410億円・営業利益30億円(営業利益率7.0%以上)を最終目標に掲げています。Step1(FY2024〜2026/1)の売上高は概ね計画通りですが、利益面では原材料高・人件費増の影響で目標を大きく下回っています。Step2以降は神戸・千葉の新工場稼働による生産効率化と、価格改定の浸透による収益改善が期待されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
モロゾフのTSRは5年間で108%と小幅なリターンにとどまり、TOPIX(152%)を大きくアンダーパフォームしています。業績の減益傾向と配当減額が株価の重石となっています。ただし、無借金経営の財務安定性と中計目標達成による利益回復が実現すれば、TSRの挽回余地は十分にあります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2022 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2023 | 105.0万円 | +5.0万円 | 5.0% |
| FY2024 | 110.0万円 | +10.0万円 | 10.0% |
| FY2025 | 115.0万円 | +15.0万円 | 15.0% |
| FY2026 | 108.0万円 | +8.0万円 | 8.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
モロゾフの株価指標は、PER 39.3倍と業界平均(20.5倍)を大きく上回る高めの水準にあります。これはFY2026/1の利益が大幅減益となったことが主因で、業績回復に伴いPERは正常化する見込みです。信用倍率0.18倍と大幅な売り長で、将来の買い戻し需要が下値を支える構図です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年1月期決算を発表。売上高363億円、純利益20%増の見通しをFY2027/1予想として公表。
FY2026/1通期の連結業績予想を下方修正。原材料高と人件費増が想定以上に利益を圧迫。
個人投資家向け会社説明会を開催。2032年1月期に売上高410億円・営業利益30億円の長期目標を説明。
最新ニュース
モロゾフ(株) まとめ
ひとめ診断
「神戸発、日本のバレンタインを創った洋菓子の老舗。百貨店チャネルと焼菓子で稼ぐプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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