滝沢ハム(株)2293
TAKIZAWA HAM CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーやデパートで見かける高級ハム・ソーセージ、お歳暮・お中元のギフトセットの中に滝沢ハムの製品があるかもしれません。「ハムの金メダリスト」をキャッチフレーズに、ドイツの伝統的な製法を活かした本格派のハム・ソーセージを製造しています。また、コンビニやスーパーのPB商品の製造も多く請け負っており、知らず知らずのうちに口にしている可能性も高い企業です。
滝沢ハムは1918年(大正7年)創業、1950年設立の栃木県を代表する食肉加工メーカーです。高級ハム・ソーセージに定評があり、PB(プライベートブランド)の受託製造も多数手がけています。伊藤忠商事が大株主であり、同じ伊藤忠系のプリマハムと業務提携関係にあります。2025/03期は原材料高騰の影響で営業損失4.3億円・最終赤字4.9億円と厳しい決算となりましたが、2026/03期は増収・黒字転換を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 栃木県栃木市泉川町556
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
ハム・ソーセージ・ベーコン等の食肉加工品の製造販売および食肉の仕入販売。自社ブランド品に加え、コンビニ・スーパー向けPB製品の受託製造も手がける。売上構成比100%の単一セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.5% | 0.4% | - |
| 2022/03期 | 4.6% | 1.3% | - |
| 2023/03期 | ▲5.1% | ▲1.5% | - |
| 2024/03期 | 3.2% | 0.9% | 0.5% |
| 2025/03期 | ▲13.2% | ▲3.8% | ▲1.5% |
| 3Q FY2026/3 | 2.3%(累計) | 0.5%(累計) | ▲0.7% |
営業利益率は黒字時でも0.2〜0.5%と極めて薄利であり、食肉加工業界の中でも低水準の収益性です。2025/03期にはROE -14.2%と大幅なマイナスに転落しました。原材料コストの転嫁が十分にできておらず、収益構造の改善が喫緊の課題となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 304億円 | — | 5,500万円 | 26.8円 | — |
| 2022/03期 | 295億円 | 1.1億円 | 1.8億円 | 85.1円 | -3.0% |
| 2023/03期 | 295億円 | ▲2.2億円 | ▲1.9億円 | -93.0円 | -0.1% |
| 2024/03期 | 282億円 | 1.4億円 | 1.2億円 | 60.3円 | -4.2% |
| 2025/03期 | 281億円 | ▲4.3億円 | ▲5.0億円 | -241.2円 | -0.4% |
売上高は300億円前後で推移していましたが、原材料価格の高騰と販売競争の激化により利益面で大きく揺れています。2023/03期・2025/03期と2度の営業赤字を計上しており、2026/03期も当初は黒字転換を見込んでいましたが、2026年3月に業績予想を下方修正し赤字継続の見通しとなりました。売上高も265.8億円へ下方修正されています。 【3Q 2026/03期実績】売上206億円(通期予想比70%)、営業利益△1.5億円(同-146%)、純利益64百万円(同85%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食肉加工品事業 | 約281億円 | -4.3億円 | -1.5% |
滝沢ハムは食肉加工品の製造販売を主力とする単一セグメント企業です。自社ブランドの高級ハム・ソーセージに加え、PB製品の受託製造、食肉の仕入販売を行っています。連結子会社は1社のみで、事業構造はシンプルです。役員報酬は3名合計で5,948万円と、小規模企業として控えめな水準にあります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 290億円 | — | 265.8億円(下方修正後) | -8.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 7,500万円 | — | -2.2億円(下方修正後) | 赤字転落 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
滝沢ハムは中期経営計画を外部に公表していない方針です。2026/03期の業績予想は当初、売上高290億円・最終利益7,500万円の黒字転換を見込んでいましたが、2026年3月に売上高265.8億円・最終赤字2.2億円へ大幅下方修正されました。業績予想の精度向上と収益構造の抜本的な改革が求められています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期通期業績予想を大幅下方修正。売上高265.8億円、最終赤字2.2億円へ。配当も無配継続に。
2026/03期 第3四半期決算を発表。原材料高の影響が継続し、通期見通しの達成が困難に。
経費精算クラウド「TOKIUM」を導入し、年間5,000時間の工数削減を実現。管理業務の効率化を推進。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は27〜29%台で推移しており、財務基盤はやや脆弱です。2024/03期から有利子負債が急増(85.5億円→91.9億円)しており、赤字決算と合わせて財務の健全性に注意が必要です。BPSは1,695円とPBR 1.78倍の水準にあり、株価が純資産を大きく上回っています。 【3Q 2026/03期】総資産142億円、純資産36億円、自己資本比率20.0%、有利子負債46億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.2億円 | ▲2.4億円 | ▲2.6億円 | 3.8億円 |
| 2022/03期 | 9.6億円 | ▲1.4億円 | ▲4.2億円 | 8.3億円 |
| 2023/03期 | 2.8億円 | 1,200万円 | ▲7.3億円 | 2.9億円 |
| 2024/03期 | 8.0億円 | ▲2.5億円 | ▲4.8億円 | 5.4億円 |
| 2025/03期 | 300万円 | ▲5.0億円 | ▲1.9億円 | ▲4.9億円 |
営業キャッシュフローは2025/03期にわずか3百万円まで急減しており、本業からの資金創出力が大幅に低下しています。投資CFも設備投資により約5億円のマイナスとなり、FCFは-4.9億円と悪化しました。手元資金(現金同等物)は17.6億円から10.8億円へ減少しており、資金繰りの動向に注意が必要です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査等委員8名中、女性が1名(14.2%)を占めています。連結子会社は1社のみとシンプルなグループ構成です。臨時従業員382名は正社員319名を上回っており、製造現場のパート・派遣社員への依存度が高い構造となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 514万円 | 319人 | - |
従業員の平均年収は514万円で、食品業界の中では標準的な水準です。従業員数は319名と小規模ですが、臨時従業員382名を含めると約700名体制で事業を運営しています。平均年齢40.8歳、平均勤続年数13.3年と安定した雇用環境です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
滝沢ハムのTSRは5年間で99.9%と投資元本をほぼ回収できない水準にとどまっています。同期間のTOPIX(213.4%)と比較すると大幅にアンダーパフォームしており、市場全体の上昇トレンドの恩恵を受けられていません。業績の不安定さと無配が株主リターンを押し下げています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 3円 | 20.2% |
| 2017/03期 | 3円 | 7.9% |
| 2018/03期 | 25円 | 16.7% |
| 2019/03期 | 15円 | 33.4% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 15円 | 55.9% |
| 2022/03期 | 20円 | 23.5% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 20円 | 33.2% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約30万円) |
| 金額相当 | 2,500円〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は業績連動型で、赤字年度(2023/03期・2025/03期)には無配となっています。2026/03期も業績下方修正に伴い無配継続の見通しです。当初は2026/03期に1株20円の復配を計画していましたが撤回されました。一方、株主優待として自社製品セットがもらえる点は個人投資家にとって魅力的です。優待込みの実質利回りは約0.84%となります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 108.0万円 | 8.0万円 | 8.0% |
| 2022期 | 103.1万円 | 3.1万円 | 3.1% |
| 2023期 | 102.8万円 | 2.8万円 | 2.8% |
| 2024期 | 110.3万円 | 10.3万円 | 10.3% |
| 2025期 | 99.9万円 | ▲0.1万円 | -0.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
滝沢ハムのPERは82.4倍と食料品業界平均(16.7倍)を大幅に上回る水準にありますが、これは利益が極めて小さいことによる数値の歪みです。PBR 1.78倍も業界平均を上回っており、株主優待目的の個人投資家による買い支えが株価を下支えしていると考えられます。配当利回りは無配のため0%です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.0億円 | 4,900万円 | 47.1% |
| 2022/03期 | 1.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | -1.7億円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | 1.7億円 | 5,000万円 | 28.7% |
| 2025/03期 | -4.0億円 | 0円 | - |
税引前利益は赤字の年度が多く、2025/03期は4億500万円の赤字となりました。黒字年度でも税引前利益は1億円台と小規模であり、納税余力は限定的です。2026/03期も業績下方修正により赤字が見込まれています。
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滝沢ハム(株) まとめ
「大正時代から続く栃木の老舗ハムメーカー。高級ハム・ソーセージに定評、伊藤忠系のスタンダード企業」
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