滝沢ハム(株)
TAKIZAWA HAM CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月25日
大正時代から続くハムの金メダリスト。栃木から届ける、本物の美味しさ
安全・安心・美味しさを追求し、食を通じてお客様の豊かな暮らしに貢献する
この会社ってなに?
スーパーやデパートで見かける高級ハム・ソーセージ、お歳暮・お中元のギフトセットの中に滝沢ハムの製品があるかもしれません。「ハムの金メダリスト」をキャッチフレーズに、ドイツの伝統的な製法を活かした本格派のハム・ソーセージを製造しています。また、コンビニやスーパーのPB商品の製造も多く請け負っており、知らず知らずのうちに口にしている可能性も高い企業です。
滝沢ハムは1918年(大正7年)創業、1950年設立の栃木県を代表する食肉加工メーカーです。高級ハム・ソーセージに定評があり、PB(プライベートブランド)の受託製造も多数手がけています。伊藤忠商事が大株主であり、同じ伊藤忠系のプリマハムと業務提携関係にあります。FY2025/3期は原材料高騰の影響で営業損失4.3億円・最終赤字4.9億円と厳しい決算となりましたが、FY2026/3期は増収・黒字転換を見込んでいます。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 栃木県栃木市泉川町556
- 公式
- www.takizawaham.co.jp
社長プロフィール
私たちは1918年の創業以来、「安全・安心・美味しさ」をモットーに、お客様に信頼される製品づくりを続けてまいりました。ドイツの伝統製法を活かした高品質なハム・ソーセージを通じて、日本の食文化に貢献してまいります。
この会社のストーリー
栃木県栃木市で食肉加工業として創業。ドイツの伝統的なハム・ソーセージ製法を取り入れ、高品質な製品づくりを開始した。
滝沢ハム株式会社として法人化。戦後の復興期に食肉加工品の需要拡大に応え、事業を本格化させた。
東京証券取引所第二部に株式を上場。資金調達力を強化し、設備投資と販路拡大を加速させた。
同じ伊藤忠商事系のプリマハムと生産・販売・調達分野で業務提携。原材料の共同調達や物流効率化を推進。
食肉・飼料等の原材料価格高騰により営業赤字に転落。価格転嫁の遅れが収益を圧迫した。
TOKIUM導入による管理業務の効率化や、プリマハムとの提携深化を通じて収益構造の改善を目指す。
注目ポイント
100株保有で2,500円相当の自社製品セットが贈呈されます。「ハムの金メダリスト」自慢の高級ハム・ソーセージを味わえる、食品系優待の人気銘柄です。
大正7年(1918年)創業で100年以上の歴史を誇ります。ドイツの伝統製法を受け継ぐ技術力と、栃木県に根ざした地域密着型の経営が特徴です。
伊藤忠商事が15.34%を保有する大株主であり、原材料調達や販路拡大で支援を受けています。プリマハムとの業務提携も伊藤忠グループのシナジーの一環です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 3円 | 20.2% |
| FY2017/3 | 3円 | 7.9% |
| FY2018/3 | 25円 | 16.7% |
| FY2019/3 | 15円 | 33.4% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 15円 | 55.9% |
| FY2022/3 | 20円 | 23.5% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 20円 | 33.2% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約30万円) |
| 金額相当 | 2,500円〜5,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は業績連動型で、赤字年度(FY2023/3・FY2025/3)には無配となっています。FY2026/3も業績下方修正に伴い無配継続の見通しです。当初はFY2026/3に1株20円の復配を計画していましたが撤回されました。一方、株主優待として自社製品セットがもらえる点は個人投資家にとって魅力的です。優待込みの実質利回りは約0.84%となります。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は300億円前後で推移していましたが、原材料価格の高騰と販売競争の激化により利益面で大きく揺れています。FY2023/3・FY2025/3と2度の営業赤字を計上しており、FY2026/3も当初は黒字転換を見込んでいましたが、2026年3月に業績予想を下方修正し赤字継続の見通しとなりました。売上高も265.8億円へ下方修正されています。
事業ごとの売上・利益
ハム・ソーセージ・ベーコン等の食肉加工品の製造販売および食肉の仕入販売。自社ブランド品に加え、コンビニ・スーパー向けPB製品の受託製造も手がける。売上構成比100%の単一セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.5% | 0.4% | - |
| FY2022/3 | 4.7% | 1.3% | - |
| FY2023/3 | -5.0% | -1.5% | - |
| FY2024/3 | 3.3% | 0.9% | 0.5% |
| FY2025/3 | -13.5% | -4.0% | -1.5% |
営業利益率は黒字時でも0.2〜0.5%と極めて薄利であり、食肉加工業界の中でも低水準の収益性です。FY2025/3にはROE -14.2%と大幅なマイナスに転落しました。原材料コストの転嫁が十分にできておらず、収益構造の改善が喫緊の課題となっています。
財務は安全?
自己資本比率は27〜29%台で推移しており、財務基盤はやや脆弱です。FY2024/3から有利子負債が急増(85.5億円→91.9億円)しており、赤字決算と合わせて財務の健全性に注意が必要です。BPSは1,695円とPBR 1.78倍の水準にあり、株価が純資産を大きく上回っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.2億円 | -2.4億円 | -2.6億円 | 3.8億円 |
| FY2022/3 | 9.6億円 | -1.4億円 | -4.2億円 | 8.3億円 |
| FY2023/3 | 2.8億円 | 1,200万円 | -7.3億円 | 2.9億円 |
| FY2024/3 | 8.0億円 | -2.5億円 | -4.8億円 | 5.4億円 |
| FY2025/3 | 300万円 | -5.0億円 | -1.9億円 | -4.9億円 |
営業キャッシュフローはFY2025/3にわずか3百万円まで急減しており、本業からの資金創出力が大幅に低下しています。投資CFも設備投資により約5億円のマイナスとなり、FCFは-4.9億円と悪化しました。手元資金(現金同等物)は17.6億円から10.8億円へ減少しており、資金繰りの動向に注意が必要です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1.0億円 | 4,900万円 | 47.1% |
| FY2022/3 | 1.7億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | -1.7億円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | 1.7億円 | 5,000万円 | 28.7% |
| FY2025/3 | -4.0億円 | 0円 | - |
税引前利益は赤字の年度が多く、FY2025/3は4億500万円の赤字となりました。黒字年度でも税引前利益は1億円台と小規模であり、納税余力は限定的です。FY2026/3も業績下方修正により赤字が見込まれています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 514万円 | 319人 | - |
従業員の平均年収は514万円で、食品業界の中では標準的な水準です。従業員数は319名と小規模ですが、臨時従業員382名を含めると約700名体制で事業を運営しています。平均年齢40.8歳、平均勤続年数13.3年と安定した雇用環境です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は伊藤忠商事・滝沢ハム取引先持株会・足利銀行。
筆頭株主は創業家の資産管理会社滝沢興産(22.45%)で、第2位に伊藤忠商事(15.34%)が名を連ねています。代表取締役社長の瀧澤太郎氏も個人で2.92%を保有しており、創業家による経営が続いています。取引先持株会が8.13%を保有するなど、オーナー系企業として安定した株主構成を維持しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食肉加工品事業 | 約281億円 | -4.3億円 | -1.5% |
滝沢ハムは食肉加工品の製造販売を主力とする単一セグメント企業です。自社ブランドの高級ハム・ソーセージに加え、PB製品の受託製造、食肉の仕入販売を行っています。連結子会社は1社のみで、事業構造はシンプルです。役員報酬は3名合計で5,948万円と、小規模企業として控えめな水準にあります。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査等委員8名中、女性が1名(14.2%)を占めています。連結子会社は1社のみとシンプルなグループ構成です。臨時従業員382名は正社員319名を上回っており、製造現場のパート・派遣社員への依存度が高い構造となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 290億円 | — | 265.8億円(下方修正後) | -8.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 7,500万円 | — | -2.2億円(下方修正後) | 赤字転落 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
滝沢ハムは中期経営計画を外部に公表していない方針です。FY2026/3の業績予想は当初、売上高290億円・最終利益7,500万円の黒字転換を見込んでいましたが、2026年3月に売上高265.8億円・最終赤字2.2億円へ大幅下方修正されました。業績予想の精度向上と収益構造の抜本的な改革が求められています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
滝沢ハムのTSRは5年間で99.9%と投資元本をほぼ回収できない水準にとどまっています。同期間のTOPIX(213.4%)と比較すると大幅にアンダーパフォームしており、市場全体の上昇トレンドの恩恵を受けられていません。業績の不安定さと無配が株主リターンを押し下げています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 108.0万円 | +8.0万円 | 8.0% |
| FY2022 | 103.1万円 | +3.1万円 | 3.1% |
| FY2023 | 102.8万円 | +2.8万円 | 2.8% |
| FY2024 | 110.3万円 | +10.3万円 | 10.3% |
| FY2025 | 99.9万円 | -0.1万円 | -0.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
滝沢ハムのPERは82.4倍と食料品業界平均(16.7倍)を大幅に上回る水準にありますが、これは利益が極めて小さいことによる数値の歪みです。PBR 1.78倍も業界平均を上回っており、株主優待目的の個人投資家による買い支えが株価を下支えしていると考えられます。配当利回りは無配のため0%です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3通期業績予想を大幅下方修正。売上高265.8億円、最終赤字2.2億円へ。配当も無配継続に。
FY2026/3 第3四半期決算を発表。原材料高の影響が継続し、通期見通しの達成が困難に。
経費精算クラウド「TOKIUM」を導入し、年間5,000時間の工数削減を実現。管理業務の効率化を推進。
最新ニュース
滝沢ハム(株) まとめ
ひとめ診断
「大正時代から続く栃木の老舗ハムメーカー。高級ハム・ソーセージに定評、伊藤忠系のスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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