日本プリメックス
NIPPON PRIMEX INC.
最終更新日: 2026年4月8日
レシートの一枚一枚に、ミニプリンタ専門47年の技術と信頼を届ける
ミニプリンタのリーディングカンパニーとして、社会の効率化に貢献する
この会社ってなに?
コンビニやスーパーのレジで受け取るレシート、飲食店の注文伝票、駅の券売機から出てくるチケット。それらを印刷する小型プリンタを手がけているのが日本プリメックスです。セルフレジや無人決済端末が増えるたびに、この会社の製品が活躍する場面も広がっています。あなたが毎日何気なく受け取る「紙の一枚」の裏側に、この会社の技術があります。
FY2025/3期は売上高70.9億円(前期比+2.2%)、営業利益5.5億円と増収ながら減益着地。レシート・ラベル用のサーマルプリンタやKIOSKプリンタの販売を主力とし、セルフレジ・無人決済端末の普及を追い風に堅調に推移しています。PER 12.0倍・PBR 0.61倍と割安水準にあり、自己資本比率72%・無借金経営という盤石な財務体質が特徴。創業家の中川家が約60%を保有するオーナー企業で、安定配当を継続しています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都大田区鵜の木1-5-12
- 公式
- www.primex.co.jp
社長プロフィール
当社はミニプリンタの専業商社として47年にわたり、お客様のビジネスを支えるプリンティングソリューションを提供してまいりました。セルフレジや無人店舗の拡大とともに、サーマルプリンタやKIOSKプリンタの需要は着実に広がっています。今後もエプソン・シチズンをはじめとするパートナーとの連携を強化し、OEM製造を含めたトータルソリューションで社会の効率化に貢献してまいります。
この会社のストーリー
東京都大田区に設立。ミニプリンタの専門商社として事業をスタートしました。
ミニプリンタ専業の商社としてJASDAQ市場への上場を果たし、資本市場からの信頼を獲得しました。
自社でのOEM製造体制を構築し、KIOSKプリンタなどの製造事業に参入。卸売と製造の二本柱の事業構造を確立しました。
新型コロナウイルスの影響でセルフレジ・無人決済端末の導入が加速。非接触ニーズの高まりがミニプリンタ需要を後押ししました。
FY2024/3期に売上高69.4億円・営業利益5.8億円と過去最高水準の業績を達成。1株配当を25円に引き上げ、9期ぶりの増配を実施しました。
セルフレジ需要が一巡する中、FY2025/3期は増収減益。電子レシート化の潮流に対応しつつ、OEM事業の拡大で次の成長ステージを模索しています。
注目ポイント
有利子負債ゼロ、自己資本比率72%超という極めて堅実な財務基盤。景気変動に左右されにくい安定経営が最大の強みです。
エプソン・シチズン等の製品を幅広く取り扱い、47年の実績を持つミニプリンタのニッチトップ企業。セルフレジ・無人化の潮流が追い風です。
PBR 0.61倍と純資産を大幅に下回る株価水準。9期ぶりの増配を実施し、今後の増配余力も十分。バリュー投資家にとって魅力的な水準です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 20円 | 46.2% |
| FY2017/3 | 20円 | 33.1% |
| FY2018/3 | 20円 | 32.6% |
| FY2019/3 | 20円 | 22.7% |
| FY2020/3 | 20円 | 28.2% |
| FY2021/3 | 20円 | 44.0% |
| FY2022/3 | 20円 | 25.3% |
| FY2023/3 | 20円 | 26.5% |
| FY2024/3 | 25円 | 26.1% |
| FY2025/3 | 25円 | 32.2% |
| FY2026/3(予想) | 25円 | 32.9% |
なし
長年にわたり1株20円の安定配当を継続してきましたが、FY2024/3期に9期ぶりとなる増配(25円)を実施しました。配当性向は26〜44%の範囲で推移しており、無借金経営と潤沢なキャッシュを背景に今後の増配余地も十分あります。株主優待制度は設けておらず、配当による直接的な利益還元を重視しています。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
FY2024/3期に売上高69.4億円(前期比+12.4%)と大幅増収を達成し、営業利益5.8億円と過去最高水準を記録しました。セルフレジや無人決済端末向けのサーマルプリンタ需要が好調でした。FY2025/3期は増収ながら、部材コスト上昇と顧客の設備投資一巡により営業利益5.5億円(同-4.7%)と減益に。FY2026/3期は微増収・減益の保守的な見通しです。
事業ごとの売上・利益
エプソン・シチズン等のサーマルプリンタ、バーコードラベルプリンタの卸売販売が主力
子会社によるKIOSKプリンタ等のOEM製造。高い利益率が特徴
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.9% | 2.9% | - |
| FY2022/3 | 6.6% | 4.8% | - |
| FY2023/3 | 5.9% | 4.3% | - |
| FY2024/3 | 7.0% | 5.0% | 8.3% |
| FY2025/3 | 5.3% | 3.9% | 7.8% |
FY2024/3期にROE 7.0%・営業利益率8.3%と直近5期で最高水準に達しました。卸売業としては高い利益率であり、ミニプリンタというニッチ市場での専門性が収益性を支えています。FY2025/3期はROE 5.3%とやや低下しましたが、自己資本比率72%超と堅実な財務基盤を維持しており、安定的な収益体質です。
財務は安全?
5期連続で有利子負債ゼロの完全無借金経営を続けています。自己資本比率は72.1%と極めて高く、BPSも1,498円と株価910円を大幅に上回る(PBR 0.61倍)状態です。総資産103億円に対して純資産78億円という盤石な財務体質は、景気変動への耐性が高いことを示しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.9億円 | 5.0億円 | -1.5億円 | 8.0億円 |
| FY2022/3 | 2.6億円 | 3.0億円 | -1.4億円 | 5.5億円 |
| FY2023/3 | 3.1億円 | -16.6億円 | -1.4億円 | -13.5億円 |
| FY2024/3 | 5.5億円 | 3,900万円 | -1.3億円 | 5.9億円 |
| FY2025/3 | 4.0億円 | -2.3億円 | -1.6億円 | 1.8億円 |
営業キャッシュフローは毎期2.5億〜5.5億円のプラスを安定的に創出しています。FY2023/3期の投資CF大幅マイナスは有価証券の取得等によるもの。FY2024/3期には投資回収が進み、FCFが5.9億円と大幅に改善しました。無借金経営のため財務CFは配当金の支払いが中心で、安定したキャッシュ創出と堅実な資金運用が特徴です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.8億円 | 1.4億円 | 37.6% |
| FY2022/3 | 6.5億円 | 2.3億円 | 35.3% |
| FY2023/3 | 6.3億円 | 2.4億円 | 37.5% |
| FY2024/3 | 7.6億円 | 2.6億円 | 33.8% |
| FY2025/3 | 5.8億円 | 1.8億円 | 30.0% |
実効税率は30〜38%で推移しており、国内法定実効税率に概ね沿った水準です。FY2025/3期は30.0%とやや低下しましたが、適正な納税を安定的に行っていることが確認できます。FY2026/3期予想の実効税率20.3%は、税効果会計の影響による一時的な低下と考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
中川家(CEO善司33.5%+悦子16.9%+亮4.2%+優4.2%=58.8%)+従業員持株会3.5%+事業法人16%+金融機関3.4%。創業家が過半数を保有するオーナー企業。
筆頭株主は代表取締役会長兼社長の中川善司氏(33.5%)で、中川悦子氏(16.9%)・中川亮氏(4.2%)・中川優氏(4.2%)と中川家で約59%を保有する典型的なオーナー企業です。光通信(7.5%)や雪谷商事(5.1%)といった事業法人も安定保有しており、従業員持株会(3.5%)を含め経営の安定性が確保されています。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 商品販売事業 | 約55億円 | 約3.5億円 | 約6.4% |
| 製造事業(OEM) | 約15億円 | 約2億円 | 約13.3% |
エプソンやシチズン等のミニプリンタ製品を販売する商品販売事業が売上の約8割を占めています。加えて、子会社を通じたKIOSKプリンタ等のOEM製造事業が高い利益率で収益を補完。セルフレジ・無人決済端末の普及がサーマルプリンタ需要を押し上げる一方、電子レシート化というペーパーレスの潮流が長期的なリスクとなっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(配当込みリターン)は113.5%とプラスリターンを確保しているものの、同期間のTOPIX(182.5%)に対して約69ポイントのアンダーパフォームとなっています。低流動性のニッチ株であるため市場全体の上昇局面での追随が限定的ですが、安定配当と無借金経営による下方耐性が評価ポイントです。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 104.6万円 | +4.6万円 | 4.6% |
| FY2023 | 103.2万円 | +3.2万円 | 3.2% |
| FY2024 | 116.5万円 | +16.5万円 | 16.5% |
| FY2025 | 113.5万円 | +13.5万円 | 13.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 12.0倍・PBR 0.61倍と割安な水準にあります。BPS 1,498円に対して株価910円と純資産を大幅に下回る状態が続いています。信用買残25,100株に対し売残はゼロで、個人投資家の買い需要は底堅い一方、出来高が少なく流動性は限定的です。中長期的にはPBR 1倍への回帰が期待されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/3期の連結決算を発表。売上高70.9億円(前期比+2.2%)、営業利益5.5億円(同-4.7%)と増収減益。FY2026/3期は売上高71億円・営業利益5億円を予想。
FY2026/3期の連結業績予想を据え置き。売上高71億500万円、営業利益5億200万円の見通しを維持した。
FY2024/3期の配当を1株25円に増配(前期20円から+5円)。9期ぶりの増配となり、株主還元を強化する姿勢を示した。
FY2025/3期の中間決算を発表。売上高29.1億円(前年同期比-9.5%)、営業利益2億円(同-10.2%)と上期は苦戦。
FY2024/3期の連結決算を発表。売上高69.4億円(前期比+12.4%)、営業利益5.8億円と過去最高水準を記録し、大幅な増収増益を達成。
最新ニュース
日本プリメックス まとめ
ひとめ診断
「ミニプリンタ専業卸の国内最大手。エプソン・シチズン製品を軸に、自社OEMでも存在感を示すニッチトップ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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