2693スタンダード

YKT

YKT CORPORATION

最終更新日: 2026年3月30日

ROE-0.6%
BPS684.5円
自己資本比率44.3%
FY2025/3 有報データ

創業100年、世界の『ものづくり』を未来へ繋ぐグローバル技術商社

『For the next』~次世代の為に、ものづくりに貢献するグローバルソリューションカンパニー~を目指します。世界中の先進技術とお客様を結び、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

この会社ってなに?

あなたが毎日使うスマートフォンや、家族で乗る自動車。これらの製品は、とても精密な部品を組み立てて作られています。YKTは、そうした「ものづくり」に欠かせない最先端の機械を、ヨーロッパなど世界中から見つけ出し、日本の工場に届ける専門家です。また、パナソニックのような日本の優れた機械を海外の工場へ紹介する役割も担っています。普段、私たちが目にする様々な工業製品の裏側で、YKTは世界中の技術をつなぐ「橋渡し役」として活躍しているのです。

YKTは欧州製の工作機械輸入とパナソニック製電子部品実装機の輸出を主力とする独立系の機械専門商社です。FY2025の業績は、売上高133.9億円、営業損益-1.99億円と赤字着地しました。しかし、続くFY2026の会社計画では売上高135.0億円、営業利益1.90億円と黒字転換を見込んでいます。PBRは0.37倍と極めて割安な水準ですが、業績の不安定さが株価の重しとなっており、計画達成と持続的な成長を示せるかが投資家の評価を左右するでしょう。

卸売業スタンダード市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
12月
本社
東京都渋谷区代々木五丁目7番5号
公式
www.ykt.co.jp

社長プロフィール

柳 崇博
代表取締役社長
ビジョナリー
当社は中長期ビジョン『YKT Vision2034』を掲げ、単なる機械販売に留まらないソリューション提供を目指しています。お客様の課題に寄り添い、技術支援を含めた総合的な付加価値を提供することで、世界の『ものづくり』に貢献し続けます。

この会社のストーリー

1924
創業 - 山本工務店としてスタート

創業者・山本傳之助が東京市芝区に「山本工務店」を設立。舶来機械器具の輸入販売を開始し、日本の近代化に貢献する第一歩を踏み出しました。

1963
ヤマト工販株式会社へ商号変更

事業の拡大に伴い、ヤマト工販株式会社へ商号を変更。機械専門商社としての基盤を固め、高度経済成長期の日本の産業を支えました。

1991
現社名「YKT」へ

グローバル化を見据え、商号をYKT株式会社に変更。欧州製工作機械の輸入とパナソニック製電子部品実装機の輸出という二本柱を確立しました。

2001
ジャスダック市場へ上場

社会的な信用を高め、さらなる事業拡大を目指してジャスダック市場(現・東証スタンダード)に上場。企業として新たなステージに進みました。

2017
量子コンピュータ関連で注目

カナダのD-Wave Systems社製量子コンピュータの販売・保守サポートを開始。先端技術分野への進出が市場の注目を集め、株価が大きく上昇しました。

2024
創業100周年

創業から一世紀を迎え、記念配当を実施。長年の歴史で培った信頼と実績を基盤に、次の100年へと歩みを進めています。

2025
中長期ビジョン「YKT Vision2034」始動

次の10年を見据えた中長期ビジョンと第13次中期経営計画を策定。単なる商社から、顧客の課題を解決するソリューションカンパニーへの変革を目指します。

注目ポイント

未来を拓く「量子コンピュータ」事業

カナダのD-Wave Systems社製量子コンピュータを取り扱い、未来の計算技術を日本の研究開発現場に提供。株価が大きく動くほどの注目を集める先進分野に挑戦しています。

世界を結ぶ技術商社の二本柱

欧州の高性能な工作機械を日本へ輸入する一方、パナソニック製の電子部品実装機を世界へ輸出。グローバルなネットワークを活かした独自のビジネスモデルが強みです。

株主への感謝を忘れない配当姿勢

創業100周年には記念配当を実施するなど、株主還元に積極的。個人投資家も嬉しいQUOカードの株主優待制度も設けています。

サービスの実績は?

133.9億円
連結売上高
FY2025実績
+12.2% YoY
-1.99億円
連結営業利益
FY2025実績
128.5億円
電子機器及び工作機械等 売上高
FY2025 (セグメント)
5.4億円
光電子装置 売上高
FY2025 (セグメント)
5
1株当たり配当金
FY2025実績
-50.0% YoY
78%
海外売上高比率
FY2025時点(推定)

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 5円
安全性
普通
自己資本比率 44.3%
稼ぐ力
低い
ROE -0.6%
話題性
不評
ポジティブ 20%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
5
方針: 業績連動
1株配当配当性向
FY2016/37.532.5%
FY2017/3538.6%
FY2018/3531.0%
FY2019/3513.2%
FY2020/3518.7%
FY2021/3513.3%
FY2022/3810.9%
FY2023/31038.1%
FY2024/350.3%
FY2025/35104.2%
1期連続増配
株主優待
あり
オリジナルQUOカード
必要株数500株以上(約12万円)
金額相当1,000円相当〜
権利確定月12月

当社は業績連動型の配当方針を採用しており、成長投資との兼ね合いを見極めながら株主還元を検討する姿勢です。FY2023/3には創業100周年記念配当を実施しましたが、直近は業績の変動に伴い配当額が大きく上下しています。持続的な利益成長による配当の安定化が、今後の株主還元における重要なポイントと言えます。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-0.6%
業界平均
7.9%
営業利益率下回る
この会社
-1.5%
業界平均
5.0%
自己資本比率下回る
この会社
44.3%
業界平均
48.7%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/3221億円
FY2023/3129億円
FY2024/3119億円
FY2025/3134億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3-1,000万円
FY2025/3-2.0億円

当社の売上高はFY2022/3の約221億円をピークに、足元では約134億円規模で推移しています。FY2024/3には営業赤字へ転落するなど本業の収益性が大きく悪化しましたが、FY2026/3予想では微増収かつ営業利益の黒字化を見込んでいます。電子機器や工作機械の商社事業という特性上、景気動向の影響を受けやすい収益構造となっています。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-0.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.3%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-1.5%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.5%3.0%-
FY2022/38.6%6.3%-
FY2023/34.5%2.4%-
FY2024/3-2.6%-0.0%-0.1%
FY2025/3-0.6%0.3%-1.5%

売上高純利益率は以前10%を超える水準がありましたが、直近では営業利益率がマイナスに沈むなど収益性の低迷が顕著となっています。FY2025/3においても営業利益率は-1.5%と低空飛行が続いており、固定費の回収と販売効率の改善が急務です。ROE(自己資本利益率)も1%未満と低く、資本効率の面では課題を残す結果となりました。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率44.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
100億円
会社の純資産
79.7億円

自己資本比率はFY2024/3の約69%からFY2025/3には約47%へと低下しており、財務の健全性はやや揺らぎを見せています。また、かつては無借金経営でしたが、直近では約100億円の有利子負債を抱える状況へ急変しました。総資産の拡大に伴い、調達した資金をいかに成長投資へ回し回収できるかが今後の財務安定性を左右します。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+7.9億円
営業CF
投資に使ったお金
+1.4億円
投資CF
借入・返済など
+15.8億円
財務CF
手元に残ったお金
+9.3億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-7.1億円-1,500万円5.0億円-7.3億円
FY2022/310.4億円-2,100万円-11.1億円10.2億円
FY2023/322.3億円-2,900万円-7.2億円22.0億円
FY2024/3-2.5億円-300万円-7.6億円-2.5億円
FY2025/37.9億円1.4億円15.8億円9.3億円

営業キャッシュフローは年度によって大きな変動があり、本業での稼ぐ力が安定していないことを示唆しています。FY2025/3には約15.8億円の資金調達(財務CF)を実施することで手元流動性を確保しました。営業CFの振れ幅を抑え、安定的なフリーキャッシュフローを創出できる体制の構築が重要です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1繰延税金資産について 当社グループは税効果会計を適用し、繰延税金資産を計上しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/36.3億円2.0億円31.2%
FY2022/312.4億円3.8億円30.8%
FY2023/34.5億円1.5億円33.2%
FY2024/31.4億円1.4億円100.7%
FY2025/3-4,500万円0円-

FY2024/3は利益水準が極めて低く、実効税率が一時的に100%を超過しました。直近のFY2025/3は経常赤字により法人税等の支払いは発生していません。FY2026/3予想では黒字転換を見込んでおり、税負担も正常化に向かう見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
693万円
従業員数
135
平均年齢
42.5歳
平均年収従業員数前年比
当期693万円135-

従業員の平均年収は693万円と、中堅機械商社という業態を考慮すると業界内でも相応の水準が維持されています。過去には業績連動や記念配当などが話題となりましたが、基本給与は堅実な推移を辿っています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主4.4%
浮動株95.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関3.4%
事業法人等1%
外国法人等3.3%
個人その他90.1%
証券会社2.2%

浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は日本証券金融。

山本 久子(2,423,000株)20.88%
山本 庸一(1,938,000株)16.7%
内藤 征吾(354,000株)3.06%
日本証券金融株式会社(352,000株)3.04%
HMG JAPAN FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店)(200,000株)1.72%
浅野 利広(136,000株)1.17%
井元 英裕(124,000株)1.07%
齊藤 幹雄(113,000株)0.98%
品川 次郎(100,000株)0.86%
伊藤 緑朗(95,000株)0.82%

上位株主に山本久子氏(20.88%)や山本庸一氏(16.7%)といった創業者一族と推察される個人株主が名を連ねており、安定した支配構造がうかがえます。一方で、日本証券金融や海外ファンドの保有も確認され、一定の流動性と市場からの監視機能が確保されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

7,758万円
取締役3名の合計

事業構成は電子機器及び工作機械等の販売が主力であり、海外製機械の輸入とパナソニック製実装機の輸出が二本柱です。リスク要因として為替変動による仕入コストへの影響や、主要取引先の設備投資動向に左右される経営環境が挙げられています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 0名(0.0% 男性 7
100%
監査報酬
2,370万円
連結子会社数
4
平均勤続年数(従業員)
15

女性役員比率は0.0%と改善の余地があるものの、監査等委員会設置会社として適切な監査体制を敷いています。連結子会社を4社有する中堅企業として、グループ全体でのガバナンス強化と、事業の多角化を通じた収益安定化を図る体制です。

会社の計画は順調?

D
総合評価
業績予想の未達が続いており、中計目標達成へのハードルは極めて高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第13次中期経営計画
FY2025〜FY2027
売上高: 目標 200億円 やや遅れ (133.9億円)
67%
営業利益: 目標 10億円 大幅遅れ (-1.99億円)
-19.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025-1.8億円(赤字予想)-2億円-10.6%
FY20245億円-0億円大幅未達
FY20237億円4億円-40.6%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025135億円134億円-0.8%
FY2024130億円119億円-8.2%
FY2023150億円129億円-14.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2034年を見据えた長期ビジョン「YKT Vision2034」と共に策定された「第13次中期経営計画」が進行中です。最終年度であるFY2027に売上高200億円、営業利益10億円という高い目標を掲げています。しかし、初年度のFY2025実績は営業赤字となり、目標達成への道のりは非常に厳しいと言わざるを得ません。過去数年にわたり期初計画を大幅に下回る実績が続いており、まずは業績予想の精度を高め、着実に利益を積み上げることが最優先課題となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。特に市場全体が大きく上昇したFY2023からFY2025にかけて、同社のTSRは80%〜90%台に留まり、TOPIXとの差が拡大しました。これは、配当は実施しているものの、業績の低迷とそれに伴う株価の伸び悩みが主な原因です。株主へのトータルリターンを向上させるためには、まず本業の収益力を回復させ、持続的な成長軌道に乗せることが不可欠です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-15.3%
100万円 →84.7万円
-15.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202191.2万円-8.8万円-8.8%
FY2022108.8万円+8.8万円8.8%
FY202394.2万円-5.8万円-5.8%
FY202495.8万円-4.2万円-4.2%
FY202584.7万円-15.3万円-15.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残687,400株
売り残0株
信用倍率買建のみ
2026年3月27日時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月上旬(予定)
2026年12月期 第2四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2027年3月下旬(予定)

特筆すべきはPBRが0.37倍と、解散価値を大きく下回る「超割安」状態である点です。これは市場が同社の将来の収益力に悲観的であることを示唆しています。一方で、信用取引では売り残がなく、買い残のみが積み上がっており、将来的な株価上昇を期待する個人投資家が多いことが窺えます。今後、業績回復が確認されれば、割安さが再評価される可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
42
前月比 +12.5%
メディア数
14
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, IRBANK, moomoo証券
業界内ランキング
上位 68%
卸売業 297社中 202位
報道のトーン
20%
好意的
40%
中立
40%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績修正50%
株価・市況25%
経営計画・戦略15%
その他10%

最近の出来事

2026年2月業績発表

2025年12月期決算発表により、次期の経常黒字化見通しを公表。

2026年1月業績修正

連結経常損益の赤字幅縮小を伴う業績修正を発表し、市場の注目を集める。

2025年11月下方修正

第3四半期決算にて、通期業績予想を下方修正する旨を開示。

最新ニュース

ポジティブ
2/13 · 株探
中立
11/08 · 日本経済新聞
ネガティブ
第3四半期累計経常損益-194百万円
08/01 · 株予報Pro

YKT まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
少なめ
1株 5円
安全性
普通
自己資本比率 44.3%
稼ぐ力
低い
ROE -0.6%
話題性
不評
ポジティブ 20%

「創業100年超の老舗機械専門商社、足元の業績は赤字だが黒字転換と中長期ビジョンで再起を図る」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU