三信電気8150
SANSHIN ELECTRONICS CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、家で見るテレビや乗っている自動車。これらの製品が動くためには、「半導体」という非常に小さな電子部品が不可欠です。三信電気は、こうした半導体をパナソニックやソニーのような製品メーカーに届ける専門の商社です。普段、私たちが直接目にすることはありませんが、快適なデジタルライフの裏側で、必要な部品を世界中から集めて供給するという、非常に重要な役割を担っている会社なのです。
三信電気はNEC系の半導体専門商社。直近の2025年3月期決算では、売上高1,573.4億円、営業利益57.91億円と堅調な業績を維持しています。配当性向50%を目処とした株主還元姿勢を明確にしており、高い配当利回りも投資家から注目されています。現在は中期経営計画「V76」を推進中で、安定したROE8%以上の実現とソリューション事業の強化を通じて、半導体市況の変動に左右されにくい収益構造への転換を目指しています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝4丁目4番12号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.8% | 1.9% | - |
| 2022/03期 | 6.8% | 3.2% | - |
| 2023/03期 | 11.8% | 5.1% | - |
| 2024/03期 | 7.5% | 3.5% | 4.1% |
| 2025/03期 | 8.9% | 4.3% | 3.7% |
| 3Q FY2026/3 | 9.4%(累計) | 3.9%(累計) | 3.6% |
収益性については、2023/03期に営業利益率が4.2%まで向上し、ROE(自己資本利益率)も11.2%と高い資本効率を記録しました。直近では若干の変動はあるものの、継続的にROE8%以上を実現する事業構造への転換を進めています。経営資源を効率的に活用し、売上規模の拡大に伴う利益率の最適化が今後の課題となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,128億円 | — | 16.5億円 | 85.8円 | — |
| 2022/03期 | 1,236億円 | — | 25.2億円 | 171.1円 | +9.6% |
| 2023/03期 | 1,611億円 | — | 38.3億円 | 314.4円 | +30.4% |
| 2024/03期 | 1,402億円 | 57.5億円 | 27.4億円 | 224.7円 | -13.0% |
| 2025/03期 | 1,573億円 | 57.9億円 | 35.2億円 | 288.2円 | +12.2% |
当社の業績は半導体市況の変動を色濃く反映しており、2023/03期には営業利益が約68億円と過去最高水準を達成しました。その後、在庫調整の影響で一時的に減速しましたが、2025/03期には再び収益を回復させています。2026/03期予想においても増収基調を維持しており、電子部品商社としての強固な基盤を背景に成長を継続しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1285億円(通期予想比78%)、営業利益46億円(同95%)、純利益33億円(同91%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、特定メーカーへの仕入依存や半導体市場の市況変動が挙げられますが、子会社の吸収合併による経営効率化やソリューション事業の強化で多角化を進めています。財務面では配当性向50%を基本方針とし、積極的な利益還元を実施しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 1,315億円 | — | 1,611億円 | +22.5% |
| 2024期 | 1,570億円 | — | 1,402億円 | -10.7% |
| 2025期 | 1,500億円 | — | 1,573億円 | +4.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 30.3億円 | — | 68.5億円 | +125.9% |
| 2024期 | 44億円 | — | 57.5億円 | +30.6% |
| 2025期 | 43億円 | — | 57.9億円 | +34.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の中期経営計画「V76」(2025期〜27)では、安定してROE8%以上を実現する事業構造を目標に掲げています。初年度である2025期実績で、経常利益(目標50億円に対し実績57.91億円)、当期純利益(目標35億円に対し実績35.22億円)ともに目標をクリアし、順調な滑り出しを見せています。過去の業績予想は保守的に出す傾向があり、期中に上方修正されることも多いですが、計画達成に向けた実行力は評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第2四半期連結業績の上方修正を発表し、市場の期待を上回る成長力を示した。
NECとの連携を強化し、本社に「ローカル5Gラボ」を開設して販売加速を図る。
グループ会社を吸収合併し、保守サポート技術の集約と提案力強化を実現した。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
財務の健全性は、自己資本比率が約48%前後と安定した水準を維持しています。2024/03期以降に有利子負債が約440億円規模へ増加していますが、これは事業拡大に向けた戦略的な資金調達の結果です。総資産が着実に増加する中でも、安定した純資産を保持しており、中長期的な経営の安定性は確保されていると評価できます。 【3Q 2026/03期】総資産859億円、純資産441億円、自己資本比率42.2%、有利子負債220億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲16.9億円 | ▲3.8億円 | 89.3億円 | ▲20.7億円 |
| 2022/03期 | 21.9億円 | ▲1.5億円 | ▲186億円 | 20.4億円 |
| 2023/03期 | ▲7.8億円 | ▲4,600万円 | 2.6億円 | ▲8.3億円 |
| 2024/03期 | 57.4億円 | ▲3.6億円 | ▲58.8億円 | 53.8億円 |
| 2025/03期 | 39.8億円 | ▲22.2億円 | ▲11.1億円 | 17.6億円 |
営業キャッシュフローは運転資本の変動により年次で大きく振れる傾向がありますが、2024/03期には約57億円の大幅なキャッシュインを達成しました。投資キャッシュフローは成長に向けた設備投資や施策により適切に支出されています。全体として、営業活動で稼ぎ出した資金を配当や成長投資に配分する安定的なサイクルを構築しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は7.7%にとどまりますが、独立社外取締役の登用やガバナンス体制の強化に注力しています。連結子会社8社を擁するグループ経営において、監査報酬4,800万円を投じた監査体制により、透明性の高い経営監視と効率的な事業運営を実現しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 699万円 | 616人 | - |
従業員の平均年収は699万円であり、業界水準と比較しても十分な競争力を有する水準です。同社は電子デバイスやソリューション事業を展開しており、業績の好調さに伴い、安定した給与支給が行われている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間で2024期と2025期においてTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同期間にTOPIXが大幅に上昇した一方で、同社の株価上昇がそれに及ばなかったことが主な要因です。ただし、2023期には半導体市況の活況と業績拡大を背景にTOPIXを大幅にアウトパフォームした実績もあります。安定した配当がTSRを下支えしていますが、株価成長が今後のTOPIX越えの鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 115.3% |
| 2017/03期 | 25円 | - |
| 2018/03期 | 33円 | 98.2% |
| 2019/03期 | 70円 | 103.7% |
| 2020/03期 | 70円 | 92.5% |
| 2021/03期 | 40円 | 46.6% |
| 2022/03期 | 100円 | 58.4% |
| 2023/03期 | 135円 | 42.9% |
| 2024/03期 | 105円 | 46.7% |
| 2025/03期 | 135円 | 46.8% |
現在、株主優待制度は実施しておりません。
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、連結配当性向50%を目処とした配当を実施しています。業績連動型の還元方針を採用しており、利益の成長に合わせて配当金も柔軟に見直される仕組みです。中長期的な株主価値の向上を目指し、安定的な利益成長と配当の両立を図っています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 146.6万円 | 46.6万円 | 46.6% |
| 2022期 | 125.2万円 | 25.2万円 | 25.2% |
| 2023期 | 192.3万円 | 92.3万円 | 92.3% |
| 2024期 | 181.4万円 | 81.4万円 | 81.4% |
| 2025期 | 184.1万円 | 84.1万円 | 84.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較してPER・PBRは割安な水準にあり、特に配当利回りは5%を超え、業界平均を大きく上回る高水準です。一方で、時価総額は業界の主要企業と比較するとまだ小規模です。信用取引では買い残が売り残を上回る状況が続いており、信用倍率は19倍と高めであるため、将来的な需給悪化には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 18.8億円 | 2.3億円 | 12.4% |
| 2022/03期 | 35.6億円 | 10.4億円 | 29.1% |
| 2023/03期 | 55.1億円 | 16.8億円 | 30.5% |
| 2024/03期 | 39.1億円 | 11.7億円 | 29.9% |
| 2025/03期 | 49.3億円 | 14.1億円 | 28.6% |
法人税等の支払額は、税引前利益の変動に比例して推移しています。実効税率は概ね30%前後で安定しており、適切な税務処理が行われています。2026/03期の予想税率はやや低下を見込んでいますが、これは税効果会計や税額控除等の影響を反映したものです。
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三信電気 まとめ
「NEC系半導体商社の老舗が、高配当を維持しつつローカル5Gなどソリューション事業で次世代の柱を模索中」
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