バロックジャパンリミテッド3548
BAROQUE JAPAN LIMITED
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがショッピングモールやファッションビルを訪れたとき、「MOUSSY(マウジー)」や「SLY(スライ)」、「AZUL BY MOUSSY(アズールバイマウジー)」といったブランドの服やデニムを見かけたことはありませんか?実はこれらの人気ブランドを展開しているのが、バロックジャパンリミテッドです。あなたが普段手に取るおしゃれな洋服の多くは、この会社が企画から製造、販売までを一貫して手掛けています。公式通販サイト「SHEL'TTER WEBSTORE」で買い物をした経験があるなら、それも同社のサービスを利用したことになります。
「MOUSSY」「SLY」などのブランドで知られるアパレル企業。直近の2025期決算では、売上高581.8億円、営業利益8.12億円と減収減益となり、純損失25.75億円の赤字に転落しました。これは主に、不振だった中国事業の合弁会社株式譲渡に伴うもので、事業構造改革を進めています。2026期は営業利益22.27億円へのV字回復を計画しており、中国リスクの解消と国内EC事業の強化で収益性の改善が図れるかが焦点となります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 東京都目黒区青葉台4丁目7-7 住友不動産青葉台ヒルズ
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 20.6% | 9.1% | 7.7% |
| 2018/02期 | 7.0% | 3.1% | 3.8% |
| 2019/02期 | 15.2% | 7.2% | 6.7% |
| 2020/02期 | 13.7% | 7.3% | 7.0% |
| 2021/02期 | 1.8% | 1.0% | 2.6% |
| 2022/02期 | 6.8% | 3.8% | 4.7% |
| 2023/02期 | 1.1% | 0.6% | 3.7% |
| 2024/02期 | 4.3% | 2.5% | 3.2% |
| 2025/02期 | 12.6% | 7.2% | 1.4% |
| 2026/02期 | 2.7% | 1.1% | 0.6% |
売上高純利益率は以前までプラスを維持していましたが、2025/03期期には-13.7%まで低下し、収益性の著しい悪化が見られます。営業利益率も1%台まで落ち込んでおり、国内および海外店舗のオペレーション効率改善が不可欠です。今後は高収益なECチャネルの強化などを通じ、本来の稼ぐ力を取り戻せるかが焦点です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 506億円 | 13.1億円 | 3.8億円 | 10.4円 | -23.2% |
| 2022/02期 | 591億円 | 27.5億円 | 14.7億円 | 40.9円 | +16.9% |
| 2023/02期 | 588億円 | 21.5億円 | 2.4億円 | 6.8円 | -0.5% |
| 2024/02期 | 603億円 | 19.5億円 | 9.4億円 | 26.2円 | +2.5% |
| 2025/02期 | 582億円 | 8.1億円 | 25.8億円 | -71.6円 | -3.5% |
当社の売上高は600億円前後で推移してきましたが、2025/03期期は中国事業の苦戦や市場環境の悪化により約25.8億円の最終赤字を計上しました。今後は合弁事業の再編を通じた構造改革を進め、2026/03期期には黒字転換を見込んでいます。早期の収益基盤の安定化に向けた戦略的な事業ポートフォリオの見直しが急務となっています。 【2026/02期実績】売上515億円(前期比-11.5%)、営業利益3.2億円、純利益3.7億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、ファッショントレンドの変化や中国事業の再編に伴う収益変動が大きく、海外事業のパートナーとの提携戦略が経営の最重要課題です。EDINET開示では、連結子会社6社を通じたグローバル展開のリスクと、それに対する機動的なコスト管理が詳細に記載されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 633億円 | — | 582億円 | -8.1% |
| 2024期 | 660億円 | — | 603億円 | -8.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 24億円 | — | 8億円 | -65.5% |
| 2024期 | 48億円 | — | 20億円 | -59.0% |
| 2023期 | 32億円 | — | 22億円 | -33.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値目標を開示していませんが、毎期の通期業績予想が実質的な経営目標となります。しかし、過去数年にわたり期初に掲げた売上高・営業利益の予想を大幅に下回る結果が続いています。特に中国事業の不振や国内消費の変動が影響し、計画の前提が崩れるケースが多く見られます。2026期は中国事業の売却によりリスクが軽減されるため、計画達成の確度が上がるかが今後の評価ポイントになります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年2月期通期業績予想を修正し、中国事業の構造改革に伴う影響を反映。
中国合弁2社の株式をパートナーである百麗国際控股(Belle)へ譲渡しリスクを解消。
SHEL'TTER PASS等の会員ランクサービスを刷新し、顧客エンゲージメントを強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は50%前後で安定推移してきましたが、2025/03期期の赤字計上により純資産が減少し、45.9%まで低下しました。有利子負債は2024/03期期以降に発生していますが、事業再編費用を賄うためのキャッシュポジションには注視が必要です。全体として、財務健全性は依然として維持されているものの、今後の赤字拡大を防ぐ資産管理が重要となります。 【2026/02期】総資産326億円、純資産147億円、自己資本比率40.6%、有利子負債70億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 32.2億円 | 14.4億円 | 77.6億円 | 17.8億円 |
| 2018/02期 | 7.2億円 | 6.9億円 | 14.4億円 | 3,200万円 |
| 2019/02期 | 47.4億円 | 9.9億円 | 39.5億円 | 37.4億円 |
| 2020/02期 | 35.9億円 | 10.8億円 | 48.5億円 | 25.1億円 |
| 2021/02期 | 1.4億円 | 9.2億円 | 6.2億円 | 7.8億円 |
| 2022/02期 | 19.9億円 | 8.2億円 | 22.9億円 | 11.7億円 |
| 2023/02期 | 20.4億円 | 12.7億円 | 13.8億円 | 7.7億円 |
| 2024/02期 | 15.6億円 | 28.7億円 | 14.3億円 | 13.1億円 |
| 2025/02期 | 22.0億円 | 18.0億円 | 14.4億円 | 4.0億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業での現金創出力は備わっています。2024/03期期は積極的な投資活動によりFCFが一時的にマイナスとなったものの、2025/03期期は再びプラスに転じました。借入金の返済を含めた財務活動においても規律が保たれており、現状では事業継続のための資金繰りに大きな懸念は見当たりません。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と発展途上であり、ダイバーシティ推進が今後のガバナンス上の重要テーマです。監査報酬として6,000万円を投じ、6社の連結子会社を抱えるグループとして、透明性の高い監査体制と経営管理機能の強化に取り組んでいます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 360万円 | 1,381人 | - |
従業員の平均年収は360万円であり、アパレル小売業界の中でも若手中心の事業構造を反映した水準に留まっています。近年は収益性改善に向けた構造改革を進めており、今後の成長に伴う給与体系の向上や福利厚生の充実が期待される局面です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、分析対象期間(2021期〜2025期)を通じて一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、配当による利回りは比較的高水準であるものの、株価自体が長期的に低迷していることを示しています。特に上場後の業績の伸び悩みや、中国事業の不振が株価の重しとなり、市場全体の成長の恩恵を十分に享受できていない状況です。今後は事業再編の効果が株価に反映され、TOPIXを上回るリターンを創出できるかが課題となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/02期 | 10円 | 9.2% |
| 2018/02期 | 38円 | 110.1% |
| 2019/02期 | 38円 | 46.7% |
| 2020/02期 | 38円 | 48.0% |
| 2021/02期 | 32円 | 306.5% |
| 2022/02期 | 38円 | 93.0% |
| 2023/02期 | 38円 | 561.3% |
| 2024/02期 | 38円 | 144.8% |
| 2025/02期 | 38円 | - |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
配当方針として安定的な利益還元を掲げており、業績の変動に関わらず一定の配当水準を維持する「安定配当」の姿勢が強いです。ただし、近年は利益が低下する中でも高水準の配当を継続しているため、配当性向が著しく高まる局面も見られます。今後の持続的な還元のためには、確実な業績改善による利益剰余金の積み増しが不可欠と言えるでしょう。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 57.3万円 | 42.7万円 | -42.7% |
| 2022期 | 62.1万円 | 37.9万円 | -37.9% |
| 2023期 | 97.8万円 | 2.2万円 | -2.2% |
| 2024期 | 110.6万円 | 10.6万円 | 10.6% |
| 2025期 | 108.3万円 | 8.3万円 | 8.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1倍を大きく下回る0.59倍で、売り残が買い残を上回る「売り長」の状態です。これは将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しており、株価の上値を抑える要因となり得ます。一方、業界平均と比較してPER・PBRは割高ですが、配当利回りは5%超と非常に高く、株価の下支え要因として意識されます。今後の決算で業績回復が確認されれば、買い戻しによる株価上昇も期待されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 53.9億円 | 18.8億円 | 34.9% |
| 2018/02期 | 25.6億円 | 13.2億円 | 51.6% |
| 2019/02期 | 45.4億円 | 16.0億円 | 35.2% |
| 2020/02期 | 45.9億円 | 17.1億円 | 37.4% |
| 2021/02期 | 11.9億円 | 8.1億円 | 68.4% |
| 2022/02期 | 28.5億円 | 13.8億円 | 48.3% |
| 2023/02期 | 12.1億円 | 9.7億円 | 79.9% |
| 2024/02期 | 20.2億円 | 10.8億円 | 53.3% |
| 2025/02期 | -16.8億円 | 0円 | - |
過去数年の実効税率は、税引前利益に対する税負担が重く、法定実効税率を大きく上回る傾向が続いていました。これは繰延税金資産の取り崩しや、海外子会社との税務上の調整などが影響したと考えられます。2025/03期期は税引前損失の計上により法人税等の支払いは発生していません。2026/03期期は黒字回復を前提として、税負担が正常化する見通しです。
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バロックジャパンリミテッド まとめ
「「MOUSSY」「SLY」で一世を風靡したアパレル企業が、中国事業の整理を断行し、国内ECとブランド再構築で反転攻勢を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。