カネ美食品2669
Kanemi Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがコンビニで手軽にお弁当やおにぎりを買うとき、その商品を製造しているのがカネ美食品かもしれません。また、普段利用するスーパーの食品売り場で美味しそうなサラダやお寿司が並んでいるのを見かけませんか?実は「kanemi」や「eashion」といった惣菜専門店の多くはカネ美食品が運営しています。最近では、ドン・キホーテで見かけるユニークなお惣菜も、親会社との連携によってカネ美食品が開発・提供している可能性があります。あなたの食生活の身近なところで、カネ美食品は美味しさと便利さを支えているのです。
コンビニ向け弁当・惣菜の製造販売(外販事業)と、スーパー内でのテナント出店(テナント事業)を両輪で展開する中食大手。2025年2月期は売上高904.8億円、営業利益30.77億円を達成しました。2026年2月期は売上高874.0億円、営業利益30.80億円を見込み、売上減ながらも利益水準の維持を目指しています。成長の鍵は、親会社PPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)とのシナジー創出にあり、ドン・キホーテ等の店舗網への惣菜供給拡大で新たな収益機会を追求しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市緑区徳重3丁目107番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 6.5% | 4.9% | 3.4% |
| 2017/03期 | 1.9% | 1.4% | 0.6% |
| 2018/03期 | 3.6% | 2.7% | 1.3% |
| 2019/03期 | 3.5% | 2.6% | 0.7% |
| 2020/03期 | 5.5% | 4.1% | 2.0% |
| 2021/03期 | 0.9% | 0.7% | 0.6% |
| 2022/03期 | 5.5% | 4.3% | 2.5% |
| 2023/03期 | 6.8% | 5.3% | 3.3% |
| 2024/03期 | 6.9% | 5.3% | 3.6% |
| 2025/03期 | 6.9% | 5.3% | 3.4% |
| 2026/03期 | - | - | 3.2% |
ROE(自己資本利益率)は2021/03期の0.9%から2023/03期以降は約6.7%水準で安定的な推移を見せています。営業利益率も2021/03期の0.6%から直近では3.4%台まで回復しており、収益構造の改善が進んでいます。今後は店舗の効率的運営を通じ、利益率のさらなる向上と資本効率の維持が課題となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 755億円 | 4.7億円 | 2.0億円 | 21.1円 | -10.8% |
| 2022/03期 | 776億円 | 19.4億円 | 13.2億円 | 136.4円 | +2.8% |
| 2023/03期 | 811億円 | 26.9億円 | 17.2億円 | 177.9円 | +4.4% |
| 2024/03期 | 871億円 | 31.6億円 | 18.5億円 | 191.7円 | +7.5% |
| 2025/03期 | 905億円 | 30.8億円 | 19.5億円 | 201.3円 | +3.9% |
売上高は2021/03期の約755億円から2025/03期には約905億円へと順調に拡大しており、総合惣菜・寿司等の販売が堅調に推移しています。営業利益も売上拡大に伴い改善傾向にありましたが、2026/03期予想では原材料費等の高騰影響により減益を見込んでいます。中食市場における競争激化の中、PPIHグループとの連携強化を通じた効率化が今後の成長の鍵となります。 【2026/02期実績】売上867億円(前期比-4.2%)、営業利益28億円、純利益0百万円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力事業である「テナント総菜販売」と「コンビニ向け米飯外販」が収益の二本柱です。原材料価格の高騰や人件費の上昇が主要な事業リスクとして開示されており、これらに対して外販先の拡大や業務効率化による利益率の確保を経営の重要課題として注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 934億円 | — | 905億円 | -3.1% |
| 2024期 | 846億円 | — | 871億円 | +3.0% |
| 2023期 | 806億円 | — | 811億円 | +0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 29億円 | — | 31億円 | +5.7% |
| 2024期 | 28億円 | — | 32億円 | +15.0% |
| 2023期 | 23億円 | — | 27億円 | +19.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は正式な中期経営計画を開示していませんが、通期の業績予想がその役割を担っています。直近3年間を見ると、売上高は期初予想比で微増または未達となる一方、営業利益は2桁%を超える大幅な上方乖離を達成する期もあり、堅実な利益創出力を示しています。 2026期予想では減収増益を見込んでおり、親会社PPIHとの連携強化による高付加価値商品の投入や生産効率化が利益確保の鍵となりそうです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
PPIH新業態「ロビン・フッド」への惣菜供給を開始し、差別化戦略を強化。
経営体制の刷新と組織変更を行い、持続的な成長体制を構築。
2026年2月期第2四半期決算にて、計画通りの安定した収益力を確認。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は約77%という高い水準を維持しており、財務体質は極めて強固です。有利子負債については開示資料に基づき実質ゼロの実質無借金経営を継続しており、高い安全性を誇ります。潤沢な純資産を背景に、安定した事業基盤を維持しながら将来の成長投資に向けた余力を持っています。 【2026/02期】総資産384億円、純資産299億円、自己資本比率76.9%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 37.6億円 | 14.6億円 | 6.5億円 | 22.9億円 |
| 2017/03期 | 2.5億円 | 45.5億円 | 7.5億円 | 43.0億円 |
| 2018/03期 | 30.4億円 | 1.9億円 | 6.0億円 | 32.3億円 |
| 2019/03期 | 46.4億円 | 4.0億円 | 5.9億円 | 42.4億円 |
| 2020/03期 | 21.7億円 | 4,900万円 | 10.9億円 | 22.2億円 |
| 2021/03期 | 9.8億円 | 7.8億円 | 3.4億円 | 2.0億円 |
| 2022/03期 | 31.9億円 | 5.9億円 | 1.5億円 | 26.0億円 |
| 2023/03期 | 25.8億円 | 5.0億円 | 2.3億円 | 20.8億円 |
| 2024/03期 | 31.5億円 | 12.6億円 | 4.0億円 | 18.9億円 |
| 2025/03期 | 29.2億円 | 20.7億円 | 3.7億円 | 8.6億円 |
営業キャッシュフローは堅調な事業運営により年間約30億円規模を安定的に創出しており、潤沢な資金力を示しています。積極的な設備投資を継続しつつもフリーキャッシュフローは黒字を維持しており、高い資金創出力を背景に配当や経営再投資を行っています。財務健全性を維持しながら、成長に向けた投資余力を十分に確保できていると言えます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は約8.3%であり、今後の多様性確保に向けた登用が課題です。PPIHグループ傘下として強固なガバナンス体制を構築しており、東証スタンダード市場上場企業として適時開示やコンプライアンス遵守を徹底し、経営の透明性向上に努めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 559万円 | 1,153人 | - |
従業員平均年収は559万円と、小売・中食業界の水準と比較して安定した賃金水準を維持しています。中食需要の拡大を背景とした業績の堅調さが給与の下支えとなっており、長期間の勤続が可能な福利厚生と安定的な事業基盤が従業員の働きやすさに寄与しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
開示されたTSR(株主総利回り)データによると、カネ美食品の株価パフォーマンスは過去5年間にわたりTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、同社の事業が景気変動の影響を受けにくいディフェンシブな特性を持つ一方で、市場全体が成長株を物色する局面では相対的に見劣りするためと考えられます。安定配当は実施しているものの、株価の上昇が限定的であったことが、TOPIXとの差につながった主な要因です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 60円 | 32.7% |
| 2017/03期 | 60円 | - |
| 2018/03期 | 60円 | - |
| 2019/03期 | 60円 | - |
| 2020/03期 | 65円 | 49.1% |
| 2021/03期 | 7円 | 33.2% |
| 2022/03期 | 17円 | 12.5% |
| 2023/03期 | 36円 | 20.2% |
| 2024/03期 | 38円 | 19.8% |
| 2025/03期 | 38円 | 18.9% |
| 権利確定月 | 2月 |
配当方針として安定配当を基本としつつ、業績に応じた利益還元を重視しています。近年は純利益の増加に伴い配当額を増額させており、配当性向20%前後を目安とした持続的な利益還元を推進しています。財務の健全性を維持しながら、中長期的な株主価値の向上に取り組む姿勢が鮮明です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.5万円 | 2.5万円 | 2.5% |
| 2022期 | 96.7万円 | 3.3万円 | -3.3% |
| 2023期 | 99.4万円 | 0.6万円 | -0.6% |
| 2024期 | 119.0万円 | 19.0万円 | 19.0% |
| 2025期 | 117.4万円 | 17.4万円 | 17.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(19.1倍)およびPBR(1.15倍)は、小売業の業界平均と比較してやや割安な水準にあります。これは、急成長というよりは安定成長型のビジネスモデルが反映されていると考えられます。信用倍率は1倍を切り売り買いが拮抗しており、需給面では過熱感はありません。 今後の決算発表で、親会社PPIHとのシナジー効果が具体的な数値として示されるかどうかが、市場の評価を変えるポイントとなりそうです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 31.8億円 | 13.6億円 | 42.9% |
| 2017/03期 | 5.8億円 | 11.0億円 | 188.3% |
| 2018/03期 | -10.6億円 | 0円 | - |
| 2019/03期 | 6.8億円 | 15.2億円 | 224.0% |
| 2020/03期 | 17.9億円 | 5.1億円 | 28.6% |
| 2021/03期 | 5.2億円 | 3.2億円 | 61.1% |
| 2022/03期 | 20.7億円 | 7.5億円 | 36.2% |
| 2023/03期 | 27.4億円 | 10.2億円 | 37.3% |
| 2024/03期 | 32.1億円 | 13.6億円 | 42.3% |
| 2025/03期 | 31.1億円 | 11.6億円 | 37.3% |
法人税等の支払いは税引前利益の変動に連動しており、概ね実効税率30-40%台で推移しています。2021/03期は利益水準が低かったため一時的に税率が高くなっていますが、その後は標準的な範囲に収束しました。今後の業績見通しにおいても安定的な納税が見込まれています。
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カネ美食品 まとめ
「ファミマのお弁当からドンキの惣菜まで、巨大リテールチェーンの『胃袋』をがっちり掴む中食の製造・販売インフラ企業」
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