アークランズ
ARCLANDS CORPORATION
最終更新日: 2026年3月29日
「住」と「食」のシナジーで暮らしを豊かに!M&Aで進化し続けるホームセンターの雄
くらし、たのしむ。未来を、つくる。をスローガンに、2030年度の売上高5,000億円、経常利益400億円達成という長期ビジョンを掲げる。
この会社ってなに?
あなたが週末にDIYの材料を買いにホームセンターへ行くとき、そこは「ビバホーム」や「ムサシ」かもしれません。また、お昼に手頃で美味しいカツ丼が食べたくなったとき、思わず「かつや」に立ち寄ったことはありませんか?これらの店舗を運営しているのがアークランズです。さらに最近では人気の食品スーパー「ロピア」とも提携し、あなたの毎日の買い物をより便利でお得にしようとしています。普段の暮らしのすぐそばで、アークランズはあなたの生活を支えているのです。
新潟地盤のホームセンター大手。FY2025の売上高は3,157.3億円、営業利益は162.31億円と、コロナ特需の反動で減益傾向が続いています。LIXILビバ買収によるシナジー創出に加え、最近では食品スーパー「ロピア」との業務提携やリフォーム会社の買収など、「住」と「食」の両領域でM&Aを積極化し、成長の再加速を目指しています。PBRは0.93倍と1倍を割れており、市場からの評価改善が課題となっています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 新潟県三条市上須頃445
- 公式
- www.arclands.co.jp
社長プロフィール

当社グループは『住』と『食』を事業の中核と捉え、お客様のより豊かな暮らしの実現を目指しています。M&Aを積極的に活用し事業領域を拡大するとともに、既存事業の深化を通じて持続的な成長を実現し、2030年度の売上高5,000億円という長期ビジョンの達成に邁進します。
この会社のストーリー
新潟県三条市にて「ホームセンター ムサシ」の第1号店として三条店を開店。DIYを中心とした豊かな暮らしを提案する事業を開始した。
事業拡大に伴い、日本証券業協会に株式を店頭登録し、企業としての信頼性と成長基盤を固めた。
子会社でとんかつ専門店「かつや」を展開するアークランドサービス(現アークランドサービスホールディングス)が上場。外食事業がグループの成長エンジンとなる。
ホームセンター「ビバホーム」を運営するLIXILビバを完全子会社化。この大型M&Aにより、業界トップクラスの企業規模へと飛躍した。
「かつや」「からやま」などを運営する中核子会社を完全子会社化し、グループ経営の意思決定を迅速化。シナジー創出を加速させる体制を構築した。
急成長中の食品スーパー「ロピア」と業務提携を発表。ホームセンター内にロピアを出店することで、「住」と「食」の融合による新たな顧客体験の創出に挑む。
2027年度に売上高4,200億円、経常利益250億円を目指す新中期経営計画を発表。M&Aと既存事業の深化を両輪に、さらなる成長を目指す。
注目ポイント
2020年のLIXILビバ買収でホームセンター業界大手に躍進。その後もリフォーム会社や外食子会社の完全子会社化など、積極的なM&Aで事業を拡大し続けています。
「ムサシ」「ビバホーム」といったホームセンター事業に加え、「かつや」「からやま」などの人気外食チェーンも展開。暮らしに密着した多角的な事業が強みです。
保有株数に応じて、グループの店舗(ホームセンター、かつや等)で使える優待券がもらえます。日々の買い物や食事をお得に楽しめる、個人投資家に嬉しい制度です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 35円 | 8.7% |
| FY2023/3 | 40円 | 16.8% |
| FY2024/3 | 40円 | 22.6% |
| FY2025/3 | 40円 | 24.6% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
配当方針は、中長期的な利益成長に伴う安定配当の継続を基本としています。配当性向は20%台半ばで推移しており、業績成長に応じて将来的な増配の余地を残した持続可能な還元策を採用しています。株主優待と合わせた総合的な投資魅力の向上に注力している点が特徴です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アークランズは、ホームセンター「ムサシ」や「ビバホーム」の運営と外食事業を軸に展開しており、2025年3月期の売上高は約3,157億円で微増となりました。2026年3月期には外食事業の成長やホームセンター事業の効率化により、売上高3,350億円、純利益116億円と増収増益の回復基調を見込んでいます。今後はロピアとの業務提携を通じた食品事業の強化が、さらなる収益拡大の鍵となります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 15.3% | 4.4% | 5.9% |
| FY2023/3 | 8.3% | 2.7% | 6.0% |
| FY2024/3 | 7.8% | 2.6% | 5.2% |
| FY2025/3 | 8.3% | 3.0% | 5.1% |
収益性については、事業拡大に伴う投資やコスト増の影響を受け、売上高営業利益率は5%台前半で推移しており、利益率の改善が今後の重要な経営課題です。ROE(自己資本利益率)は8%台を維持しており、資本の効率的な活用を模索しています。今後は既存店売上の活性化とコスト構造の最適化により、収益性の向上を目指すフェーズにあると言えます。
財務は安全?
財務健全性は、2024年3月期に約3,179億円の有利子負債が発生しましたが、2025年3月期には約2,296億円まで負債の着実な削減を進めています。自己資本比率は36.1%へと向上しており、バランスシートの改善基調が鮮明です。強固な資産基盤を背景に、今後は財務の安定性を維持しながら成長投資を行う体制が整いつつあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 280億円 | -196億円 | -36.8億円 | 84.1億円 |
| FY2023/3 | 205億円 | -131億円 | -140億円 | 73.8億円 |
| FY2024/3 | 168億円 | -69.5億円 | -154億円 | 98.4億円 |
| FY2025/3 | 310億円 | 50.9億円 | -364億円 | 361億円 |
営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業で稼ぐ力は健在です。2025年3月期は投資キャッシュフローがプラスに転じているほか、財務キャッシュフローの大きなマイナスは借入金の返済や負債圧縮が順調に進んでいることを裏付けています。結果としてフリーキャッシュフローが大幅に拡大しており、強固なキャッシュポジションを背景に将来の成長投資や株主還元へ回せる余力が生まれています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 233億円 | 68.9億円 | 29.6% |
| FY2023/3 | 192億円 | 95.1億円 | 49.6% |
| FY2024/3 | 166億円 | 74.7億円 | 45.0% |
| FY2025/3 | 192億円 | 90.4億円 | 47.2% |
実効税率は年度によって変動があり、特に近年の40%台後半という数値は、会計上の利益と税務上の課税所得との差異や、繰延税金資産の取り崩し等の影響を受けた可能性があります。税金費用の絶対額は、概ね80億円から90億円前後で推移しています。2026年3月期予想では約40%の水準へ収束する見通しであり、税務コストの平準化が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 574万円 | 3,762人 | - |
従業員平均年収は574万円で、ホームセンター業界の平均的な水準を維持しています。近年、LIXILビバの買収や外食事業の統合による規模拡大を進めており、人的資本への投資や労働環境の整備が今後どのように推移するかが注目されます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はアークランズ取引先持株会。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行などの信託口が上位を占め、機関投資家の保有比率が高い一方、創業家関連の有限会社武蔵や坂本氏個人も名を連ねる安定株主構造です。従業員持株会や取引先持株会も一定割合を保有しており、中長期的な安定株主の確保に努めています。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業セグメントはホームセンター事業と「かつや」等を含む外食事業の二本柱です。開示情報では、店舗運営における消費動向の変化や原材料コストの上昇リスクなどが事業上の重要なリスク要因として挙げられています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%にとどまっており、女性の登用拡大が今後の課題です。監査等委員会設置会社として監査体制の強化を図っており、連結子会社14社を抱える企業グループとして、グループ全体でのガバナンス高度化を目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 3,150億円 | 3,150億円 | 3,157億円 | +0.2% |
| FY2024 | 3,200億円 | — | 3,107億円 | -2.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 185億円 | 170億円 | 162億円 | -12.3% |
| FY2024 | 201億円 | — | 161億円 | -19.8% |
| FY2023 | 257億円 | — | 189億円 | -26.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2030年度の長期ビジョン(売上高5,000億円、経常利益400億円)達成に向けた第2次中期経営計画が進行中です。しかし、前中計が売上高目標3,800億円に対し実績3,107億円と未達で終了した経緯があります。直近2期の業績予想も営業利益が期初予想を大幅に下回るなど、外部環境の変化に対応しきれていない面が見られます。食品スーパー「ロピア」との提携など、M&Aによるトップライン向上が計画達成の鍵となりそうです。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、FY2024およびFY2025においてTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、コロナ禍のDIY特需で急騰した株価が、その後の業績の伸び悩みと共に調整局面に入ったことが主因です。LIXILビバ買収後のシナジー効果が市場の期待ほど発現せず、利益率が低下したことも株価の重しとなりました。株価がTOPIXの上昇に追随できていない状態が続いており、株主還元と成長戦略の両面でのてこ入れが求められます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 141.4万円 | +41.4万円 | 41.4% |
| FY2022 | 138.8万円 | +38.8万円 | 38.8% |
| FY2023 | 131.3万円 | +31.3万円 | 31.3% |
| FY2024 | 155.1万円 | +55.1万円 | 55.1% |
| FY2025 | 153.3万円 | +53.3万円 | 53.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.32倍と拮抗しており、短期的な需給の偏りは限定的です。業界平均と比較するとPER・PBRともに割安な水準にあり、市場からの評価が低い状態を示唆しています。配当利回りは業界平均を上回っており、株価の下支え要因となる可能性があります。今後の決算発表で業績回復の兆しを示せるかが、市場評価改善のポイントとなります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
食品スーパー「ロピア」との業務提携を発表し、食品事業の拡大と店舗シナジーを強化。
26年2月期の純利益を80億円へと下方修正を発表し、市場の注目を集めた。
共通会員プログラム『ACPO』を始動させ、オンラインと店舗体験のシームレスな統合を図る。
最新ニュース
アークランズ まとめ
ひとめ診断
「ホームセンターの巨人が『かつや』と『ロピア』を従え、生活インフラの覇権を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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