松屋フーズホールディングス
MATSUYA FOODS HOLDINGS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月30日
定番の味から新たな挑戦まで、みんなの食卓を支える食のインフラ企業
食のグローバル企業として、限りない美味しさと共感を、人と社会に贈ることを目指す。
この会社ってなに?
あなたが街で「今日は手軽に済ませたいな」と思ったとき、オレンジ色の看板の「松屋」で牛めしを食べるかもしれません。実は、サクサクのとんかつが人気の「松のや」、本格的なカレーが味わえる「マイカリー食堂」も、松屋フーズが運営しているお店です。最近では、行列ができることで有名なつけ麺店「六厘舎」も仲間入りしました。あなたのランチや夕食の選択肢の裏側で、松屋フーズが様々な「おいしい」を届け、あなたの食生活を支えているのです。
牛丼「松屋」を核とする同社は、コロナ禍の赤字からV字回復を遂げ、2025年3月期には売上高1,542.2億円、営業利益44.06億円を達成しました。原材料高や人件費上昇の逆風を受けながらも、とんかつ業態「松のや」が成長を牽引し、収益性の改善が進んでいます。最近では、人気つけ麺店「六厘舎」を運営する松富士を約91億円で買収するなど、M&Aを通じて事業ポートフォリオを積極的に拡大。公募増資による約100億円の資金調達は、今後のさらなる出店加速と成長投資への布石と見られます。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都武蔵野市中町1丁目14番5号
- 公式
- www.matsuyafoods-holdings.co.jp
社長プロフィール
当社は「みんなの食卓でありたい」という理念のもと、安全で美味しい食事をリーズナブルな価格で提供することに努めています。原材料価格の高騰など厳しい環境は続きますが、既存事業の強化とM&Aによる新業態の展開を両輪で進め、食のグローバル企業として成長を目指します。
この会社のストーリー
創業者である瓦葺利夫が、東京都練馬区に中華飯店「松屋」を開業。これが松屋フーズの原点となる。
東京・江古田に牛めし・焼肉定食店「松屋」の1号店をオープン。現在の主力業態がここから始まる。
事業の成長を背景に、日本証券業協会に株式を店頭登録し、企業としての社会的信用を高め、さらなる飛躍の基盤を築く。
牛めしに次ぐ新たな柱として、とんかつ専門店「松のや」の前身となる1号店をオープン。多角化への挑戦を開始した。
社会的信用と知名度をさらに高め、安定した経営基盤を確立するため、東証一部(現プライム市場)への上場を果たす。
グループ全体の経営戦略機能と事業執行機能を分離し、迅速な意思決定とガバナンス強化を図るため、持株会社体制へ移行した。
つけ麺の人気店「六厘舎」や「舎鈴」を運営する松富士を子会社化。ラーメン業態へ本格進出し、新たな成長の柱を築く。
公募増資などで約101億円を調達。これを元手に地方への出店を加速させ、2030年に向けた中期的な成長戦略を推進する。
注目ポイント
牛めしの「松屋」、とんかつ「松のや」に加え、つけ麺の人気店「六厘舎」を買収。既存事業にとどまらず、M&Aで新たな成長エンジンを獲得し続けています。
100株以上の保有で、松屋グループの各店舗で利用できる食事優待券10枚がもらえます。個人投資家にとって魅力的で、身近な店舗で使える人気の優待です。
大規模な資金調達を行い、地方への新規出店を加速させる計画です。全国に「みんなの食卓」を広げることで、今後のさらなる売上・利益の成長が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 24円 | 0.3% |
| FY2022/3 | 24円 | 41.4% |
| FY2023/3 | 24円 | 36.4% |
| FY2024/3 | 24円 | 15.7% |
| FY2025/3 | 24円 | 20.9% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は経営の重要課題として株主への利益還元を掲げつつ、成長投資を優先した安定的な配当の継続を配当方針としています。現在は1株あたり年間24円の配当を安定的に実施する一方で、株主優待を活用した直接的な還元も重視しています。業績の拡大に伴い配当性向の最適化を図ることで、将来的には株主還元の強化を目指す姿勢です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は、牛めし「松屋」やとんかつ「松のや」といった主力業態の堅調な出店に加え、ラーメンチェーン「松富士」の買収効果も寄与し、FY2025/3には約1,542億円まで順調に拡大しました。過去にはコロナ禍で一時営業赤字に転落したものの、効率的な店舗運営と値上げ戦略により利益体質を改善させています。FY2026/3は新規出店に伴う先行費用や競争激化を背景に、成長投資を継続しながらの増収を目指す構造です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -5.9% | -3.2% | -1.8% |
| FY2022/3 | 2.7% | 1.4% | -4.4% |
| FY2023/3 | 3.0% | 1.6% | 1.4% |
| FY2024/3 | 6.6% | 3.2% | 4.2% |
| FY2025/3 | 4.8% | 2.1% | 2.9% |
収益性については、原材料価格や人件費の高騰という外食業界特有の逆風を受けつつも、積極的な価格改定とオペレーション改善により営業利益率の回復を実現しました。FY2024/3には営業利益率が4.2%まで改善し、ROE(自己資本利益率)も6.6%に向上するなど、資本効率を重視した経営への転換を図っています。今後は高付加価値業態の拡充を通じ、収益性のさらなる安定化が課題となります。
財務は安全?
財務健全性に関して、近年は積極的な出店攻勢とM&Aを支えるため、有利子負債がFY2025/3時点で約895億円まで増加する一方で、自己資本比率は43.8%へと推移しています。これは成長投資を加速させるための前向きな資金調達によるものであり、強固なブランド力を背景としたキャッシュフロー創出能力が評価されています。今後も、増資等による資本の充実と効率的な負債活用を組み合わせた成長戦略が継続される見通しです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.3億円 | -62.2億円 | 77.2億円 | -56.9億円 |
| FY2022/3 | 88.4億円 | -57.0億円 | -34.6億円 | 31.4億円 |
| FY2023/3 | 86.5億円 | -65.7億円 | -6.0億円 | 20.8億円 |
| FY2024/3 | 132億円 | -119億円 | 27.4億円 | 13.5億円 |
| FY2025/3 | 83.2億円 | -177億円 | 71.4億円 | -94.2億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移し、本業での稼ぐ力を示していますが、新規出店やラーメン業態等の大型買収に伴う投資キャッシュフローの支出が拡大しています。この成長投資を賄うために財務キャッシュフローはプラスの傾向にあり、増資や借入を通じた資金調達を機動的に実施しています。今後も将来的な収益拡大を目指すための先行投資局面が続く見込みです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3,300万円 | 24.1億円 | 7300.0% |
| FY2022/3 | 64.0億円 | 52.9億円 | 82.7% |
| FY2023/3 | 39.1億円 | 26.6億円 | 67.9% |
| FY2024/3 | 59.8億円 | 30.6億円 | 51.2% |
| FY2025/3 | 51.5億円 | 29.6億円 | 57.6% |
法人税等の支払額は、会計上の利益と税務上の課税所得の差異や、繰延税金資産の取り崩し等の影響により、法定実効税率よりも高い水準で推移する年度が見られます。特に業績変動が激しかった時期には、税引前利益に対して大きな負担が発生しました。安定的な利益成長に伴い、今後は実効税率が標準的な水準へ徐々に収束していくことが期待されます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 674万円 | 2,180人 | - |
従業員の平均年収は674万円と、外食産業の平均的な水準と比較して比較的高水準に位置しています。これは、効率的な店舗運営に加え、持続的な出店拡大を通じた事業成長が従業員の処遇改善に寄与している背景があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。
同社は創業家である瓦葺利夫氏および資産管理会社が上位株主を占めており、強固な支配体制を維持しています。浮動株比率は限定的ですが、信託銀行などの機関投資家も一定数保有しており、長期的な経営の安定性が確保された構成といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は「松屋」を中心に「松のや」等の多業態展開でリスクを分散しています。主たる事業リスクとして原材料価格やエネルギーコストの高騰を挙げており、これら外部環境の変化が利益率に与える影響を注視する必要があります。
この会社のガバナンスは?
ガバナンス体制においては女性役員比率が12.5%となっており、多様性の確保が今後の課題です。監査体制については監査報酬4,300万円を投じて適正な監視を行っており、連結子会社6社を擁するグループ経営のガバナンス強化が図られています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,365億円 | N/A | 1,542億円 | +13.0% |
| FY2024 | 1,136億円 | N/A | 1,276億円 | +12.3% |
| FY2023 | 1,034億円 | N/A | 1,066億円 | +3.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 30億円 | N/A | 44億円 | +46.9% |
| FY2024 | 10億円 | N/A | 53億円 | +432.2% |
| FY2023 | 10億円 | N/A | 15億円 | +46.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
正式な中期経営計画の開示はないものの、2030年に営業利益180億円という長期目標を掲げています。直近の業績予想は上振れして着地する傾向が強く、会社の予想は保守的と評価できます。2026年3月期の営業利益予想は24億円と前期比で大幅な減益を見込んでおり、これは原材料価格の高騰や人件費・エネルギーコストの上昇を織り込んだものですが、これも上振れの余地がありそうです。目標達成の鍵は、既存事業の収益性改善に加え、「六厘舎」買収のようなM&A戦略を成功させ、新たな収益の柱を育てられるかにかかっています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、コロナ禍での業績悪化や、回復局面においても原材料高騰など外部環境の厳しさから株価が伸び悩んだことが主な要因です。株価は2025年に一時的に上昇しましたが、通期で見るとTOPIXの力強い上昇には及んでいません。安定配当を継続しているものの、株価成長が伴わず、株主への総還元という点では課題を残しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 89.3万円 | -10.7万円 | -10.7% |
| FY2022 | 93.0万円 | -7.0万円 | -7.0% |
| FY2023 | 105.2万円 | +5.2万円 | 5.2% |
| FY2024 | 146.4万円 | +46.4万円 | 46.4% |
| FY2025 | 153.4万円 | +53.4万円 | 53.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは98.1倍と業界平均に比べて著しく高く、市場の強い成長期待が株価に織り込まれていることを示唆します。一方で、信用倍率は1.05倍と拮抗しており、買い圧力と売り圧力がぶつかり合っている状況です。公募増資の発表以降、信用買い残が減少し需給は改善傾向にありますが、依然として上値の重い展開が予想されます。次の決算発表で、コスト増を吸収して利益成長できるかどうかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
つけ麺専門店「六厘舎」を展開する株式会社松富士を91億円で買収し、ラーメン事業へ本格進出を発表。
2026年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比48.1%増の70.1億円となる好決算を発表。
成長投資に向けた約101億円の公募増資を実施し、株価は一時的な需給悪化への懸念から下落基調に。
最新ニュース
松屋フーズホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『いつもの松屋』が、とんかつとつけ麺を両翼に『脱・牛丼一本足打法』で再成長を狙う総合フード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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