9887プライム

松屋フーズホールディングス

MATSUYA FOODS HOLDINGS CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月30日

ROE4.8%
BPS239.3円
自己資本比率43.8%
FY2025/3 有報データ

定番の味から新たな挑戦まで、みんなの食卓を支える食のインフラ企業

食のグローバル企業として、限りない美味しさと共感を、人と社会に贈ることを目指す。

この会社ってなに?

あなたが街で「今日は手軽に済ませたいな」と思ったとき、オレンジ色の看板の「松屋」で牛めしを食べるかもしれません。実は、サクサクのとんかつが人気の「松のや」、本格的なカレーが味わえる「マイカリー食堂」も、松屋フーズが運営しているお店です。最近では、行列ができることで有名なつけ麺店「六厘舎」も仲間入りしました。あなたのランチや夕食の選択肢の裏側で、松屋フーズが様々な「おいしい」を届け、あなたの食生活を支えているのです。

牛丼「松屋」を核とする同社は、コロナ禍の赤字からV字回復を遂げ、2025年3月期には売上高1,542.2億円、営業利益44.06億円を達成しました。原材料高や人件費上昇の逆風を受けながらも、とんかつ業態「松のや」が成長を牽引し、収益性の改善が進んでいます。最近では、人気つけ麺店「六厘舎」を運営する松富士を約91億円で買収するなど、M&Aを通じて事業ポートフォリオを積極的に拡大。公募増資による約100億円の資金調達は、今後のさらなる出店加速と成長投資への布石と見られます。

小売業プライム市場

会社概要

業種
小売業
決算期
3月
本社
東京都武蔵野市中町1丁目14番5号
公式
www.matsuyafoods-holdings.co.jp

社長プロフィール

瓦葺 一利
代表取締役社長
挑戦者
当社は「みんなの食卓でありたい」という理念のもと、安全で美味しい食事をリーズナブルな価格で提供することに努めています。原材料価格の高騰など厳しい環境は続きますが、既存事業の強化とM&Aによる新業態の展開を両輪で進め、食のグローバル企業として成長を目指します。

この会社のストーリー

1966
中華飯店「松屋」の創業

創業者である瓦葺利夫が、東京都練馬区に中華飯店「松屋」を開業。これが松屋フーズの原点となる。

1968
牛めし・焼肉定食店「松屋」誕生

東京・江古田に牛めし・焼肉定食店「松屋」の1号店をオープン。現在の主力業態がここから始まる。

1990
株式店頭公開(現 JASDAQ)

事業の成長を背景に、日本証券業協会に株式を店頭登録し、企業としての社会的信用を高め、さらなる飛躍の基盤を築く。

2000
とんかつ事業への進出

牛めしに次ぐ新たな柱として、とんかつ専門店「松のや」の前身となる1号店をオープン。多角化への挑戦を開始した。

2001
東京証券取引所第一部へ上場

社会的信用と知名度をさらに高め、安定した経営基盤を確立するため、東証一部(現プライム市場)への上場を果たす。

2018
ホールディングス体制への移行

グループ全体の経営戦略機能と事業執行機能を分離し、迅速な意思決定とガバナンス強化を図るため、持株会社体制へ移行した。

2025
つけ麺「六厘舎」運営会社をM&A

つけ麺の人気店「六厘舎」や「舎鈴」を運営する松富士を子会社化。ラーメン業態へ本格進出し、新たな成長の柱を築く。

2026
積極的な資金調達と出店加速へ

公募増資などで約101億円を調達。これを元手に地方への出店を加速させ、2030年に向けた中期的な成長戦略を推進する。

注目ポイント

積極的なM&Aで業態を拡大

牛めしの「松屋」、とんかつ「松のや」に加え、つけ麺の人気店「六厘舎」を買収。既存事業にとどまらず、M&Aで新たな成長エンジンを獲得し続けています。

安定した株主優待制度

100株以上の保有で、松屋グループの各店舗で利用できる食事優待券10枚がもらえます。個人投資家にとって魅力的で、身近な店舗で使える人気の優待です。

地方出店加速による成長余力

大規模な資金調達を行い、地方への新規出店を加速させる計画です。全国に「みんなの食卓」を広げることで、今後のさらなる売上・利益の成長が期待されます。

サービスの実績は?

12.7%
松のや事業 売上高構成比
2024年3月期
成長ドライバー
1542.2億円
連結売上高
2025年3月期実績
+20.9% YoY
44.06億円
連結営業利益
2025年3月期実績
-17.2% YoY
24
1株当たり配当金
2025年3月期実績
5期連続維持
1
大型M&A件数
2025年12月 (松富士買収)
事業多角化
100億円
公募増資による資金調達額
2026年3月予定
成長投資へ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 24円
安全性
普通
自己資本比率 43.8%
稼ぐ力
普通
ROE 4.8%
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
24
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/3240.3%
FY2022/32441.4%
FY2023/32436.4%
FY2024/32415.7%
FY2025/32420.9%
4期連続増配
株主優待
あり
権利確定月3月

当社は経営の重要課題として株主への利益還元を掲げつつ、成長投資を優先した安定的な配当の継続を配当方針としています。現在は1株あたり年間24円の配当を安定的に実施する一方で、株主優待を活用した直接的な還元も重視しています。業績の拡大に伴い配当性向の最適化を図ることで、将来的には株主還元の強化を目指す姿勢です。

同業比較(収益性)

小売業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
4.8%
業界平均
5.0%
営業利益率下回る
この会社
2.9%
業界平均
5.9%
自己資本比率下回る
この会社
43.8%
業界平均
50.1%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3945億円
FY2023/31,066億円
FY2024/31,276億円
FY2025/31,542億円
営業利益
FY2022/3-42.0億円
FY2023/314.7億円
FY2024/353.2億円
FY2025/344.1億円

当社の売上高は、牛めし「松屋」やとんかつ「松のや」といった主力業態の堅調な出店に加え、ラーメンチェーン「松富士」の買収効果も寄与し、FY2025/3には約1,542億円まで順調に拡大しました。過去にはコロナ禍で一時営業赤字に転落したものの、効率的な店舗運営と値上げ戦略により利益体質を改善させています。FY2026/3は新規出店に伴う先行費用や競争激化を背景に、成長投資を継続しながらの増収を目指す構造です。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
4.8%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-5.9%-3.2%-1.8%
FY2022/32.7%1.4%-4.4%
FY2023/33.0%1.6%1.4%
FY2024/36.6%3.2%4.2%
FY2025/34.8%2.1%2.9%

収益性については、原材料価格や人件費の高騰という外食業界特有の逆風を受けつつも、積極的な価格改定とオペレーション改善により営業利益率の回復を実現しました。FY2024/3には営業利益率が4.2%まで改善し、ROE(自己資本利益率)も6.6%に向上するなど、資本効率を重視した経営への転換を図っています。今後は高付加価値業態の拡充を通じ、収益性のさらなる安定化が課題となります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率43.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
895億円
会社の純資産
456億円

財務健全性に関して、近年は積極的な出店攻勢とM&Aを支えるため、有利子負債がFY2025/3時点で約895億円まで増加する一方で、自己資本比率は43.8%へと推移しています。これは成長投資を加速させるための前向きな資金調達によるものであり、強固なブランド力を背景としたキャッシュフロー創出能力が評価されています。今後も、増資等による資本の充実と効率的な負債活用を組み合わせた成長戦略が継続される見通しです。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+83.2億円
営業CF
投資に使ったお金
-177億円
投資CF
借入・返済など
+71.4億円
財務CF
手元に残ったお金
-94.2億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/35.3億円-62.2億円77.2億円-56.9億円
FY2022/388.4億円-57.0億円-34.6億円31.4億円
FY2023/386.5億円-65.7億円-6.0億円20.8億円
FY2024/3132億円-119億円27.4億円13.5億円
FY2025/383.2億円-177億円71.4億円-94.2億円

営業キャッシュフローは堅調に推移し、本業での稼ぐ力を示していますが、新規出店やラーメン業態等の大型買収に伴う投資キャッシュフローの支出が拡大しています。この成長投資を賄うために財務キャッシュフローはプラスの傾向にあり、増資や借入を通じた資金調達を機動的に実施しています。今後も将来的な収益拡大を目指すための先行投資局面が続く見込みです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1人件費負担に関するリスク 各種労働法令の改正等が行われた場合、人件費負担が増加することが想定され、業績に影響を与える可能性があります
2災害等に関するリスク 当社グループでは、地震・台風等の自然災害および流行性重篤感染症により事業継続が困難となる状況に備えて様々なリスクを想定し、従業員の安否確認、安全確保、早期復旧のために国内、海外の事業継続計画を制定しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/33,300万円24.1億円7300.0%
FY2022/364.0億円52.9億円82.7%
FY2023/339.1億円26.6億円67.9%
FY2024/359.8億円30.6億円51.2%
FY2025/351.5億円29.6億円57.6%

法人税等の支払額は、会計上の利益と税務上の課税所得の差異や、繰延税金資産の取り崩し等の影響により、法定実効税率よりも高い水準で推移する年度が見られます。特に業績変動が激しかった時期には、税引前利益に対して大きな負担が発生しました。安定的な利益成長に伴い、今後は実効税率が標準的な水準へ徐々に収束していくことが期待されます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
674万円
従業員数
2,180
平均年齢
47.7歳
平均年収従業員数前年比
当期674万円2,180-

従業員の平均年収は674万円と、外食産業の平均的な水準と比較して比較的高水準に位置しています。これは、効率的な店舗運営に加え、持続的な出店拡大を通じた事業成長が従業員の処遇改善に寄与している背景があります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主37.2%
浮動株62.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関11.3%
事業法人等25.9%
外国法人等4.1%
個人その他58.3%
証券会社0.4%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

瓦葺 利夫(3,847,800株)20.18%
有限会社ティケイケイ(2,979,400株)15.63%
有限会社トゥイール(1,830,000株)9.6%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,045,900株)5.49%
瓦葺 一利(936,500株)4.91%
瓦葺 香(744,300株)3.9%
株式会社商工組合中央金庫(518,400株)2.72%
株式会社SMBC信託銀行(株式会社三井住友銀行 退職給付信託口)(311,000株)1.63%
松屋社員持株会(239,200株)1.25%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(177,000株)0.93%

同社は創業家である瓦葺利夫氏および資産管理会社が上位株主を占めており、強固な支配体制を維持しています。浮動株比率は限定的ですが、信託銀行などの機関投資家も一定数保有しており、長期的な経営の安定性が確保された構成といえます。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億6,565万円
取締役4名の合計

EDINET開示情報によると、同社は「松屋」を中心に「松のや」等の多業態展開でリスクを分散しています。主たる事業リスクとして原材料価格やエネルギーコストの高騰を挙げており、これら外部環境の変化が利益率に与える影響を注視する必要があります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 8名)
女性 1名(12.5% 男性 7
13%
88%
監査報酬
4,300万円
連結子会社数
6
設備投資額
173.3億円
平均勤続年数(従業員)
20
臨時従業員数
7291

ガバナンス体制においては女性役員比率が12.5%となっており、多様性の確保が今後の課題です。監査体制については監査報酬4,300万円を投じて適正な監視を行っており、連結子会社6社を擁するグループ経営のガバナンス強化が図られています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
過去の業績予想は保守的で上振れ着地が続く。長期目標達成にはM&Aの成否が鍵。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026年3月期 業績予想
FY2026
売上高: 目標 1,713億円 順調 (1,542.2億円)
89.9%
営業利益: 目標 24億円 順調 (44.06億円)
183.6%
純利益: 目標 11億円 順調 (21.85億円)
198.6%
長期ビジョン(2030年目標)
〜FY2030
営業利益: 目標 180億円 大幅遅れ (44.06億円)
24.5%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,365億円N/A1,542億円+13.0%
FY20241,136億円N/A1,276億円+12.3%
FY20231,034億円N/A1,066億円+3.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202530億円N/A44億円+46.9%
FY202410億円N/A53億円+432.2%
FY202310億円N/A15億円+46.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

正式な中期経営計画の開示はないものの、2030年に営業利益180億円という長期目標を掲げています。直近の業績予想は上振れして着地する傾向が強く、会社の予想は保守的と評価できます。2026年3月期の営業利益予想は24億円と前期比で大幅な減益を見込んでおり、これは原材料価格の高騰や人件費・エネルギーコストの上昇を織り込んだものですが、これも上振れの余地がありそうです。目標達成の鍵は、既存事業の収益性改善に加え、「六厘舎」買収のようなM&A戦略を成功させ、新たな収益の柱を育てられるかにかかっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、コロナ禍での業績悪化や、回復局面においても原材料高騰など外部環境の厳しさから株価が伸び悩んだことが主な要因です。株価は2025年に一時的に上昇しましたが、通期で見るとTOPIXの力強い上昇には及んでいません。安定配当を継続しているものの、株価成長が伴わず、株主への総還元という点では課題を残しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+53.4%
100万円 →153.4万円
53.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202189.3万円-10.7万円-10.7%
FY202293.0万円-7.0万円-7.0%
FY2023105.2万円+5.2万円5.2%
FY2024146.4万円+46.4万円46.4%
FY2025153.4万円+53.4万円53.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残172,800株
売り残163,900株
信用倍率1.05倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬
第51期定時株主総会2026年6月下旬

PERは98.1倍と業界平均に比べて著しく高く、市場の強い成長期待が株価に織り込まれていることを示唆します。一方で、信用倍率は1.05倍と拮抗しており、買い圧力と売り圧力がぶつかり合っている状況です。公募増資の発表以降、信用買い残が減少し需給は改善傾向にありますが、依然として上値の重い展開が予想されます。次の決算発表で、コスト増を吸収して利益成長できるかどうかが焦点となります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +18.5%
メディア数
48
日本経済新聞, 株探, 会社四季報オンライン, M&A Online, PR TIMES ほか
業界内ランキング
上位 15%
小売業 1,200社中 180位
報道のトーン
45%
好意的
35%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・買収30%
資金調達20%
ESG・広報10%

最近の出来事

2025年12月買収

つけ麺専門店「六厘舎」を展開する株式会社松富士を91億円で買収し、ラーメン事業へ本格進出を発表。

2026年2月好調

2026年3月期第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比48.1%増の70.1億円となる好決算を発表。

2026年3月調達

成長投資に向けた約101億円の公募増資を実施し、株価は一時的な需給悪化への懸念から下落基調に。

松屋フーズホールディングス まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 24円
安全性
普通
自己資本比率 43.8%
稼ぐ力
普通
ROE 4.8%
話題性
普通
ポジティブ 45%

「『いつもの松屋』が、とんかつとつけ麺を両翼に『脱・牛丼一本足打法』で再成長を狙う総合フード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU