8095プライム

アステナホールディングス

Astena Holdings Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE8.0%
BPS66.7円
自己資本比率35.9%
FY2025/3 有報データ

100年の歴史を力に、多角化と変革で『明日を照らす』化学・医薬の専門商社

私たちは、ライフサイエンスとマテリアルサイエンスの領域において、事業活動を通じ社会課題を解決することで、人々の『明日』をより良いものにします。

この会社ってなに?

あなたが毎日使う化粧水や美容液、その中に入っている特別な成分は、もしかしたらアステナグループが作ったり、海外から見つけてきたりしたものかもしれません。また、ドラッグストアで見かける健康食品やサプリメントの原料も手掛けています。さらに、新しい薬が開発される過程で、製薬会社から製造の一部を任される裏方のような役割も担っており、私たちの健康と美容を様々な場面で支えている会社です。

アステナHDは、FY2025に売上高627.4億円、営業利益30.17億円を達成しました。FY2024は最終赤字でしたが、事業構造改革が奏功し、今期は黒字転換を果たしています。特にファインケミカル事業とHBC(ヘルス&ビューティーケア)・食品事業が成長を牽引しており、医薬事業でも開発受託(CDMO)を強化しています。次期FY2026は売上高680.0億円、営業利益34.00億円と、M&Aの効果も取り込みながら過去最高益を目指す計画です。

卸売業プライム市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
11月
本社
東京都中央区日本橋本町四丁目8番2号
公式
www.astena-hd.com

社長プロフィール

瀬戸口 智
瀬戸口 智
代表取締役社長
イノベーター
私たちは、ライフサイエンスとマテリアルサイエンスの領域で、事業活動を通じて社会課題を解決し、人々の『明日』をより良いものにすることを目指します。『付加価値分配計算書』といった新たな取り組みを通じて、すべてのステークホルダーとの共存共栄を図り、持続的な成長に挑戦し続けます。

この会社のストーリー

1914
創業

創業者の岩城従三が、東京・日本橋に医薬品原料・工業薬品の販売を目的とする岩城商店を設立。100年を超える歴史が始まる。

1941
株式会社化と事業拡大

株式会社岩城商店として法人化。戦後の復興とともに、医薬品・化学品の専門商社として着実な成長を遂げる。

1963
東京証券取引所市場第二部に上場

企業としての信頼性を高め、さらなる事業拡大のための基盤を確立。社会的な公器としての歩みを本格化させる。

1983
表面処理薬品の製造を開始

商社機能に加え、メーカーとしての機能も持つことで事業を多角化。自社製品の開発・製造に乗り出し、新たな収益の柱を築く。

2010
M&Aによる事業領域の拡大

後発医薬品メーカーのメルテ製薬(現アステナ製薬)を子会社化。医薬事業に本格参入し、事業ポートフォリオを大きく転換させる。

2021
アステナホールディングス体制へ移行

持株会社体制へ移行し、社名を「イワキ」から「アステナホールディングス」に変更。『明日を照らす』存在となるべく、新たなスタートを切る。

2025
付加価値の可視化と分配への挑戦

「付加価値分配計算書」を導入し、企業が生んだ富をどう分配するかをステークホルダーに示す画期的な取り組みを開始。新しい資本主義の形を模索する。

注目ポイント

商社からメーカーへ、変革を続ける100年企業

1914年創業の歴史ある専門商社ですが、M&Aを積極的に活用し、後発医薬品や化粧品原料の製造などメーカー機能も強化。時代に合わせて事業ポートフォリオを大胆に変革し続けています。

安定配当と魅力的な株主優待

安定した配当を継続しており、株主還元への意識が高い企業です。さらに1年以上継続保有すると自社グループ製品(化粧品など)がもらえる株主優待も魅力で、長期保有のメリットがあります。

社会課題解決への貢献と新たな経営

社名に込めた『明日を照らす』想いを体現すべく、事業を通じて社会課題解決に取り組んでいます。利益の分配を可視化する「付加価値分配計算書」など、先進的な経営にも挑戦しています。

サービスの実績は?

18
1株当たり配当金
FY2025実績
10期以上継続
627.4億円
連結売上高
FY2025実績
+8.2% YoY
30.17億円
連結営業利益
FY2025実績
+7.2% YoY
4事業
主要事業セグメント数
ファインケミカル、HBC・食品、医薬、化学品
27
連結子会社数
2024年時点
M&Aにより増加傾向

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 18円
安全性
普通
自己資本比率 35.9%
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
18
方針: 安定配当
1株配当配当性向
FY2021/31838.4%
FY2022/318123.6%
FY2023/31861.1%
FY2024/318-
FY2025/31833.2%
株主優待
あり
権利確定月11月

配当方針については連結配当性向を重視しつつ、安定的かつ継続的な配当を実施する姿勢を貫いています。業績が一時的に変動する局面でも配当額を維持することで、株主への利益還元を優先しています。今後は利益成長とともに配当性向を適切にコントロールし、株主還元の拡充を図る見通しです。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
8.0%
業界平均
7.8%
営業利益率下回る
この会社
4.8%
業界平均
4.9%
自己資本比率下回る
この会社
35.9%
業界平均
48.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3496億円
FY2023/3520億円
FY2024/3580億円
FY2025/3627億円
営業利益
FY2022/38.2億円
FY2023/311.3億円
FY2024/328.1億円
FY2025/330.2億円

アステナホールディングスは、医薬品や化学品など多角的な事業を展開しており、FY2024/3には事業構造改革に伴う一過性の損失計上で最終赤字を計上しました。しかし、FY2025/3にはファインケミカルやHBC(ヘルスケア・ビューティーケア)・食品事業が好調に推移し、営業利益約30億円を達成するなど回復基調を鮮明にしています。今後もグループ再編の成果や新規事業の寄与により、FY2026/3予想では増収増益の過去最高益水準を目指す強気な計画が示されています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/36.4%2.7%3.1%
FY2022/32.1%0.9%1.7%
FY2023/34.1%1.7%2.2%
FY2024/3-10.0%-3.9%4.9%
FY2025/38.0%2.9%4.8%

収益性については、FY2022/3からFY2023/3にかけて事業転換による一時的な低下が見られましたが、経営効率化により営業利益率は回復傾向にあります。特にFY2024/3以降は構造改革による不採算事業の整理が進んだことで、営業利益率が約4.9%まで改善し、効率的な経営体制への移行が成功しています。今後は成長投資とのバランスをとりながら、ROE8.0%を維持または向上させる資本効率の改善が焦点となります。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率35.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
274億円

同社は強固な財務基盤を有しており、有利子負債を抱えない実質無借金経営を継続している点が最大の特徴です。自己資本比率は35.9%と一定水準を確保しており、現預金や保有資産を活かしたM&Aや新規投資を積極的に推進できる体制を整えています。事業拡大に伴う資産の増減はあるものの、財務の健全性は極めて高く、中長期的な成長に向けた柔軟な資金運用が可能な状態です。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+33.9億円
営業CF
投資に使ったお金
-55.6億円
投資CF
借入・返済など
+62.0億円
財務CF
手元に残ったお金
-21.6億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/313.5億円-43.8億円63.5億円-30.3億円
FY2022/3-7.4億円-22.2億円-10.9億円-29.6億円
FY2023/316.4億円-28.4億円10.8億円-11.9億円
FY2024/348.5億円-29.4億円-26.5億円19.1億円
FY2025/333.9億円-55.6億円62.0億円-21.6億円

営業キャッシュフローは、事業構造改革の進展に伴いFY2024/3には約48億円のプラスを記録し、本業での稼ぐ力が安定しています。一方で、投資キャッシュフローは将来の成長に向けたM&Aや設備投資を積極的に行っているためマイナス傾向が続いていますが、これは企業価値を高めるための戦略的な支出です。財務キャッシュフローは必要に応じて資金調達や還元を行っており、全体として成長と安定を両立させる投資先行型のフロー構造となっています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/324.2億円6.8億円28.3%
FY2022/38.9億円3.1億円34.7%
FY2023/313.6億円2.0億円14.7%
FY2024/328.0億円53.3億円190.0%
FY2025/329.1億円7.2億円24.8%

納税状況は、FY2024/3に特別損失などの影響で税引前利益に対し税負担率が一時的に大きく上昇しましたが、基本的には法定実効税率に基づいた適正な納税が行われています。その他の期においては、事業の損益状況に応じた税額が計上されています。今後の予想においても、安定的な利益成長を見込んでおり、それに伴う適切な納税が計画されています。

会社の公式開示情報

ファインケミカル、HBC・食品、医薬、化学品の4事業を軸に展開し、近年はM&Aを活用した事業構造改革を推進しています。不採算事業からの撤退や高付加価値分野への集中により、業績のボラティリティを抑えつつ成長を目指す戦略が有価証券報告書や決算短信から読み取れます。

会社の計画は順調?

B
総合評価
直近の業績予想は上振れ傾向にあるが、過去には未達もあり、計画精度は改善途上。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

3ヶ年中期経営計画
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 680億円 順調 (627.4億円)
92.26%
営業利益: 目標 34億円 順調 (30.17億円)
88.74%
純利益: 目標 23.5億円 順調 (21.87億円)
93.06%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202529億円30億円+3.7%
FY202412億円28億円+144.8%
FY202217億円8億円-51.8%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2023515億円520億円+0.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画では、FY2026に売上高680億円、営業利益34億円を目標に掲げています。FY2025実績(売上高627.4億円、営業利益30.17億円)から見て、進捗は順調です。特にFY2024、FY2025と2期連続で期初予想を上回る着地となっており、事業構造改革の効果が表れています。過去には業績が下振れする局面もありましたが、足元の収益力は改善傾向にあり、計画達成への期待が高まっています。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残623,600株
売り残32,600株
信用倍率19.13倍
2026年3月20日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年4月13日
第2四半期決算発表2026年7月15日

卸売業の平均と比較して、PER・PBRともに大幅に割安な水準にあります。一方で、配当利回りは3.72%と業界平均を上回り、魅力的な水準です。信用買い残が売り残を大きく上回っており、信用倍率は19.13倍と高めであるため、将来的な需給の緩みには注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
14
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 会社四季報オンライン, Yahoo!ファイナンス
業界内ランキング
上位 35%
卸売業 900社中 315位
報道のトーン
65%
好意的
25%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績報告45%
M&A・事業拡大25%
コーポレートガバナンス20%
その他10%

最近の出来事

2025年7月子会社化

池田物産グループを子会社化し、ファインケミカル事業の強化を推進。

2025年7月業績発表

第2四半期決算にて営業利益が前年同期比+65.2%と大幅な成長を実現。

2026年1月2025年11月期決算

連結経常利益が3.8%増の29.1億円を達成し、安定成長を維持。

2026年3月株式報酬

譲渡制限付株式報酬としての新株式発行払込が完了し、資本政策を推進。

アステナホールディングス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 18円
安全性
普通
自己資本比率 35.9%
稼ぐ力
普通
ROE 8.0%
話題性
好評
ポジティブ 65%

「100年続く医薬品商社が、M&Aを駆使して化粧品原料から医薬受託製造まで手掛ける事業コングロマリットに変貌中」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU