丸大食品(株)2288
MARUDAI FOOD CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スーパーの精肉コーナーで見かける「燻製屋」のウインナーやベーコン、お弁当に入っているフィッシュソーセージ、『ちいかわ』パッケージのソーセージは丸大食品の商品です。また、子会社トーラクの「神戸プリン」「らくらくホイップ」も人気商品。ハム・ソーセージからデザートまで、毎日の食卓を支える身近な企業です。
丸大食品は1958年創業のハム・ソーセージ大手で、関西を地盤とする総合食品メーカーです。主力ブランド「燻製屋」シリーズは30周年を迎え、家庭用加工食品市場で高い認知度を誇ります。2021期〜2023は原材料高騰で営業赤字が続きましたが、価格改定と構造改革により2025/03期は売上高2,350億円・営業利益55億円と大幅黒字転換を達成。子会社トーラクの乳製品事業も成長しています。PBR 0.86倍と割安水準にあり、増配と株主優待拡充で株主還元を強化中です。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府高槻市緑町21番3号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
ハム・ソーセージ・加工食品が主力。「燻製屋」ブランドが30周年を迎え好調。売上構成比約59%を占める最大セグメント。
牛・豚肉の仕入・販売。市況変動の影響を受けやすいが、安定した取引先を確保。売上構成比約22%。
子会社トーラクの「神戸プリン」「らくらくホイップ」等が主力。2020年のM&Aで参入した成長セグメント。売上構成比約16%。
物流サービス等。売上構成比約4%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0.5% | 0.3% | - |
| 2022/03期 | ▲0.5% | ▲0.3% | - |
| 2023/03期 | ▲6.9% | ▲3.9% | - |
| 2024/03期 | ▲14.3% | ▲7.6% | 1.4% |
| 2025/03期 | 8.5% | 4.5% | 2.3% |
| 3Q 2026/03期 | 8.5%(累計) | 3.9%(累計) | 3.7% |
2021期〜2023は原材料高と販売価格への転嫁遅れにより営業利益率がマイナスとなりましたが、2025/03期には営業利益率2.3%・ROE 8.2%まで劇的に改善しました。2024/03期のROE -15.0%は構造改革に伴う特別損失によるもので、営業利益率は既に1.4%へ回復していました。中期経営計画ではROE 8.0%以上を目標に掲げており、収益体質の改善が着実に進んでいます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,230億円 | — | 4.1億円 | 16.2円 | — |
| 2022/03期 | 2,186億円 | — | ▲3.8億円 | -14.9円 | -2.0% |
| 2023/03期 | 2,220億円 | — | ▲49.9億円 | -198.8円 | +1.5% |
| 2024/03期 | 2,288億円 | 31.2億円 | ▲94.1億円 | -377.7円 | +3.1% |
| 2025/03期 | 2,350億円 | 54.7億円 | 54.9億円 | 222.1円 | +2.7% |
丸大食品は2021期〜2023に原材料価格の高騰で3期連続の営業赤字に苦しみましたが、価格改定と構造改革の効果で2024/03期に営業黒字転換。2025/03期には営業利益55億円と大幅な回復を実現しました。2024/03期の純損失94億円は固定資産減損などの構造改革費用によるもので、一過性です。2026/03期は売上高2,400億円・営業利益60億円を見込み、収益改善トレンドの継続が期待されます。 【3Q 2026/03期実績】売上1836億円(通期予想比77%)、営業利益68億円(同113%)、純利益51億円(同106%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 加工食品事業 | 1,375億円 | 47億円 | 3.4% |
| 食肉事業 | 508億円 | 5億円 | 1.0% |
| 乳製品・デザート事業 | 365億円 | 8億円 | 2.2% |
| その他 | 102億円 | 2億円 | 2.0% |
加工食品事業が売上の約59%を占める最大セグメントで、「燻製屋」ブランドを中心に増収増益が続いています。食肉事業(22%)は利益率が低いものの安定収益に貢献。注目はトーラク買収で加わった乳製品・デザート事業(16%)の成長で、「神戸プリン」等の高付加価値商品が利益率改善に寄与しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,350億円 | — | 2,350億円 | 0.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 40億円 | — | 55億円 | +36.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
丸大食品は2025年5月に新中期経営計画を発表し、長期目標として売上高3,000億円・営業利益100億円・ROE 8.0%を掲げています。中間目標の2028/03期に売上高2,500億円・営業利益70億円を設定。2025/03期のROEは既に8.2%と長期目標を達成しており、構造改革の成果が着実に表れています。3Q累計の営業利益68億円は中間目標の70億円に迫る水準です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
金融機関15社が発行済株式の7.3%にあたる192万株を売り出し。株主優待制度も一部変更を発表。
2026/03期 3Q累計の営業利益68億円(前年比+34.1%)と大幅増益。業績予想の上方修正と増配も発表。
新中期経営計画(2025〜2028年3月期)を発表。売上高3,000億円・営業利益100億円を長期目標に掲げる。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は50〜58%台で推移しており、食品メーカーとしては健全な財務基盤を維持しています。2024/03期に有利子負債が369億円発生しましたが、これは構造改革に伴うもので、2025/03期には346億円へ減少。純資産も2025/03期に670億円へ回復しており、BPSも2,704円と改善傾向にあります。 【3Q 2026/03期】総資産1396億円、純資産754億円、自己資本比率44.3%、有利子負債146億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 76.7億円 | ▲53.9億円 | ▲20.5億円 | 22.9億円 |
| 2022/03期 | 70.3億円 | ▲56.9億円 | ▲18.3億円 | 13.4億円 |
| 2023/03期 | 29.1億円 | ▲45.2億円 | 5.3億円 | ▲16.1億円 |
| 2024/03期 | 100億円 | ▲48.8億円 | ▲23.8億円 | 51.3億円 |
| 2025/03期 | 54.0億円 | ▲28.8億円 | ▲32.0億円 | 25.1億円 |
営業キャッシュフローは毎年プラスを確保しており、赤字期でもキャッシュ創出力を維持していた点が注目されます。2024/03期には100億円の営業CFを記録し、構造改革の成果が表れています。2025/03期のFCFは25億円のプラスとなり、安定的なフリーキャッシュフローの創出に回復しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が1名(11.1%)を占めています。24社の連結子会社を統括し、「健康経営優良法人2026」に認定されるなど、従業員の健康と働きやすさにも注力。平均勤続年数19年と高い定着率を維持しており、食品製造のノウハウ蓄積に強みがあります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 600万円 | 1,902人 | - |
従業員の平均年収は600万円で、食品メーカーとしては標準的な水準です。平均年齢42.6歳、平均勤続年数19年と定着率が高く、食品製造の専門知識を持つベテラン人材が多いことがうかがえます。連結従業員1,902名に加え、臨時従業員3,177名が生産を支えています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
丸大食品のTSRは5年間で94.6%と元本割れの状態が続いており、TOPIX(213.4%)を大きく下回っています。これは赤字期の株価下落と配当減額が主因です。ただし、2024期以降は急速に回復しており、業績改善が続けばTSRの改善が期待できます。構造改革の成果と増配方針の継続が、今後のTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 7円 | 35.3% |
| 2017/03期 | 8円 | 32.0% |
| 2018/03期 | 8円 | 56.8% |
| 2019/03期 | 35円 | 60.9% |
| 2020/03期 | 35円 | 53.8% |
| 2021/03期 | 30円 | 183.9% |
| 2022/03期 | 30円 | - |
| 2023/03期 | 20円 | - |
| 2024/03期 | 20円 | - |
| 2025/03期 | 50円 | 22.5% |
| 必要株数 | 200株以上(約47万円) |
| 金額相当 | 3,000円〜6,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
| 長期特典 | 3年以上継続保有で追加1,500円相当 |
赤字期の2022期〜2024は配当を20〜30円に抑えていましたが、業績回復を受け2025/03期は1株50円と大幅増配を実施。2026/03期は55円(予想)とさらなる増配を計画しています。株主優待は200株以上で自社商品3,000円相当がもらえ、長期保有(3年以上)で追加特典もあります。配当と優待を合わせた総合利回りが魅力です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 89.3万円 | ▲10.7万円 | -10.7% |
| 2022期 | 78.8万円 | ▲21.2万円 | -21.2% |
| 2023期 | 78.5万円 | ▲21.5万円 | -21.5% |
| 2024期 | 88.6万円 | ▲11.4万円 | -11.4% |
| 2025期 | 94.6万円 | ▲5.4万円 | -5.4% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用売残が723,100株と買残の約6倍に達しており、政策保有株売却の影響で売り圧力が高い状況です。一方、PER 11.9倍・PBR 0.86倍と業界平均を大きく下回る割安水準にあり、売り残の買い戻し(ショートカバー)が株価上昇の材料になる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.8億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | -3.8億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | -9.0億円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | 36.4億円 | 131億円 | 358.7% |
| 2025/03期 | 60.6億円 | 5.7億円 | 9.4% |
2024/03期の実効税率358.7%は、構造改革に伴う繰延税金資産の取り崩しによるもので一過性です。2025/03期は繰延税金資産の回収により実効税率が9.4%と低水準になりました。2026/03期以降は正常な20%前後の実効税率に収束する見通しです。
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丸大食品(株) まとめ
「燻製屋のハム・ソーセージでおなじみ。構造改革を経てV字回復を遂げた関西の総合食品メーカー」
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