(株)カカクコム
Kakaku.com,Inc.
最終更新日: 2026年3月20日
「買ってよかった」を支える、日本最大級の比較・口コミプラットフォーム
生活者の多様な課題をテクノロジーで解決し、スマートで豊かな社会を実現する
この会社ってなに?
あなたが家電を買う前に一番安いお店を調べたり、週末のディナーに向けて美味しいレストランを探すとき、おそらくこの会社のサービスを使っているはずです。普段目にする口コミやランキングの裏側で、お店や企業と消費者を結びつけ、送客の手数料を得る仕組みを作っています。最近では仕事探しなど、私たちの生活におけるあらゆる「選ぶ」をサポートする存在になっています。
カカクコムは購買支援サイト「価格.com」や「食べログ」を主力とするプラットフォーム企業です。直近のFY2025は売上高784.4億円、営業利益292.93億円と好調でしたが、FY2026は「エンゲージ」買収など求人領域への投資先行により売上高920.0億円に対し営業利益280.00億円の減益を見込んでいます。強固なキャッシュカウを基盤に、生活全般のマッチングサービスへと事業領域を拡大中です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区恵比寿南3丁目5番7号
- 公式
- corporate.kakaku.com
社長プロフィール
私たちは生活領域における新たな価値の創出に向けて、ユーザーの皆様の「満足のいく選択」をサポートし続けます。デジタルマーケティングの知見を活かし、より豊かな社会の実現を目指します。
この会社のストーリー
秋葉原のパソコンショップの価格情報を集めたサイトとして誕生し、現在の「価格.com」の原型となりました。
急速なユーザー数の増加と事業拡大を背景に株式上場を果たし、企業としての信用力と知名度を飛躍的に高めました。
ユーザーの口コミを基にしたレストラン検索・予約サイトを立ち上げ、飲食領域という新たな柱を確立しました。
求人情報の一括検索サービスを開始し、購買・飲食に留まらない生活全般のプラットフォームへと事業領域を拡大しました。
採用支援事業などのM&Aを通じてシナジーを生み出し、長期的な成長を目指す新たな中期経営計画をスタートさせました。
注目ポイント
「価格.com」や「食べログ」など、日常生活に欠かせない強力なサービス基盤を持ち、安定した集客力を誇ります。
「求人ボックス」に代表される新規事業の育成や、他社事業の買収を通じて、生活領域全般へのサービス拡充を続けています。
ユーザー目線のサービス展開により高い利益率を維持しており、長期的な視点で投資家からも注目される優良企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 21円 | 35.2% |
| FY2017/3 | 28円 | 41.0% |
| FY2018/3 | 32円 | 43.3% |
| FY2019/3 | 36円 | 45.2% |
| FY2020/3 | 40円 | 45.3% |
| FY2021/3 | 40円 | 70.0% |
| FY2022/3 | 40円 | 57.4% |
| FY2023/3 | 40円 | 50.4% |
| FY2024/3 | 46円 | 50.9% |
| FY2025/3 | 80円 | 78.9% |
なし
同社は株主還元を重視する方針を掲げており、FY2025/3には配当金を80円に引き上げました。配当性向は約79%まで上昇しており、利益成長を直接的に還元する姿勢が非常に鮮明です。現在は株主優待を実施していませんが、高水準な配当利回りにより、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な水準を維持しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
カカクコムの業績は、主力である「価格.com」や「食べログ」の安定成長に加え、「求人ボックス」の拡大により増収傾向を維持しています。FY2025/3には売上高が約784億円に達し、前年比で大幅な成長を遂げました。今後は求人ボックス事業への戦略的な先行投資を行う計画であり、売上高は920億円を見込む一方、一時的な営業減益を見据えています。 【3Q FY2026/3実績】売上689億円(通期予想比75%)、営業利益211億円(同75%)、純利益144億円(同76%)。
事業ごとの売上・利益
飲食店予約・口コミプラットフォーム。ネット予約拡大で前年比+20.2%増収
製品比較・購買支援サイト。ショッピング領域が堅調
求人検索エンジン。売上前年比+43%と高成長、認知度向上投資で利益率は低め
不動産・保険・旅行など新規メディア領域
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 25.1% | 16.6% | - |
| FY2022/3 | 30.1% | 20.2% | - |
| FY2023/3 | 33.7% | 21.7% | - |
| FY2024/3 | 36.5% | 22.4% | 38.6% |
| FY2025/3 | 35.4% | 22.7% | 37.3% |
| 3Q FY2026/3 | 23.5%(累計) | 16.2%(累計) | 30.7% |
同社は非常に高い収益性を維持しており、FY2025/3時点での営業利益率は約37.3%という高水準を記録しました。ROE(自己資本利益率)が32.2%と極めて高いことは、株主から預かった資本を効率的に活用し、大きな利益を生み出していることを証明しています。Webメディア事業特有の低コストな収益構造が、この強固な収益性を支える主要な要因となっています。
財務は安全?
財務基盤は非常に強固であり、有利子負債がゼロの「実質無借金経営」を長年継続しています。FY2025/3には純資産が約621億円まで拡大し、自己資本比率も66.1%へと改善しました。極めて高い支払い能力と財務の安定性を有しており、今後も積極的な事業投資や株主還元を継続できる余裕があると言えます。 【3Q FY2026/3】総資産843億円、純資産606億円、自己資本比率71.7%、有利子負債1.7億円。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2022/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2023/3 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| FY2024/3 | 195億円 | -22.1億円 | -161億円 | 173億円 |
| FY2025/3 | 274億円 | -29.4億円 | -113億円 | 245億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、FY2025/3には約274億円と大幅に伸長しました。投資活動による支出は事業拡大のための設備投資やM&Aなどが中心ですが、潤沢な営業CFにより、十分なフリーキャッシュフロー(約245億円)が創出されています。豊富な手元資金を活用した柔軟な投資と株主還元を両立できる構造が強みです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 179億円 | 61.4億円 | 34.3% |
| FY2022/3 | 209億円 | 66.0億円 | 31.6% |
| FY2023/3 | 233億円 | 71.0億円 | 30.5% |
| FY2024/3 | 261億円 | 80.3億円 | 30.7% |
| FY2025/3 | 287億円 | 86.8億円 | 30.2% |
FY2026/3予想における法人税等の支払額は約90億円を見込んでいます。税引前利益280億円に対する実効税率は約32.1%となり、日本の一般的な法人税率水準と整合しています。適正な納税を通じて、企業の社会的な責務を果たしている状態です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 720万円 | 1,381人 | - |
平均年収720万円はIT・インターネット業界の中堅水準。連結約1,130名と少数精鋭の組織で、一人あたりの売上高は高い。平均年齢36歳台と若い組織で、エンジニア・プロダクト人材の採用を積極的に進めている。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はデジタルガレージ・KDDI。
株式会社デジタルガレージおよびKDDI株式会社の2社で発行済株式の約38%を占めており、両社による強固な経営安定性と戦略的提携関係が経営の基盤となっています。信託銀行などの金融機関が上位株主に連なる典型的な安定株主構成であり、創業者の影響力が強い企業グループとしての特色を維持しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食べログ事業 | 335億円 | 181億円 | 54.0% |
| 価格.com事業 | 236億円 | 117億円 | 49.6% |
| 求人ボックス事業 | 134億円 | 42.6億円 | 31.8% |
| インキュベーション事業 | 79.5億円 | 19.3億円 | 24.3% |
事業リスクとして、検索エンジンのアルゴリズム変更による集客の変動や、主力の広告・プラットフォーム事業への依存度が高い点が挙げられます。EDINET開示資料では『食べログ』や『価格.com』といった成熟事業と、投資フェーズにある『求人ボックス』のセグメント別業績管理を通じたリスク低減策が重視されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が16.7%と東証プライム上場企業として一定のダイバーシティを確保しており、監査等委員会設置会社へ移行することで経営の監督体制を強化しています。企業規模に対して機動力のある意思決定を行い、透明性の高いコーポレート・ガバナンスの構築に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 740億円 | — | 669億円 | -9.5% |
| FY2025 | 920億円 | — | 784億円 | -14.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 285億円 | — | 258億円 | -9.4% |
| FY2025 | 280億円 | — | 293億円 | +4.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新たな中期経営計画2026-2030では、売上・営業利益ともにCAGR2桁成長を掲げています。直近ではエン・ジャパンの「エンゲージ」事業を買収し、自社の「求人ボックス」と連携させることで、求人領域を新たな成長の柱に据える戦略をとっていますが、短期的には投資先行による減益が見込まれます。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERは割安感がある一方でPBRは高めの水準にあります。これは強力なブランド力による高い資本効率(ROE)を反映したものです。また、配当利回りが比較的高く、下値不安を和らげる要因となっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
LiPLUSホールディングスをグループ化し、生活領域のプラットフォーム事業を強化。
2026-2030年度を対象とした「中期経営計画」を策定し、成長戦略を提示。
エン・ジャパンの「engage」事業を買収し、「求人ボックス」とのシナジー創出を狙う。
最新ニュース
(株)カカクコム まとめ
ひとめ診断
「比較と口コミの王者が、求人領域のM&Aで新たな成長エンジンに点火している状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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