2371プライム

(株)カカクコム

Kakaku.com,Inc.

最終更新日: 2026年3月20日

ROE23.5%(累計)
BPS-円
自己資本比率71.7%
3Q FY2026/3 決算短信

「買ってよかった」を支える、日本最大級の比較・口コミプラットフォーム

生活者の多様な課題をテクノロジーで解決し、スマートで豊かな社会を実現する

この会社ってなに?

あなたが家電を買う前に一番安いお店を調べたり、週末のディナーに向けて美味しいレストランを探すとき、おそらくこの会社のサービスを使っているはずです。普段目にする口コミやランキングの裏側で、お店や企業と消費者を結びつけ、送客の手数料を得る仕組みを作っています。最近では仕事探しなど、私たちの生活におけるあらゆる「選ぶ」をサポートする存在になっています。

カカクコムは購買支援サイト「価格.com」や「食べログ」を主力とするプラットフォーム企業です。直近のFY2025は売上高784.4億円、営業利益292.93億円と好調でしたが、FY2026は「エンゲージ」買収など求人領域への投資先行により売上高920.0億円に対し営業利益280.00億円の減益を見込んでいます。強固なキャッシュカウを基盤に、生活全般のマッチングサービスへと事業領域を拡大中です。

サービス業プライム市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
3月
本社
東京都渋谷区恵比寿南3丁目5番7号
公式
corporate.kakaku.com

社長プロフィール

村上 敦浩
代表取締役社長
ビジョナリー
私たちは生活領域における新たな価値の創出に向けて、ユーザーの皆様の「満足のいく選択」をサポートし続けます。デジタルマーケティングの知見を活かし、より豊かな社会の実現を目指します。

この会社のストーリー

1997
パソコン価格の比較サイトからスタート

秋葉原のパソコンショップの価格情報を集めたサイトとして誕生し、現在の「価格.com」の原型となりました。

2003
東証マザーズへ新規上場

急速なユーザー数の増加と事業拡大を背景に株式上場を果たし、企業としての信用力と知名度を飛躍的に高めました。

2005
「食べログ」のサービス開始

ユーザーの口コミを基にしたレストラン検索・予約サイトを立ち上げ、飲食領域という新たな柱を確立しました。

2015
「求人ボックス」でHR領域へ挑戦

求人情報の一括検索サービスを開始し、購買・飲食に留まらない生活全般のプラットフォームへと事業領域を拡大しました。

2025
積極的なM&Aと新中期経営計画

採用支援事業などのM&Aを通じてシナジーを生み出し、長期的な成長を目指す新たな中期経営計画をスタートさせました。

注目ポイント

誰もが知る圧倒的なプラットフォーム

「価格.com」や「食べログ」など、日常生活に欠かせない強力なサービス基盤を持ち、安定した集客力を誇ります。

多角化とM&Aによる成長戦略

「求人ボックス」に代表される新規事業の育成や、他社事業の買収を通じて、生活領域全般へのサービス拡充を続けています。

高収益体質と安定した業績基盤

ユーザー目線のサービス展開により高い利益率を維持しており、長期的な視点で投資家からも注目される優良企業です。

サービスの実績は?

20以上
展開サービス数
価格.com、食べログ、求人ボックス等
横ばい
85万店
食べログ掲載店舗数
全国の飲食店
微増
900万人
求人ボックス月間利用者数
直近の推定値
増加傾向

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
安定
自己資本比率 71.7%
稼ぐ力
高い
ROE 23.5%(累計)
話題性
普通
ポジティブ 45%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
80
1株配当配当性向
FY2016/32135.2%
FY2017/32841.0%
FY2018/33243.3%
FY2019/33645.2%
FY2020/34045.3%
FY2021/34070.0%
FY2022/34057.4%
FY2023/34050.4%
FY2024/34650.9%
FY2025/38078.9%
9期連続増配
株主優待
なし

なし

同社は株主還元を重視する方針を掲げており、FY2025/3には配当金を80円に引き上げました。配当性向は約79%まで上昇しており、利益成長を直接的に還元する姿勢が非常に鮮明です。現在は株主優待を実施していませんが、高水準な配当利回りにより、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な水準を維持しています。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
23.5%(累計)
業界平均
11.1%
営業利益率上回る
この会社
30.7%
業界平均
9.5%
自己資本比率上回る
この会社
71.7%
業界平均
53.4%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3517億円
FY2023/3608億円
FY2024/3669億円
FY2025/3784億円
営業利益
FY2022/3191億円
FY2023/3239億円
FY2024/3258億円
FY2025/3293億円

カカクコムの業績は、主力である「価格.com」や「食べログ」の安定成長に加え、「求人ボックス」の拡大により増収傾向を維持しています。FY2025/3には売上高が約784億円に達し、前年比で大幅な成長を遂げました。今後は求人ボックス事業への戦略的な先行投資を行う計画であり、売上高は920億円を見込む一方、一時的な営業減益を見据えています。 【3Q FY2026/3実績】売上689億円(通期予想比75%)、営業利益211億円(同75%)、純利益144億円(同76%)。

事業ごとの売上・利益

食べログ事業
335億円42.7%)
価格.com事業
236億円30.1%)
求人ボックス事業
134億円17.1%)
インキュベーション事業
79.5億円10.1%)
食べログ事業335億円
利益: 181億円利益率: 54.0%

飲食店予約・口コミプラットフォーム。ネット予約拡大で前年比+20.2%増収

価格.com事業236億円
利益: 117億円利益率: 49.6%

製品比較・購買支援サイト。ショッピング領域が堅調

求人ボックス事業134億円
利益: 42.6億円利益率: 31.8%

求人検索エンジン。売上前年比+43%と高成長、認知度向上投資で利益率は低め

インキュベーション事業79.5億円
利益: 19.3億円利益率: 24.3%

不動産・保険・旅行など新規メディア領域

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
23.5%(累計)
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
16.2%(累計)
会社全体の資産の活用度
営業利益率
30.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/325.1%16.6%-
FY2022/330.1%20.2%-
FY2023/333.7%21.7%-
FY2024/336.5%22.4%38.6%
FY2025/335.4%22.7%37.3%
3Q FY2026/323.5%(累計)16.2%(累計)30.7%

同社は非常に高い収益性を維持しており、FY2025/3時点での営業利益率は約37.3%という高水準を記録しました。ROE(自己資本利益率)が32.2%と極めて高いことは、株主から預かった資本を効率的に活用し、大きな利益を生み出していることを証明しています。Webメディア事業特有の低コストな収益構造が、この強固な収益性を支える主要な要因となっています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率71.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
1.7億円
会社の純資産
606億円

財務基盤は非常に強固であり、有利子負債がゼロの「実質無借金経営」を長年継続しています。FY2025/3には純資産が約621億円まで拡大し、自己資本比率も66.1%へと改善しました。極めて高い支払い能力と財務の安定性を有しており、今後も積極的な事業投資や株主還元を継続できる余裕があると言えます。 【3Q FY2026/3】総資産843億円、純資産606億円、自己資本比率71.7%、有利子負債1.7億円。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+274億円
営業CF
投資に使ったお金
-29.4億円
投資CF
借入・返済など
-113億円
財務CF
手元に残ったお金
+245億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/30円0円0円0円
FY2022/30円0円0円0円
FY2023/30円0円0円0円
FY2024/3195億円-22.1億円-161億円173億円
FY2025/3274億円-29.4億円-113億円245億円

本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、FY2025/3には約274億円と大幅に伸長しました。投資活動による支出は事業拡大のための設備投資やM&Aなどが中心ですが、潤沢な営業CFにより、十分なフリーキャッシュフロー(約245億円)が創出されています。豊富な手元資金を活用した柔軟な投資と株主還元を両立できる構造が強みです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1インターネット関連の技術革新・競合サービスの台頭による競争激化
2ユーザーおよびクライアントのニーズ変化による既存事業の収益低下
3システム障害・サイバー攻撃による事業継続リスク
4個人情報漏洩による信用失墜・損害賠償リスク
5法規制(景品表示法・個人情報保護法等)の強化への対応

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3179億円61.4億円34.3%
FY2022/3209億円66.0億円31.6%
FY2023/3233億円71.0億円30.5%
FY2024/3261億円80.3億円30.7%
FY2025/3287億円86.8億円30.2%

FY2026/3予想における法人税等の支払額は約90億円を見込んでいます。税引前利益280億円に対する実効税率は約32.1%となり、日本の一般的な法人税率水準と整合しています。適正な納税を通じて、企業の社会的な責務を果たしている状態です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
720万円
従業員数
1,381
平均年齢
36.9歳
平均年収従業員数前年比
当期720万円1,381-

平均年収720万円はIT・インターネット業界の中堅水準。連結約1,130名と少数精鋭の組織で、一人あたりの売上高は高い。平均年齢36歳台と若い組織で、エンジニア・プロダクト人材の採用を積極的に進めている。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主56.8%
浮動株43.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関18.1%
事業法人等38.7%
外国法人等36.9%
個人その他4.2%
証券会社2.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はデジタルガレージ・KDDI。

株式会社デジタルガレージ(40,917,000株)20.69%
KDDI株式会社(35,016,000株)17.71%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(23,960,000株)12.12%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(8,440,000株)4.27%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(7,308,000株)3.7%
ビーエヌワイエム アズ エージーテイ クライアンツ 10 パーセント (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(3,219,000株)1.63%
RBC IST 15 PCT NON LENDING ACCOUNT - CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(2,894,000株)1.46%
ビーエヌワイエム アズ エージーテイ クライアンツ ノン トリーテイー ジヤスデツク (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(2,263,000株)1.14%
ジェーピー モルガン チェース バンク 380055 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,117,000株)1.07%
ザ バンク オブ ニューヨーク メロン 140044 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,939,000株)0.98%

株式会社デジタルガレージおよびKDDI株式会社の2社で発行済株式の約38%を占めており、両社による強固な経営安定性と戦略的提携関係が経営の基盤となっています。信託銀行などの金融機関が上位株主に連なる典型的な安定株主構成であり、創業者の影響力が強い企業グループとしての特色を維持しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億3,400万円
取締役5名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
食べログ事業335億円181億円54.0%
価格.com事業236億円117億円49.6%
求人ボックス事業134億円42.6億円31.8%
インキュベーション事業79.5億円19.3億円24.3%

事業リスクとして、検索エンジンのアルゴリズム変更による集客の変動や、主力の広告・プラットフォーム事業への依存度が高い点が挙げられます。EDINET開示資料では『食べログ』や『価格.com』といった成熟事業と、投資フェーズにある『求人ボックス』のセグメント別業績管理を通じたリスク低減策が重視されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
4,900万円
設備投資額
28.9億円
平均勤続年数(従業員)
6.3
臨時従業員数
260

女性役員比率が16.7%と東証プライム上場企業として一定のダイバーシティを確保しており、監査等委員会設置会社へ移行することで経営の監督体制を強化しています。企業規模に対して機動力のある意思決定を行い、透明性の高いコーポレート・ガバナンスの構築に注力しています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
主力の価格.comは堅調だが、新規領域の投資による利益圧迫が課題

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画(FY2022-FY2025)
FY2022〜FY2025
売上収益: 目標 80,000百万円 未達 (78,435百万円)
98%
営業利益: 目標 30,000百万円 未達 (29,293百万円)
97.6%
中期経営計画2026-2030
FY2026〜FY2030
売上収益: 目標 CAGR 10%以上 やや遅れ (784.4億円(FY25))
50%
営業利益: 目標 CAGR 10%以上 やや遅れ (292.93億円(FY25))
50%
FY2026 売上収益: 目標 920.0億円 順調 (784.4億円(FY25実績))
85.2%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024740億円669億円-9.5%
FY2025920億円784億円-14.7%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2024285億円258億円-9.4%
FY2025280億円293億円+4.6%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新たな中期経営計画2026-2030では、売上・営業利益ともにCAGR2桁成長を掲げています。直近ではエン・ジャパンの「エンゲージ」事業を買収し、自社の「求人ボックス」と連携させることで、求人領域を新たな成長の柱に据える戦略をとっていますが、短期的には投資先行による減益が見込まれます。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残510,000株
売り残168,400株
信用倍率3.03倍
2026年2月27日時点
今後の予定
FY2026 第1四半期決算発表2026年8月上旬
FY2026 第2四半期決算発表2026年11月上旬

業界平均と比較すると、PERは割安感がある一方でPBRは高めの水準にあります。これは強力なブランド力による高い資本効率(ROE)を反映したものです。また、配当利回りが比較的高く、下値不安を和らげる要因となっています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
142
前月比 +8.5%
メディア数
48
日本経済新聞, Yahoo!ファイナンス, 株探, 現代ビジネス, ITmedia ほか
業界内ランキング
上位 15%
サービス業 450社中 68位
報道のトーン
45%
好意的
35%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

M&A・事業拡大40%
業績・決算30%
株価・市況20%
サービス開発10%

最近の出来事

2025年4月事業買収

LiPLUSホールディングスをグループ化し、生活領域のプラットフォーム事業を強化。

2025年3月中計策定

2026-2030年度を対象とした「中期経営計画」を策定し、成長戦略を提示。

2025年2月事業買収

エン・ジャパンの「engage」事業を買収し、「求人ボックス」とのシナジー創出を狙う。

最新ニュース

ポジティブ
4/1 · カカクコム公式ニュース
ポジティブ
2/17 · 日本経済新聞
中立
カカクコム FY26/3 Q2決算説明資料:売上高増収を維持
11/5 · Yahoo!ファイナンス
ネガティブ
カカクコム、今期純利益は減益見通しへ
5/8 · kabutan

(株)カカクコム まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
安定
自己資本比率 71.7%
稼ぐ力
高い
ROE 23.5%(累計)
話題性
普通
ポジティブ 45%

「比較と口コミの王者が、求人領域のM&Aで新たな成長エンジンに点火している状態」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/30 / データ提供: OSHIKABU