システム・ロケーション
System Location Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月30日
自動車ビッグデータで未来の価値を創造する、ニッチトップ企業
自動車関連事業で培ったデータとノウハウを核に、既存事業を深化させるとともに新たな領域へ挑戦し、未来のモビリティ社会に貢献するリーディングカンパニーとなることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが中古車を購入したり、自動車ローンを組んだりするとき、その車の「価値」がどう決まるか考えたことはありますか?システム・ロケーションは、まさにその裏側を支えている会社です。膨大な車種や取引データを分析して、中古車の適正な価格や将来の価値を予測するシステムを開発しています。自動車ディーラーやローン会社は、このシステムを使うことで、あなたが選んだ車の価値を正確に把握し、適切な販売価格や融資額を決めることができるのです。普段目にすることはないかもしれませんが、あなたのカーライフの重要な場面で、同社の技術が活躍しています。
システム・ロケーションは、自動車のビッグデータを活用した車両価値算出システムを主力事業とする企業です。2025年3月期の業績は売上高16.7億円、営業利益5.36億円と、前期比で減収減益となりました。過去に掲げた中期経営計画の目標(2026年3月期に売上高30億円)には届かない見通しですが、営業利益率は30%超と高収益体質を維持しています。今後はM&Aや他社との提携を通じて、コア事業の強化と周辺領域へのサービス拡大を目指しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都目黒区東山2丁目6番3号
- 公式
- slc.jp
社長プロフィール
「Co-Creation お客様とともに新たな価値を創造する」を社是に掲げ、自動車業界で長年培った独自のデータベースとノウハウを強みとして事業を展開しています。今後も既存事業の深化とM&Aを活用した新規事業の探索を両輪で進め、企業価値の持続的な向上を目指してまいります。
この会社のストーリー
現代表取締役社長の千村岳彦氏がシステム・ロケーションを創業。自動車関連のファイナンス事業者向けに業務支援システムを提供することから事業をスタートさせた。
事業の成長と社会的な信用の獲得を目指し、ジャスダック証券取引所(現・東証スタンダード市場)へ株式を上場。公開価格6,000円に対し、初値は13,200円と市場から高い期待を集めた。
東日本大震災の影響を受け、国内の自動車市場が一時的に停滞。同社の株価も上場来安値を記録するなど、厳しい事業環境に直面した。
2026年3月期に売上高30億円、営業利益12億円という高い目標を掲げた中期経営計画を発表。既存事業の深化とM&Aを含む新規事業探索による成長戦略を明確にした。
中古農機具の検査・保証サービスを手掛けるInspiration株式会社を子会社化。自動車分野で培ったノウハウを他分野へ展開し、新たな成長の柱を築く挑戦を開始した。
個人投資家からの支援拡大と株式の長期保有を促進するため、QUOカードを贈呈する株主優待制度を新設。配当と合わせた株主還元の魅力向上を図った。
売上高30億円、営業利益12億円の目標達成に向け、既存事業の強化とM&A戦略を加速。自動車ビッグデータのリーディングカンパニーとして、次なる成長ステージを目指す。
注目ポイント
自動車の車種や装備、中古車相場など膨大なデータを独自に蓄積・解析。このビッグデータを活用した「車両価値算出システム」は業界標準として、多くの自動車関連事業者に導入されています。
中期経営計画では、2026年3月期に売上高30億円(21年3月期比約2.6倍)という野心的な目標を掲げています。M&Aも積極的に活用し、事業の非連続な成長を目指しています。
安定的な配当に加え、2025年から年2回のQUOカード優待を新設。個人投資家にも魅力的な株主還元策で、企業成長の果実を株主と分かち合う姿勢を示しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 17円 | 33.1% |
| FY2017/3 | 17円 | 47.2% |
| FY2018/3 | 17円 | 30.1% |
| FY2019/3 | 21円 | 30.7% |
| FY2020/3 | 28円 | 30.2% |
| FY2021/3 | 30円 | 27.0% |
| FY2022/3 | 50円 | 41.8% |
| FY2023/3 | 38円 | 36.3% |
| FY2024/3 | 38円 | 35.9% |
| FY2025/3 | 38円 | 40.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約17万円) |
| 金額相当 | 500円相当~ |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として、安定的な株主還元と成長投資のための内部留保のバランスを重視しています。現在は年間38円の安定配当を維持しており、配当性向は40%前後で推移しています。さらに、株主優待制度としてQUOカードを導入しており、実質的な株主利回りを高める工夫を行っています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、自動車関連事業者向けのデータ収集・分析サービスが堅調に推移し、売上高は10億円台後半で安定的に推移しています。FY2023/3には売上高が約17億円に急伸しましたが、直近では市場環境の変化や成長投資の影響により、当期純利益は3億円台での推移が続いています。FY2026/3期にはさらなる事業拡大を目指し、売上高17億円規模を維持しつつ、堅実な利益成長を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 19.3% | 11.9% | - |
| FY2022/3 | 14.2% | 11.7% | - |
| FY2023/3 | 13.0% | 9.3% | - |
| FY2024/3 | 9.3% | 8.5% | 33.4% |
| FY2025/3 | 8.5% | 7.5% | 32.2% |
当社の収益性は非常に高く、売上高営業利益率は概ね30%を超える高い水準を維持しています。これは、ビッグデータ解析を中心とした高付加価値なサービスを展開しているためです。近年、先行投資の影響によりROEやROAはやや低下傾向にありますが、依然として企業としての稼ぐ力は高い水準にあります。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は80%超を維持する強固な財務体質を構築しています。有利子負債はゼロの状態が続いており、無借金経営による盤石な資本構成が特徴です。豊富な自己資本を背景に、将来的な成長投資や株主還元に対する十分な余力があると言えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.6億円 | 1.1億円 | -8,600万円 | 4.7億円 |
| FY2022/3 | 4.0億円 | -3.0億円 | -1.1億円 | 9,800万円 |
| FY2023/3 | 6.0億円 | -7.4億円 | -1.8億円 | -1.4億円 |
| FY2024/3 | 5.4億円 | -9,100万円 | -1.3億円 | 4.5億円 |
| FY2025/3 | 5.0億円 | -1.4億円 | -1.3億円 | 3.6億円 |
営業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力が十分に備わっていることを示しています。投資キャッシュフローは、事業拡大のためのシステム開発や設備投資により変動がありますが、全体として健全な範囲内にあります。財務キャッシュフローは継続的にマイナスとなっており、主に配当金の支払いや自己資本の充実に資金が充てられています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.7億円 | 8,000万円 | 17.0% |
| FY2022/3 | 5.5億円 | 1.3億円 | 24.0% |
| FY2023/3 | 6.0億円 | 2.4億円 | 38.9% |
| FY2024/3 | 6.2億円 | 2.5億円 | 39.8% |
| FY2025/3 | 5.9億円 | 2.6億円 | 43.8% |
実効税率は年々上昇傾向にあり、FY2025/3には44.0%に達しました。これは繰延税金資産の取り崩しなど、一時的な要因が含まれる可能性があります。将来の納税予測は一般的な実効税率に近い31.4%へと落ち着く見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 596万円 | 57人 | - |
従業員平均年収は596万円と、情報・通信業の中堅規模企業としては堅実かつ安定的な水準を維持しています。自動車関連ビッグデータ事業というニッチかつ高付加価値な領域で収益を上げていることが、従業員への安定した還元を支える背景となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。
同社は創業者である千村岳彦氏の一族および資産管理会社である(有)タイムラーが過半数近い議決権を保有するオーナー企業としての色彩が強い構成です。光通信グループも主要株主に名を連ねており、安定した株主構造が長期的な経営判断を支える要因となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
自動車関連事業者向けの車両価値算出システムを中心とした事業ポートフォリオを構築しています。開示リスクとして、自動車市場の動向や金融情勢に業績が左右されやすい点が挙げられ、経営陣はこれらリスクの低減と収益源の多角化を推進しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.0%と改善の余地があるものの、社外取締役や監査役を適切に配置した監査体制を構築しています。時価総額60億円規模のコンパクトな組織ながら、IR情報の積極開示や中期経営計画の進捗管理を行うなど、透明性の高い経営体制を維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 17億円 | — | 17億円 | -4.0% |
| FY2024 | 19億円 | — | 17億円 | -5.9% |
| FY2023 | 19億円 | — | 17億円 | -10.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6億円 | — | 5億円 | -7.6% |
| FY2024 | 7億円 | — | 6億円 | -14.7% |
| FY2023 | 7億円 | — | 6億円 | -19.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2021年に発表した中期経営計画では、最終年度の2026年3月期に売上高30億円、営業利益12億円という高い目標を掲げました。しかし、直近の2025年3月期実績は売上高16.7億円、営業利益5.36億円と、目標達成は極めて困難な状況です。 また、過去3年間の通期業績予想はいずれも期初予想を下回って着地しており、計画の精度と達成力に大きな課題があると評価せざるを得ません。現在はこの高い目標は実質的に取り下げられ、より現実的な業績予想が開示されています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、FY2024およびFY2025においてTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、高い成長を見込んだ中期経営計画が未達となる見通しとなり、株価が伸び悩んだことが主な要因です。一方で、安定した配当はTSRを下支えしていますが、株価成長の鈍化が響き、市場平均に対して劣後する結果となりました。今後の成長戦略が再び評価され、株価が上昇軌道に乗ることがTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 160.5万円 | +60.5万円 | 60.5% |
| FY2022 | 179.2万円 | +79.2万円 | 79.2% |
| FY2023 | 163.9万円 | +63.9万円 | 63.9% |
| FY2024 | 163.1万円 | +63.1万円 | 63.1% |
| FY2025 | 166.4万円 | +66.4万円 | 66.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRは情報・通信業の業界平均と比較して割安な水準にあります。一方で配当利回りは平均を上回っており、株主還元への意識が見られます。時価総額は59億円と小規模です。信用取引では売り残がなく、買い残のみが積み上がっている状況であり、将来の株価上昇を見込む投資家が多いものの、需給面での重さも懸念されます。今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期決算にて経常利益9%増益を達成し、安定した成長を見せる。
第2四半期累計経常利益が前年同期比7.7%増を記録。
ガレージバンクとの提携により、車両価値算出システムの活用領域を拡大。
最新ニュース
システム・ロケーション まとめ
ひとめ診断
「中古車価値算定の黒子、ビッグデータで自動車ファイナンス業界を支えるニッチトップ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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