WDBホールディングス
WDB HOLDINGS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月27日
日本の研究開発を支える、理系人材サービスのパイオニア
研究開発分野のプラットフォーマーとして、効率的な業務遂行と研究者の待遇向上を実現し、科学技術の発展に貢献する未来を目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段使う薬や、口にする食品。これらが安全で効果があるか、発売前に多くの研究開発が行われています。その研究室では、専門知識を持つ「白衣の研究者」たちが働いていますよね。WDBホールディングスは、まさにその専門家たちを製薬会社や食品メーカーに派遣する、いわば「研究者のための人材サービス」を提供している会社です。新しい薬の開発がスムーズに進むのも、同社のような企業が裏側で支えているからかもしれません。
理学系研究職の人材派遣で国内トップシェアを誇る企業。FY2024は売上高511.4億円(前期比7.4%増)、営業利益50.68億円(同8.0%減)で着地しました。主力のプラットフォーム事業は堅調なものの、CRO(医薬品開発業務受託)事業やその他事業での先行投資が利益を圧迫しています。FY2025は売上横ばいの511.4億円、営業利益はさらに減益の42.30億円を見込んでおり、投資フェーズが続く見通しです。一方で配当性向40%を掲げるなど株主還元姿勢を強化しており、将来の収益化が株価の鍵となります。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 兵庫県神戸市中央区江戸町101番地
- 公式
- www.wdbhd.co.jp
社長プロフィール

私たちはプラットフォームとAIの活用を通じて事業の効率化を進め、社員の待遇改善を実現しながら事業拡大を目指しています。企業価値を高めることで持続的な成長と増益を達成し、株主の皆様へ継続的な増配を通じて還元していくことをお約束します。
この会社のストーリー
兵庫県姫路市にて、人材サービス事業を開始。これがWDBグループの原点となる。
専門性の高い理学系研究職の人材派遣サービスをスタートし、事業の大きな柱を築く。
株式上場を果たし、企業としての信頼性を高め、さらなる事業拡大への基盤を固めた。
WDBホールディングス株式会社を設立し、持株会社体制へ移行。グループ経営の効率化と専門性の強化を図る。
ジャスダックから東京証券取引所市場第二部へ、さらに同年中に市場第一部へと駆け上がり、企業としてのステージを上げた。
医薬品開発業務受託機関(CRO)事業を担う子会社WDBココがマザーズに上場。グループ全体の価値向上に貢献した。
東京証券取引所の市場再編に伴いプライム市場へ移行。将来の成長に向けて、M&Aを積極的に活用する方針を打ち出す。
2029年3月期を目標とする中長期経営計画を策定。売上高1,000億円、経常利益100億円を掲げ、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
理学系研究職の人材派遣サービスで国内トップクラスの実績を誇ります。高い専門性で日本の科学技術の発展を根底から支えています。
継続的な増配を目指すことを公言しており、配当性向目標を40%に設定しています。QUOカードの株主優待も魅力的です。
AIを活用した業務効率化や、将来の事業の柱を育てるための積極的なM&A戦略を推進。変化を恐れない挑戦的な姿勢で成長を目指します。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 12.1% |
| FY2017/3 | 11円 | 10.6% |
| FY2018/3 | 17円 | 10.1% |
| FY2019/3 | 22.5円 | 15.3% |
| FY2020/3 | 27.5円 | 17.5% |
| FY2021/3 | 37.5円 | 21.8% |
| FY2022/3 | 49.5円 | 23.4% |
| FY2023/3 | 51.5円 | 28.7% |
| FY2024/3 | 62.5円 | 40.2% |
| 必要株数 | 100株以上(約15万円) |
| 金額相当 | 約1,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は企業価値向上を通じた持続的な増配を方針として掲げており、配当性向の目標を従来の30%から40%へ引き上げるなど、株主への還元強化を鮮明にしています。安定した無借金経営を基盤に、長期的な利益成長と配当の安定的な増加を両立させるスタンスをとっています。今後も成長投資とのバランスを考慮しながら、魅力的な利回り水準を維持することを目指しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
WDBホールディングスは、理学系研究職への特化を強みとする人材派遣業を中核に据え、売上高は511億円規模まで順調に拡大してきました。しかし、近年は人材獲得競争の激化や人件費の高騰により利益面での重石となっており、営業利益は減少傾向にあります。2025年3月期も先行投資や採用コストの増加を見込み、減益基調を予測する慎重な業績計画となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2020/3 | 10.0% | 11.1% | 5.2% |
| FY2021/3 | 15.4% | 12.3% | 5.4% |
| FY2022/3 | 13.4% | 9.8% | 6.1% |
| FY2023/3 | 25.6% | 8.9% | 9.5% |
| FY2024/3 | 19.7% | 7.3% | 8.8% |
当社の収益性は、高付加価値な理学系専門人材の派遣ビジネスにより長年高い水準を維持してきました。しかし、営業利益率はFY2022/3の13.5%からFY2024/3には9.9%まで低下しており、労働集約型ビジネスにおける採用・教育コストの上昇が利益率を圧迫しています。ROEは直近で9.2%まで低下しましたが、安定した事業基盤を背景に依然として堅実な収益力を有しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて良好で、有利子負債ゼロの無借金経営を継続しており、自己資本比率は76.4%と高い安全性を誇ります。手元流動性を確保しつつ、積極的なM&Aや成長投資を推進できる強固な財務体質です。潤沢なネットキャッシュを背景に、さらなる事業拡大や株主還元を両立できる環境が整っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2020/3 | 42.0億円 | -1.2億円 | -9.0億円 | 40.8億円 |
| FY2021/3 | 40.3億円 | -61.0億円 | -8.7億円 | -20.8億円 |
| FY2022/3 | 35.5億円 | -3.4億円 | -13.1億円 | 32.1億円 |
| FY2023/3 | 44.9億円 | -7.1億円 | -12.4億円 | 37.8億円 |
| FY2024/3 | 43.7億円 | -33.3億円 | -14.2億円 | 10.3億円 |
安定した営業キャッシュフローを創出しており、本業による稼ぐ力は健在です。FY2022/3やFY2024/3に見られる投資キャッシュフローのマイナス拡大は、成長投資やM&Aを積極的に実施したことによる結果であり、将来の収益源確保に向けた前向きな支出といえます。財務キャッシュフローは継続的にマイナスとなっており、潤沢な資金を用いて配当支払いや自己株式取得などの株主還元を積極的に行っている状況です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2020/3 | 52.4億円 | 18.4億円 | 35.1% |
| FY2021/3 | 63.9億円 | 22.2億円 | 34.8% |
| FY2022/3 | 56.1億円 | 20.7億円 | 36.9% |
| FY2023/3 | 55.1億円 | 19.6億円 | 35.6% |
| FY2024/3 | 51.0億円 | 20.4億円 | 40.1% |
実効税率は概ね35%から43%の間で推移しており、日本の標準的な法人税率に準じた水準です。利益の変動に伴い納税額も変化していますが、特別な税務上の特例や大きな変動要因は見受けられません。今後の予想値においても安定的な税負担を見込んでおり、適正かつ継続的な納税を行っています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 708万円 | 5,452人 | - |
従業員平均年収は708万円であり、人材派遣業界の中では比較的高水準に位置します。専門性の高い理学系研究職の人材を扱う特性上、質の高いスキルの維持と離職防止を目的とした給与設定が行われていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は中野商店・BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND(常任代理人 三菱UFJ銀行)・光通信。
筆頭株主である中野商店株式会社が49.19%を保有しており、中野敏光氏ら創業家および関連会社による支配力が極めて強固な経営体制です。安定株主比率が高く、市場に流通する浮動株は比較的限定的であると推測されます。
会社の公式開示情報
役員報酬
理学系研究職の人材派遣を中心にCRO(医薬品開発受託)等の事業を展開しており、ニッチトップ戦略による安定的な収益基盤が特徴です。一方で、労働法規の改正や派遣需要の変動が直接的な事業リスクとして開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、多様性の確保に向けた取り組みが進行中です。監査等委員会設置会社を採用することで監督機能の強化を図っており、連結子会社15社を統括するホールディングス体制として効率的なグループガバナンスの維持に努めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025予想 | 48億円 | 42億円 | — | -10.9% |
| FY2024実績 | 55億円 | 51億円 | 51億円 | -8.2% |
| FY2023実績 | 51億円 | — | 55億円 | +8.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024実績 | 510億円 | 511億円 | 511億円 | +0.3% |
| FY2023実績 | 473億円 | — | 476億円 | +0.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2022年に公表した中長期計画は、2024年に新たな計画として実質的に仕切り直されました。最終年度の売上高1,000億円、経常利益100億円という高い目標は維持していますが、足元の業績は先行投資が重しとなり減益見込みです。特に営業利益予想は下方修正が続いており、計画達成には既存事業の収益性改善と、M&Aを含む新規事業の早期収益化が急務となります。ROE15%の目標に対しても、現状(9.2%)は大きな乖離があり、道のりは険しいと言えます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。特にTOPIXが大きく上昇したFY2023、FY2024においても、同社の株価は伸び悩み、差が拡大しました。これは、主力の理系人材派遣事業の安定成長だけでは市場の期待を超えるインパクトを与えられず、先行投資フェーズにあるCRO事業などがまだ収益に結びついていないことが要因と考えられます。株主還元は強化しているものの、株価自体の成長がTSRを押し下げる結果となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2020 | 124.9万円 | +24.9万円 | 24.9% |
| FY2021 | 133.0万円 | +33.0万円 | 33.0% |
| FY2022 | 100.8万円 | +0.8万円 | 0.8% |
| FY2023 | 119.9万円 | +19.9万円 | 19.9% |
| FY2024 | 100.7万円 | +0.7万円 | 0.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER・PBRは割安な水準にあり、一方で配当利回りは4.05%と高い魅力があります。これは、市場が同社の成長性に対して慎重な見方をしている一方、株主還元姿勢を評価していることを示唆します。信用倍率は0.27倍と売り残が多く、株価下落を見込む投資家が多い状況ですが、将来的に買い戻しによる株価上昇圧力となる可能性も秘めています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
設立40周年を記念し、QUOカード配布による特別優待を実施し、配当利回りの向上を図りました。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比10.5%減となる36.7億円を発表し、株価の重石となりました。
中長期経営戦略の一環としてグループ内の組織再編を進め、収益効率の最大化に向けた体制変更を実施しました。
最新ニュース
WDBホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『白衣の人材派遣』で国内トップ、創薬支援とM&Aで成長エンジンを多角化」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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