(株)ヒップ
HIP CORPORATION
最終更新日: 2026年3月25日
エンジニアの力でモノづくりを支える。高配当と堅実成長で投資家にも応える技術者集団
技術で未来を創造し、エンジニアと共に成長する企業
この会社ってなに?
自動車メーカーや電機メーカーの「新しいクルマ」「新しい家電」「最新の防衛装備品」の設計・開発を支えているのがヒップのエンジニアたちです。日常で目にする製品の裏側で、ヒップの技術者が図面を描き、ソフトウェアを組み、テストを繰り返しています。メーカーが自社だけでは対応しきれない開発案件を、ヒップの専門エンジニアが技術力で解決しています。
ヒップは1995年設立の技術者派遣専業企業で、自動車を中心に機械・電子・ソフトウェアの開発設計分野にエンジニアを派遣しています。2025年3月期は売上高59.7億円(前年比+5.5%)、営業利益5.7億円と安定成長を継続。無借金経営に近い財務体質(自己資本比率67.4%)と4期連続増配(FY2026/3は1株70円予想、配当利回り4.48%)が魅力です。防衛関連にも積極攻勢をかけており、技術者の処遇改善と稼働人員の増加による持続的成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県横浜市西区楠町8-8
- 公式
- www.hip-pro.co.jp
社長プロフィール
当社は技術者派遣を通じて、日本のモノづくりを支えるエンジニア集団です。自動車・機械・電子・ソフトウェアの開発設計に特化した専門性の高いサービスで、お客様の技術課題を解決します。社員一人ひとりの成長が会社の成長です。
この会社のストーリー
株式会社ヒップとして横浜に設立。自動車メーカー向けの技術者派遣事業を開始した。
2006年12月にJASDAQに株式を上場。IPO公開価格20万円に対し初値55.5万円(+178%)と大きな注目を集めた。
リーマンショック後の派遣業界低迷を乗り越え、株価は上場来安値314円から反転。技術者の質を武器に顧客基盤を再構築した。
FY2023/3に配当を30円から40円に増額、以後4期連続増配を継続。株主還元の強化で個人投資家からの注目度が急上昇。
防衛関連分野への積極展開と配当利回り4.48%の高配当が評価され、株価は上昇トレンドを形成中。全国17拠点体制で成長を加速。
注目ポイント
4期連続増配で、FY2026/3は1株70円を予想。配当利回り4.48%は技術者派遣業界でトップクラス。4年間で配当は2.3倍に増加しており、株主還元に非常に積極的です。
自己資本比率67.4%と極めて健全な財務体質。有利子負債はわずか4億円で実質無借金経営。景気変動にも耐えうる強固な財務基盤が安心感を与えます。
防衛関連分野への積極展開が注目ポイント。日本の防衛予算増加を追い風に、高度な設計開発能力を活かした新たな成長領域として期待されています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 15円 | 23.7% |
| FY2017/3 | 12円 | 21.6% |
| FY2018/3 | 24円 | 22.7% |
| FY2019/3 | 24円 | 28.1% |
| FY2020/3 | 24円 | 25.1% |
| FY2021/3 | 30円 | 32.7% |
| FY2022/3 | 30円 | 29.5% |
| FY2023/3 | 40円 | 39.6% |
| FY2024/3 | 50円 | 51.1% |
| FY2025/3 | 54円 | 51.1% |
株主優待制度はありません。
4期連続増配を実施しており、FY2026/3は1株70円(前期比+16円)と過去最高の配当額を予想しています。配当利回りは4.48%と高水準で、配当性向も70.6%と株主還元に積極的な姿勢が鮮明です。4年間で配当額は30円から70円へと2.3倍に増加しており、小型高配当株として注目されています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ヒップの売上高は5期連続で増収を達成しており、FY2025/3は59.7億円と過去最高を更新しました。稼働人員の増加と技術料金の上昇が成長ドライバーです。FY2026/3は売上高62.6億円(+4.9%)を予想。一方、営業利益はエンジニアの処遇改善や広告宣伝費の増加により横ばい圏で推移しており、人材投資と利益成長のバランスが今後の注目点です。
事業ごとの売上・利益
自動車・機械・電子・ソフトウェアの開発設計分野にエンジニアを派遣する単一セグメント事業。自動車メーカーを主要顧客とし、防衛関連分野にも拡大中。売上構成比100%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.4% | 7.1% | - |
| FY2022/3 | 12.6% | 7.2% | - |
| FY2023/3 | 11.5% | 7.0% | - |
| FY2024/3 | 10.4% | 6.3% | 9.8% |
| FY2025/3 | 10.6% | 7.0% | 9.5% |
ROEは10〜12%と安定的に高水準を維持しており、資本効率の良い経営を実践しています。営業利益率はFY2022/3以降8〜10%台で推移し、技術者派遣業界の中では優れた収益性を誇ります。無借金経営に近い財務体質のため、ROAも7%前後と高い水準です。
財務は安全?
自己資本比率は60〜67%と極めて健全な水準を維持しています。FY2024/3に一時的に有利子負債6億円を計上しましたが、FY2025/3には4億円に減少。BPS(1株当たり純資産)は5年間で771円から1,024円へ着実に成長しており、内部留保の蓄積が順調です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.7億円 | -4,800万円 | -9,700万円 | 3.2億円 |
| FY2022/3 | 5.6億円 | -800万円 | -1.2億円 | 5.5億円 |
| FY2023/3 | 3.5億円 | -400万円 | -1.7億円 | 3.4億円 |
| FY2024/3 | 5.5億円 | 200万円 | -2.1億円 | 5.5億円 |
| FY2025/3 | 2.2億円 | -9,500万円 | -4.5億円 | 1.2億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、本業からの現金創出力が堅実です。投資キャッシュフローは技術者派遣業の特性上ほぼゼロに近く、設備投資負担が極めて軽い事業モデルです。FY2025/3の財務CFが-4.4億円と大きいのは、自己株式取得と配当金支払いの増加によるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.3億円 | 1.7億円 | 31.7% |
| FY2022/3 | 5.9億円 | 1.8億円 | 31.3% |
| FY2023/3 | 5.9億円 | 1.9億円 | 32.1% |
| FY2024/3 | 5.5億円 | 1.6億円 | 29.4% |
| FY2025/3 | 5.6億円 | 1.5億円 | 26.6% |
税引前利益は5〜6億円で安定的に推移しています。実効税率は26〜32%台と標準的な水準で、FY2025/3の26.8%はやや低めですが、これは税効果会計の影響によるものです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 486万円 | 844人 | - |
平均年収は486万円で、技術者派遣業界の中では標準的な水準です。平均年齢38.1歳と若い組織であり、技術者の処遇改善に積極的に投資しています。FY2026/3も社員の給与引き上げを実施しており、人材確保と定着率向上に注力しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が20.6%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は田中氏・田中氏・ベストプランニング。
筆頭株主のベストプランニング(15.75%)は創業者関連会社とみられ、代表取締役の田中伸明氏(9.5%)と合わせると約25%をオーナー一族が保有するオーナー系企業です。従業員持株会も8.7%と高い保有比率で、経営と従業員の一体感がうかがえます。光通信(4.41%)は高配当株投資で知られる投資家で、配当利回りの高さが評価されている証左です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 技術者派遣事業 | 59.7億円 | 5.7億円 | 9.5% |
技術者派遣事業の単一セグメントで運営されています。自動車を中心とした機械・電子・ソフトウェアの開発設計が主力で、営業利益率9.5%と高い収益性を実現。近年は防衛関連分野への積極展開が特徴的で、国防予算の増加を追い風に新たな成長領域として期待されています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が1名(11.1%)を占めています。オーナー経営者のリーダーシップのもと、技術者の育成と顧客開拓を推進しています。平均勤続年数10.9年と業界の中では良好な定着率を示しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
ヒップのTSRは5年間で250.2%と、TOPIX(213.4%)を上回るパフォーマンスを実現しています。特にFY2024のTSR 269.5%は際立った実績で、増配と株価上昇の相乗効果によるものです。高配当利回りに加え、株価そのものの上昇も寄与しており、配当と値上がり益の両取りが実現できた銘柄です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 165.8万円 | +65.8万円 | 65.8% |
| FY2022 | 150.0万円 | +50.0万円 | 50.0% |
| FY2023 | 193.8万円 | +93.8万円 | 93.8% |
| FY2024 | 269.5万円 | +169.5万円 | 169.5% |
| FY2025 | 250.2万円 | +150.2万円 | 150.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 15.8倍はサービス業セクター平均(20.5倍)を下回る水準で、配当利回り4.48%は業界平均を大幅に上回る高水準です。信用取引は買い残のみ31,200株と軽く、需給面での懸念は小さい銘柄です。PBR 1.53倍はBPS成長を考慮すると適正水準といえます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3の年間配当を1株70円に増額。4期連続増配で、配当利回りは4.48%に上昇。
第2四半期累計の売上高は前年同期比+4.9%の増収。処遇改善費用により営業利益は微減。
FY2025/3は売上高59.7億円で過去最高を更新。5期連続の増収を達成。
最新ニュース
(株)ヒップ まとめ
ひとめ診断
「自動車・機械・電子の開発設計を支える技術者派遣のプロフェッショナル。4期連続増配で株主還元に積極的なスタンダード市場の隠れた高配当銘柄」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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