ファンコミュニケーションズ
FAN Communications,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
日本最大級のアフィリエイト広告で、広告主と個人の活躍を支えるパイオニア
世界中に、『喜び』と『驚き』を。
この会社ってなに?
あなたが好きなブロガーの記事やSNS投稿を見て、「この商品良さそう!」と思ってリンクをクリックし、買い物をしたことはありませんか?そのとき、商品の紹介料がブロガーに支払われる裏側で、企業(広告主)とブロガー(媒体)を繋いでいるのがファンコミュニケーションズの「A8.net」というサービスです。普段何気なく見ているウェブサイトや動画レビューの多くは、同社の仕組みを通じて収益を得ています。つまり、あなたがネットで情報を得て購買に至るまでの一連の体験を、同社が支えているのです。
アフィリエイト広告サービス「A8.net」を主力とする成果報酬型広告の国内大手。2025年12月期の業績は売上高71.0億円、営業利益19.65億円と増収増益を達成。近年はインフルエンサーマーケティング会社WANDの買収など、既存事業とのシナジーが見込める新領域へ積極的に投資しています。配当性向の目標引き上げも宣言しており、株主還元への意識も高いですが、株価は市況の影響を受けやすい展開が続いています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都渋谷区渋谷1-1-8 青山ダイヤモンドビル2F
- 公式
- www.fancs.com
社長プロフィール

当社は国内最大級の成功報酬型アドネットワークを基盤に、広告主とメディアの双方に貢献してきました。今後は既存事業の強化に加え、インフルエンサーマーケティングなどの新領域にも積極的に投資し、広告の未来を創造することで持続的な企業価値向上を目指します。
この会社のストーリー
創業者である柳澤安慶氏が、成果報酬型広告の可能性に着目し、アフィリエイトサービス「A8.net」をスタート。日本のインターネット広告黎明期に新たな一歩を踏み出した。
創業から約6年でジャスダック証券取引所に上場を果たし、事業拡大を加速。社会的な信用を高め、さらなる成長基盤を確立した。
スマートフォンの普及を見越し、モバイル向けアフィリエイトサービス「Moba8.net」を開始。デバイスの多様化にいち早く対応し、市場での優位性を築いた。
業績の安定成長を背景に、東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)へ市場変更。日本を代表するインターネット広告企業としての地位を固めた。
幅広いウェブサービスを展開するシーサー株式会社を子会社化。ブログサービスなどを取り込み、メディアネットワークの強化と事業の多角化を進めた。
創業者の柳澤氏から二宮幸司氏へ社長が交代。インフルエンサーマーケティングのWAND社を買収するなど、新たな経営体制で第二創業期に突入した。
「インフルエンサー×アフィリエイト」を軸に、既存事業の収益力強化と新規事業領域への投資を両立させる中期経営計画を推進し、再成長を目指す。
注目ポイント
アフィリエイト広告のパイオニアとして、広告主数・メディア数ともに国内最大級のネットワークを誇ります。この強固な事業基盤が安定した収益を生み出しています。
インフルエンサーマーケティング企業を買収するなど、時代の変化に対応した新規事業へ積極的に投資。「アフィリエイト×インフルエンサー」で新たな成長を目指す第二創業期にあります。
安定した配当を継続しており、高い配当利回りが魅力の一つです。将来的には配当性向50%を目指す方針を掲げ、株主への利益還元に積極的な姿勢を示しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 18円 | 35.4% |
| FY2017/3 | 19円 | 34.5% |
| FY2018/3 | 19円 | 57.0% |
| FY2019/3 | 19円 | 57.8% |
| FY2020/3 | 19円 | 70.5% |
| FY2021/3 | 19円 | 84.0% |
| FY2022/3 | 19円 | 85.0% |
| FY2023/3 | 19円 | 102.1% |
| FY2024/3 | 19円 | 88.7% |
| FY2025/3 | 27円 | 136.8% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主への利益還元を重視しており、安定配当を維持しながら高い配当利回りを実現しています。配当性向は年度によって変動が見られますが、潤沢な現金を背景に株主還元の強化に努めています。中期経営計画の達成後には、更なる還元水準の向上を目指す方針を掲げています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は広告プラットフォーム事業の成熟により緩やかな推移が続いてきましたが、2026年3月期には成長投資の効果もあり約78億円への増収を見込んでいます。利益面では前期の営業利益が約19.7億円を確保しており、直近ではインフルエンサーマーケティング領域への進出など、新規事業による収益性の改善に注力しています。今後も主力であるアフィリエイト広告『A8.net』を軸としつつ、成長市場への転換を図ることで、持続的な利益成長を目指す方針です。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.8% | 6.6% | - |
| FY2022/3 | 7.0% | 6.4% | - |
| FY2023/3 | 6.3% | 5.3% | - |
| FY2024/3 | 8.5% | 6.1% | 22.9% |
| FY2025/3 | 8.8% | 5.7% | 27.7% |
収益性は安定した水準を維持しており、前期の営業利益率は約27.7%と極めて高い利益創出能力を誇っています。ROE(自己資本利益率)は概ね7〜8%台で推移しており、株主資本を活用した効率的な経営が行われていることを示唆しています。大規模なシステム投資を要さない成果報酬型ビジネスモデルの特性が、高い収益性の根底にあります。
財務は安全?
当社の財務健全性は非常に強固で、自己資本比率は76.5%という極めて高い水準を維持しています。実質無借金経営を継続しており、有利子負債はゼロであるため、金利上昇リスクの影響を受けない安定したバランスシートを有しています。潤沢なネットキャッシュを背景に、成長のためのM&Aや新規サービスへの投資余地が十分に確保されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.3億円 | 9.4億円 | -23.9億円 | 21.7億円 |
| FY2022/3 | 24.8億円 | -15.4億円 | -33.0億円 | 9.3億円 |
| FY2023/3 | 15.1億円 | 2,100万円 | -13.2億円 | 15.3億円 |
| FY2024/3 | 12.6億円 | -3.2億円 | -12.6億円 | 9.4億円 |
| FY2025/3 | 20.7億円 | -26.3億円 | -17.6億円 | -5.6億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定性により毎期プラスを維持しており、潤沢な稼ぐ力によって強固な財務基盤を支えています。前期はWAND社買収などの戦略的な投資活動(投資CF:マイナス約26億円)を実施したためフリーキャッシュフローは一時的にマイナスとなりました。財務キャッシュフローは配当や自己株式の取得など、一貫して株主還元を優先する姿勢が読み取れます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 25.2億円 | 8.8億円 | 34.9% |
| FY2022/3 | 24.5億円 | 9.1億円 | 37.3% |
| FY2023/3 | 21.0億円 | 8.7億円 | 41.4% |
| FY2024/3 | 16.7億円 | 2.5億円 | 15.0% |
| FY2025/3 | 20.1億円 | 7.1億円 | 35.1% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に応じて推移しており、概ね法定実効税率に近い水準で安定しています。FY2024/3には一時的な税務処理等の影響で実効税率が15%に低下しましたが、基本的には適切な納税が行われています。将来の業績予想においても、安定した利益水準を前提とした税負担を織り込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 559万円 | 356人 | - |
従業員平均年収は559万円であり、インターネット広告業界の水準と比較して概ね標準的です。長年ASP(成果報酬型広告)事業で安定した収益を上げてきたことが、安定的な賃金ベースの維持につながっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。
創業者である柳澤安慶氏が約42%の株式を保有しており、圧倒的な経営支配力を有しています。光通信グループやUH Partners等の投資事業組合も上位株主に名を連ねており、創業者の強力なリーダーシップと特定の投資家による安定した資本構成が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
主力のアフィリエイト広告事業である「A8.net」を核としつつ、インフルエンサーマーケティング等への投資を進めています。Web広告市場特有の競争激化や特定の広告主・媒体への依存度が主要な事業リスクとして開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、さらなる多様性の向上が求められる段階です。監査体制については監査報酬3,000万円を投じており、上場企業として標準的な内部統制システムを構築・維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 72億円 | — | 71億円 | -1.4% |
| FY2024 | 70億円 | — | 70億円 | -0.3% |
| FY2023 | 80億円 | — | 74億円 | -7.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 18億円 | — | 20億円 | +8.6% |
| FY2024 | 19億円 | — | 16億円 | -16.5% |
| FY2023 | 25億円 | — | 21億円 | -18.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
FY2025-27の新中期経営計画では、安定成長と株主還元の強化を掲げています。過去数年の業績予想は営業利益が連続で未達となっており、計画達成力には課題が残ります。しかし、直近FY2025は売上未達ながら営業利益は予想を上回って着地しました。インフルエンサーマーケティング会社WANDの買収効果が業績にどう貢献するかが、今後の計画達成の鍵を握るでしょう。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、分析対象期間であるFY2021からFY2025まで一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、安定した配当は出しているものの、それを上回る株価の下落が続いたことが主な要因です。特にアフィリエイト広告市場の競争激化や成長鈍化懸念が株価の重しとなり、市場全体の成長から取り残される形となりました。今後はM&Aによる新事業の成長と株主還元強化が、TSRを改善させるための鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 97.1万円 | -2.9万円 | -2.9% |
| FY2022 | 106.2万円 | +6.2万円 | 6.2% |
| FY2023 | 108.1万円 | +8.1万円 | 8.1% |
| FY2024 | 113.8万円 | +13.8万円 | 13.8% |
| FY2025 | 145.4万円 | +45.4万円 | 45.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は3.74倍と買い残が多く、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い状況です。業界平均と比較するとPER・PBRは割安な水準にあります。特に、配当利回りは6%を超え業界平均を大幅に上回っており、高配当銘柄としての魅力が市場で注目されています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
A8.netのノウハウを活かしたアプリ開発支援を開始し、事業多角化を加速。
東京ドームと共同でキックボクシング選手名鑑『KICKJAM』を開発し、新領域へ展開。
インフルエンサーマーケティング事業の株式会社WANDを子会社化し、広告主への提案力を強化。
最新ニュース
ファンコミュニケーションズ まとめ
ひとめ診断
「日本最大級のアフィリエイト広告の巨人が、インフルエンサーマーケティングM&AでTikTok経済圏に本格進出する第二創業期」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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