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プラップジャパン2449

PRAP Japan, Inc.

スタンダードUpdated 2026/07/10
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どんな会社?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2025/8は増収増益で3期連続増収。ただし営業・純利益ともFY2018/8のピークに未達で、純利益+110%は前期の重い税負担の反動が主因。)
配当
高め
1株 41円(累進配当で上場来20期連続減配なしだが連続増配ではない。FY2020〜24は40円据置、FY2025に41円へ増配。予想利回り約3.9%と高い。優待なし。)
安全性
安定
自己資本比率 76.5%(FY2025/8末時点)(自己資本比率76.5%(有報公式)と高水準で、FY2024以降は有利子負債ゼロの実質無借金。現金約43億円を持ち、総資産70.1億円の財務基盤は強固。)
稼ぐ力
普通
ROE 9.0%(FY2025/8実績)(ROEは有報公式で9.0%だが、3.3〜9.0%と年による変動が大きい。豊富な手元現金と高い自己資本比率がROEを抑え、PBR0.88倍と純資産割れの割安圏。)
話題性
普通
ポジ 33%(増収基調だが5年TSRは95.2%と元本割れ水準で、TOPIXを大幅に下回る。成長性・資本効率が市場評価につながらず、PBR0.88倍の割安圏に放置。)

この会社ってなに?

あなたがテレビや新聞、Webメディアで企業の新商品やトップの発言を目にするとき、その情報発信を裏で設計しているのがこの会社かもしれません。プラップジャパンは、企業が自社のことを世に正しく伝えたいと考えたときに、広告ではなくニュースや記事として取り上げてもらう広報(PR)を専門に支援する会社です。特に日本に進出する外資系企業の広報に強く、近年は広報のデジタル化や中国・東南アジアなど海外向けのPRにも事業を広げています。

プラップジャパンは1970年創業の総合PR(広報支援)会社で、外資系企業の広報に強みを持ちます。WPP系のCavendish Square(21.08%)が筆頭株主、創業家の矢島家が約28%を保有するオーナー系企業です。事業はコミュニケーションサービス・デジタルソリューション・海外の3事業で、2025/08期より海外事業を新設しました。2025/08期は売上73.9億円(+7.3%)・営業利益7.18億円(+25.4%)・純利益4.76億円(+110.1%)と3期連続増収の増収増益で、ROEは有報公式9.0%。ただし営業・純利益とも2018/08期のピークには届かず、純利益急増は前期の重い税負担の反動が主因です。2026/08期は売上81億円・営業8.12億円を計画し、中期経営計画は最終年度2027/08期に売上100億円を掲げます。過去にはソーシャルワイヤーの子会社化を2023年11月に中止し、2024年10月にクリッピング事業の業務提携へ軌道修正しました。自己資本比率76.5%・実質無借金で予想配当利回りは約3.9%と高い一方、TSRは5年で95.2%とTOPIX(214.3%)を大幅に下回り、PBR0.88倍・実績PER約9.9倍の割安圏にあります。

サービス業スタンダード市場

注目ポイント

総合PRの老舗×外資系ネットワーク

1970年創業の総合PR会社で、外資系企業の日本市場向け広報に強みを持ちます。世界最大級の広告・PRグループWPP系のCavendish Squareが筆頭株主(21.08%)で、グローバルPRネットワークとの結びつきが独自の競争力となっています。

無借金・高配当のバリュー株

自己資本比率76.5%・実質無借金の盤石な財務に、予想配当利回り約3.9%の累進配当(2005年上場以来20期連続で減配なし)が魅力。PBRは0.88倍と純資産を下回り、実績PER約9.9倍と割安圏に放置されているため、資本効率の改善が株価見直しの鍵となります。

海外・デジタルへの事業拡大

2025/08期より海外事業を報告セグメントとして新設し、営業利益は前期比+471%と急拡大。広報DXのデジタルソリューションも育成中で、中期経営計画では売上100億円・営業利益11億円を掲げ、老舗PRの基盤に海外とデジタルを掛け合わせた成長を目指します。

会社概要

業種
サービス業
決算期
8月
公式
www.prap.co.jp

サービスの実績は?

73.9億円
売上高(2025/08期)
前期比+7.3%・3期連続増収
営業利益7.18億円(+25.4%)
9.0%
ROE(2025/08期・有報公式)
純利益は前期比+110%と急回復
自己資本比率76.5%・実質無借金
100億円
中期経営計画 売上目標(2027/08期)
営業利益11億円が最終年度目標
FY2025は73.9億円まで到達
55年超
PR事業の歴史(1970年創業)
総合PRの老舗・外資系に強み
2005年JASDAQ上場
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

コミュニケーションサービス事業
49.1億円60.9%)
デジタルソリューション事業
11.2億円13.9%)
海外事業
20.3億円25.2%)
コミュニケーションサービス事業49.1億円
利益: 6.33億円利益率: 12.9%

国内PRの中核事業。コミュニケーション戦略の策定、メディア・インフルエンサーとのリレーション、パブリシティ活動など包括的なPRサービスを提供。全社売上の約6割を占める最大セグメントで、リテナー(継続)案件と大型スポット案件の獲得により+12.6%増収。

デジタルソリューション事業11.2億円
利益: -0.39億円

広報PRのDXを推進するクラウドツール、デジタル広告・SNS運用、クリエイティブ制作などを提供。新規クライアント獲得で+28.6%増収と伸長するが、投資先行で営業赤字(▲0.39億円)

海外事業20.3億円
利益: 1.00億円利益率: 4.9%

2025/08期より新設した報告セグメント。訪日外国人誘致、日本進出の海外クライアント向けPR、海外進出の日系クライアント向けPRなどを中国・東南アジア等で展開。営業利益は前期比+471%と急拡大した成長ドライバー。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です

FY2025/8実績

ROE
9.0%
株主資本の利回り
ROA
6.8%
総資産の活用度
Op. Margin
9.7%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/08期3.3%2.5%3.8%
2022/08期3.5%2.5%7.0%
2023/08期9.0%6.6%11.0%
2024/08期4.5%3.3%8.3%
2025/08期9.0%6.8%9.7%

ROEは有価証券報告書「主要な経営指標の推移」の公式値(期中平均自己資本ベース)を採用しています。2025/08期はROE9.0%(決算短信の自己資本当期純利益率も9.0%)ですが、2021期の3.3%〜2023期・2025期の9.0%と年による変動が大きいのが特徴です。営業利益率は9.7%(2025期)、ROAは6.8%。人的資本中心で固定資産負担の軽いPR事業ながら、豊富な手元現金と高い自己資本比率(76.5%)が資本効率(ROE)を抑える方向に働いており、これがPBR0.88倍という割安な評価の背景にもなっています。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2021/08期82.1億円3.1億円1.4億円34.8円+72.5%
2022/08期62.7億円4.4億円1.6億円39.3円-23.6%
2023/08期66.3億円7.3億円4.4億円99.9円+5.8%
2024/08期68.8億円5.7億円2.3億円51.4円+3.8%
2025/08期73.9億円7.2億円4.8億円107.5円+7.3%

業績は変動が大きいのが特徴です。2025/08期は売上高73.9億円(前期比+7.3%)・営業利益7.18億円(+25.4%)・純利益4.76億円(+110.1%)と3期連続増収の増収増益ですが、営業利益・純利益・EPSはいずれも2018/08期のピーク(営業9.04億円・純利益5.38億円・EPS134.66円)には届いておらず、利益面では過去のピークを更新していません。2021/08期の売上82.1億円はコロナ期の大型スポット案件による一過性の膨張(営業利益率3.8%)で、単純比較はできません。純利益の前期比+110%は、2024/08期が実効税率60.7%と重い税負担で落ち込んだ反動が主因です。2026/08期は売上81.0億円・営業利益8.12億円(+13.0%)・純利益5.04億円を計画しています。(EPSは期中平均株式数ベース)

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)

ROE(自社 FY2025/8下回る
この会社
9.0%
他社平均
11.1%
営業利益率(自社 FY2025/8上回る
この会社
9.7%
他社平均
9.5%
自己資本比率(自社 FY2025/8末上回る
この会社
76.5%
他社平均
53.4%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

今期の業績予想と進捗

2Q 2026/08期2026年4月公表)予想据置

単純進捗ベース
やや下振れ3指標中3つ
前年同期進捗比較
-4.7pt予想額 加重平均
期間経過 50%
売上高
累計実績
35.7億円
通期予想 81.0億円
44.0%
前年同期
4.2pt
営業利益
累計実績
2.6億円
通期予想 8.1億円
31.9%
前年同期
10.9pt
最終利益
累計実績
1.5億円
通期予想 5.0億円
30.2%
前年同期
3.0pt

PR業界は下期(3〜8月)に決算/IR需要が集中する後半偏重の事業特性。売上は前年同期とほぼ横ばい(差 ▼4pt)だが、営業利益進捗は前年同期比 約▼11pt と大きく劣後。前期は2Q時点で42.8%まで進んでおり、当期は人件費・外注費の増加が利益率を押し下げている可能性。下期(3〜8月)の繁忙期に費用回収できるか要モニタリング。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億600万円
7名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(7名分)の合計値。全取締役10名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
コミュニケーションサービス事業49.1億円6.33億円12.9%
デジタルソリューション事業11.2億円-0.39億円-
海外事業20.3億円1.00億円4.9%

報告セグメントは3区分で、2025/08期より成長ドライバーの「海外事業」を新設しました。売上・利益とも最大はコミュニケーションサービス事業(売上49.1億円・営業利益6.33億円)で全社売上の約6割を占める中核です。海外事業(20.3億円)は営業利益が前期比+471%と急拡大し、デジタルソリューション事業(11.2億円)は+28.6%増収ながら投資先行で営業赤字です。老舗PRのメディア基盤に、デジタルと海外を掛け合わせる成長戦略が進行しています。(セグメント売上・利益は調整前の数値で、セグメント間取引の消去等を経た連結は売上73.9億円・営業利益7.18億円)

会社の計画は順調?

B
総合評価
主力PR事業は堅調で会社の期初予想は上回る傾向。ただし中計の売上100億・営業11億には距離があり、2026期上期は先行費用で営業減益。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2025/08期〜2027/08期)は最終年度に売上100億円・営業利益11億円・営業利益率11%を掲げる。2025/08期は売上73.9億円(進捗74%)・営業利益7.18億円(同65%)と着実だが、目標達成には2026期・2027期の2年で年率二桁成長が必要。2026/08期第2四半期(中間)は売上ほぼ横ばい・営業利益-15.6%と先行費用で減益となっており、下期の巻き返しが焦点。
中期経営計画(FY2025〜FY2027)
2025/08期〜2027/08期(最終年度2027/08期)
売上高: 目標 100億円 順調 (FY2025実績73.9億円)
74%
営業利益: 目標 11億円 やや遅れ (FY2025実績7.18億円)
65%
営業利益率: 目標 11.0% 順調 (FY2025実績9.7%)
88%
FY2026/8 通期業績計画(進行中)
2026/08期(2025年10月公表・中間期で据置)
売上高: 目標 81.0億円(+9.6%) 進行中 (中間進捗35.7億円)
営業利益: 目標 8.12億円(+13.0%) 進行中 (中間進捗2.59億円)
親会社株主帰属当期純利益: 目標 5.04億円(+5.8%) 進行中 (中間進捗1.52億円)

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/08期73.7億円73.9億円+0.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/08期6億円7.2億円+19.7%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/08期3.5億円4.8億円+36.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画(2025/08期〜2027/08期)は最終年度に売上高100億円・営業利益11億円を目指しています。2025/08期は売上73.9億円(進捗率74%)・営業利益7.18億円(同65%)と着実に前進しましたが、目標達成には残り2年での年率二桁成長が必要です。会社の期初予想(売上73.7億円・営業6.0億円)に対しては実績が上振れ(特に営業利益+19.7%・純利益+36.0%)しており、保守的な計画を上回る傾向があります。一方で2026/08期上期は先行費用で営業利益が前年同期比-15.6%の減益となっており、下期の費用回収と巻き返しがモニタリングポイントです。(forecastAccuracyの初期計画値は会社公表の期初予想に基づく)

最新ニュース

ポジティブ
2025/08期本決算 売上73.9億円(+7.3%)・営業7.18億円(+25.4%)、純利益は前期比+110%
10/15 · 適時開示
ネガティブ
2026/08期第2四半期(中間)決算 先行費用で営業利益は前年同期比-15.6%の減益着地
4/14 · 適時開示
中立
【2025年】子会社ブレインズ・カンパニーと旭エージェンシーの吸収合併を発表(グループ内再編)
7/22 · 適時開示
ポジティブ
【2024年】ソーシャルワイヤーとクリッピング事業で戦略的業務提携(将来の資本参加を前提)
10/21 · 適時開示
ネガティブ
【2023年】ソーシャルワイヤーの連結子会社化を中止(相手方の特別損失計上で増資条件を未達)
11/13 · 適時開示

どんな話題が多い?

決算・財務35%
M&A・提携・再編25%
経営戦略・中計25%
株主還元・その他15%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「中立
報道件数(30日)
36
前月比 -4%
メディア数
24
株探, 日本経済新聞, Yahoo!ファイナンス, ブリッジレポート, PR TIMES
業界内ランキング
中位
PR業界の中堅・小型株で、話題は決算とIRが中心
報道のトーン
33%
好意的
45%
中立
22%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

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この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1970
プラップジャパン創立

PRの専門会社として誕生し、企業のコミュニケーション支援をスタート。外資系企業の日本市場向け広報を中心に、総合PR会社としての地位を築きました。

2005
JASDAQ上場で事業基盤を強化

2005年7月にJASDAQ(現在の東証スタンダード市場)へ上場。社会的信用を高め、総合PR会社としての事業基盤をさらに強固にしました。

2020
PRとテクノロジーの融合

「PRオートメーション」などのDXツールを活用し、IR・PR領域のデジタル支援を本格化。デジタルソリューション事業を育て、事業領域を広げました。

2023-2024
M&Aの挫折と業務提携への軌道修正

2023年9月に発表したソーシャルワイヤーの連結子会社化を、相手方の特別損失計上で増資条件を満たせず同年11月に中止。2024年10月にはクリッピング事業の戦略的業務提携へと軌道修正し、規模拡大の難しさを教訓に着実な連携へ舵を切りました。

2027
売上高100億円を目指す未来

中期経営計画にて最終年度2027/08期に売上高100億円・営業利益11億円を掲げ、主力PR事業の成長に海外・デジタルを掛け合わせて次の成長ステージを目指します。

出来事の年表

2025年10月本決算・増収増益

2025/08期本決算を発表(10月15日)。売上高73.9億円(+7.3%)・営業利益7.18億円(+25.4%)・純利益4.76億円(+110.1%)と3期連続増収の増収増益で、ROEは有報公式9.0%。2026/08期は売上81.0億円・営業利益8.12億円を計画。配当は41円を維持する。

2025年7月グループ再編

完全子会社のブレインズ・カンパニー(存続)と旭エージェンシー(消滅)の吸収合併を発表(合併期日2025年9月1日)。中期経営計画の実現に向け、グループ内の経営資源を集約し事業運営を効率化する内部再編で、外部企業の買収ではない。

2024年10月中計・業務提携

最終年度2027/08期に売上高100億円・営業利益11億円を掲げる中期経営計画を策定。あわせてソーシャルワイヤーとクリッピング事業で戦略的業務提携を締結し、クリッピング事業を承継する新設会社にプラップノードが議決権10〜15%程度を取得する将来の資本参加を前提に協業を進める。

2023年11月M&A中止

2023年9月に発表したソーシャルワイヤーの連結子会社化(第三者割当増資の引受け)を中止。相手方が国内シェアオフィス事業の譲渡に伴う損失を特別損失として計上することとなり、資本業務提携契約に定めた第三者割当増資の払込条件を満たさない恐れが生じたため。M&Aによる規模拡大の難しさを経験した。

代表者プロフィール

鈴木 勇夫
鈴木 勇夫
代表取締役社長
堅実さと変革志向を併せ持つ経営者
日本およびアジアにおいて、PRを起点にデータを活用し、広報・マーケティング・経営の課題解決を目指しています。従来の価値観を尊重しつつ、変化を恐れず新たな価値を提供し続け、戦略的コミュニケーションであらゆるステークホルダーとの良好な関係を築いてまいります。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率FY2025/8末時点)76.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%

※ 有利子負債・純資産はいずれもFY2025/8末時点

Interest-bearing Debt
0円
借金(有利子負債)
Net Assets
56.0億円
会社の純資産

財務健全性は極めて高く、自己資本比率76.5%(2025/08期、有報公式・自己資本ベース)と着実に上昇しています。有利子負債は2023/08期の14百万円(リース債務等)を最後に2024/08期以降ゼロの無借金で、現金及び現金同等物約43億円が総負債を大きく上回るネットキャッシュの状態です。純資産は利益の内部留保で56.0億円(うち自己資本53.6億円)まで積み上がり、成長投資や株主還元を十分に支えられます。BPS(1株純資産)は1,208.2円で、これに対するPBRは0.88倍と純資産を下回る割安な水準です。(有利子負債はIRBank・決算説明資料で確認。会社は将来のM&A次第で借入も選択肢とする)

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+6.0億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-3.2億円
投資に使ったお金
Financing CF
-3.7億円
借入・返済など
Free CF
+2.8億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/08期2.2億円▲6.9億円▲3.1億円▲4.7億円
2022/08期4.0億円1.2億円1.7億円5.2億円
2023/08期7.9億円3,600万円▲2.0億円8.3億円
2024/08期4.9億円1,000万円▲2.6億円5.0億円
2025/08期6.0億円▲3.2億円▲3.7億円2.8億円

本業で安定的にキャッシュを稼ぐ体質で、2025/08期の営業キャッシュ・フローは5.98億円でした。投資キャッシュ・フローは年により振れがありますが(2021期は大型の資金運用等で-6.90億円)、設備投資の規模は小さく、2025期のフリー・キャッシュ・フローは2.82億円を確保しています。生み出したキャッシュは主に配当の支払(財務CF-3.68億円)に充てられ、潤沢な現金は将来の成長投資と株主還元の原資となります。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 3名(30.0% 男性 7
30%
70%
監査報酬
2,700万円
連結子会社数
13
設備投資額
2,296万円
平均勤続年数(従業員)
8.7
臨時従業員数
31

代表者は代表取締役社長の鈴木勇夫氏(2015年11月就任)です。役員10名のうち女性役員は3名(比率30.0%)とサービス業のなかでは高く、多様性の面は良好です。連結子会社は13社。監査法人への監査証明業務に基づく報酬は2,700万円、役員報酬は取締役7名に対し総額1億600万円です。ガバナンス面では、2013年に筆頭株主WPP(Cavendish Square)が当時の杉田社長らの取締役解任を求める株主提案を行い、臨時株主総会で否決された経緯があります(株式売却に絡むFA契約が取締役会決議を経ずに締結された件を問題視したもの)。その後2015年に鈴木勇夫氏へ社長が交代し、現在はWPPと創業家が共存する体制で、社外役員の選任や指名報酬委員会の設置などガバナンス強化を進めています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主58.2%
浮動株41.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関1%
事業法人等4.1%
外国法人等22.7%
個人その他70.6%
証券会社1.6%

世界的な広告・PRグループWPP系のCavendish Square(21.08%)と、創業家の矢島家(婦美子19.94%+さやか8.28%=約28%)が中核の株主で、鈴木勇夫社長(3.18%)・従業員持株会(1.18%)も含めた実質的な安定株主は約5〜6割と推定されます。ただしWPPは2013年に当時の社長解任を求める株主提案(臨時株主総会で否決)を行い、2019年にも1株250円(会社案の約6倍)の大幅増配を株主提案して会社が「純利益をはるかに超え中長期の企業価値向上に合致しない」と反対するなど、株主還元姿勢を巡る是々非々の関係が続いており、純粋な安定株主というより戦略的・関与型の大株主である点には留意が必要です。残りが浮動株で、外国法人の保有比率が22.7%と高いのが特徴です。(安定株主比率は大株主構成に基づく推計値)

Cavendish Square Holding B.V. (常任代理人 VML&Ogilvy Japan合同会社)(935,000株)21.08%
矢島 婦美子(885,000株)19.94%
野村 しのぶ(394,000株)8.88%
矢島 さやか(367,000株)8.28%
鈴木 勇夫(141,000株)3.18%
上田八木短資株式会社(118,000株)2.68%
INTERACTIVE BROKERSLLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社 代表取締役 ケリガン ダニエル)(78,000株)1.76%
関谷 幸平(62,000株)1.4%
小山 純子(59,000株)1.35%
プラップジャパン従業員持株会(52,000株)1.18%

筆頭株主は世界最大級の広告・PRグループWPP系のCavendish Square Holding B.V.(21.08%)で、2002年の資本提携以来グローバルPRネットワークとの結びつきを象徴します。第2位以下は創業家の矢島家(婦美子19.94%+さやか8.28%で約28%)や鈴木勇夫社長(3.18%)が並ぶオーナー系の構成です。WPPと創業家は2013年に社長人事を巡り対立し、WPPが当時の社長らの取締役解任を株主提案(臨時株主総会で否決)、2019年にもWPPが大幅増配を株主提案し会社が反対するなど、株主還元を巡る是々非々の関係が続いています。2015年の社長交代を経て現在も共存しています。所有者別では個人70.6%・外国法人22.7%が中心で、金融機関の保有は限定的です。(持株数・比率は有価証券報告書の2025年8月末時点、自己株式を除く発行済株式に対する比率)

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1優秀な人材の確保・育成リスク(PRは人的資本が中心で、成長性・優位性が専門人材の確保に大きく依存し、採用難や人材流出が競争力に影響する)
2メディア・クライアントとの信頼関係に関するリスク(誤情報の提供やクライアントの機密情報・個人情報の漏洩が信用と業績に重大な影響を与える)
3M&A・新規事業・海外展開の計画未達リスク(買収や新規事業、海外事業の想定未達、のれんの減損等が業績を悪化させる可能性)
4景気後退に伴う広報・PR予算削減リスク(企業のコミュニケーション予算はマクロ環境の影響を受けやすく、景気後退局面で削減されやすい)
5海外事業に関するリスク(中国・東南アジア等での事業展開に伴う為替変動・法規制・地政学リスク)

社員の給料はどのくらい?

平均年収
662万円
従業員数
378
平均年齢
36.3歳
平均年収従業員数前年比
2025/08期662万円378-

提出会社(単体)の平均年間給与は約662万円(6,618千円)、平均年齢36.3歳・平均勤続8.7年です(2025/08期・有価証券報告書「従業員の状況」ベース)。提出会社の従業員数は378名で、PR・広報の専門人材が中心です。臨時従業員は31名。人的資本が競争力の源泉であり、業績拡大に伴う待遇改善と人材確保が重要となります。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間(2020年8月末を100)の配当込みTSR(株主総利回り)は95.2(-4.8%)と元本をわずかに割り込み、同期間のTOPIX(214.3・+114.3%)を大幅にアンダーパフォームしました。高い配当利回りを考慮してもTSRがマイナスというのは、株価が長期的に低迷し続けたことを意味します。増収基調ながら成長性・資本効率が市場評価につながらず、PBR0.88倍の割安圏に放置されているのが実情です。(TSR・TOPIXは有価証券報告書「主要な経営指標の推移」の株主総利回り〈配当込み・会社公式値〉。8月決算のため会社・TOPIXとも各年8月末基準で統一)

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
41
方針: 会社は「原則として減配せず、配当維持もしくは増配を行う」累進配当を配当政策として掲げる。2005年の上場以来20期連続で減配なしの安定配当を継続し、FY2020/8〜FY2024/8は年40円を維持、FY2025/8に41円へ増配した。配当性向の数値目標は定めず、業績と投資計画のバランスで決定する。
1株配当配当性向
2020/08期4091.8%
2021/08期40114.9%
2022/08期40101.9%
2023/08期4040.0%
2024/08期4077.8%
2025/08期4138.2%
2026/08期(予想)4136.1%
1期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。株主還元は配当が中心です。

株主還元は累進配当(原則減配せず、維持または増配)を掲げ、2005年の上場以来20期連続で減配なしの安定配当を継続しています。配当は2020/08期〜2024/08期まで年40円で据え置かれ、2025/08期に41円へ1円増配しました(2026/08期予想は41円で横ばい)。いわゆる連続増配銘柄ではありませんが、業績が振れても減配しない安定感があり、予想配当利回りは約3.9%と高水準です。配当性向は業績変動により年ごとに動きますが、2025期は38.2%と余裕のある水準です。株主優待は実施していません。(表の利回りは現在株価ベース)

もし5年前に投資していたら?

2021/08期初めに100万円を投資した場合
100万円が 95.2万円 になりました (-4.8万円)
-4.8%
年度末時点評価額損益TSR
2021/08期100.5万円0.5万円0.5%
2022/08期82.5万円▲17.5万円-17.5%
2023/08期87.5万円▲12.5万円-12.5%
2024/08期82.1万円▲17.9万円-17.9%
2025/08期95.2万円▲4.8万円-4.8%

※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/08期3.4億円2.0億円58.5%
2022/08期4.4億円2.8億円64.4%
2023/08期7.5億円3.1億円41.6%
2024/08期5.8億円3.5億円60.7%
2025/08期7.3億円2.6億円35.0%

税負担は税引前当期純利益と法人税等合計の実額から算定しています。プラップジャパンは実効税率の変動が大きく、2021/08期(58.5%)・2022/08期(64.4%)・2024/08期(60.7%)は交際費等の損金不算入や繰延税金資産の評価などにより高い水準でした。2025/08期は実効税率35.0%へ正常化し、これが純利益が前期比+110%と大きく伸びた一因です。中小型の連結グループでは一時的な税務要因が純利益を左右しやすい点に留意が必要です。(実効税率は税引前当期純利益に対する法人税等合計の比率)

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プラップジャパン まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2025/8は増収増益で3期連続増収。ただし営業・純利益ともFY2018/8のピークに未達で、純利益+110%は前期の重い税負担の反動が主因。)
配当
高め
1株 41円(累進配当で上場来20期連続減配なしだが連続増配ではない。FY2020〜24は40円据置、FY2025に41円へ増配。予想利回り約3.9%と高い。優待なし。)
安全性
安定
自己資本比率 76.5%(FY2025/8末時点)(自己資本比率76.5%(有報公式)と高水準で、FY2024以降は有利子負債ゼロの実質無借金。現金約43億円を持ち、総資産70.1億円の財務基盤は強固。)
稼ぐ力
普通
ROE 9.0%(FY2025/8実績)(ROEは有報公式で9.0%だが、3.3〜9.0%と年による変動が大きい。豊富な手元現金と高い自己資本比率がROEを抑え、PBR0.88倍と純資産割れの割安圏。)
話題性
普通
ポジ 33%(増収基調だが5年TSRは95.2%と元本割れ水準で、TOPIXを大幅に下回る。成長性・資本効率が市場評価につながらず、PBR0.88倍の割安圏に放置。)

総合PRの老舗プラップジャパン。2025/08期は3期連続増収・ROE9.0%(有報公式)だが、5年TSRは95.2%とTOPIX(214.3%)を大幅に下回り、PBR0.88倍の割安圏に放置されている

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最終更新: 2026/07/29 / データ提供: OSHIKABU