(株)LIFULL
LIFULL Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月25日
住まい探しを、もっとラクに。テクノロジーで暮らしの「あたりまえ」を変える不動産DX企業
あらゆるLIFEを、FULLに。
この会社ってなに?
引っ越しや住まい探しで「LIFULL HOME'S」を使ったことがある方は多いのではないでしょうか。賃貸・売買・新築マンションの物件情報を一括検索でき、「おとり物件」撲滅にも取り組んでいます。また、統合型AIエージェントによる次世代の住まい探し構想も発表しており、不動産DXの最前線を走っています。
LIFULLは1997年創業の不動産情報サービス企業で、日本最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営しています。FY2025/9期は海外事業の整理(スペイン子会社譲渡)を経て、国内HOME'S事業に経営資源を集中。売上高281億円・営業利益38億円と黒字転換に成功しました。FY2026/9期は売上高297億円・営業利益30億円を予想。2026年2月には株主優待制度を新設し、配当+優待の総合利回りは7%超と個人投資家に魅力的な還元策を打ち出しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 東京都千代田区麹町1丁目4番4号
- 公式
- lifull.com
社長プロフィール
あらゆるLIFEを、FULLに。LIFULLは、テクノロジーの力で住まい探しをもっと簡単に、もっと楽しくすることを目指しています。一人ひとりが自分らしい暮らしを実現できる社会の構築に貢献してまいります。
この会社のストーリー
井上高志が26歳で創業。不動産情報の非対称性を解消するため、インターネットを活用した不動産情報サービスを開始。
公募価格220,000円に対し初値298,000円(騰落率+35%)。不動産テック企業としての成長を市場が評価した。
不動産・住宅情報サイト「HOME'S」が物件掲載数で日本最大級に。ブランド認知度も大幅に向上。
「あらゆるLIFEを、FULLに。」を掲げ、住まいに留まらないライフサービス企業への転換を宣言。
スペインのTrovitを軸とした海外展開を加速するも、大幅赤字を計上。事業モデルの見直しを迫られた。
海外事業を整理し、国内HOME'S事業に集中。営業利益38億円を達成し、新たな成長フェーズへ。AIエージェント構想も発表。
注目ポイント
2026年2月に新設された株主優待制度により、4,000株以上の長期保有で年間30,000円分の電子マネーが贈呈されます。配当と合わせた総合利回りは7%超と非常に魅力的です。
FY2024/9の84億円赤字からFY2025/9に営業利益38億円へV字回復。海外事業の整理を完了し、高収益な国内HOME'S事業に集中する新たな成長ステージに入りました。
LIFULL HOME'Sは掲載物件数日本最大級を誇る不動産情報サイト。AIエージェント構想により、次世代の住まい探し体験を実現しようとしています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.5円 | 19.7% |
| FY2017/3 | 0.82円 | 19.9% |
| FY2019/3 | 4.4円 | 24.2% |
| FY2020/3 | 5.29円 | 60.3% |
| FY2022/3 | 2.25円 | 25.0% |
| FY2023/3 | 4.26円 | 53.1% |
| FY2024/3 | 0.73円 | - |
| FY2025/3 | 10.41円 | 25.1% |
| 必要株数 | 4000株以上(約82万円) |
| 金額相当 | 30,000円相当/年 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 長期特典 | 初回は半年以上の継続保有が条件 |
2026年2月に株主優待制度を新設し、4,000株以上の長期保有で年間30,000円分の電子マネーが贈呈されます。配当+優待の総合利回りは7%超と非常に魅力的な水準です。配当はFY2025/9に10.41円と大幅増配しましたが、FY2026/9予想は5.21円。業績の変動に応じた柔軟な配当方針を採用しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
LIFULLの業績は、FY2021/9とFY2024/9に大幅な赤字を計上した後、FY2025/9に営業利益38億円と黒字転換を達成しました。FY2024/9の赤字は海外事業(スペイン子会社LIFULL CONNECT)に関連する減損損失が主因です。FY2025/9は海外事業の整理と国内HOME'S事業の好調により大幅改善。FY2026/9は売上高297億円・営業利益30億円を見込み、安定成長フェーズに移行しています。
事業ごとの売上・利益
日本最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」を運営。賃貸・売買・新築マンション等の物件情報掲載料が主な収益源。売上構成比約78%を占める主力セグメント。
スペイン等での不動産ポータルサイト運営。2024年にLIFULL CONNECTの譲渡を決定し、事業整理を進行中。FY2025/9で大幅に縮小。
地方創生、引越し見積もり比較サービス、介護施設検索「LIFULL介護」等の周辺サービスを展開。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 15.6% | 10.6% | 15.5% |
| FY2017/3 | 2.5% | 1.9% | 6.4% |
| FY2018/3 | 13.0% | 9.8% | 12.5% |
| FY2019/3 | 7.2% | 5.4% | 10.5% |
| FY2020/3 | 3.5% | 2.1% | 7.1% |
| FY2021/3 | -20.7% | -12.9% | -18.5% |
| FY2022/3 | 3.8% | 2.4% | 4.7% |
| FY2023/3 | 3.2% | 2.0% | 5.4% |
| FY2024/3 | -35.0% | -20.5% | -18.7% |
| FY2025/3 | 20.3% | 13.0% | 13.6% |
収益性は年度による変動が大きいですが、FY2025/9には営業利益率13.6%・ROE 20.3%と大幅に改善しました。海外事業の整理により不採算部門が解消され、国内HOME'S事業の高い収益力が反映された結果です。今後は安定的な二桁営業利益率の維持が期待されます。
財務は安全?
無借金経営を継続しており、自己資本比率は58〜64%と非常に高い水準を維持しています。FY2024/9の純資産減少は海外事業の減損損失によるものですが、FY2025/9には回復基調に転じました。実質的に有利子負債ゼロの健全な財務体質が特徴です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 31.8億円 | 9,300万円 | -8.7億円 | 32.7億円 |
| FY2017/3 | 19.1億円 | -10.0億円 | -16.0億円 | 9.1億円 |
| FY2018/3 | 46.7億円 | -15.3億円 | -10.7億円 | 31.4億円 |
| FY2019/3 | 21.7億円 | -28.4億円 | 27.8億円 | -6.7億円 |
| FY2020/3 | 48.8億円 | -17.3億円 | 33.9億円 | 31.5億円 |
| FY2021/3 | 12.9億円 | -10.7億円 | -32.9億円 | 2.2億円 |
| FY2022/3 | 27.0億円 | 3.9億円 | -5,400万円 | 30.9億円 |
| FY2023/3 | 62.3億円 | -17.4億円 | -50.8億円 | 44.9億円 |
| FY2024/3 | 16.7億円 | -7.2億円 | -29.8億円 | 9.5億円 |
| FY2025/3 | 48.1億円 | -119億円 | 38.9億円 | -70.4億円 |
営業キャッシュフローは毎期プラスを維持しており、FY2025/9は48億円と安定した現金創出力を示しています。FY2025/9の投資CFが大幅マイナスとなっているのは、事業ポートフォリオ再編に伴う資金移動が含まれるためです。FY2023/9には62億円の営業CFを記録するなど、基盤事業の収益力は高い水準にあります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|
FY2021/9とFY2024/9は赤字のため法人税の負担はありません。FY2025/9は税引前利益38億円に対し実効税率0%となっていますが、これは過年度の繰越欠損金の活用によるものです。FY2026/9予想では通常水準の36.7%に戻る見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/9 | 612万円 | 1,200人 | - |
従業員の平均年収は612万円で、IT・不動産テック業界の中では標準的な水準です。平均年齢35.2歳と比較的若い組織構成で、成長企業らしいダイナミズムが感じられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業者の井上高志氏が25.5%を保有する筆頭株主であり、代表取締役の伊東祐司氏と合わせて経営陣が約30%を保有。従業員持株会も2.8%を保有し、安定した株主構成です。
筆頭株主は創業者の井上高志氏(25.5%)で、代表取締役の伊東祐司氏(5.0%)と合わせて経営陣が約30%を保有しています。オーナー色の強い株主構成で、長期的な経営方針の一貫性が期待できます。従業員持株会の保有(2.8%)も従業員のコミットメントの高さを示しています。楽天グループも2.1%を保有し、民泊事業での協業関係を反映しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| HOME'S関連事業 | 219億円 | 42億円 | 19.2% |
| 海外事業 | 42億円 | -8億円 | -19.0% |
| その他事業 | 20億円 | 4億円 | 20.0% |
HOME'S関連事業が売上の約78%を占める主力セグメントで、営業利益率19.2%と高い収益性を誇ります。海外事業はスペイン子会社の譲渡により大幅に縮小し、今後は国内HOME'S事業への集中が鮮明になっています。その他事業も20%の利益率を確保しており、国内事業の収益基盤は堅固です。
この会社のガバナンスは?
取締役9名中、社外取締役が5名(55.6%)と過半数を占め、高いガバナンス水準を維持しています。女性取締役は2名(22.2%)で、ダイバーシティにも配慮した構成です。平均勤続年数5.8年はIT企業としては標準的で、人材の流動性が高い業界特性を反映しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 380億円 | — | 281億円 | -26.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 35億円 | — | 38億円 | +8.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
LIFULLはFY2025/9期決算と同時に新たな中期経営計画を発表。FY2028/9にかけて売上収益350億円・営業利益50億円を目指しています。海外事業の整理により売上規模は一時的に縮小しましたが、営業利益率の改善は計画を上回るペースで進んでおり、国内HOME'S事業の成長余力に期待がかかります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
LIFULLのTSRは5年間で62%と、TOPIXの213%を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。FY2021/9・FY2024/9の大幅赤字が株価を押し下げた影響が大きく、長期投資家にとっては厳しい結果です。ただし、FY2025/9からの回復基調と株主優待の新設により、TSR改善の転換点となる可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 155.0万円 | +55.0万円 | 55.0% |
| FY2022 | 152.0万円 | +52.0万円 | 52.0% |
| FY2023 | 150.0万円 | +50.0万円 | 50.0% |
| FY2024 | 138.0万円 | +38.0万円 | 38.0% |
| FY2025 | 162.0万円 | +62.0万円 | 62.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
LIFULLの株価指標は、PER 14.5倍・PBR 1.01倍とサービス業の中では割安な水準にあります。信用倍率1.99倍と買い長の状態で、個人投資家の買い意欲が強い状況です。配当利回り2.54%に加え株主優待の総合利回りを考慮すると、還元面での魅力が際立つ銘柄です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
4,000株以上の長期保有で年間30,000円分の電子マネーを贈呈する株主優待制度を新設。配当+優待利回り7%超。
FY2026/9期Q1は売上収益120億円・営業利益16億円と好調なスタートを切った。
FY2025/9期通期決算で営業利益38億円と黒字転換を達成。中期経営計画も同時に発表。
最新ニュース
(株)LIFULL まとめ
ひとめ診断
「住まい探しをもっとラクに。不動産情報サービスのリーディングカンパニーが描くDXの未来」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「サービス業」に分類される他の企業
中古車オークション市場シェア4割超、営業利益率52%を誇るプラットフォーム型高収益企業
社会課題解決型の『農園』で、企業の障がい者雇用義務を収益源に変えるBPO企業
世界5大広告グループの一角、国内広告業界の圧倒的トップ。巨額減損からの再建途上にあり、中期計画で収益回復を目指す
エイト日本技術開発を中核に、社会インフラを支える総合建設コンサルタントの雄
社会インフラの『総合病院』、DXと海外展開を武器に安定成長を続ける縁の下の力持ち
カラオケまねきねこで業界トップクラス。エンタメの力で人と街を元気にするプライム企業
人材派遣の先駆から、福利厚生子会社売却を経て淡路島での地方創生・観光事業へ大きく舵を切る転換期
製造派遣のパイオニア。無期雇用×テクノロジーで“はたらく”を変えるプライム企業