ぐるなび
Gurunavi,Inc.
最終更新日: 2026年3月30日
楽天との強力タッグで黒字転換!日本の食文化をAIで革新するグルメテック企業
日本の豊かな外食文化を守り、発展させること。そして、食を通じて人と人、心と心をつなぎ、社会全体を豊かにすることを目指します。
この会社ってなに?
「今夜、どこでご飯食べよう?」と迷った時、スマートフォンでお店を探した経験はありませんか。あなたがレストランを検索し、予約する時に使っている「楽天ぐるなび」が、この会社の主要サービスです。エリアや料理のジャンル、予算を指定して、口コミを見ながらお店を選び、そのままネット予約ができます。予約すると楽天ポイントが貯まるので、楽天ユーザーにはおなじみかもしれません。その裏側で、ぐるなびは飲食店向けに集客支援や予約管理システムの提供といったビジネスを展開し、日本の外食産業を支えています。
飲食店情報サイトの老舗ぐるなびは、長年の赤字体質から脱却し、FY2025に売上高134.6億円、営業利益2.62億円で黒字転換を達成しました。コロナ禍で深刻な打撃を受けましたが、筆頭株主である楽天グループとの連携を強化し「楽天ぐるなび」としてサービスを刷新、コスト構造の抜本的見直しを進めてきました。FY2026は売上高149億円、営業利益3億円の増収増益を見込んでいますが、株価は上場来安値圏にあり、本格的な成長軌道への回帰が市場の最大の関心事です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区有楽町1-1-2 日比谷三井タワー11F
- 公式
- corporate.gnavi.co.jp
社長プロフィール

「食でつなぐ。人を満たす。」という存在意義のもと、外食産業のDXを推進し、日本の豊かな食文化の発展に貢献してまいります。楽天グループとの連携を深化させ、AIなどの最新技術を活用することで、ユーザーと飲食店双方に新たな価値を提供し、企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
交通広告事業を主軸とする企業として創業。現在の「ぐるなび」の原点がここから始まる。
インターネット黎明期に、飲食店情報を提供するWebサービスを開始。日本のグルメサイトの草分け的存在となる。
サービス開始から約9年で株式上場を果たし、事業拡大を加速。社会的な信用を高める。
楽天グループとの連携を開始。楽天の広大な会員基盤とぐるなびの飲食店ネットワークのシナジー創出を目指す。
新型コロナウイルスの感染拡大により外食産業が大きな打撃を受け、同社の業績も厳しい状況に直面する。
楽天との連携をさらに強化し、ブランドイメージを刷新。楽天ポイントが貯まる・使える利便性でユーザーへの訴求力を高める。
中期事業方針のもと、構造改革と楽天との連携強化が奏功し、2025年3月期決算で黒字転換を達成。復活への確かな一歩を刻む。
従来の「検索」からAIとの対話による「マッチング」へ。新たな飲食店探しの体験を提供するアプリで、次世代の成長を目指す。
注目ポイント
楽天グループとの連携を深め、厳しい事業環境を乗り越え2025年3月期に黒字転換を達成しました。今後はさらなる成長が期待されます。
「検索」から「マッチング」へ。生成AI搭載アプリ「UMAME!」をリリースし、ユーザー一人ひとりに最適な飲食店を提案する新しい体験価値を創造しています。
全国の飲食店を情報面・業務支援面でサポートし、日本の豊かな外食産業の発展に貢献しています。食を通じた社会貢献に関心がある投資家におすすめです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 38円 | 42.1% |
| FY2017/3 | 42円 | 41.1% |
| FY2018/3 | 44円 | 64.4% |
| FY2019/3 | 8円 | 64.4% |
| FY2020/3 | 8円 | 39.5% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
業績回復を優先する経営方針のもと、現在は無配を継続しており、株主還元よりも事業投資への資金充当を優先しています。今後、安定的な収益基盤の確立と強固な財務体質への改善を果たした段階で、配当の実施を検討する方針です。株主還元策の再開は、持続的な成長に向けた事業成果と連動して決定される見通しです。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、コロナ禍における外食需要の激減により営業赤字が継続する厳しい局面が続いていましたが、業務効率化と構造改革により着実に回復しています。直近では飲食店販促支援の回復に加え、新規事業の成長も寄与し、FY2025/3にはついに営業黒字への転換を達成しました。今後もDXを通じた飲食店支援を軸に、さらなる収益成長を目指す見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -67.9% | -71.5% | - |
| FY2022/3 | -65.0% | -47.6% | - |
| FY2023/3 | -29.0% | -17.6% | - |
| FY2024/3 | -4.6% | -3.2% | -2.6% |
| FY2025/3 | 5.4% | 1.9% | 1.9% |
コロナ禍では営業利益率が最大で約-46%まで低下するなど収益性は極めて低迷していましたが、大幅なコスト削減と事業ポートフォリオの整理により損益分岐点を引き下げました。FY2025/3には売上高営業利益率がプラスの1.9%に改善しており、収益体質が根本的に改善しつつあります。今後はDX推進による高付加価値化を通じて、利益率のさらなる拡大が期待されます。
財務は安全?
財務健全性は、赤字による利益剰余金の取り崩しや負債の増加により一時的に低下しましたが、一定の自己資本を維持し事業継続に必要な資金は確保しています。FY2025/3時点では有利子負債が約80億円に増加したものの、これは黒字転換に向けた成長投資や資金の流動性確保を目的としたものです。今後は、営業キャッシュフローの創出を通じて財務の安定性を高めていくフェーズにあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -38.1億円 | -1.5億円 | -1.9億円 | -39.6億円 |
| FY2022/3 | -46.5億円 | -9.4億円 | 49.9億円 | -55.8億円 |
| FY2023/3 | -10.4億円 | -1.2億円 | 24.5億円 | -11.7億円 |
| FY2024/3 | -15.0億円 | -7.2億円 | -6.9億円 | -22.2億円 |
| FY2025/3 | 9.2億円 | -10.5億円 | -2.1億円 | -1.3億円 |
長らく営業赤字によるキャッシュの流出が続いていましたが、FY2025/3には営業キャッシュフローが約9億円の黒字へと劇的に改善しました。これは本業における収益力の回復を明確に示す重要なシグナルです。今後はフリーキャッシュフローを安定的にプラスへと転換させることで、投資余力の拡大と財務基盤の強化を目指します。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -72.7億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | -46.9億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | -16.6億円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | -2.8億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | 2.6億円 | 5,000万円 | 19.2% |
長期にわたる赤字経営の影響で、繰越欠損金の利用等により長年法人税等の支払いは発生していませんでした。しかし、FY2025/3における黒字転換に伴い、税引前利益約2.6億円に対して法人税等を計上し、適正な納税へと移行しています。今後も安定した収益体制を確立することで、法人税等の負担を含めた適正な利益還元を目指す計画です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 605万円 | 749人 | - |
従業員平均年収は605万円で、外食・ITサービス関連の平均水準に位置しています。コロナ禍による業績低迷期を経て、現在は黒字化を達成し安定した報酬水準を維持しており、持続的な人材確保に向けた投資を継続している段階です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は楽天グループ・SHIFT・公益財団法人日本交通文化協会。
楽天グループ株式会社が筆頭株主(16.44%)として強い影響力を持ち、創業家の滝久雄氏も12.58%を保有する安定した構造です。事業提携関係にあるSHIFTや小田急電鉄、東京地下鉄なども株主に名を連ねており、戦略的な資本提携が経営の根幹を支えています。
会社の公式開示情報
役員報酬
飲食店販促支援を主軸に、予約台帳などの業務支援を組み合わせたビジネスモデルを展開しています。楽天グループとのID連携や生成AI「UMAME!」の活用など、DX推進に伴うシステム開発投資が事業リスクとして開示されており、これらへの適時対応が今後の業績を左右します。
この会社のガバナンスは?
取締役の女性比率は12.5%であり、さらなる多様性の確保が課題です。監査体制については専門性の高い外部監査人によるチェック機能が働いており、楽天グループとの提携を背景としたガバナンス強化と、安定した企業経営の維持に注力しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2億円 | — | 3億円 | +74.7% |
| FY2024 | -7億円 | — | -3億円 | +51.6% (赤字幅縮小) |
| FY2023 | -33億円 | — | -17億円 | +47.0% (赤字幅縮小) |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 143億円 | — | 135億円 | -5.5% |
| FY2024 | 137億円 | — | 130億円 | -5.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ぐるなびはFY2024から3ヶ年の中期事業方針を掲げ、最大の目標であったFY2025での黒字化を営業利益2.62億円で達成しました。これはコストコントロールが奏功した結果であり、評価できます。一方で、売上高は期初予想を下回る状況が続いており、楽天グループとの連携を深めながらトップラインを回復させ、FY2026の営業利益3億円の目標を達成できるかが次の焦点となります。過去の業績予想は赤字幅縮小という点ではポジティブな乖離が多いものの、売上は未達傾向にあり、予想精度には課題を残します。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたり一貫してTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、コロナ禍による業績の急激な悪化と、それに伴う株価の長期的な下落が主な原因です。同期間、日本株市場全体は堅調に推移したため、相対的なパフォーマンスの悪化が際立っています。FY2025に黒字転換を果たしましたが、株価への反映は限定的で、株主へのトータルリターンは依然として厳しい状況が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 111.0万円 | +11.0万円 | 11.0% |
| FY2022 | 77.0万円 | -23.0万円 | -23.0% |
| FY2023 | 60.0万円 | -40.0万円 | -40.0% |
| FY2024 | 55.0万円 | -45.0万円 | -45.0% |
| FY2025 | 53.0万円 | -47.0万円 | -47.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
時価総額は83億円とサービス業の中では小規模に位置付けられます。黒字転換によりPERは35.2倍となっていますが、無配が続いており、高成長を期待する投資家は限定的です。信用倍率は1.45倍と拮抗しており、需給面では中立的ですが、株価が低位にあるため短期的な値動きが大きくなる可能性があります。今後の決算で持続的な成長を示せるかが、市場の評価を変える鍵となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中期事業方針2年目にて営業利益2.62億円を達成し、黒字転換を実現。
生成AIを活用した飲食店検索アプリ「UMAME!」の本格提供を開始。
第3四半期決算にて経常利益が61%減益となり、市場の懸念材料となった。
最新ニュース
ぐるなび まとめ
ひとめ診断
「グルメサイトの草分けが、楽天経済圏を背に赤字からのV字回復を目指す崖っぷちの再挑戦」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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