アイティメディア(株)2148
ITmedia Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
ITエンジニアやビジネスパーソンなら一度は目にしたことがある「@IT」「ITmedia」「ねとらぼ」。これらはすべてアイティメディアが運営するWebメディアです。企業のIT製品選定を支援する「TechTargetジャパン」「キーマンズネット」では、見込み顧客情報(リードジェン)を提供するBtoBマーケティング支援も展開。IT業界の情報インフラとして欠かせない存在です。
アイティメディアは1999年設立のIT・テクノロジー分野に特化したインターネット専業メディア企業です。BtoBメディア事業では「@IT」「TechTargetジャパン」「キーマンズネット」、BtoCメディア事業では「ITmedia」「ねとらぼ」など国内最大級のメディア群を運営。2025/03期は売上高81億円・営業利益20.3億円と高い収益性を維持しています。親会社SBメディアホールディングス(ソフトバンクグループ)が53%超を保有する安定した株主構成のもと、中期目標「X40」で2029年度に営業利益40億円を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区紀尾井町3-12 紀尾井町ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
@IT、TechTargetジャパン、キーマンズネットなどIT専門メディアの運営。リードジェン(見込み顧客情報提供)が収益の柱。売上構成比約77%を占める主力セグメント。
ITmedia、ねとらぼ、ITmedia Mobileなど一般消費者向けメディアを運営。ディスプレイ広告・タイアップ広告が中心。売上構成比約23%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 17.6% | 13.8% | 29.3% |
| 2022/03期 | 23.9% | 18.8% | 33.2% |
| 2023/03期 | 22.8% | 18.6% | 33.5% |
| 2024/03期 | 15.6% | 13.3% | 27.8% |
| 2025/03期 | 15.6% | 13.4% | 25.0% |
| 3Q 2026/03期 | 9.0%(累計) | 7.6%(累計) | 19.2% |
営業利益率は25〜34%と極めて高い水準を維持しており、インターネットメディア事業の収益性の高さを示しています。ROEも15〜23%と資本効率に優れ、無借金経営のもとROA 13%超を実現。2023/03期のピーク(営業利益率33.5%)からは若干低下していますが、依然として高収益体質を堅持しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 68.9億円 | 20.2億円 | 12.6億円 | 63.3円 | — |
| 2022/03期 | 80.9億円 | 26.9億円 | 18.0億円 | 90.9円 | +17.4% |
| 2023/03期 | 87.5億円 | 29.3億円 | 19.8億円 | 99.8円 | +8.2% |
| 2024/03期 | 80.0億円 | 22.3億円 | 15.0億円 | 77.0円 | -8.6% |
| 2025/03期 | 81.0億円 | 20.3億円 | 15.0億円 | 77.2円 | +1.2% |
2023/03期をピークに売上高・営業利益は一時減少しましたが、2025/03期には売上高81億円と回復基調に転じています。2026/03期は売上高85億円・営業利益21億円を予想し、中期目標「X40」(2029年度 営業利益40億円)に向けた成長軌道を描いています。営業利益率は25%前後と非常に高く、メディア事業の高収益モデルが際立ちます。 【3Q 2026/03期実績】売上59億円(通期予想比70%)、営業利益11億円(同54%)、純利益7.9億円(同53%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| BtoBメディア事業 | 62.1億円 | 18.5億円 | 29.8% |
| BtoCメディア事業 | 18.9億円 | 1.5億円 | 7.9% |
BtoBメディア事業が売上の約77%・利益の約92%を占める主力セグメントです。営業利益率29.8%の高収益モデルが特徴で、リードジェン(見込み顧客情報の提供)サービスが安定した収益基盤を構築しています。BtoCメディア事業は「ねとらぼ」の成長が寄与し利益率の改善が進んでいます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 86.3億円 | — | 81億円 | -6.1% |
| 2024期 | 91.5億円 | — | 80億円 | -12.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期目標「X40」では2029年度に営業利益40億円を掲げています。2025期の営業利益20.3億円は目標の約52%にあたり、今後4年間で約2倍の成長が必要です。マジセミ社の子会社化やオリグレス社との提携などM&Aによる成長加速と、BtoBリードジェン事業の拡大が達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
セミナーマーケティング支援のマジセミ社を全株式取得により子会社化。BtoBメディア事業のサービス強化を図る。
オリグレス社への出資と資本業務提携を発表。ウェブメディア事業で相互補完を目指す。
中期目標「X40」を策定。2029年度に営業利益40億円の達成を目指す成長ロードマップを公表。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
有利子負債ゼロの完全無借金経営を継続しており、自己資本比率は78〜86%と極めて健全な財務体質です。2025/03期の純資産減少は自社株買い・配当還元の強化によるもので、株主還元に積極的な姿勢を示しています。BPSは483円に対し株価は1,912円であり、PBR 3.96倍はブランド力と高収益モデルへのプレミアムを反映しています。 【3Q 2026/03期】総資産98億円、純資産82億円、自己資本比率84.3%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 13.7億円 | ▲1.6億円 | ▲12.5億円 | 12.1億円 |
| 2025/03期 | 18.4億円 | ▲11.8億円 | ▲20.4億円 | 6.7億円 |
営業キャッシュフローは毎期13〜22億円のプラスを安定的に創出しており、メディア事業の強力なキャッシュ創出力を示しています。2025/03期の投資CFマイナス11.8億円はマジセミ社の子会社化などM&A投資によるもの、財務CFマイナス20.4億円は大幅増配と自社株買いによる株主還元を反映しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名中、女性が2名(20.0%)を占めています。アセットライトなメディア事業のため設備投資は年間2.1億円と小規模で、固定費の低さが高利益率の要因です。平均勤続年数8.4年はIT業界では標準的な水準です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 677万円 | 346人 | - |
従業員の平均年収は677万円で、IT・メディア業界の中では平均的な水準です。平均年齢39.6歳・平均勤続年数8.4年と比較的若い組織です。従業員数346名の少数精鋭体制で、1人あたり売上高は約2,340万円と高い生産性を実現しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
アイティメディアのTSRは5年間で236%と、TOPIX(226%)をアウトパフォームしています。特に2024期には268.5%まで上昇し、配当方針の変更による大幅増配が株主リターンを押し上げました。高配当とキャピタルゲインの両立が実現されている銘柄です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/03期 | 10円 | 41.2% |
| 2018/03期 | 10円 | 39.3% |
| 2019/03期 | 11円 | 56.9% |
| 2020/03期 | 12円 | 30.4% |
| 2021/03期 | 16円 | 25.3% |
| 2022/03期 | 23円 | 25.3% |
| 2023/03期 | 28円 | 28.1% |
| 2024/03期 | 115円 | 149.4% |
| 2025/03期 | 100円 | 129.6% |
株主優待制度はありません。
2024/03期に配当方針を大幅変更し、1株115円と前期比87円の大幅増配を実施しました。DOE(株主資本配当率)10%を基準とする方針で、2025/03期以降は1株100円を維持。配当利回り5.23%は市場平均を大きく上回る高配当水準です。配当性向は129%と純利益を上回る水準ですが、潤沢なキャッシュと無借金経営が支えています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 250.5万円 | 150.5万円 | 150.5% |
| 2022期 | 246.3万円 | 146.3万円 | 146.3% |
| 2023期 | 195.5万円 | 95.5万円 | 95.5% |
| 2024期 | 268.5万円 | 168.5万円 | 168.5% |
| 2025期 | 236.0万円 | 136.0万円 | 136.0% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 24.7倍はサービス業セクター平均と同水準ですが、PBR 3.96倍は高収益メディアモデルへのプレミアムを反映しています。信用倍率16.26倍と買い残が多く、株価上昇への期待が高いことがうかがえます。配当利回り5.23%はセクター平均を大幅に上回る高配当水準です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2024/03期 | 22.3億円 | 7.3億円 | 32.7% |
| 2025/03期 | 20.9億円 | 5.9億円 | 28.3% |
税引前利益は20〜29億円の水準で推移しています。実効税率は2025/03期に26.2%と低下しましたが、これは税制優遇や繰延税金資産の計上などの一時的要因によるものです。2026/03期は28.6%と標準的な水準に戻る見通しです。
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