日本空調サービス4658
Nippon Air Conditioning Services Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するオフィスビルや商業施設、病院。その中の空気がいつも快適に保たれているのは、日本空調サービスのような会社が裏側で活躍しているからです。彼らは巨大な空調システムが故障しないように定期的に点検したり、古くなった設備を新しく交換したりしています。いわば「ビルの呼吸」を整えるお医者さんのような存在。目立たないけれど、私たちの快適で安全な毎日を支える、とても大切な仕事をしている会社です。
独立系の空調設備メンテナンス大手。2025期は売上高644.4億円、営業利益41.91億円と増収増益を達成し、過去最高益を更新しました。続く2026期も売上高660.0億円、営業利益42.00億円と安定成長を見込んでいます。リニューアル工事の需要獲得やM&Aによる事業領域拡大が成長を牽引しており、配当方針も年間配当金の下限を40円に設定するなど株主還元にも積極的です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 愛知県名古屋市名東区照が丘239-2
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.8% | 5.7% | - |
| 2022/03期 | 13.8% | 8.1% | - |
| 2023/03期 | 9.2% | 5.3% | - |
| 2024/03期 | 11.9% | 6.8% | 6.2% |
| 2025/03期 | 12.3% | 6.8% | 6.5% |
| 3Q FY2026/3 | 9.4%(累計) | 4.3%(累計) | 6.3% |
売上高純利益率やROEにおいて安定した数値を維持しており、業界トップクラスの営業利益率(6.5%)を誇る高い収益性を実現しています。空調設備の保守というストック型ビジネスの特質により安定した利益を確保しつつ、高付加価値なソリューション提供を通じて収益性の向上に成功しました。今後も技術力の向上と効率的な管理体制により、安定的な利益成長を見込んでいます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 492億円 | — | 20.0億円 | 56.8円 | - |
| 2022/03期 | 499億円 | — | 28.2億円 | 81.3円 | +1.5% |
| 2023/03期 | 529億円 | — | 19.4億円 | 56.7円 | +6.0% |
| 2024/03期 | 582億円 | 36.3億円 | 27.3億円 | 79.4円 | +10.1% |
| 2025/03期 | 644億円 | 41.9億円 | 31.0億円 | 90.0円 | +10.7% |
当社の売上高は、空調設備のメンテナンス事業が安定した需要に支えられ、5期連続で増収を達成し、直近では644億円に達しました。営業利益も顧客ニーズに応じた効率的な設備診断や省エネ提案の強化により堅調に推移し、2025/03期には過去最高水準の約42億円を計上しています。現在は新たな成長戦略に基づき、更なる収益拡大に向けて順調な業績推移を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上467億円(通期予想比71%)、営業利益29億円(同69%)、純利益21億円(同67%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社は建物設備の保守・維持管理を中心としたサービス部門が主力です。事業リスクとして、特定分野への依存や労働集約的な性質による人手不足懸念が挙げられますが、技術力とメンテナンスによる高収益性を維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 520億円 | — | 499億円 | -4.1% |
| 2023期 | 520億円 | — | 529億円 | +1.7% |
| 2024期 | 560億円 | — | 582億円 | +4.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 30億円 | — | 26億円 | -12.8% |
| 2025期 | 37億円 | — | 42億円 | +13.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(FY20-24)では、最終年度の売上高・営業利益目標をそれぞれ103.9%、121.0%と主要な財務目標を達成しました。一方で、従業員満足度のような非財務目標は未達となり、今後の課題を残しています。現行の計画(FY26会社予想)は、前期(FY25)実績をベースに着実な成長を目指す内容となっており、業績予想の精度も近年はポジティブな乖離が目立つため、計画達成への期待感は高いと言えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期第1四半期決算短信を公表し、安定した成長基盤を示した。
第3四半期累計の経常利益が前年同期比13.4%増の32.6億円に達したことを発表。
代表取締役社長によるIR対談動画を公開し、投資家への情報発信を強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務基盤については、無借金経営を経て直近では投資資金確保のための有利子負債約95億円を計上したものの、自己資本比率は53.1%と健全な水準を維持しています。総資産も事業拡大に伴い約486億円へと着実に増加しており、強固な財務体質に基づいた安定的な経営が可能です。今後は、更なる企業価値向上に向けた戦略的な投資と資本効率のバランスを重視した財務運営が行われます。 【3Q 2026/03期】総資産491億円、純資産290億円、自己資本比率46.5%、有利子負債36億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 27.3億円 | 2.7億円 | 18.1億円 | 24.6億円 |
| 2022/03期 | 17.8億円 | 9.7億円 | 23.7億円 | 27.5億円 |
| 2023/03期 | 9.2億円 | 7.0億円 | 10.2億円 | 2.2億円 |
| 2024/03期 | 24.2億円 | 18.0億円 | 2.9億円 | 6.2億円 |
| 2025/03期 | 49.6億円 | 34.7億円 | 3.8億円 | 14.9億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定した収益を反映して力強いプラスを維持し、2025/03期には約50億円もの営業キャッシュを創出しました。一方で、事業拡大のための設備投資や拠点開設へ資金を投じているため投資キャッシュフローはマイナス傾向ですが、これは将来の成長に向けた積極投資の証です。これらによりFCF(フリーキャッシュフロー)も概ねプラスを維持しており、株主還元と成長投資の両立が可能な構造となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%(1名)と向上途上にあります。監査体制は、監査役会設置会社として年間3,300万円の報酬を投じるなど、適正な監査機能を維持しています。連結子会社12社を擁し、全国的な保守サービス網を構築する堅実な企業規模です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 659万円 | 2,210人 | - |
従業員の平均年収は659万円であり、専門技術を要する空調メンテナンス業界の水準として一定の安定感があります。同社は長期的な人材育成を重視しており、安定した給与水準は技術力の維持に直結しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間、当社のTSRは2025期に174.1%に達しましたが、同期間のTOPIX(213.4%)を一貫して下回るアンダーパフォームとなっています。これは、安定的な配当は実施しているものの、市場全体の成長と比較して株価の伸びが相対的に緩やかであったことを示唆しています。ただし、直近1年では株価が大きく上昇しており、今後のキャッチアップが期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 113.1% |
| 2017/03期 | 22円 | 51.4% |
| 2018/03期 | 23円 | 51.6% |
| 2019/03期 | 26円 | 50.9% |
| 2020/03期 | 28円 | 51.8% |
| 2021/03期 | 28.5円 | 50.2% |
| 2022/03期 | 41.5円 | 51.0% |
| 2023/03期 | 28円 | 49.4% |
| 2024/03期 | 39円 | 49.1% |
| 2025/03期 | 45円 | 50.0% |
| 権利確定月 | 9月 |
株主還元については、1株当たり年間配当金の下限を40円に設定し、連結配当性向の目途を50%程度とする方針を基本としています。これにより、業績連動型の利益還元を実現しつつ、下限を設定することで株主への安定配当を両立させています。また、株主優待制度の導入により、中長期的な株主層の拡大を目指す姿勢が明確です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 114.7万円 | 14.7万円 | 14.7% |
| 2022期 | 127.5万円 | 27.5万円 | 27.5% |
| 2023期 | 121.2万円 | 21.2万円 | 21.2% |
| 2024期 | 158.9万円 | 58.9万円 | 58.9% |
| 2025期 | 174.1万円 | 74.1万円 | 74.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PERはやや割安な水準にありますが、PBRはやや割高と評価されています。これは、同社が業界平均を上回る収益性(ROE)を達成していることが背景にあると考えられます。配当利回りは2.92%と業界平均より高く、魅力的な水準です。信用倍率は2.13倍と過熱感はなく、安定した需給環境がうかがえます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 31.4億円 | 11.4億円 | 36.4% |
| 2022/03期 | 28.0億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 30.5億円 | 11.1億円 | 36.4% |
| 2024/03期 | 38.6億円 | 11.4億円 | 29.5% |
| 2025/03期 | 43.7億円 | 12.7億円 | 29.1% |
近年の実効税率は約29%前後で推移しており、税務上の損金処理や税制優遇措置の影響により法定実効税率と一定の乖離が見られます。2022/03期には税負担が大きく軽減される会計上の処理がありましたが、概ね安定した納税を行っています。将来の予想税率については25.0%を見込んでおり、適正なタックスプランニングに基づき利益を創出しています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
日本空調サービス まとめ
「『ビルの呼吸』を司る、地味だが盤石な空調メンテナンスの巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。