ワールドホールディングス2429
WORLD HOLDINGS CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
普段あなたが使っているスマートフォンや自動車、その部品を作っている工場の裏側で、ワールドホールディングスは活躍しています。全国のメーカーが必要とする技術者を「派遣」という形で送り込み、日本のものづくりを支えているのです。また、あなたが住むマンションや商業施設を開発する不動産事業も手掛けています。つまり、私たちの生活に欠かせない製品がスムーズに作られたり、新しい街が生まれたりする場面で、この会社のサービスが重要な役割を果たしているのです。
ワールドホールディングスは、九州を地盤とする総合人材サービス企業です。2024期は売上高2,422.3億円と過去最高を更新したものの、営業利益は85.93億円(前期比17.1%減)と減益に着地しました。主力の人材・教育事業が堅調な一方、不動産事業が収益を下支えする構造となっています。2023年のヤマトホールディングスとの提携によるEC物流分野への進出など、M&Aを積極的に活用し事業ポートフォリオを拡大しており、今後の収益貢献が期待されます。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 福岡市博多区博多駅前2-1-1 福岡朝日ビル6F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 13.9% | 4.8% | - |
| 2022/12期 | 15.2% | 4.8% | - |
| 2023/12期 | 15.5% | 4.4% | - |
| 2024/12期 | 11.0% | 3.0% | 3.5% |
| 2025/12期 | 13.1% | 3.7% | 3.8% |
| 2025/12期 | 13.1% | 3.7% | 3.8% |
収益性については、2021/03期から2023/03期にかけてROEが14%台と高い水準を維持してきましたが、直近では積極的な投資に伴う先行費用によりROEは12%前後、営業利益率は3%台後半で推移しています。製造系や技術者派遣といった人的資本集約型ビジネスの特性上、人件費等のコスト管理が利益率を左右する要因となります。今後は事業の効率化と高付加価値化により、収益性の再浮上が期待される局面にあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 1,547億円 | — | 46.3億円 | 265.0円 | - |
| 2022/12期 | 1,836億円 | — | 53.4億円 | 305.5円 | +18.7% |
| 2023/12期 | 2,137億円 | — | 62.0億円 | 353.6円 | +16.4% |
| 2024/12期 | 2,422億円 | 85.9億円 | 49.8億円 | 280.4円 | +13.3% |
| 2025/12期 | 2,844億円 | 108億円 | 66.2億円 | 370.0円 | +17.4% |
当社の売上高は、人材・教育事業や不動産事業の成長により5期連続で増収を達成しており、2025/03期には売上高2,843億円と堅調に推移しました。2024/03期には一時的な収益性の低下が見られたものの、2025/03期以降は再び営業利益108億円、純利益66億円水準まで回復を見せています。今後は人材サービスのさらなる需要拡大を背景に、売上高3,000億円超を目指す成長軌道が維持される見通しです。 【2025/12期実績】売上2844億円(前期比17.4%)、営業利益108億円、純利益66億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上の多くを製造・技術者派遣および請負事業が占める一方で、不動産やリゾート開発など多角的なポートフォリオを構築しています。事業リスクとしては、主要顧客の生産計画変動や労働法規制の強化、深刻な人手不足に伴う採用コストの増大が、連結業績に直接的な影響を与える要因として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 2,521億円 | — | 2,422億円 | -3.9% |
| 2023期 | 2,014億円 | — | 2,137億円 | +6.2% |
| 2022期 | 1,688億円 | — | 1,836億円 | +8.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 90億円 | — | 86億円 | -4.6% |
| 2023期 | 99億円 | — | 104億円 | +4.5% |
| 2022期 | 62億円 | — | 89億円 | +43.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2026」では、最終年度に売上高3,000億円、営業利益125億円を目標に掲げています。2025期予想ベースでは売上高の進捗率が94.7%と順調な一方、営業利益の進捗率は86.5%に留まり、目標達成にはもう一段の収益性改善が必要です。過去の業績予想は、2022期には大幅なポジティブサプライズがあったものの、直近の2024期では売上・利益ともに未達となっており、計画精度にはやや課題が見られます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2024年度の売上高2422.3億円を達成し、強固な事業基盤を証明しました。
ヤマトホールディングスと物流・人材分野での戦略的提携を強化しました。
2期連続の増配を発表し、株主還元姿勢の強化が市場で評価されました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性については、積極的なM&Aや事業投資に伴い総資産が1,856億円まで拡大しており、自己資本比率は26%台後半と安定的な水準を確保しています。特筆すべきは2024/03期からの大幅な有利子負債の計上で、これは事業規模拡大に向けた戦略的な資金調達の結果と言えます。強固な資産基盤を背景に、安定成長と投資の両立を図る財務体質を構築しています。 【2025/12期】総資産1857億円、純資産533億円、自己資本比率26.6%、有利子負債879億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 13.7億円 | 17.8億円 | 79.9億円 | 4.1億円 |
| 2022/12期 | 47.6億円 | 59.9億円 | 151億円 | 108億円 |
| 2023/12期 | 33.5億円 | 115億円 | 206億円 | 148億円 |
| 2024/12期 | 14.4億円 | 29.7億円 | 60.0億円 | 44.1億円 |
| 2025/12期 | 148億円 | 168億円 | 18.1億円 | 19.8億円 |
近年の営業キャッシュフローは、人材サービスの拡大に伴う運転資金需要や先行投資の影響から変動が大きい傾向にあります。2025/03期には営業CFが約148億円まで大幅に改善し、本業での稼ぐ力が回復していることが示されました。一方で、M&Aを通じた成長投資を継続しているため投資CFの支出が大きく、結果としてフリー・キャッシュフローはマイナス水準を維持しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と上場企業として改善の余地がある段階ですが、社外取締役を過半数(53%)登用することで客観的な経営監視体制を整えています。42社の連結子会社を擁するホールディングス体制として、監査報酬6,300万円を投じてグループ全体のコンプライアンス管理を強化しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 604万円 | 54,931人 | - |
従業員平均年収は604万円であり、人材派遣・請負業界の平均的な水準と比較して競争力があります。この背景には、製造・技術者派遣といった専門性の高い人材の確保に向けた処遇改善の継続と、業績連動型のインセンティブ制度の浸透があると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、2022期から2024期にかけてTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)を見せていました。これは、堅調な業績拡大と積極的な増配による株主還元強化が評価された結果と考えられます。しかし、2025期はTOPIXが大幅に上昇した一方で同社の株価上昇が限定的だったため、アンダーパフォームに転じています。株価が割安圏にある中、今後の成長戦略の実現を通じて再びTOPIXを上回るリターンを達成できるかが焦点です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 75.3円 | 30.0% |
| 2017/12期 | 82.7円 | 30.0% |
| 2018/12期 | 83円 | 30.0% |
| 2019/12期 | 52.7円 | 30.0% |
| 2020/12期 | 101.7円 | 29.8% |
| 2021/12期 | 79.5円 | 30.0% |
| 2022/12期 | 91.5円 | 30.0% |
| 2023/12期 | 106円 | 30.0% |
| 2024/12期 | 84.2円 | 30.0% |
| 2025/12期 | 129.5円 | 35.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向を指標とした安定的な配当の維持・向上を目指しています。2025/03期には配当性向の目標を35%へ引き上げることで、増配を実施しました。今後も成長投資とバランスを取りながら、株主への積極的な利益還元を継続する方針を掲げています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 106.4万円 | 6.4万円 | 6.4% |
| 2022期 | 143.2万円 | 43.2万円 | 43.2% |
| 2023期 | 143.8万円 | 43.8万円 | 43.8% |
| 2024期 | 160.4万円 | 60.4万円 | 60.4% |
| 2025期 | 126.3万円 | 26.3万円 | 26.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともにサービス業の業界平均を大きく下回っており、株価は割安な水準にあると評価できます。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る69.39倍となっており、将来的な売り圧力への警戒も必要です。2025期予想ベースの配当利回りが4.85%と高い点は、株価の下支え要因として期待されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 77.4億円 | 31.1億円 | 40.2% |
| 2022/12期 | 89.3億円 | 35.9億円 | 40.2% |
| 2023/12期 | 103億円 | 40.5億円 | 39.5% |
| 2024/12期 | 85.5億円 | 35.7億円 | 41.7% |
| 2025/12期 | 109億円 | 42.5億円 | 39.1% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に連動しており、概ね40%前後という安定した実効税率で推移しています。2024/03期には利益の減少に伴い税額も調整されましたが、事業の回復とともに納税額は再び増加基調にあります。将来の業績予想においても、税前利益の拡大に合わせて約55億円の法人税負担を見込んでいます。
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ワールドホールディングス まとめ
「九州発の人材派遣大手、製造業の請負と不動産開発の二刀流でM&Aを重ねるコングロマリット」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。