ワールドホールディングス
WORLD HOLDINGS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月27日
「人」の力で多様な事業を動かす、社会課題解決型ホールディングス
すべての人が活き活きと働くことができる持続可能な社会を実現するため、「人が活きるカタチ」の創造を追求します。
この会社ってなに?
普段あなたが使っているスマートフォンや自動車、その部品を作っている工場の裏側で、ワールドホールディングスは活躍しています。全国のメーカーが必要とする技術者を「派遣」という形で送り込み、日本のものづくりを支えているのです。また、あなたが住むマンションや商業施設を開発する不動産事業も手掛けています。つまり、私たちの生活に欠かせない製品がスムーズに作られたり、新しい街が生まれたりする場面で、この会社のサービスが重要な役割を果たしているのです。
ワールドホールディングスは、九州を地盤とする総合人材サービス企業です。FY2024は売上高2,422.3億円と過去最高を更新したものの、営業利益は85.93億円(前期比17.1%減)と減益に着地しました。主力の人材・教育事業が堅調な一方、不動産事業が収益を下支えする構造となっています。2023年のヤマトホールディングスとの提携によるEC物流分野への進出など、M&Aを積極的に活用し事業ポートフォリオを拡大しており、今後の収益貢献が期待されます。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 福岡市博多区博多駅前2-1-1 福岡朝日ビル6F
- 公式
- world-hd.co.jp
社長プロフィール

創業以来「人が活きるカタチ」の創造を追求し、働く人が活き活きと働き、豊かな人生を送れる社会の実現を目指しています。人材・教育、不動産、情報通信を主力事業とし、時代のニーズに対応したビジネスモデルを構築することで、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
福岡県北九州市にて、製造分野の業務請負・人材派遣事業を目的として株式会社ワールドインテックを設立。
創業から約12年でジャスダック証券取引所に上場を果たし、事業拡大の基盤を築く。
持株会社体制へ移行し、社名を「株式会社ワールドホールディングス」に変更。東京証券取引所市場第二部へ市場変更。
東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)へ指定替え。不動産事業を展開する株式会社ミクニを子会社化し、事業ポートフォリオを多様化。
情報通信分野を手掛けるDOTワールド株式会社(現:DOTインターナショナル)を設立し、第三の事業の柱を構築開始。
人材紹介事業のディンプルを子会社化し、サービス系人材分野を強化。積極的なM&Aで成長を加速。
ヤマトホールディングスと戦略的業務提携を締結。物流業界の人材課題解決に向けて大きな一歩を踏み出す。
中期経営計画「-“NEXT STAGE”への挑戦-」の最終年度を迎え、売上高3,000億円、営業利益140億円の達成を目指す。
注目ポイント
製造・研究開発に強い人材事業を核に、不動産、情報通信と事業を多角化。景気変動に強い安定した経営基盤を構築しています。
安定した配当を継続しており、2期連続の増配を発表。魅力的な配当利回りは、株主への利益還元に積極的な姿勢の表れです。
ヤマトHDとの提携など、業界の垣根を越えたM&Aや業務提携に積極的。新たな事業領域を開拓し、持続的な成長を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 75.3円 | 30.0% |
| FY2017/3 | 82.7円 | 30.0% |
| FY2018/3 | 83円 | 30.0% |
| FY2019/3 | 52.7円 | 30.0% |
| FY2020/3 | 101.7円 | 29.8% |
| FY2021/3 | 79.5円 | 30.0% |
| FY2022/3 | 91.5円 | 30.0% |
| FY2023/3 | 106円 | 30.0% |
| FY2024/3 | 84.2円 | 30.0% |
| FY2025/3 | 129.5円 | 35.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向を指標とした安定的な配当の維持・向上を目指しています。FY2025/3には配当性向の目標を35%へ引き上げることで、増配を実施しました。今後も成長投資とバランスを取りながら、株主への積極的な利益還元を継続する方針を掲げています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は、人材・教育事業や不動産事業の成長により5期連続で増収を達成しており、FY2025/3には売上高2,843億円と堅調に推移しました。FY2024/3には一時的な収益性の低下が見られたものの、FY2025/3以降は再び営業利益108億円、純利益66億円水準まで回復を見せています。今後は人材サービスのさらなる需要拡大を背景に、売上高3,000億円超を目指す成長軌道が維持される見通しです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 14.2% | 7.5% | - |
| FY2022/3 | 8.5% | 4.8% | - |
| FY2023/3 | 11.8% | 4.3% | - |
| FY2024/3 | 14.2% | 3.9% | 4.8% |
| FY2025/3 | 13.8% | 2.9% | 3.5% |
収益性については、FY2021/3からFY2023/3にかけてROEが14%台と高い水準を維持してきましたが、直近では積極的な投資に伴う先行費用によりROEは12%前後、営業利益率は3%台後半で推移しています。製造系や技術者派遣といった人的資本集約型ビジネスの特性上、人件費等のコスト管理が利益率を左右する要因となります。今後は事業の効率化と高付加価値化により、収益性の再浮上が期待される局面にあります。
財務は安全?
財務健全性については、積極的なM&Aや事業投資に伴い総資産が1,856億円まで拡大しており、自己資本比率は26%台後半と安定的な水準を確保しています。特筆すべきはFY2024/3からの大幅な有利子負債の計上で、これは事業規模拡大に向けた戦略的な資金調達の結果と言えます。強固な資産基盤を背景に、安定成長と投資の両立を図る財務体質を構築しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 138億円 | -10.3億円 | -66.0億円 | 127億円 |
| FY2022/3 | 13.7億円 | -17.8億円 | 79.9億円 | -4.1億円 |
| FY2023/3 | -47.6億円 | -59.9億円 | 151億円 | -108億円 |
| FY2024/3 | -33.5億円 | -115億円 | 206億円 | -148億円 |
| FY2025/3 | -14.4億円 | -29.7億円 | 60.0億円 | -44.1億円 |
近年の営業キャッシュフローは、人材サービスの拡大に伴う運転資金需要や先行投資の影響から変動が大きい傾向にあります。FY2025/3には営業CFが約148億円まで大幅に改善し、本業での稼ぐ力が回復していることが示されました。一方で、M&Aを通じた成長投資を継続しているため投資CFの支出が大きく、結果としてフリー・キャッシュフローはマイナス水準を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 67.9億円 | 8.7億円 | 12.9% |
| FY2022/3 | 77.4億円 | 31.1億円 | 40.2% |
| FY2023/3 | 89.3億円 | 35.9億円 | 40.2% |
| FY2024/3 | 103億円 | 40.5億円 | 39.5% |
| FY2025/3 | 85.5億円 | 35.7億円 | 41.7% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に連動しており、概ね40%前後という安定した実効税率で推移しています。FY2024/3には利益の減少に伴い税額も調整されましたが、事業の回復とともに納税額は再び増加基調にあります。将来の業績予想においても、税前利益の拡大に合わせて約55億円の法人税負担を見込んでいます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 604万円 | 54,931人 | - |
従業員平均年収は604万円であり、人材派遣・請負業界の平均的な水準と比較して競争力があります。この背景には、製造・技術者派遣といった専門性の高い人材の確保に向けた処遇改善の継続と、業績連動型のインセンティブ制度の浸透があると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はみらい総研・BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)。
筆頭株主であるみらい総研株式会社が44.54%の株式を保有しており、創業者の伊井田栄吉氏の影響力と合わせると、極めて強固な支配体制が構築されています。安定株主比率が高く、市場での浮動株は限定的であるため、経営の安定性が極めて高い一方で、少数株主の意向が反映されにくい構造といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
売上の多くを製造・技術者派遣および請負事業が占める一方で、不動産やリゾート開発など多角的なポートフォリオを構築しています。事業リスクとしては、主要顧客の生産計画変動や労働法規制の強化、深刻な人手不足に伴う採用コストの増大が、連結業績に直接的な影響を与える要因として開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と上場企業として改善の余地がある段階ですが、社外取締役を過半数(53%)登用することで客観的な経営監視体制を整えています。42社の連結子会社を擁するホールディングス体制として、監査報酬6,300万円を投じてグループ全体のコンプライアンス管理を強化しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 2,521億円 | — | 2,422億円 | -3.9% |
| FY2023 | 2,014億円 | — | 2,137億円 | +6.2% |
| FY2022 | 1,688億円 | — | 1,836億円 | +8.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 90億円 | — | 86億円 | -4.6% |
| FY2023 | 99億円 | — | 104億円 | +4.5% |
| FY2022 | 62億円 | — | 89億円 | +43.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の「中期経営計画2026」では、最終年度に売上高3,000億円、営業利益125億円を目標に掲げています。FY2025予想ベースでは売上高の進捗率が94.7%と順調な一方、営業利益の進捗率は86.5%に留まり、目標達成にはもう一段の収益性改善が必要です。過去の業績予想は、FY2022には大幅なポジティブサプライズがあったものの、直近のFY2024では売上・利益ともに未達となっており、計画精度にはやや課題が見られます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、FY2022からFY2024にかけてTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)を見せていました。これは、堅調な業績拡大と積極的な増配による株主還元強化が評価された結果と考えられます。しかし、FY2025はTOPIXが大幅に上昇した一方で同社の株価上昇が限定的だったため、アンダーパフォームに転じています。株価が割安圏にある中、今後の成長戦略の実現を通じて再びTOPIXを上回るリターンを達成できるかが焦点です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 106.4万円 | +6.4万円 | 6.4% |
| FY2022 | 143.2万円 | +43.2万円 | 43.2% |
| FY2023 | 143.8万円 | +43.8万円 | 43.8% |
| FY2024 | 160.4万円 | +60.4万円 | 60.4% |
| FY2025 | 126.3万円 | +26.3万円 | 26.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともにサービス業の業界平均を大きく下回っており、株価は割安な水準にあると評価できます。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る69.39倍となっており、将来的な売り圧力への警戒も必要です。FY2025予想ベースの配当利回りが4.85%と高い点は、株価の下支え要因として期待されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2024年度の売上高2422.3億円を達成し、強固な事業基盤を証明しました。
ヤマトホールディングスと物流・人材分野での戦略的提携を強化しました。
2期連続の増配を発表し、株主還元姿勢の強化が市場で評価されました。
最新ニュース
ワールドホールディングス まとめ
ひとめ診断
「九州発の人材派遣大手、製造業の請負と不動産開発の二刀流でM&Aを重ねるコングロマリット」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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