2156スタンダード

セーラー広告(株)

SAYLOR ADVERTISING INC.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE-5.7%
BPS461.2円
自己資本比率46.5%
FY2021/3 有報データ

四国から全国へ。地域の力を信じ、広告で「まち」と「ひと」をつなぐ挑戦者

感性とIT技術の融合により、大切なお客様と共に新しい豊かな社会を創造する

この会社ってなに?

地方に住んでいるなら、新聞折込チラシやフリーペーパー「あわわ」(徳島)で同社グループの仕事を目にしているかもしれません。地元企業のテレビCM制作やイベント企画、自治体の広報事業なども手がけています。最近は香川・徳島の特産品を擬人化したECサイト「トモニ市場ONLINE」を運営するなど、地域の魅力発信にも力を入れています。

セーラー広告は1951年設立、香川県高松市に本社を置く中四国地方トップクラスの広告代理店です。四国4県・山陽・北部九州を営業エリアとし、広告出稿・媒体制作・デジタルマーケティングを展開。2024年10月にはメディア・エーシーを子会社化し、高知エリアへ進出。さらにソフトウエア開発会社フェローの買収やストームハーバー証券との業務提携など、M&A戦略を積極化しています。FY2026/3は売上高約80億円(前期比+280%)を計画し、グループ拡大による成長を目指しています。

サービス業スタンダード市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
3月
本社
香川県高松市扇町2丁目7番20号
公式
www.saylor.co.jp

社長プロフィール

香川 裕史
代表取締役社長
地域密着経営者
私たちは中四国を中心に、地域に根差した広告コミュニケーションを通じて、お客様の事業成長と地域社会の発展に貢献してまいります。M&Aやデジタル技術を活用し、さらなる価値創造に挑戦します。

この会社のストーリー

1951
セーラー広告社として創業

香川県高松市で広告代理店として設立。四国を拠点に地域の企業と共に歩むビジネスをスタート。

2007
東証JASDAQに上場

JASDAQ(現スタンダード)に株式を上場。地方広告会社として上場を果たし、事業拡大の基盤を構築。

2020
クリエイティブ子会社FISH設立

高松にクリエイティブカンパニーFISHを設立。デザイン・映像制作の高付加価値サービスを展開開始。

2024
メディア・エーシー子会社化

高知エリアの広告会社を連結子会社化し、四国全域のカバレッジを強化。M&A戦略の本格始動。

2025
ストームハーバー証券と業務提携

外資系証券会社と提携し、M&Aや資本政策のアドバイザリー体制を構築。さらなるグループ拡大を目指す。

注目ポイント

M&Aで成長加速を狙う地方広告の挑戦者

ストームハーバー証券との提携やフェローの子会社化など、M&A戦略を本格化。地方広告会社の枠を超え、グループ力で成長を目指す経営姿勢に注目です。

四国・中国地方で圧倒的な地域密着力

四国4県・山陽・北部九州をカバーする営業網と、タウン誌「あわわ」をはじめとした地域メディアを持つ強みがあります。地元企業との信頼関係が最大の資産です。

PBR 0.68倍の割安株、4期連続増配

BPS 461円に対し株価312円とPBR 0.68倍の割安水準。4期連続増配で株主還元意欲も高まっています。M&A効果が業績に反映されれば、株価見直しの余地があります。

サービスの実績は?

6
1株当たり配当金
FY2025実績
+100% YoY
+280%
売上高成長率(予想)
FY2026予想 (YoY)
8
連結子会社数
2025年3月時点
M&Aで拡大中
179
従業員数(単体)
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2025/3は営業利益9百万円と極めて低水準。M&A関連費用やのれん減損の影響)
配当
少なめ
1株 6円
安全性
普通
自己資本比率 46.5%(自己資本比率48%・有利子負債858百万円で財務基盤は比較的安定)
稼ぐ力
低い
ROE -5.7%
話題性
普通
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
6
方針: 安定配当を基本とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/3527.0%
FY2017/3523.5%
FY2018/310179.5%
FY2019/3521.6%
FY2020/3595.2%
FY2021/340.4%
FY2022/340.4%
FY2023/3513.9%
FY2024/360.4%
FY2025/3692.3%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続で増配を継続しており、FY2025/3は1株6円(前期比+100%)と大幅増配を実施しました。ただしFY2025/3の配当性向は92.3%と高水準で、利益水準に対して余裕は少ない状況です。株主優待制度は設けていませんが、増配姿勢は評価できます。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-5.7%
業界平均
12.5%
営業利益率
この会社: -業界平均: 11.9%
自己資本比率下回る
この会社
46.5%
業界平均
51.4%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2021/362.7億円
営業利益
FY2021/30円

FY2021/3は旧基準での総売上高62億円から、FY2022/3より収益認識基準変更で純額ベース約19〜21億円規模に移行しました。FY2023/3は営業利益1.68億円と黒字回復しましたが、FY2024/3はのれんの減損等で最終赤字に転落。FY2025/3は辛うじて黒字を確保しました。FY2026/3はM&Aによるグループ拡大で売上高約80億円を計画しています。

事業ごとの売上・利益

広告事業
18.4億円87.6%)
出版・メディア事業
1.7億円8.1%)
クリエイティブ事業
0.9億円4.3%)
広告事業18.4億円
利益: 0.5億円利益率: 2.7%

テレビ・新聞・ラジオ等のマス広告、デジタル広告、イベント企画、自治体広報などを手がける主力セグメント。四国4県・山陽・北部九州をカバー。

出版・メディア事業1.7億円
利益: 0.1億円利益率: 5.9%

子会社あわわが発行するタウン誌「あわわ」(徳島)やフリーペーパー、Webメディア運営。地域情報発信を軸に広告主との接点を拡大。

クリエイティブ事業0.9億円
利益: 0.1億円利益率: 11.1%

子会社FISHが担うクリエイティブ制作。ブランディング、デザイン、映像制作など高付加価値サービスを提供。利益率が高い成長分野。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-5.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-1.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-5.7%-1.9%-

収益性は年度ごとに大きく変動しており、FY2023/3の営業利益率8.0%がピークでした。FY2025/3は営業利益率0.4%と低水準に留まっています。M&Aによる事業規模拡大が収益性の安定につながるかが今後の焦点です。ROEもFY2023/3の7.3%から大きく低下しており、利益体質の改善が課題です。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率46.5%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
8.6億円
会社の純資産
20.4億円

総資産は約40億円台で推移し、自己資本比率は43〜48%と安定しています。FY2024/3よりM&A資金として有利子負債(約9億円)が発生しましたが、FY2025/3には858百万円に減少。BPSは461円でPBR 0.68倍と解散価値を大きく下回る水準にあります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+5,300万円
営業CF
投資に使ったお金
-1,100万円
投資CF
借入・返済など
+9,400万円
財務CF
手元に残ったお金
+4,200万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-1.4億円1,600万円2.0億円-1.3億円
FY2022/3-8,800万円4,700万円-2.4億円-4,100万円
FY2023/32.6億円1,100万円-1.1億円2.8億円
FY2024/3-5,000万円-600万円-1.8億円-5,600万円
FY2025/35,300万円-1,100万円9,400万円4,200万円

営業キャッシュフローは年度ごとに変動が大きく、FY2023/3の2.65億円がピークです。FY2025/3は52百万円のプラスに回復しました。投資CFは概ね小規模ですが、今後のM&A投資で拡大する可能性があります。財務CFはFY2025/3に借入金による93百万円の資金調達を実施しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1広告市場の景気変動リスク(広告費は景気に連動しやすい)
2地方経済の縮小リスク(主要営業エリアの人口減少)
3デジタルシフトへの対応リスク(従来型広告からの移行)
4M&Aに伴うのれん減損リスク
5人材確保・育成リスク(地方でのIT人材不足)
6主要取引先への依存リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-8,300万円0円-
FY2022/37,600万円1.0億円132.9%
FY2023/31.9億円5,200万円27.7%
FY2024/36,300万円1.4億円217.5%
FY2025/38,500万円5,800万円68.2%

実効税率は年度ごとに大きく変動しています。FY2022/3とFY2024/3は税引前利益に対して税額が上回る異常値となっており、繰延税金資産の取り崩しや子会社ののれん減損が影響しています。FY2023/3の27.3%が最も正常な水準です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
537万円
従業員数
179
平均年齢
44歳
平均年収従業員数前年比
当期537万円179-

従業員の平均年収は537万円で、地方の広告代理店としては標準的な水準です。平均年齢44歳・平均勤続年数16.5年と定着率が高く、地域に根差した安定した雇用基盤を持っています。従業員数は179名で、連結子会社8社を含むグループ体制です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主41.3%
浮動株58.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関5.4%
事業法人等12.9%
外国法人等3.3%
個人その他76.1%
証券会社2.2%

経営者・創業家が22.9%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はセーラー広告取引先持株会・セーラーグループ社員持株会・香川銀行。

セーラー広告取引先持株会(594,100株)13.5%
セーラーグループ社員持株会(415,100株)9.4%
㈱香川銀行(180,000株)4.1%
村上 義憲(163,400株)3.7%
㈱読宣WEST(160,000株)3.6%
JP JPMSE LUX RE MERRILL LYNCH INTERNATIONAL JP EQ CO 2(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(144,000株)3.3%
工藤 信仁(142,000株)3.2%
㈱中広(99,500株)2.3%
㈱日鋼サッシュ製作所(95,200株)2.2%
㈱百十四銀行(76,500株)1.7%

筆頭株主はセーラー広告取引先持株会(13.5%)で、持株会2団体で合計22.9%を保有する安定的な株主構成です。村上義憲氏(前代表取締役社長、3.7%)や香川銀行(4.1%)・百十四銀行(1.7%)など地元金融機関との関係も深いのが特徴です。海外投資家はメリルリンチ系のファンドが3.3%を保有しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億14万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
広告事業18.4億円0.5億円2.7%
出版・メディア事業1.7億円0.1億円5.9%
クリエイティブ事業0.9億円0.1億円11.1%

広告事業が売上の約88%を占める主力セグメントです。出版・メディア事業は地域密着のタウン誌を通じて広告主との接点を形成し、クリエイティブ事業は利益率11%超と高収益を実現しています。FY2026/3はM&Aによるグループ拡大で事業構成が大きく変わる見込みです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 9名)
女性 1名(11.1% 男性 8
11%
89%
監査報酬
2,150万円
連結子会社数
8
平均勤続年数(従業員)
16.5
臨時従業員数
26

取締役・監査役9名中、女性が1名(11.0%)です。連結子会社は8社で、M&A戦略により子会社数は増加傾向にあります。平均勤続年数16.5年と定着率が高く、地域密着型の経営スタイルが特徴です。

会社の計画は順調?

B
総合評価
M&A戦略はエリア拡大を着実に達成。一方で収益性の改善が課題。デジタルシフトは進行中だが目標達成にはもう一段の加速が必要。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営方針(2022年4月策定)
FY2023〜FY2025
デジタル領域売上比率: 目標 30%以上 やや遅れ (推進中)
60%
M&Aによるエリア拡大: 目標 新規2エリア以上 達成 (高知・岡山(メディア・エーシー、フェロー))
100%
安定配当の維持・向上: 目標 増配継続 達成 (4期連続増配)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202521億円21億円-0.1%
FY202421億円21億円-2.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

セーラー広告は中期経営方針のもと、M&Aを軸とした事業エリア拡大を推進しています。メディア・エーシーの子会社化やフェローの買収など、計画通りのエリア拡大を達成しました。一方、収益性については営業利益率の低下が課題であり、グループシナジーの発揮が今後の鍵です。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

セーラー広告のTSRは5年間で144%と、TOPIX(213%)を大幅に下回るパフォーマンスです。2024年10月のM&A期待による急騰局面はありましたが、その後の調整で元の水準に戻りました。安定的な株価上昇にはM&A後の収益改善が不可欠です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+44.0%
100万円 →144.0万円
44.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021127.0万円+27.0万円27.0%
FY2022104.0万円+4.0万円4.0%
FY2023121.0万円+21.0万円21.0%
FY2024130.0万円+30.0万円30.0%
FY2025144.0万円+44.0万円44.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2026年3月期 通期決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは48.0倍と業界平均(約20倍)を大きく上回る割高水準ですが、これは直近の利益が極めて低水準であるためです。一方、PBRは0.68倍と業界平均(1.2倍)を大幅に下回り、純資産ベースでは割安です。配当利回り1.92%は業界平均並みの水準です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや不安定
報道件数(30日)
28
前月比 +12.5%
メディア数
12
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報, PR TIMES
業界内ランキング
上位 60%
広告関連 12社中 7位
報道のトーン
35%
好意的
40%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

M&A・事業提携40%
業績・決算30%
地域・クリエイティブ20%
その他10%

最近の出来事

2025年8月業務提携

ストームハーバー証券との業務提携を発表。M&Aや資本政策のアドバイザリーを強化し、成長戦略を加速。

2025年8月子会社化

ソフトウエア開発のフェローを子会社化。DX推進と新事業開拓に向けた投資。

2024年10月M&A

メディア・エーシーを連結子会社化。高知エリアへの事業拡大を実現。

セーラー広告(株) まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2025/3は営業利益9百万円と極めて低水準。M&A関連費用やのれん減損の影響)
配当
少なめ
1株 6円
安全性
普通
自己資本比率 46.5%(自己資本比率48%・有利子負債858百万円で財務基盤は比較的安定)
稼ぐ力
低い
ROE -5.7%
話題性
普通
ポジティブ 35%

「四国・中国地方に根差す地域密着型広告会社。M&Aで成長加速を狙うスタンダード上場企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU