創業ストーリー
香川県高松市で広告代理店として設立。四国を拠点に地域の企業と共に歩むビジネスをスタート。
JASDAQ(現スタンダード)に株式を上場。地方広告会社として上場を果たし、事業拡大の基盤を構築。
高松にクリエイティブカンパニーFISHを設立。デザイン・映像制作の高付加価値サービスを展開開始。
高知エリアの広告会社を連結子会社化し、四国全域のカバレッジを強化。M&A戦略の本格始動。
外資系証券会社と提携し、M&Aや資本政策のアドバイザリー体制を構築。さらなるグループ拡大を目指す。
SAYLOR ADVERTISING INC.
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
地方に住んでいるなら、新聞折込チラシやフリーペーパー「あわわ」(徳島)で同社グループの仕事を目にしているかもしれません。地元企業のテレビCM制作やイベント企画、自治体の広報事業なども手がけています。最近は香川・徳島の特産品を擬人化したECサイト「トモニ市場ONLINE」を運営するなど、地域の魅力発信にも力を入れています。
セーラー広告は1951年設立、香川県高松市に本社を置く中四国地方トップクラスの広告代理店です。四国4県・山陽・北部九州を営業エリアとし、広告出稿・媒体制作・デジタルマーケティングを展開。2024年10月にはメディア・エーシーを子会社化し、高知エリアへ進出。さらにソフトウエア開発会社フェローの買収やストームハーバー証券との業務提携など、M&A戦略を積極化しています。2026/03期は売上高約80億円(前期比+280%)を計画し、グループ拡大による成長を目指しています。
ストームハーバー証券との提携やフェローの子会社化など、M&A戦略を本格化。地方広告会社の枠を超え、グループ力で成長を目指す経営姿勢に注目です。
四国4県・山陽・北部九州をカバーする営業網と、タウン誌「あわわ」をはじめとした地域メディアを持つ強みがあります。地元企業との信頼関係が最大の資産です。
BPS 461円に対し株価312円とPBR 0.68倍の割安水準。4期連続増配で株主還元意欲も高まっています。M&A効果が業績に反映されれば、株価見直しの余地があります。
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
テレビ・新聞・ラジオ等のマス広告、デジタル広告、イベント企画、自治体広報などを手がける主力セグメント。四国4県・山陽・北部九州をカバー。
子会社あわわが発行するタウン誌「あわわ」(徳島)やフリーペーパー、Webメディア運営。地域情報発信を軸に広告主との接点を拡大。
子会社FISHが担うクリエイティブ制作。ブランディング、デザイン、映像制作など高付加価値サービスを提供。利益率が高い成長分野。
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.4% | 1.9% | - |
| 3Q FY2026/3 | 7.9%(累計) | 3.6%(累計) | 14.1% |
収益性は年度ごとに大きく変動しており、2023/03期の営業利益率8.0%がピークでした。2025/03期は営業利益率0.4%と低水準に留まっています。M&Aによる事業規模拡大が収益性の安定につながるかが今後の焦点です。ROEも2023/03期の7.3%から大きく低下しており、利益体質の改善が課題です。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 62.7億円 | 0円 | 7,900万円 | -20.9円 | - |
2021/03期は旧基準での総売上高62億円から、2022/03期より収益認識基準変更で純額ベース約19〜21億円規模に移行しました。2023/03期はと黒字回復しましたが、2024/03期はのれんの減損等で最終赤字に転落。2025/03期は辛うじて黒字を確保しました。2026/03期はM&Aによるグループ拡大で売上高約80億円を計画しています。 【3Q 2026/03期実績】売上14億円(通期予想比18%)、営業利益△2.0億円(同-2222%)、純利益△1.6億円(同-578%)。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
サービス業の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 広告事業 | 18.4億円 | 0.5億円 | 2.7% |
| 出版・メディア事業 | 1.7億円 | 0.1億円 | 5.9% |
| クリエイティブ事業 | 0.9億円 | 0.1億円 | 11.1% |
広告事業が売上の約88%を占める主力セグメントです。出版・メディア事業は地域密着のタウン誌を通じて広告主との接点を形成し、クリエイティブ事業は利益率11%超と高収益を実現しています。2026/03期はM&Aによるグループ拡大で事業構成が大きく変わる見込みです。
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 21億円 | — | 21億円 | -0.1% |
| 2024期 | 21億円 | — | 21億円 | -2.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
セーラー広告は中期経営方針のもと、M&Aを軸とした事業エリア拡大を推進しています。メディア・エーシーの子会社化やフェローの買収など、計画通りのエリア拡大を達成しました。一方、収益性については営業利益率の低下が課題であり、グループシナジーの発揮が今後の鍵です。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
香川県高松市で広告代理店として設立。四国を拠点に地域の企業と共に歩むビジネスをスタート。
JASDAQ(現スタンダード)に株式を上場。地方広告会社として上場を果たし、事業拡大の基盤を構築。
高松にクリエイティブカンパニーFISHを設立。デザイン・映像制作の高付加価値サービスを展開開始。
高知エリアの広告会社を連結子会社化し、四国全域のカバレッジを強化。M&A戦略の本格始動。
外資系証券会社と提携し、M&Aや資本政策のアドバイザリー体制を構築。さらなるグループ拡大を目指す。
ストームハーバー証券との業務提携を発表。M&Aや資本政策のアドバイザリーを強化し、成長戦略を加速。
ソフトウエア開発のフェローを子会社化。DX推進と新事業開拓に向けた投資。
メディア・エーシーを連結子会社化。高知エリアへの事業拡大を実現。
私たちは中四国を中心に、地域に根差した広告コミュニケーションを通じて、お客様の事業成長と地域社会の発展に貢献してまいります。M&Aやデジタル技術を活用し、さらなる価値創造に挑戦します。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
総資産は約40億円台で推移し、自己資本比率は43〜48%と安定しています。2024/03期よりM&A資金として有利子負債(約9億円)が発生しましたが、2025/03期には858百万円に減少。BPSは461円でにあります。 【3Q 2026/03期】総資産45億円、純資産21億円、自己資本比率44.5%、有利子負債9.3億円。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.4億円 | 1,600万円 | 2.0億円 | 1.3億円 |
| 2022/03期 | 8,800万円 | 4,700万円 | 2.4億円 | 4,100万円 |
| 2023/03期 | 2.6億円 | 1,100万円 | 1.1億円 | 2.8億円 |
| 2024/03期 | 5,000万円 | 600万円 | 1.8億円 | 5,600万円 |
| 2025/03期 | 5,300万円 | 1,100万円 | 9,400万円 | 4,200万円 |
営業キャッシュフローは年度ごとに変動が大きく、2023/03期の2.65億円がピークです。2025/03期は52百万円のプラスに回復しました。投資CFは概ね小規模ですが、今後のM&A投資で拡大する可能性があります。財務CFは2025/03期に借入金による93百万円の資金調達を実施しています。
取締役・監査役9名中、女性が1名(11.0%)です。連結子会社は8社で、M&A戦略により子会社数は増加傾向にあります。平均勤続年数16.5年と定着率が高く、地域密着型の経営スタイルが特徴です。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 537万円 | 179人 | - |
従業員の平均年収は537万円で、地方の広告代理店としては標準的な水準です。平均年齢44歳・平均勤続年数16.5年と定着率が高く、地域に根差した安定した雇用基盤を持っています。従業員数は179名で、連結子会社8社を含むグループ体制です。
リターン・配当・市場データを確認
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
セーラー広告のTSRは5年間で144%と、TOPIX(213%)を大幅に下回るパフォーマンスです。2024年10月のM&A期待による急騰局面はありましたが、その後の調整で元の水準に戻りました。安定的な株価上昇にはM&A後の収益改善が不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 27.0% |
| 2017/03期 | 5円 | 23.5% |
| 2018/03期 | 10円 | 179.5% |
| 2019/03期 | 5円 | 21.6% |
| 2020/03期 | 5円 | 95.2% |
| 2021/03期 | 4円 | - |
| 2022/03期 | 4円 | - |
| 2023/03期 | 5円 | 13.9% |
| 2024/03期 | 6円 | - |
| 2025/03期 | 6円 | 92.3% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続で増配を継続しており、2025/03期は1株6円(前期比+100%)と大幅増配を実施しました。ただし2025/03期の配当性向は92.3%と高水準で、利益水準に対して余裕は少ない状況です。株主優待制度は設けていませんが、増配姿勢は評価できます。
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 127.0万円 | 27.0万円 | 27.0% |
| 2022期 | 104.0万円 | 4.0万円 | 4.0% |
| 2023期 | 121.0万円 | 21.0万円 | 21.0% |
| 2024期 | 130.0万円 | 30.0万円 | 30.0% |
| 2025期 | 144.0万円 | 44.0万円 | 44.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
PERは48.0倍と業界平均(約20倍)を大きく上回る割高水準ですが、これは直近の利益が極めて低水準であるためです。一方、PBRは0.68倍と業界平均(1.2倍)を大幅に下回り、純資産ベースでは割安です。配当利回り1.92%は業界平均並みの水準です。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -8,300万円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 7,600万円 | 1.0億円 | 132.9% |
| 2023/03期 | 1.9億円 | 5,200万円 | 27.7% |
| 2024/03期 | 6,300万円 | 1.4億円 | 217.5% |
| 2025/03期 | 8,500万円 | 5,800万円 | 68.2% |
実効税率は年度ごとに大きく変動しています。2022/03期と2024/03期は税引前利益に対して税額が上回る異常値となっており、繰延税金資産の取り崩しや子会社ののれん減損が影響しています。2023/03期の27.3%が最も正常な水準です。
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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU