UTグループ(株)2146
UT Group Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが使うスマートフォンやパソコンの半導体チップ、乗っている自動車の部品――これらを工場で製造しているのは、UTグループから派遣された技術者かもしれません。同社は製造現場に正社員として技術者を送り出す「無期雇用派遣」のパイオニア。AI面接や定着支援ツール「マイリク」など、テクノロジーを活用した採用・定着の仕組みも業界に先駆けて導入しています。
UTグループは1995年に創業し、製造業向け人材派遣・請負事業を中核とする人材サービス企業です。半導体・自動車など大手製造業へ技術者を派遣し、業界では珍しい無期雇用(正社員)派遣を大規模に推進しています。2025年3月期は売上高1,948億円(前年比+16.6%)、当期純利益90億円と成長を継続。第5次中期経営計画では派遣事業の拡大と人材紹介事業への参入を掲げ、2029年3月期に向けた成長戦略を推進中です。配当利回りは約5.4%と高水準で、配当性向60%の株主還元方針を掲げています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区東五反田一丁目11番15号 電波ビル6階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
半導体・自動車等の大手製造業向けに技術者を正社員派遣。無期雇用派遣を基本とし、約3万名超の技術者が全国500以上の拠点で就業。売上構成比86%を占める主力事業。
設計開発・ITエンジニアの派遣事業。半導体設計やソフトウェア開発など高付加価値領域を展開。利益率が高い成長セグメント。
建設エンジニア派遣、海外事業等。ベトナム事業からは撤退済み。今後は人材紹介事業への参入を計画。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 21.3% | 8.2% | - |
| 2022/03期 | 15.2% | 5.4% | - |
| 2023/03期 | 15.0% | 5.6% | - |
| 2024/03期 | 19.8% | 9.1% | 5.6% |
| 2025/03期 | 25.3% | 13.3% | 4.1% |
| 3Q 2026/03期 | 19.7%(累計) | 8.2%(累計) | 6.5% |
ROEは12〜25%と人材サービス業界の中でも高水準で推移しており、特に2025/03期は24.7%と突出した資本効率を実現しています。営業利益率は4〜6%台と人材派遣業としては堅実な水準です。2025/03期は事業譲渡益等の特別利益により純利益が増加し、ROE・ROAが大幅に改善しました。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,151億円 | — | 43.0億円 | 106.5円 | — |
| 2022/03期 | 1,568億円 | — | 31.4億円 | 77.8円 | +36.2% |
| 2023/03期 | 1,706億円 | 89.1億円 | 38.3億円 | 94.9円 | +8.8% |
| 2024/03期 | 1,670億円 | 93.4億円 | 63.6億円 | 160.4円 | -2.1% |
| 2025/03期 | 1,947億円 | 80.7億円 | 89.7億円 | 225.3円 | +16.6% |
UTグループの売上高は、製造派遣事業の拡大により2021/03期の1,151億円から2025/03期には1,948億円へと約1.7倍に成長しました。2024/03期は一時的な減収となりましたが、2025/03期に大幅増収で回復。2026/03期は売上高1,962億円・営業利益117億円を予想しており、営業利益は過去最高を見込んでいます。なお、EPSは2025年10月の株式分割(1:15)前の基準値です。 【3Q 2026/03期実績】売上1253億円(通期予想比64%)、営業利益81億円(同69%)、純利益54億円(同70%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 製造派遣事業 | 1,680億円 | 63億円 | 3.8% |
| エンジニア事業 | 157億円 | 17億円 | 10.8% |
| その他事業 | 111億円 | 1億円 | 0.9% |
製造派遣事業が売上の86%を占める圧倒的な主力セグメントです。半導体・自動車向けを中心に、無期雇用での大規模派遣体制を構築しています。エンジニア事業は売上構成比8%ながら利益率10.8%と高収益で、設計開発・IT領域での成長が期待されています。第5次中期経営計画では人材紹介事業への参入により、収益源の多角化を進める方針です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,150億円 | — | 1,948億円 | -9.4% |
| 2024期 | 2,000億円 | — | 1,670億円 | -16.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
UTグループは第5次中期経営計画を2025年11月に見直し、最終年度を2029年3月期に延長しました。派遣事業38,000名体制の構築と人材紹介事業への参入が柱です。2025期実績は当初計画比で売上高が未達となりましたが、利益率の改善と株主還元の強化を通じて企業価値向上を図っています。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期第3四半期の経常利益が前年同期比35.3%増の49.9億円。派遣技術者の在籍数増加が寄与。
第5次中期経営計画を見直し、最終年度を2029年3月期に延長。派遣事業38,000名体制と人材紹介事業への参入を目標に設定。
株主還元方針を変更し、当期純利益の100%を配当と自社株買いで還元する方針を発表。配当性向60%を基本に。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
総資産は2023/03期の716億円をピークにやや縮小しましたが、自己資本比率は36%から44%へ着実に改善しています。2024/03期に有利子負債288億円が計上されましたが、2025/03期には239億円に減少。BPSは741円と堅調に増加しており、財務体質の強化が進んでいます。 【3Q 2026/03期】総資産647億円、純資産324億円、自己資本比率39.1%、有利子負債77億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 66.5億円 | ▲24.1億円 | 26.1億円 | 42.4億円 |
| 2022/03期 | 22.8億円 | ▲63.0億円 | 45.5億円 | ▲40.2億円 |
| 2023/03期 | 130億円 | ▲21.4億円 | ▲47.5億円 | 109億円 |
| 2024/03期 | 39.9億円 | ▲2.1億円 | ▲64.3億円 | 37.8億円 |
| 2025/03期 | 56.8億円 | 58.7億円 | ▲91.4億円 | 115億円 |
営業キャッシュフローは毎期プラスを維持しており、2023/03期には130億円の過去最高を記録しました。2025/03期は投資CFが+59億円とプラスに転じていますが、これは子会社売却等による資金回収が主因です。財務CFは自社株買い・配当支払い等の株主還元を反映し、マイナスが拡大しています。
この会社のガバナンスは?
取締役5名中、女性が1名(20.0%)を占めています。11社の連結子会社を統括するグループ経営体制を構築。平均勤続年数5.9年は人材派遣業界の特性を反映しており、派遣スタッフの定着率向上が経営課題の一つです。設備投資は3.7億円と軽量な資産構造で、人的資本を中心としたビジネスモデルです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 513万円 | 36,344人 | - |
従業員の平均年収は513万円で、製造派遣業界の水準としては標準的です。平均年齢38.6歳・平均勤続年数5.9年と比較的若い組織構成です。36,344名の大規模な従業員数は、全国の製造現場に展開する派遣スタッフを含んでいます。なお、派遣社員も無期雇用(正社員)として採用する点が同社の大きな特徴です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
UTグループの5年間TSRは213%で、TOPIXの213.4%とほぼ同水準のパフォーマンスとなっています。2024期にはTSR 345.6%とTOPIXを大幅にアウトパフォームしましたが、2025期は株価調整によりインラインに収束。高配当還元を加味した今後のTSR改善に期待が持てます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/03期 | 61.93円 | 50.3% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 66円 | 62.0% |
| 2022/03期 | 24円 | 30.8% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 96.15円 | 59.9% |
| 2025/03期 | 134.98円 | 59.9% |
株主優待制度はありません。配当による利益還元を重視しています。
UTグループは2025年5月に株主還元方針を強化し、配当性向60%+自社株買いによる100%還元を掲げています。2023/03期は無配でしたが、2024/03期に復配後は急速に増配を進めています。2026/03期の予想配当は1株あたり10.85円(分割後基準)で、配当利回りは約5.4%と高水準です。なお、社員向け株式報酬制度として四半期純利益の30%相当を自己株式で従業員に付与する制度も運用中です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 333.4万円 | 233.4万円 | 233.4% |
| 2022期 | 287.8万円 | 187.8万円 | 187.8% |
| 2023期 | 229.4万円 | 129.4万円 | 129.4% |
| 2024期 | 345.6万円 | 245.6万円 | 245.6% |
| 2025期 | 213.0万円 | 113.0万円 | 113.0% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは15.5倍と人材派遣セクター平均(18倍)を下回る水準にあります。PBRは4.08倍とやや高めですが、高いROE(24.7%)を反映した水準です。信用買い残が売り残の4.59倍と買い長の需給となっており、個人投資家の買い意欲の強さがうかがえます。配当利回り5.4%は業界トップクラスです。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 71.9億円 | 28.9億円 | 40.2% |
| 2022/03期 | 59.5億円 | 28.1億円 | 47.3% |
| 2023/03期 | 88.3億円 | 50.0億円 | 56.6% |
| 2024/03期 | 94.0億円 | 30.4億円 | 32.3% |
| 2025/03期 | 82.7億円 | 0円 | 0.0% |
実効税率は年度により大きく変動しています。2023/03期は56.6%と高率でしたが、これはのれんの減損損失等による影響です。2025/03期は事業譲渡に伴う税務上の処理により実効税率が0%となる特殊要因がありました。2026/03期は34.2%と正常化する見込みです。
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