(株)地域新聞社
CHIIKISHINBUNSHA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月25日
千葉から日本へ。フリーペーパーの会社が挑む、地域企業をつなぐM&Aプラットフォーム
地域の優良企業と協調共存する地域密着型プラットフォーム企業へ
この会社ってなに?
千葉県・茨城県で毎週届くフリーペーパー「ちいき新聞」を発行しています。地元のお店のクーポンやイベント情報、地域のニュースなど、生活に密着した情報を無料で届けるメディアです。最近では地域の優良企業を買収・連携し、奨学金返済支援サービスなど新しいサービスも展開しています。株主優待では「ちいきの逸品」の割引券や地域で使える割引券が年2回もらえます。
地域新聞社は2007年に東証に上場した千葉県発のフリーペーパー「ちいき新聞」を発行する企業です。FY2025/8期は売上高31.5億円(前年比+5.9%)、営業利益0.45億円と黒字を維持。現在は紙媒体に加え、株式交付・交換を活用した地域企業のM&Aプラットフォーム構築へと事業転換を進めており、千葉銀行との連携や福岡市との協議など全国展開も視野に入れています。PER 110.5倍・PBR 3.62倍と高い成長期待が株価に織り込まれています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 8月
- 本社
- 千葉県八千代市勝田台北1-11-16 VH勝田台ビル5F
- 公式
- chiikinews.co.jp
社長プロフィール
地域に根ざしたメディアとネットワークを武器に、株式交付・交換を活用した新しいM&Aモデルで地域の優良企業と協調共存し、地域経済の活性化に貢献してまいります。
この会社のストーリー
千葉県八千代市で「ちいき新聞」を創刊。地域に密着した無料の情報紙として、地元の店舗やサービスの情報を届けるメディア事業をスタート。
東証マザーズ(現グロース)市場に株式を上場。IPO時の公開価格は115,000円、初値は140,000円を記録。地域メディア企業として資本市場に進出した。
新型コロナの影響で地域の広告需要が激減。FY2021/8は営業赤字に転落し、経営の存続が問われる厳しい時期を迎えた。
代表取締役社長に細谷佳津年氏が就任。株式交付・交換を活用した現金不要のM&A戦略「ストラテジックプラン」を策定し、事業転換を宣言した。
ウルフパック株主への対抗策として買収防衛策を導入。同時に千葉銀行との連携や福岡市との協議を開始し、地域密着型M&Aプラットフォームの全国展開を目指す。
注目ポイント
100株(約3.2万円)の投資で年間約3万8千円相当の株主優待がもらえます。配当はゼロですが、優待利回りは123%と全上場企業の中でもトップクラス。千葉県周辺にお住まいの方には特におすすめです。
現金を使わず自社株を対価にM&Aを行う「株式交付・交換」の手法で、地域の優良企業を無借金で次々と傘下に収める新しいビジネスモデルに挑戦しています。成功すればフリーペーパー会社から地域プラットフォーム企業への変貌が期待されます。
時価総額わずか24億円と小型株ながら、経営権争奪やM&A戦略など話題性が豊富です。ボラティリティは高いですが、株式交付M&Aが軌道に乗れば大きなリターンの可能性を秘めています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0.5円 | - |
| FY2017/3 | 0.5円 | - |
| FY2018/3 | 0.5円 | 205.2% |
| FY2019/3 | 0.7円 | 23.6% |
| FY2020/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約3.2万円) |
| 金額相当 | 3万8,000円相当(年間) |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
地域新聞社は成長投資を優先しており、配当金は5年以上にわたり無配が続いています。しかし、株主優待が非常に充実しており、100株保有で年間約3万8千円相当の割引券がもらえるため、優待利回りは123%を超えます。投資金額約3.2万円に対する優待還元率は極めて高く、個人投資家にとって大きな魅力です。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
地域新聞社の業績は、コロナ禍で広告需要が落ち込んだFY2021/8の赤字から回復し、FY2025/8には売上高31.5億円・営業利益0.45億円と2期連続黒字を達成しました。M&Aによるグループ拡大効果もあり売上は堅調に推移しています。FY2026/8は先行投資の影響で一時的に減収減益予想ですが、事業ポートフォリオの拡大による中長期的な成長が期待されます。
事業ごとの売上・利益
「ちいき新聞」の広告掲載、折込チラシ配布、販売促進総合支援。千葉県・茨城県を中心に約200万部を毎週無料配布する主力事業。売上構成比約90%。
保有不動産の賃貸収入。安定的な収益基盤として機能しており、利益率が高いセグメント。
M&Aにより取得した子会社事業(奨学金返済支援サービス等)。現在は先行投資段階で赤字だが、将来の成長ドライバーとして位置づけられている。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -40.7% | -13.6% | -4.3% |
| FY2017/3 | -36.7% | -10.0% | -3.8% |
| FY2018/3 | 0.2% | 0.1% | 0.5% |
| FY2019/3 | 4.8% | 1.5% | 0.6% |
| FY2020/3 | -281.4% | -24.3% | -9.0% |
| FY2021/3 | -106.2% | -6.4% | -1.8% |
| FY2022/3 | 4.5% | 0.6% | 0.3% |
| FY2023/3 | -33.1% | -4.6% | -0.7% |
| FY2024/3 | 1.0% | 0.2% | 1.1% |
| FY2025/3 | 6.3% | 1.8% | 1.4% |
営業利益率はFY2025/8で1.4%と薄利ながらも改善トレンドが続いています。FY2021/8・FY2023/8には赤字に転落しましたが、広告事業の回復と新規事業の立ち上がりにより収益性は改善傾向にあります。ROEはFY2025/8に6.3%まで回復しており、自己資本の効率的な活用が進んでいます。
財務は安全?
総資産はFY2025/8にM&A効果で約23億円と前年の約12億円からほぼ倍増しました。注目すべきは有利子負債ゼロの無借金経営で、株式交付・交換を活用したM&A戦略により現金を使わずに事業規模を拡大しています。自己資本比率はFY2021/8の5.8%からFY2025/8には28.1%まで大幅に改善し、財務基盤が強化されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -1.4億円 | 1.7億円 | 3.6億円 | 3,700万円 |
| FY2017/3 | -4,200万円 | -4,800万円 | -1.4億円 | -9,000万円 |
| FY2018/3 | -6,400万円 | -4,400万円 | -300万円 | -1.1億円 |
| FY2019/3 | 9,500万円 | 2,900万円 | -9,900万円 | 1.2億円 |
| FY2020/3 | -3.1億円 | 3,800万円 | 3.8億円 | -2.7億円 |
| FY2021/3 | 6,000万円 | -1.2億円 | 1.8億円 | -5,900万円 |
| FY2022/3 | 6,700万円 | -1,800万円 | -7,700万円 | 4,900万円 |
| FY2023/3 | -1,900万円 | -4,500万円 | -1.4億円 | -6,400万円 |
| FY2024/3 | 1.3億円 | -5,900万円 | 2,900万円 | 6,800万円 |
| FY2025/3 | 1,100万円 | -8.9億円 | 9.5億円 | -8.8億円 |
FY2025/8の投資CFは-8.9億円と大幅なマイナスですが、これは株式交付によるM&A(子会社取得)の影響です。同時に財務CFが+9.5億円となっており、株式発行による資金調達で対応しています。営業CFはFY2024/8に1.3億円を確保したものの、FY2025/8は0.1億円と低水準で、本業のキャッシュ創出力の強化が今後の課題です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -1.6億円 | 0円 | - |
| FY2017/3 | -1.5億円 | 0円 | - |
| FY2018/3 | 2,100万円 | 2,000万円 | 95.2% |
| FY2019/3 | 4,500万円 | 2,300万円 | 51.1% |
| FY2020/3 | -2.8億円 | 0円 | - |
| FY2021/3 | -5,000万円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 700万円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | -4,700万円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | 1,600万円 | 1,300万円 | 81.3% |
| FY2025/3 | 5,200万円 | 1,100万円 | 21.2% |
FY2021/8・FY2023/8は税引前利益がマイナスのため法人税の負担はありませんでした。FY2024/8は実効税率が81.3%と高くなっていますが、これは繰延税金資産の取崩し等の一時的要因によるものです。FY2025/8には実効税率21.2%と正常化し、利益の拡大に伴い適切な税負担となっています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/8 | 434万円 | 167人 | - |
従業員の平均年収は434万円で、サービス業の中では標準的な水準です。従業員数167名の少数精鋭体制で、フリーペーパーの企画・営業・制作・配布までを一貫して担っています。平均年齢は40.5歳で、地域に根ざした事業を支える経験豊富な人材が在籍しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
アクティビスト・投資ファンドの保有比率が高く、経営権を巡る攻防(ウルフパック問題)が注目されています。安定株主比率は低く、株価のボラティリティが高い傾向があります。
筆頭株主はMTM Capital(15.94%)で、複数のアクティビスト系投資家が上位に名を連ねる特徴的な株主構成です。「ウルフパック戦術」と呼ばれる連携的な株式取得が問題視され、会社側は買収防衛策を導入しています。同業の中広(5.45%)やライフイン24group(6.50%)も大株主に含まれ、事業シナジーと経営権争奪の両面で注目される構図です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 広告関連事業 | 28.5億円 | 0.5億円 | 1.8% |
| 不動産事業 | 1.5億円 | 0.3億円 | 20.0% |
| その他の事業 | 1.5億円 | -0.3億円 | -20.0% |
広告関連事業が売上の約90%を占める一本足打法の構造ですが、M&Aによる事業多角化を急速に進めています。不動産事業は利益率20%と高収益で安定基盤を提供。「その他の事業」はまだ赤字ですが、株式交付を活用した無借金M&Aで地域企業の取り込みを加速しており、将来的な収益貢献が期待されます。
この会社のガバナンスは?
取締役4名の小規模な経営体制で、女性役員はゼロとダイバーシティ面での課題があります。2024年2月に代表取締役社長が細谷佳津年氏に交代し、経営体制を刷新。社外取締役を含むアドバイザリーボード体制を整備し、株式交付M&Aを軸とする新たな成長戦略を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 31億円 | — | 32億円 | +3.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 0億円 | — | 0億円 | +112.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
地域新聞社は5年後の中期目標として売上高50億円・経常利益3億円を掲げています。FY2025/8実績は売上高31.5億円・経常利益0.52億円で、売上は目標の63%に到達していますが利益面は道半ばです。株式交付M&Aによる非連続成長が戦略の柱であり、今後の買収案件の成否が目標達成の鍵を握ります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
地域新聞社のTSR(株主総利回り)は5年間で124%とTOPIXの213%を大幅に下回っています。配当がゼロのため、リターンは株価変動のみに依存します。2025年後半の買収防衛策関連のニュースで一時急騰しましたが、長期的には市場平均に劣後するパフォーマンスとなっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 108.0万円 | +8.0万円 | 8.0% |
| FY2023 | 72.0万円 | -28.0万円 | -28.0% |
| FY2024 | 65.0万円 | -35.0万円 | -35.0% |
| FY2025 | 124.0万円 | +24.0万円 | 24.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 110.5倍・PBR 3.62倍と業界平均を大幅に上回る割高な水準にあります。これはM&Aによる成長期待と経営権争奪に伴う思惑買いが反映されたものです。無配のため配当利回りはゼロですが、株主優待利回りが123%と極めて高いのが特徴です。時価総額24億円と小型株であり、流動性リスクにも注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
ウルフパック株主に対し共同協調行為の認定を発表。新株予約権無償割当による買収防衛策の発動を検討。
株式交付M&Aによる地域密着型プラットフォーム構想を発表。千葉銀行との連携、福岡市との協議も進行中。
FY2025/8期は経常利益が黒字浮上で上振れ着地。売上高31.5億円、営業利益4,500万円を達成。
最新ニュース
(株)地域新聞社 まとめ
ひとめ診断
「千葉・茨城のフリーペーパーから地域密着型M&Aプラットフォームへ。変革を加速する小型グロース企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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