9603プライム

エイチ・アイ・エス

H.I.S.Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE7.0%
BPS84.2円
自己資本比率14.4%
FY2025/3 有報データ

世界を身近にする旅のパイオニア、コロナ禍を乗り越え新たな挑戦へ

旅行を通じて世界中の人々の相互理解を促進し、平和な社会の実現に貢献すること。

この会社ってなに?

あなたが次の海外旅行を計画するとき、インターネットで格安ツアーや航空券を探した経験はありませんか?その時に目にする赤い「H.I.S.」のロゴ、それがこの会社です。HISは、私たちが憧れのハワイやヨーロッパへお得に旅立つためのパッケージツアーや航空券の手配をしています。旅行先のホテル予約や、現地でのオプショナルツアーまで、旅の始まりから終わりまでをトータルでサポートしてくれる存在です。あなたの忘れられない旅の思い出の裏側には、きっとHISのサービスが隠れていることでしょう。

エイチ・アイ・エスはコロナ禍で深刻な打撃を受けたが、旅行需要の回復を追い風に急激な業績改善を見せている。2024年10月期には売上高3,433億円、営業利益108.5億円と大幅な黒字転換を達成。2025年10月期も増収増益を見込み、売上高3,731億円、営業利益116.3億円を計画、5期ぶりとなる配当(20円)も予定している。中東情勢など外部環境の不確実性は残るものの、財務体質の改善と成長軌道への回帰が投資家の注目点となっている。

サービス業プライム市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
10月
本社
東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー
公式
www.his.co.jp

社長プロフィール

矢田 素史
矢田 素史
代表取締役社長(CEO)
挑戦者
コロナ禍という未曾有の危機を乗り越え、旅行需要の回復を確実な成長に繋げてまいります。旅行事業の再構築を推進するとともに、M&Aも活用した新たな領域への挑戦を通じて、持続的な企業価値の向上を目指します。

この会社のストーリー

1980
創業。格安航空券の販売を開始

澤田秀雄氏が新宿の小さな事務所で株式会社インターナショナルツアーズを設立。当時まだ珍しかった海外格安航空券の販売を手掛け、若者を中心に支持を集めた。

1990
商号を「エイチ・アイ・エス」に変更し、急成長

株式会社エイチ・アイ・エスに商号変更。海外旅行のパッケージツアー「Ciao」を発売し、格安旅行会社としての地位を確立。店舗網を全国に拡大し、急成長を遂げた。

1995
株式を店頭登録(現JASDAQ)

事業拡大に伴い、株式を店頭市場に公開。社会的な信用を高め、さらなる成長への基盤を築いた。

2010
ハウステンボスの経営再建に参画

経営不振に陥っていた長崎のテーマパーク「ハウステンボス」の再建に乗り出す。旅行業で培ったノウハウを活かし、わずか1年で黒字化を達成し、事業多角化の成功例となった。

2017
海外企業のM&Aを加速

カナダの大手旅行手配会社「Jonview Canada」を買収するなど、積極的なM&Aを通じてグローバル展開を加速。北米のインバウンド事業を強化した。

2020
新型コロナウイルス感染症による未曾有の危機

世界的なパンデミックにより、主力の海外旅行事業が壊滅的な打撃を受ける。上場来初の赤字を計上し、厳しい経営環境に直面した。

2023
コロナ禍からのV字回復へ

水際対策の緩和を受け、旅行需要が急回復。海外旅行事業が本格的に再開し、業績は黒字転換を果たす。オンラインと店舗の融合など、新たなサービスモデルを構築。

2025
新たな成長ステージへ

中期経営計画を推進し、売上高4,200億円、営業利益140億円を目指す。M&Aや新規事業への投資を積極的に行い、ツーリズムの未来を創造していく。

注目ポイント

コロナ禍からの力強いV字回復

パンデミックで大打撃を受けた旅行業界ですが、需要回復の波に乗り業績は急回復。2025年10月期は売上高4,200億円、営業利益140億円を目指すなど、力強い成長を見込んでいます。

旅好きには嬉しい株主優待

100株保有するだけで、HISの旅行商品に使える優待割引券2,000円分(年間)がもらえます。旅行好きなら見逃せない、お得な株主優待制度が魅力です。

M&Aによる事業領域の拡大

格安旅行のパイオニアでありながら、ホテル事業やテーマパーク運営、海外企業の買収など、積極的に事業を多角化。旅行を軸に新たな価値創造に挑戦し続けています。

サービスの実績は?

3,731億円
売上高
2025年10月期 会社予想
+8.7% YoY
116.3億円
営業利益
2025年10月期 会社予想
+7.1% YoY
163
子会社・関連会社数
2025年10月時点
多角化推進
108.5%
前年同期比売上高(旅行事業)
2026年10月期 第1四半期
回復基調
20
1株当たり配当金
2025年10月期 予想
5期ぶり復配

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 20円
安全性
注意
自己資本比率 14.4%
稼ぐ力
普通
ROE 7.0%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
20
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/32031.7%
株主優待
あり
HIS株主優待券(旅行割引券)
必要株数100株以上(約11万円)
金額相当約2,000円相当
権利確定月4月・10月

経営基盤の立て直しを優先して無配が続いていましたが、業績の黒字化定着を受けて復配を実現しました。現在は配当性向を意識した株主還元へ転換し、成長投資と株主還元のバランスを重視しています。今後も業績連動型の安定配当を目指し、株主への積極的な利益還元を継続する方針です。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
7.0%
業界平均
12.4%
営業利益率下回る
この会社
3.1%
業界平均
11.9%
自己資本比率下回る
この会社
14.4%
業界平均
51.6%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,428億円
FY2023/32,519億円
FY2024/33,433億円
FY2025/33,731億円
営業利益
FY2022/3-479億円
FY2023/314.0億円
FY2024/3109億円
FY2025/3116億円

コロナ禍での旅行需要蒸発によりFY2021/3期には500億円の純損失を計上しましたが、以降は事業構造の転換を推進し売上高は急回復しています。FY2024/3期にはインバウンド需要の取り込みや旅行・ホテル事業の業績改善により黒字化を達成しました。2026/3期予想では売上高4,200億円、純利益90億円を見込み、コロナ前水準を超えた安定的な成長を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
7.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
1.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
3.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/3-78.0%-12.2%-54.0%
FY2022/3-16.9%-2.3%-33.6%
FY2023/3-4.5%-0.6%0.6%
FY2024/314.0%2.1%3.2%
FY2025/37.0%1.2%3.1%

コロナ禍で営業利益率がマイナス50%を超えていましたが、徹底した固定費削減と事業再編により営業利益率は着実に改善しています。FY2024/3期にはROEが14.0%まで急上昇し、資本効率の劇的な改善を示しました。現在は需要の正常化に伴い安定的な収益性を確保しており、今後も持続的なROEの向上を目指すフェーズにあります。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率14.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
4,688億円
会社の純資産
672億円

パンデミック期に膨らんだ有利子負債により財務レバレッジが高まりましたが、現在は業績回復に伴い自己資本比率が14.4%まで緩やかに改善しています。資産の効率化を進める中で純資産は増加傾向にあり、財務の健全性は着実に回復しています。事業の選択と集中を進めることで、強固な財務体質への再構築に取り組んでいます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+212億円
営業CF
投資に使ったお金
-110億円
投資CF
借入・返済など
-365億円
財務CF
手元に残ったお金
+102億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-284億円-71.0億円407億円-355億円
FY2022/3-149億円535億円54.6億円386億円
FY2023/3311億円-464億円-118億円-153億円
FY2024/3292億円456億円-552億円749億円
FY2025/3212億円-110億円-365億円102億円

コロナ禍で営業キャッシュフローが大きく毀損しましたが、現在は旅行需要の回復により本業による稼ぐ力が安定的に確保されています。FY2022/3期やFY2024/3期のフリーキャッシュフローの大幅なプラスは、主に資産売却等の投資活動によるキャッシュ流入が寄与しました。現在は財務圧縮を優先しており、強固な資金繰り体制への転換を図っています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1経済・社会情勢の変化 当社グループの事業は、各国の政治・経済動向、法制度、地政学的要因等、様々な変化の影響下にあります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3-633億円0円-
FY2022/3-490億円0円-
FY2023/314.5億円40.6億円281.1%
FY2024/3105億円17.3億円16.6%
FY2025/3114億円66.6億円58.5%

コロナ禍の赤字期には法人税の支払いは発生しませんでしたが、業績回復に伴い納税額が適正化されています。FY2023/3期の実効税率の異常値は、赤字の繰越控除や一時的な評価損等による会計上の調整が影響しました。現在は正常な税負担サイクルに戻っており、今後の安定的な収益確保により法人税等の支払いは平準化される見通しです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
521万円
従業員数
10,664
平均年齢
37.6歳
平均年収従業員数前年比
当期521万円10,664-

従業員平均年収は521万円で、旅行業界としては標準的な水準です。コロナ禍からの旅行需要の急速な回復に伴い、業績改善と連動したベースアップや賞与の支給が年収を支える背景となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主19.8%
浮動株80.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.7%
事業法人等6.1%
外国法人等11.6%
個人その他66.6%
証券会社2%

浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。

澤田 秀雄(17,958,000株)24.03%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(7,932,000株)10.62%
有限会社秀インター(3,757,000株)5.03%
株式会社日本カストディ銀行(2,896,000株)3.88%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,506,000株)2.02%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE WS WALES PENSION PARTNERSHIP(WALES PP)ASSET POOLING ACS UMBRELLA (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ   業務部)(1,478,000株)1.98%
エイチ アイ エス従業員持株会(980,000株)1.31%
澤田 まゆみ(900,000株)1.21%
澤田 秀太(657,000株)0.88%
ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(657,000株)0.88%

創業者の澤田秀雄氏が24.03%を保有する筆頭株主であり、強い経営支配力を有しています。その他、信託銀行の信託口など機関投資家が一定割合を占めており、個人の影響力が非常に強い構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,200万円
取締役7名の合計

海外旅行事業を核に、ホテル事業やテーマパーク関連など多角的な事業ポートフォリオを形成しています。為替リスクや地政学リスクが収益に直結する構造であり、直近ではインバウンド需要の取り込みが重要な成長要因です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
1億8,700万円
連結子会社数
127
設備投資額
52.5億円
平均勤続年数(従業員)
13.1
臨時従業員数
2333

女性役員比率は18.2%であり、今後さらなる登用が期待されます。127社の連結子会社を統括するため大規模な監査体制が必要不可欠であり、監査報酬に1億8,700万円を投じることで適切なガバナンスとコンプライアンスの強化を図っています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
コロナ禍からのV字回復は目覚ましいが、計画達成の安定性にはまだ課題が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2025 業績予想
FY2025
売上高: 目標 3,731億円 順調 (3,731.1億円)
100%
営業利益: 目標 116億円 順調 (116.27億円)
100.2%
配当金: 目標 20円 順調 (20円)
100%
旧 中期経営計画(コロナ禍で未達)
FY2021~
営業利益: 目標 コロナ前の水準 未達 (-479億円 (FY2022))
0%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20253,731億円3,731億円+0.0%
FY20243,500億円3,433億円-1.9%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025116億円116億円+0.0%
FY202490億円109億円+20.6%
FY2023未開示14億円黒字転換

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社はコロナ禍で中期経営計画の達成を断念しましたが、足元では急速な回復を遂げています。FY2024は営業利益予想を20%以上上回る108.5億円で着地し、V字回復を印象付けました。FY2025についても増収増益と5期ぶりの復配を計画しており、経営正常化への道筋を示しています。ただし、過去には業績予想が未達となるケースも見られ、計画の精度と安定的な達成力が今後の評価ポイントとなります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXを大幅に下回るアンダーパフォームとなっています。これは、コロナ禍による旅行需要の蒸発で業績が悪化し、株価が長期にわたり低迷したことが最大の要因です。特に無配が続いたこともTSRを押し下げる一因となりました。今後の業績回復と復配による株価上昇が、TSRを改善させるための鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+62.2%
100万円 →162.2万円
62.2万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021149.8万円+49.8万円49.8%
FY2022190.9万円+90.9万円90.9%
FY2023173.1万円+73.1万円73.1%
FY2024160.3万円+60.3万円60.3%
FY2025162.2万円+62.2万円62.2%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残2,075,300株
売り残114,100株
信用倍率18.19倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2026年10月期 第2四半期決算発表2026年6月中旬(予定)
2026年10月期 第3四半期決算発表2026年9月中旬(予定)
2026年10月期 通期決算発表2026年12月中旬(予定)

信用買い残が売り残を大幅に上回っており、信用倍率は18倍と高い水準です。これは、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重しとなる可能性があります。PERは8.9倍と業界平均に比べて割安感がありますが、これはコロナ禍からの回復期における一時的な利益水準を反映している可能性に注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
482
前月比 +12.4%
メディア数
45
日本経済新聞, 株探, 会社四季報オンライン, PR TIMES, Yahoo!ファイナンス
業界内ランキング
上位 12%
サービス業 2,500社中 300位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
旅行需要・動向30%
経営戦略・M&A20%
その他10%

最近の出来事

2025年12月決算発表

2025年10月期決算にて営業利益116.27億円を達成し、回復基調を鮮明にした。

2026年1月旅行取扱高報告

月次業績速報にて堅調な旅行取扱高を記録し、インバウンド需要の取り込みが順調であることを示した。

2026年3月新規連携

RPA導入等の法人支援強化を含め、多角的な事業展開による収益機会の拡大を発表した。

最新ニュース

ポジティブ
株式会社エイチ・アイ・エス、2026年3月期の業績見通しを発表
3/27 · PR TIMES
ポジティブ
エイチ・アイ・エス、FY2025決算は売上高3731.1億円で増収増益を達成
3/23 · 日本経済新聞
ポジティブ
2026年10月期 第1四半期決算を発表、旅行需要の回復が寄与
3/13 · 株探
中立
2026年1月 旅行取扱高状況を報告
2/27 · 会社四季報オンライン
中立
2025年10月期 決算短信を公表
12/12 · HISグループ

エイチ・アイ・エス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 20円
安全性
注意
自己資本比率 14.4%
稼ぐ力
普通
ROE 7.0%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「格安航空券のパイオニアが、コロナ禍のどん底からV字回復を遂げ、旅行需要の完全復活に賭ける」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU