2370グロース

(株)メディネット

MEDINET Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE-36.1%
BPS14.3円
自己資本比率88.8%
FY2025/3 有報データ

東大医科研から生まれた再生医療のフロントランナー。がんと闘う免疫細胞の力を引き出す

再生・細胞医療を通じてWell-beingな社会を実現する

この会社ってなに?

がんと診断された患者さんの免疫細胞を体外で培養・活性化し、再び体内に戻す「免疫細胞療法」の細胞加工を担っています。また、心不全などの難治性疾患に対する再生医療の治験製品の製造受託や、スマートフォンで心音を解析して不整脈リスクを検知するアプリ「心プロ」の開発にも取り組んでおり、最先端の医療技術を通じて人々の健康に貢献しています。

メディネットは1995年に東京大学医科学研究所の技術を基盤に設立されたバイオベンチャーです。がん免疫細胞療法の細胞加工(CMO)や再生医療等製品の開発・製造受託(CDMO)を主力とし、特定細胞加工物製造のトータルソリューション・プロバイダーを目指しています。FY2025/9期の売上高は8.1億円(前年比+5.5%)と増収基調ですが、研究開発投資の先行により営業赤字が継続しています。企業ビジョン「VISION2030」のもと、2028年9月期の細胞加工業黒字化を中期目標に掲げています。

サービス業グロース市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
9月
本社
東京都大田区平和島六丁目1番1号 TRCセンタービル9階
公式
www.medinet-inc.co.jp

社長プロフィール

久布白 兼直
代表取締役社長
変革推進型リーダー
次世代の医療を支える革新的な技術及びサービスを創造し、迅速かつ効率的に社会に提供し続ける。再生・細胞医療を通じて、病気やけがを治すとともに、健康維持・改善に寄与することにより、Well-beingな社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1995
東大医科研の技術で創業

東京大学医科学研究所の免疫細胞療法に関する技術を基盤として設立。がん治療の新たな可能性に挑戦を開始した。

2003
東証マザーズに上場

東証マザーズ(現グロース)市場に株式を上場。バイオベンチャーとして資本市場からの資金調達を本格化した。

2014
再生医療等安全性確保法の施行

法改正により細胞加工の外部委託が可能に。メディネットの細胞加工受託事業にとって大きな追い風となった。

2022
VISION2030を策定

2030年を見据えた企業ビジョンを策定。再生・細胞医療のトータルソリューション・プロバイダーを目指す方向性を明確化。

2025
AGCとCDMO戦略提携

AGCの国内外の細胞治療薬CDMO拠点との連携により、大規模かつ海外での開発・製造が可能に。成長の加速を図る。

2028
細胞加工業の黒字化目標

VISION2030の中間マイルストーンとして、2028年9月期での細胞加工業の黒字化達成を目指す。

注目ポイント

がん免疫細胞療法のパイオニア

東大医科研の技術を基盤に、がん免疫細胞療法の細胞加工で20年以上の実績を持つパイオニア企業です。再生医療等安全性確保法の下で許可を取得した数少ない特定細胞加工物製造事業者です。

AGCとの戦略的提携で成長加速

世界的な素材メーカーAGCとの提携により、国内外のCDMO拠点を活用した大規模な細胞治療薬の製造受託が可能に。グローバル展開への道が開かれています。

無借金経営で財務安定

自己資本比率88.8%、有利子負債ゼロの無借金経営を維持。赤字が続く中でも新株発行による資金調達で財務基盤を確保し、研究開発に集中できる体制を構築しています。

サービスの実績は?

112
従業員数
2024年9月末時点
+5.5%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
88.8%
自己資本比率
FY2025実績
0
有利子負債
無借金経営

ひとめ診断

業績
低迷
赤字(バイオベンチャーとして研究開発フェーズにあり、VISION2030に基づき2028年9月期の黒字化を目指している)
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 88.8%(自己資本比率88.8%・無借金経営で財務は健全だが、赤字継続による純資産の減少に注意)
稼ぐ力
低い
ROE -36.1%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 赤字継続中のため無配。黒字化後の株主還元を検討
1株配当配当性向
FY2016/300.0%
FY2017/300.0%
FY2018/300.0%
FY2019/300.0%
FY2020/300.0%
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/300.0%
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

赤字が継続しているため、配当は実施されていません。研究開発への集中投資を優先しており、VISION2030の達成による黒字化が実現した段階で株主還元策の検討が期待されます。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-36.1%
業界平均
12.6%
営業利益率下回る
この会社
-178.4%
業界平均
12.8%
自己資本比率上回る
この会社
88.8%
業界平均
51.2%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/36.3億円
FY2023/36.6億円
FY2024/37.7億円
FY2025/38.1億円
営業利益
FY2022/3-13.3億円
FY2023/3-14.3億円
FY2024/3-13.8億円
FY2025/3-14.4億円

売上高はFY2021/9の6.8億円からFY2025/9の8.1億円へ緩やかな増収トレンドを維持しています。一方、再生医療等製品の研究開発やCDMO事業の基盤構築に向けた先行投資により、営業赤字は年間13〜14億円規模で推移しています。FY2026/9は売上高9.4億円(+16.4%)を予想し、収益改善の兆しが見えつつあります。

事業ごとの売上・利益

細胞加工業
7.5億円92.6%)
再生医療等製品事業
0.6億円7.4%)
細胞加工業7.5億円
利益: -4.5億円利益率: -60.0%

がん免疫細胞療法向けの特定細胞加工物の製造受託(CMO)が主力。提携医療機関向けに免疫細胞の培養・加工サービスを提供。売上構成比約93%を占めるコア事業。

再生医療等製品事業0.6億円
利益: -10.0億円

再生医療等製品や治験製品の開発・製造受託(CDMO)。AGCとの戦略的提携により海外展開も視野。九州大学との慢性心不全向け治験など複数の開発パイプラインを保有。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-36.1%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-32.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-178.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/3-27.7%-21.5%-88.1%
FY2017/3-47.5%-41.5%-105.7%
FY2018/3-92.0%-77.4%-270.6%
FY2019/3-30.7%-25.8%-95.2%
FY2020/3-17.5%-16.0%-118.3%
FY2021/3-17.2%-15.7%-158.1%
FY2022/3-22.8%-20.6%-210.6%
FY2023/3-28.5%-25.5%-215.6%
FY2024/3-24.6%-22.4%-180.2%
FY2025/3-36.1%-32.0%-178.4%

先行投資フェーズのバイオベンチャーとして、営業利益率は大幅なマイナスが続いています。ただしFY2024/9以降は売上高の増加に伴い営業利益率の赤字幅が縮小傾向にあり、VISION2030の下で2028年9月期の細胞加工業の黒字化を目標に掲げています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率88.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
37.8億円

自己資本比率は88〜91%と極めて高水準を維持しており、有利子負債はゼロです。赤字継続による純資産の減少が見られますが、新株発行による資金調達で財務基盤を補強しています。BPSは14.3円に対し株価30円でPBR 2.10倍と、将来の成長期待が織り込まれた水準です。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-14.1億円
営業CF
投資に使ったお金
-5.7億円
投資CF
借入・返済など
-200万円
財務CF
手元に残ったお金
-19.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/3-10.9億円4.3億円4.4億円-6.6億円
FY2017/3-13.3億円2.0億円9.8億円-11.3億円
FY2018/3-25.0億円1.5億円11.1億円-23.4億円
FY2019/3-9.4億円5,000万円9,000万円-8.9億円
FY2020/3-6.3億円8,600万円27.9億円-5.5億円
FY2021/3-9.7億円3.4億円10.8億円-6.3億円
FY2022/3-11.6億円-2,000万円15.8億円-11.8億円
FY2023/3-12.6億円300万円11.6億円-12.6億円
FY2024/3-12.7億円6,500万円14.6億円-12.1億円
FY2025/3-14.1億円-5.7億円-200万円-19.8億円

営業キャッシュフローは毎期10〜14億円のマイナスとなっており、研究開発型バイオベンチャー特有の資金消費構造です。FY2021〜2024は新株発行等の財務CFで資金を確保してきましたが、FY2025/9は財務CFが微減となり、手元資金の動向に注意が必要です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1再生医療等製品の開発遅延・承認取得の不確実性
2継続的な営業赤字による財務基盤の毀損リスク
3資金調達の必要性(新株発行による希薄化リスク)
4規制環境の変化(再生医療等安全性確保法の改正等)
5競合他社との技術競争・特許リスク
6主要取引先への依存リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/3-18.2億円0円-
FY2017/3-17.4億円0円-
FY2018/3-27.1億円0円-
FY2019/3-9.9億円0円-
FY2020/3-8.4億円0円-
FY2021/3-8.7億円0円-
FY2022/3-13.1億円0円-
FY2023/3-14.2億円0円-
FY2024/3-12.6億円0円-
FY2025/3-13.4億円0円-

税引前損失が続いているため、法人税等の納付は発生していません。繰越欠損金が蓄積されており、将来黒字化が実現した際には税負担の軽減効果が見込まれます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
570万円
従業員数
112
平均年齢
39歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/9570万円112-

従業員数は112名(2024年9月末時点)と小規模な研究開発型企業です。平均年齢39.0歳と比較的若い組織構成で、専門性の高いバイオ技術者を中心とした人員構成となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主12%
浮動株88%
所有者別内訳(有価証券報告書)
外国法人等1.5%
個人その他94.3%
証券会社4.2%

浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家が圧倒的多数を占める分散構造。

楽天証券株式会社(8,898,300株)3.36%
木村 佳司(7,884,922株)2.98%
SBI証券株式会社(1,888,204株)0.71%
廣瀨 成留(1,780,000株)0.67%
久布白 兼直(1,400,000株)0.53%

筆頭株主は楽天証券(3.36%)で、取締役会長の木村佳司氏が2.98%を保有しています。CEOの久布白兼直氏も0.53%を保有。機関投資家の保有は極めて少なく、個人投資家が圧倒的多数を占める株主構成です。株主数は約52,876人と多く、バイオ関連銘柄として個人の関心が高い銘柄です。

会社の公式開示情報

役員報酬

7,185万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
細胞加工業7.5億円-4.5億円-60.0%
再生医療等製品事業0.6億円-10.0億円-

細胞加工業が売上の約93%を占めるコア事業で、がん免疫細胞療法向けの細胞加工サービスを提供しています。再生医療等製品事業は将来の成長ドライバーとして開発投資を継続しており、AGCとの戦略的提携やkokoromilオンライン外来など新領域への展開も進めています

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 0名(0.0% 男性 7
100%
連結子会社数
0
平均勤続年数(従業員)
5
臨時従業員数
0

役員数は7名(うち社外役員3名)で、社外取締役比率42%とガバナンス強化に取り組んでいます。代表取締役社長の久布白兼直氏は製薬業界出身で経営の多角化を推進。女性役員は現在ゼロですが、多様性向上が今後の課題となっています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
黒字化目標に向けた道のりはまだ遠く、売上高は予想を下回る傾向にある。CDMO事業の成長とコスト構造改善が急務。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

企業ビジョン VISION2030
FY2023〜FY2030
細胞加工業 黒字化: 目標 FY2028/9 大幅遅れ (営業損失▲14.5億円 (FY2025))
25%
売上高成長: 目標 継続的増収 やや遅れ (8.1億円 (FY2025, +5.5%))
50%
CDMO事業拡大: 目標 複数パイプライン確立 大幅遅れ (AGC提携・九大治験等)
30%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20259億円8億円-12.9%
FY20249億円8億円-9.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

VISION2030のもと2028年9月期の細胞加工業黒字化を中期目標に掲げています。FY2025は売上高8.1億円と増収を維持しましたが、当初予想(9.3億円)を下回りました。AGCとの戦略的提携によるCDMO事業の拡大や臨床研究の進展が今後の成長の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

メディネットのTSRは5年間で57%(=株価が43%下落)と、TOPIXの213%を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。バイオベンチャーとして黒字化前の投資フェーズにあるため、VISION2030の進捗と収益化のタイミングがTSR改善の鍵となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-43.0%
100万円 →57.0万円
-43.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021100.0万円+0.0万円0.0%
FY202286.0万円-14.0万円-14.0%
FY202386.0万円-14.0万円-14.0%
FY202492.0万円-8.0万円-8.0%
FY202557.0万円-43.0万円-43.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残15,296,500株
売り残0株
信用倍率-
2026/01/24時点
今後の予定
2026年9月期 第2四半期決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年12月下旬(予定)

赤字継続のためPERは算出不能で、PBR 2.10倍はバイオセクター平均(3.5倍)を下回る水準です。信用買い残が約1,530万株と厚く、個人投資家の期待が反映されています。配当はゼロのため、投資リターンはキャピタルゲインに完全に依存する構造です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
32
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 60%
バイオ関連 約30社中 18位
報道のトーン
30%
好意的
45%
中立
25%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

再生医療・CDMO35%
業績・決算25%
臨床研究・パイプライン25%
その他15%

最近の出来事

2026年3月臨床研究参画

グリーンメチルの先制医療領域の臨床研究に栄養評価で参画。新たな事業領域の開拓を推進。

2026年2月臨床研究開始

免疫細胞の複数回投与効果の検証に加え、がんリスク・腸内細菌叢・ストレス等の総合検証に向けた臨床研究を開始。

2025年11月通期決算・成長計画

FY2025/9通期決算を発表。同時に事業計画及び成長可能性に関する説明資料を公表し、VISION2030の進捗を報告。

(株)メディネット まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字(バイオベンチャーとして研究開発フェーズにあり、VISION2030に基づき2028年9月期の黒字化を目指している)
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 88.8%(自己資本比率88.8%・無借金経営で財務は健全だが、赤字継続による純資産の減少に注意)
稼ぐ力
低い
ROE -36.1%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「東大医科研発のバイオベンチャー。がん免疫細胞療法と再生医療CDMOで未来の医療を切り拓く」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU