(株)メディネット2370
MEDINET Co.,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
がんと診断された患者さんの免疫細胞を体外で培養・活性化し、再び体内に戻す「免疫細胞療法」の細胞加工を担っています。また、心不全などの難治性疾患に対する再生医療の治験製品の製造受託や、スマートフォンで心音を解析して不整脈リスクを検知するアプリ「心プロ」の開発にも取り組んでおり、最先端の医療技術を通じて人々の健康に貢献しています。
メディネットは1995年に東京大学医科学研究所の技術を基盤に設立されたバイオベンチャーです。がん免疫細胞療法の細胞加工(CMO)や再生医療等製品の開発・製造受託(CDMO)を主力とし、特定細胞加工物製造のトータルソリューション・プロバイダーを目指しています。2025/09期の売上高は8.1億円(前年比+5.5%)と増収基調ですが、研究開発投資の先行により営業赤字が継続しています。企業ビジョン「VISION2030」のもと、2028年9月期の細胞加工業黒字化を中期目標に掲げています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 東京都大田区平和島六丁目1番1号 TRCセンタービル9階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
がん免疫細胞療法向けの特定細胞加工物の製造受託(CMO)が主力。提携医療機関向けに免疫細胞の培養・加工サービスを提供。売上構成比約93%を占めるコア事業。
再生医療等製品や治験製品の開発・製造受託(CDMO)。AGCとの戦略的提携により海外展開も視野。九州大学との慢性心不全向け治験など複数の開発パイプラインを保有。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/09期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/09期 | ▲27.7% | ▲21.5% | ▲88.1% |
| 2017/09期 | ▲45.6% | ▲37.4% | ▲105.7% |
| 2018/09期 | ▲69.3% | ▲59.8% | ▲270.6% |
| 2019/09期 | ▲26.9% | ▲22.6% | ▲95.2% |
| 2020/09期 | ▲22.8% | ▲20.2% | ▲118.3% |
| 2021/09期 | ▲17.4% | ▲15.9% | ▲158.1% |
| 2022/09期 | ▲24.1% | ▲21.9% | ▲210.6% |
| 2023/09期 | ▲27.2% | ▲24.5% | ▲215.6% |
| 2024/09期 | ▲24.9% | ▲22.5% | ▲180.2% |
| 2025/09期 | ▲30.4% | ▲27.4% | ▲178.4% |
| 1Q 2026/09期 | ▲9.5%(累計) | ▲8.3%(累計) | ▲204.9% |
先行投資フェーズのバイオベンチャーとして、営業利益率は大幅なマイナスが続いています。ただし2024/09期以降は売上高の増加に伴い営業利益率の赤字幅が縮小傾向にあり、VISION2030の下で2028年9月期の細胞加工業の黒字化を目標に掲げています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/09期 | 6.8億円 | ▲10.8億円 | ▲8.4億円 | -4.9円 | -12.8% |
| 2022/09期 | 6.3億円 | ▲13.3億円 | ▲12.5億円 | -6.3円 | -7.3% |
| 2023/09期 | 6.6億円 | ▲14.3億円 | ▲14.4億円 | -6.7円 | +4.4% |
| 2024/09期 | 7.7億円 | ▲13.8億円 | ▲12.8億円 | -5.0円 | +16.2% |
| 2025/09期 | 8.1億円 | ▲14.4億円 | ▲13.6億円 | -5.2円 | +5.5% |
売上高は2021/09期の6.8億円から2025/09期の8.1億円へ緩やかな増収トレンドを維持しています。一方、再生医療等製品の研究開発やCDMO事業の基盤構築に向けた先行投資により、営業赤字は年間13〜14億円規模で推移しています。2026/09期は売上高9.4億円(+16.4%)を予想し、収益改善の兆しが見えつつあります。 【1Q 2026/09期実績】売上1.8億円(前年同期比-11.3%)、営業利益△3.7億円、純利益△3.4億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 細胞加工業 | 7.5億円 | -4.5億円 | -60.0% |
| 再生医療等製品事業 | 0.6億円 | -10.0億円 | - |
細胞加工業が売上の約93%を占めるコア事業で、がん免疫細胞療法向けの細胞加工サービスを提供しています。再生医療等製品事業は将来の成長ドライバーとして開発投資を継続しており、AGCとの戦略的提携やkokoromilオンライン外来など新領域への展開も進めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 9.3億円 | — | 8.1億円 | -12.9% |
| 2024期 | 8.5億円 | — | 7.7億円 | -9.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
VISION2030のもと2028年9月期の細胞加工業黒字化を中期目標に掲げています。2025期は売上高8.1億円と増収を維持しましたが、当初予想(9.3億円)を下回りました。AGCとの戦略的提携によるCDMO事業の拡大や臨床研究の進展が今後の成長の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
グリーンメチルの先制医療領域の臨床研究に栄養評価で参画。新たな事業領域の開拓を推進。
免疫細胞の複数回投与効果の検証に加え、がんリスク・腸内細菌叢・ストレス等の総合検証に向けた臨床研究を開始。
2025/09期通期決算を発表。同時に事業計画及び成長可能性に関する説明資料を公表し、VISION2030の進捗を報告。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも1Q 2026/09期末時点
自己資本比率は88〜91%と極めて高水準を維持しており、有利子負債はゼロです。赤字継続による純資産の減少が見られますが、新株発行による資金調達で財務基盤を補強しています。BPSは14.3円に対し株価30円でPBR 2.10倍と、将来の成長期待が織り込まれた水準です。 【1Q 2026/09期】総資産40億円、純資産34億円、自己資本比率86.1%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/09期 | ▲10.9億円 | 4.3億円 | 4.4億円 | ▲6.6億円 |
| 2017/09期 | ▲13.3億円 | 2.0億円 | 9.8億円 | ▲11.3億円 |
| 2018/09期 | ▲25.0億円 | 1.5億円 | 11.1億円 | ▲23.4億円 |
| 2019/09期 | ▲9.4億円 | 5,000万円 | 9,000万円 | ▲8.9億円 |
| 2020/09期 | ▲6.3億円 | 8,600万円 | 27.9億円 | ▲5.5億円 |
| 2021/09期 | ▲9.7億円 | 3.4億円 | 10.8億円 | ▲6.3億円 |
| 2022/09期 | ▲11.6億円 | ▲2,000万円 | 15.8億円 | ▲11.8億円 |
| 2023/09期 | ▲12.6億円 | 300万円 | 11.6億円 | ▲12.6億円 |
| 2024/09期 | ▲12.7億円 | 6,500万円 | 14.6億円 | ▲12.1億円 |
| 2025/09期 | ▲14.1億円 | ▲5.7億円 | ▲200万円 | ▲19.8億円 |
営業キャッシュフローは毎期10〜14億円のマイナスとなっており、研究開発型バイオベンチャー特有の資金消費構造です。2021期〜2024は新株発行等の財務CFで資金を確保してきましたが、2025/09期は財務CFが微減となり、手元資金の動向に注意が必要です。
この会社のガバナンスは?
役員数は7名(うち社外役員3名)で、社外取締役比率42%とガバナンス強化に取り組んでいます。代表取締役社長の久布白兼直氏は製薬業界出身で経営の多角化を推進。女性役員は現在ゼロですが、多様性向上が今後の課題となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 2025/09期 | 570万円 | 112人 | - |
従業員数は112名(2024年9月末時点)と小規模な研究開発型企業です。平均年齢39.0歳と比較的若い組織構成で、専門性の高いバイオ技術者を中心とした人員構成となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
メディネットのTSRは5年間で57%(=株価が43%下落)と、TOPIXの213%を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。バイオベンチャーとして黒字化前の投資フェーズにあるため、VISION2030の進捗と収益化のタイミングがTSR改善の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/09期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/09期 | 0円 | 0.0% |
株主優待制度はありません。
赤字が継続しているため、配当は実施されていません。研究開発への集中投資を優先しており、VISION2030の達成による黒字化が実現した段階で株主還元策の検討が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 100.0万円 | 0.0万円 | 0.0% |
| 2022期 | 86.0万円 | ▲14.0万円 | -14.0% |
| 2023期 | 86.0万円 | ▲14.0万円 | -14.0% |
| 2024期 | 92.0万円 | ▲8.0万円 | -8.0% |
| 2025期 | 57.0万円 | ▲43.0万円 | -43.0% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
赤字継続のためPERは算出不能で、PBR 2.10倍はバイオセクター平均(3.5倍)を下回る水準です。信用買い残が約1,530万株と厚く、個人投資家の期待が反映されています。配当はゼロのため、投資リターンはキャピタルゲインに完全に依存する構造です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/09期 | -18.2億円 | 0円 | - |
| 2017/09期 | -17.4億円 | 0円 | - |
| 2018/09期 | -27.1億円 | 0円 | - |
| 2019/09期 | -9.9億円 | 0円 | - |
| 2020/09期 | -8.4億円 | 0円 | - |
| 2021/09期 | -8.7億円 | 0円 | - |
| 2022/09期 | -13.1億円 | 0円 | - |
| 2023/09期 | -14.2億円 | 0円 | - |
| 2024/09期 | -12.6億円 | 0円 | - |
| 2025/09期 | -13.4億円 | 0円 | - |
税引前損失が続いているため、法人税等の納付は発生していません。繰越欠損金が蓄積されており、将来黒字化が実現した際には税負担の軽減効果が見込まれます。
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(株)メディネット まとめ
「東大医科研発のバイオベンチャー。がん免疫細胞療法と再生医療CDMOで未来の医療を切り拓く」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。