デジタルアーツ(株)2326
Digital Arts Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
学校で子どもたちがタブレットを使う際、有害サイトをブロックしているのがデジタルアーツの「i-FILTER」です。企業でも、社員が危険なWebサイトにアクセスしないようにする仕組みや、メールの誤送信を防ぐ仕組みに同社の製品が使われています。GIGAスクール構想で全国の小中学校にタブレットが配布された際、多くの学校でデジタルアーツのフィルタリングソフトが採用されました。
デジタルアーツは1995年設立のWebフィルタリング・情報セキュリティ専業企業です。主力製品のWebフィルタリングソフト「i-FILTER」は国内トップシェアを誇り、メールセキュリティ「m-FILTER」やファイルセキュリティ「FinalCode」も展開しています。2025年3月期は売上高99.8億円・営業利益45.6億円と営業利益率45.7%の驚異的な高収益を維持。GIGAスクール構想第2期への対応と、新たな統合ゼロトラスト基盤「Z-FILTER」の投入で更なる成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー14F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
Webフィルタリングソフト「i-FILTER」が主力。国内シェアトップを維持。GIGAスクール構想で学校向け需要が拡大。売上構成比約50%を占める最大セグメント。
メールフィルタリング・誤送信防止ソフト「m-FILTER」を展開。企業向けを中心に安定した需要。売上構成比約20%。
ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」やクラウドセキュリティ製品を展開。新製品「Z-FILTER」が今後の成長ドライバー。
米国・英国・シンガポールの子会社を通じてグローバル展開。海外市場での認知度向上を推進中。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.5% | 13.9% | - |
| 2022/03期 | 26.1% | 17.0% | - |
| 2023/03期 | 23.3% | 15.1% | - |
| 2024/03期 | 29.0% | 20.0% | 38.5% |
| 2025/03期 | 19.1% | 14.1% | 45.7% |
| 3Q 2026/03期 | 13.4%(累計) | 10.0%(累計) | 42.7% |
デジタルアーツの最大の特徴は営業利益率40%超という驚異的な収益性です。ソフトウェア型のビジネスモデルにより限界利益率が高く、2025/03期には過去最高の45.7%を達成しました。ROEも18〜27%と高水準を維持しており、資本効率に優れた経営を実践しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 68.3億円 | — | 20.6億円 | 146.9円 | — |
| 2022/03期 | 90.5億円 | — | 29.0億円 | 206.7円 | +32.6% |
| 2023/03期 | 104億円 | 44.1億円 | 30.6億円 | 218.1円 | +15.3% |
| 2024/03期 | 115億円 | 44.3億円 | 43.8億円 | 315.5円 | +10.3% |
| 2025/03期 | 99.8億円 | 45.6億円 | 31.8億円 | 232.8円 | -13.3% |
デジタルアーツの業績は、2024/03期にDAC株式譲渡益で純利益が大幅増加した一方、2025/03期は売上高99.8億円と一時的な減収となりました。これはGIGAスクール構想第1期の更新需要の谷間によるものです。ただし営業利益は45.6億円と過去最高を更新しており、収益力は着実に向上しています。2026/03期は売上高125.5億円・営業利益61.5億円を予想し、GIGAスクール構想第2期の本格化による大幅増収増益を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上78億円(通期予想比62%)、営業利益33億円(同54%)、純利益23億円(同55%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| Webセキュリティ(i-FILTER) | 50億円 | 23億円 | 46.0% |
| メールセキュリティ(m-FILTER) | 20億円 | 9億円 | 45.0% |
| ファイルセキュリティ・その他 | 15億円 | 6.5億円 | 43.3% |
| 海外事業 | 15億円 | 7億円 | 46.7% |
Webセキュリティ(i-FILTER)が売上の約50%を占める主力事業で、メールセキュリティが約20%で続きます。全セグメントで営業利益率40%超の高収益を実現しており、ソフトウェアビジネスの強みが際立っています。新製品「Z-FILTER」は統合ゼロトラスト基盤として、今後の成長の柱となることが期待されます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 107億円 | — | 99.8億円 | -6.9% |
| 2024期 | 115億円 | — | 115億円 | +0.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
デジタルアーツは中期経営計画で2027期に売上高155.5億円・営業利益96.7億円を目標に掲げています。2025期実績はGIGAスクール構想の更新需要の谷間で売上高が未達となりましたが、営業利益率は過去最高の45.7%を達成。2026期はGIGA第2期の本格化と「Z-FILTER」の貢献により、中計目標への回帰が見込まれます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
統合ゼロトラスト基盤「Z-FILTER」のZTNA機能を単独利用できる新プランの提供を開始。導入の裾野拡大を狙う。
第3四半期累計で売上高78.4億円(+7.7%)、営業利益33.4億円(+6.3%)と増収増益で着地。通期計画に対して順調に進捗。
統合ゼロトラスト基盤「Z-FILTER」を正式発売。ID認証から通信制御まで一手に担い、ゼロトラストの実現を支える新製品。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は67.6%から76.6%へと着実に上昇しており、有利子負債ゼロの超健全な財務体質を維持しています。BPSも2021/03期の715.8円から2025/03期には1,274.5円へと1.8倍に拡大しており、内部留保による純資産の積み上げが進んでいます。 【3Q 2026/03期】総資産239億円、純資産175億円、自己資本比率72.9%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 52.2億円 | ▲8.3億円 | ▲6.7億円 | 43.9億円 |
| 2022/03期 | 61.7億円 | ▲9.8億円 | ▲8.1億円 | 51.9億円 |
| 2023/03期 | 31.5億円 | ▲8.7億円 | ▲10.5億円 | 22.8億円 |
| 2024/03期 | 28.3億円 | 10.1億円 | ▲25.4億円 | 38.4億円 |
| 2025/03期 | 28.2億円 | ▲11.1億円 | ▲21.0億円 | 17.1億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定的にプラスを確保しており、高い現金創出力を示しています。2024/03期の投資CFプラスはDAC株式譲渡によるもの。フリーキャッシュフローは毎期プラスを維持しており、配当や自社株買いの原資を十分に確保しています。有利子負債ゼロと合わせ、極めて健全なキャッシュフロー経営を実践しています。
この会社のガバナンスは?
取締役5名中、女性が1名(20.0%)を占めています。オーナー経営者の道具登志夫社長のリーダーシップのもと、3社の連結子会社(米国・英国・シンガポール)を統括。平均勤続年数6.8年は業界特性を反映した水準で、専門性の高い技術者集団を形成しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 618万円 | 272人 | - |
従業員の平均年収は618万円、平均年齢34.3歳と若い組織構成が特徴です。従業員272名と少数精鋭の組織で、1人当たり売上高は約3,670万円と高い生産性を誇っています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
デジタルアーツのTSRは5年間で150.9%と、TOPIXの213.4%を下回る結果となっています。2021期時点では208.7%とTOPIXを大きく上回っていましたが、その後の株価調整で逆転されました。中期経営計画の目標達成とGIGAスクール構想第2期の成長が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 38.2% |
| 2017/03期 | 24円 | 29.7% |
| 2018/03期 | 28円 | 30.3% |
| 2019/03期 | 48円 | 34.0% |
| 2020/03期 | 50円 | 44.0% |
| 2021/03期 | 55円 | 37.4% |
| 2022/03期 | 70円 | 33.9% |
| 2023/03期 | 75円 | 34.4% |
| 2024/03期 | 80円 | 25.4% |
| 2025/03期 | 85円 | 36.5% |
株主優待制度はありません。
4期連続増配中で、2026/03期は1株95円(うち記念配当5円含む)を予想しています。配当性向は25〜37%で推移しており、業績成長に伴い着実に増配を実施。株主優待はありませんが、高い利益成長率と連続増配が株主還元の魅力です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 208.7万円 | 108.7万円 | 108.7% |
| 2022期 | 161.6万円 | 61.6万円 | 61.6% |
| 2023期 | 113.5万円 | 13.5万円 | 13.5% |
| 2024期 | 99.9万円 | ▲0.1万円 | -0.1% |
| 2025期 | 150.9万円 | 50.9万円 | 50.9% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
デジタルアーツのPERは16.5倍と、情報・通信業の平均(25.0倍)を大幅に下回る水準にあります。営業利益率45%超の高収益企業としてはむしろ割安と言える水準です。信用倍率4.32倍と買い残がやや多いものの、GIGAスクール構想第2期への期待が底堅い買い需要を形成しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 29.9億円 | 9.3億円 | 31.2% |
| 2022/03期 | 41.4億円 | 12.3億円 | 29.9% |
| 2023/03期 | 44.3億円 | 13.7億円 | 30.9% |
| 2024/03期 | 44.4億円 | 6,600万円 | 1.5% |
| 2025/03期 | 45.6億円 | 13.8億円 | 30.2% |
税引前利益は堅調に推移しており、2025/03期には45.6億円に到達。2024/03期の実効税率1.5%はDAC株式譲渡に伴う税務上の特殊要因によるもので、通常期は30%前後で安定しています。2026/03期は税引前利益61.5億円を予想しています。
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デジタルアーツ(株) まとめ
「Webフィルタリングで国内トップシェア。情報セキュリティの専門企業として、学校・企業のネット安全を守る高収益プライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。