デジタルアーツ(株)
Digital Arts Inc.
最終更新日: 2026年3月25日
Webフィルタリングのパイオニア。子どもたちと企業のネット安全を、世界トップクラスの技術で守り抜く
より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく
この会社ってなに?
学校で子どもたちがタブレットを使う際、有害サイトをブロックしているのがデジタルアーツの「i-FILTER」です。企業でも、社員が危険なWebサイトにアクセスしないようにする仕組みや、メールの誤送信を防ぐ仕組みに同社の製品が使われています。GIGAスクール構想で全国の小中学校にタブレットが配布された際、多くの学校でデジタルアーツのフィルタリングソフトが採用されました。
デジタルアーツは1995年設立のWebフィルタリング・情報セキュリティ専業企業です。主力製品のWebフィルタリングソフト「i-FILTER」は国内トップシェアを誇り、メールセキュリティ「m-FILTER」やファイルセキュリティ「FinalCode」も展開しています。2025年3月期は売上高99.8億円・営業利益45.6億円と営業利益率45.7%の驚異的な高収益を維持。GIGAスクール構想第2期への対応と、新たな統合ゼロトラスト基盤「Z-FILTER」の投入で更なる成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー14F
- 公式
- www.daj.jp
社長プロフィール
より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく。デジタルアーツは、独自のフィルタリング技術で、子どもたちが安心してインターネットを使える環境と、企業の情報資産を守るソリューションを提供し続けます。
この会社のストーリー
道具登志夫が東京都で設立。インターネット黎明期からWebフィルタリング技術の開発に着手した。
JASDAQに株式上場。「i-FILTER」を中心にWebフィルタリング市場でシェアを拡大した。
東証二部に市場変更し、その後プライム市場へ。企業向けセキュリティソリューションを本格展開。
政府のGIGAスクール構想により全国の学校でi-FILTERの採用が急拡大。株価は上場来高値11,240円を記録。
FY2025〜FY2027の3ヶ年中期経営計画を策定。売上高155.5億円、CAGR17%の成長を目指す。
ID認証から通信制御までを一手に担う統合ゼロトラスト基盤「Z-FILTER」を正式リリース。次世代の成長エンジンに。
注目ポイント
ソフトウェアビジネスの強みを活かし、営業利益率は驚異の45.7%。有利子負債ゼロ、自己資本比率76.6%と財務も鉄壁。利益を安定的に生み出す高収益ビジネスモデルです。
全国の小中学校でWebフィルタリング「i-FILTER」が採用され、子どもたちの安全なインターネット環境を支えています。第2期の更新需要で再び大きな成長が期待されます。
2025年に発売した統合ゼロトラスト基盤「Z-FILTER」は、ID認証から通信制御までをワンストップで提供。次世代セキュリティ市場での成長ポテンシャルが期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 15円 | 38.2% |
| FY2017/3 | 24円 | 29.7% |
| FY2018/3 | 28円 | 30.3% |
| FY2019/3 | 48円 | 34.0% |
| FY2020/3 | 50円 | 44.0% |
| FY2021/3 | 55円 | 37.4% |
| FY2022/3 | 70円 | 33.9% |
| FY2023/3 | 75円 | 34.4% |
| FY2024/3 | 80円 | 25.4% |
| FY2025/3 | 85円 | 36.5% |
株主優待制度はありません。
4期連続増配中で、FY2026/3は1株95円(うち記念配当5円含む)を予想しています。配当性向は25〜37%で推移しており、業績成長に伴い着実に増配を実施。株主優待はありませんが、高い利益成長率と連続増配が株主還元の魅力です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
デジタルアーツの業績は、FY2024/3にDAC株式譲渡益で純利益が大幅増加した一方、FY2025/3は売上高99.8億円と一時的な減収となりました。これはGIGAスクール構想第1期の更新需要の谷間によるものです。ただし営業利益は45.6億円と過去最高を更新しており、収益力は着実に向上しています。FY2026/3は売上高125.5億円・営業利益61.5億円を予想し、GIGAスクール構想第2期の本格化による大幅増収増益を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
Webフィルタリングソフト「i-FILTER」が主力。国内シェアトップを維持。GIGAスクール構想で学校向け需要が拡大。売上構成比約50%を占める最大セグメント。
メールフィルタリング・誤送信防止ソフト「m-FILTER」を展開。企業向けを中心に安定した需要。売上構成比約20%。
ファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」やクラウドセキュリティ製品を展開。新製品「Z-FILTER」が今後の成長ドライバー。
米国・英国・シンガポールの子会社を通じてグローバル展開。海外市場での認知度向上を推進中。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.8% | 13.9% | - |
| FY2022/3 | 25.6% | 15.0% | - |
| FY2023/3 | 23.3% | 14.5% | - |
| FY2024/3 | 30.1% | 19.4% | 38.5% |
| FY2025/3 | 19.0% | 14.1% | 45.7% |
デジタルアーツの最大の特徴は営業利益率40%超という驚異的な収益性です。ソフトウェア型のビジネスモデルにより限界利益率が高く、FY2025/3には過去最高の45.7%を達成しました。ROEも18〜27%と高水準を維持しており、資本効率に優れた経営を実践しています。
財務は安全?
自己資本比率は67.6%から76.6%へと着実に上昇しており、有利子負債ゼロの超健全な財務体質を維持しています。BPSもFY2021/3の715.8円からFY2025/3には1,274.5円へと1.8倍に拡大しており、内部留保による純資産の積み上げが進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 52.2億円 | -8.3億円 | -6.7億円 | 43.9億円 |
| FY2022/3 | 61.7億円 | -9.8億円 | -8.1億円 | 51.9億円 |
| FY2023/3 | 31.5億円 | -8.7億円 | -10.5億円 | 22.8億円 |
| FY2024/3 | 28.3億円 | 10.1億円 | -25.4億円 | 38.4億円 |
| FY2025/3 | 28.2億円 | -11.1億円 | -21.0億円 | 17.1億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定的にプラスを確保しており、高い現金創出力を示しています。FY2024/3の投資CFプラスはDAC株式譲渡によるもの。フリーキャッシュフローは毎期プラスを維持しており、配当や自社株買いの原資を十分に確保しています。有利子負債ゼロと合わせ、極めて健全なキャッシュフロー経営を実践しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 29.9億円 | 9.3億円 | 31.2% |
| FY2022/3 | 41.4億円 | 12.3億円 | 29.9% |
| FY2023/3 | 44.3億円 | 13.7億円 | 30.9% |
| FY2024/3 | 44.4億円 | 6,600万円 | 1.5% |
| FY2025/3 | 45.6億円 | 13.8億円 | 30.2% |
税引前利益は堅調に推移しており、FY2025/3には45.6億円に到達。FY2024/3の実効税率1.5%はDAC株式譲渡に伴う税務上の特殊要因によるもので、通常期は30%前後で安定しています。FY2026/3は税引前利益61.5億円を予想しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 618万円 | 272人 | - |
従業員の平均年収は618万円、平均年齢34.3歳と若い組織構成が特徴です。従業員272名と少数精鋭の組織で、1人当たり売上高は約3,670万円と高い生産性を誇っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が16.6%を保有するオーナー経営企業です。 安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主は道具氏・DAM。
筆頭株主は創業者・代表取締役社長の道具登志夫氏(16.59%)で、オーナー経営の強いリーダーシップが特徴です。信託銀行2社で24%を占め、機関投資家からの評価も高い。DAM株式会社(5.22%)は関連会社で安定株主です。外国人投資家比率32.1%とグローバル投資家からの注目度が高い銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| Webセキュリティ(i-FILTER) | 50億円 | 23億円 | 46.0% |
| メールセキュリティ(m-FILTER) | 20億円 | 9億円 | 45.0% |
| ファイルセキュリティ・その他 | 15億円 | 6.5億円 | 43.3% |
| 海外事業 | 15億円 | 7億円 | 46.7% |
Webセキュリティ(i-FILTER)が売上の約50%を占める主力事業で、メールセキュリティが約20%で続きます。全セグメントで営業利益率40%超の高収益を実現しており、ソフトウェアビジネスの強みが際立っています。新製品「Z-FILTER」は統合ゼロトラスト基盤として、今後の成長の柱となることが期待されます。
この会社のガバナンスは?
取締役5名中、女性が1名(20.0%)を占めています。オーナー経営者の道具登志夫社長のリーダーシップのもと、3社の連結子会社(米国・英国・シンガポール)を統括。平均勤続年数6.8年は業界特性を反映した水準で、専門性の高い技術者集団を形成しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 107億円 | — | 100億円 | -6.9% |
| FY2024 | 115億円 | — | 115億円 | +0.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
デジタルアーツは中期経営計画でFY2027に売上高155.5億円・営業利益96.7億円を目標に掲げています。FY2025実績はGIGAスクール構想の更新需要の谷間で売上高が未達となりましたが、営業利益率は過去最高の45.7%を達成。FY2026はGIGA第2期の本格化と「Z-FILTER」の貢献により、中計目標への回帰が見込まれます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
デジタルアーツのTSRは5年間で150.9%と、TOPIXの213.4%を下回る結果となっています。FY2021時点では208.7%とTOPIXを大きく上回っていましたが、その後の株価調整で逆転されました。中期経営計画の目標達成とGIGAスクール構想第2期の成長が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 208.7万円 | +108.7万円 | 108.7% |
| FY2022 | 161.6万円 | +61.6万円 | 61.6% |
| FY2023 | 113.5万円 | +13.5万円 | 13.5% |
| FY2024 | 99.9万円 | -0.1万円 | -0.1% |
| FY2025 | 150.9万円 | +50.9万円 | 50.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
デジタルアーツのPERは16.5倍と、情報・通信業の平均(25.0倍)を大幅に下回る水準にあります。営業利益率45%超の高収益企業としてはむしろ割安と言える水準です。信用倍率4.32倍と買い残がやや多いものの、GIGAスクール構想第2期への期待が底堅い買い需要を形成しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
統合ゼロトラスト基盤「Z-FILTER」のZTNA機能を単独利用できる新プランの提供を開始。導入の裾野拡大を狙う。
第3四半期累計で売上高78.4億円(+7.7%)、営業利益33.4億円(+6.3%)と増収増益で着地。通期計画に対して順調に進捗。
統合ゼロトラスト基盤「Z-FILTER」を正式発売。ID認証から通信制御まで一手に担い、ゼロトラストの実現を支える新製品。
最新ニュース
デジタルアーツ(株) まとめ
ひとめ診断
「Webフィルタリングで国内トップシェア。情報セキュリティの専門企業として、学校・企業のネット安全を守る高収益プライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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