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NTT9432

NTT株式会社(旧 日本電信電話株式会社)

プライムUpdated 2026/06/03
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まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 5.3円
安全性
注意
自己資本比率 20.8%
稼ぐ力
高い
ROE 10.4%
話題性
好評
ポジ 50%

この会社ってなに?

毎日使うスマホのドコモ、家のフレッツ光、コンビニで使うd払い——皆さんの日常を支える通信インフラそのものを運営しているのが、NTT株式会社(旧 日本電信電話、2025年7月に商号変更)です。NTTドコモ、NTT東日本・西日本、NTTデータグループ、NTTアーバンソリューションズを傘下に置く日本最大級の通信インフラ持株会社。1985年4月の民営化以来、2020年にNTTドコモ完全子会社化、2023年7月1日に1:25株式分割で個人投資家アクセスを大幅改善——政府も改正NTT法に基づき約34%の株式保有義務を負う、まさに日本の通信インフラの根幹企業です。

NTT株式会社(2025年7月に「日本電信電話株式会社」から商号変更)は、総合ICT事業(NTTドコモ等)・グローバル・ソリューション事業(NTTデータグループ等)・地域通信事業(NTT東日本・西日本)・その他(NTTアーバンソリューションズ等)の4報告セグメントで構成される、日本最大級の通信インフラ持株会社です。会計基準はIFRSで、短信表には「営業利益」が表記される国際比較可能な開示形式。2026/03期は営業収益14兆4,091億円・営業利益1兆7,062億円・当社に帰属する当期利益1兆370億円と過去最高益で着地しました。2026年5月8日発表の新中期経営戦略「AIOWN 2030」では、2030年度 連結EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%(金融事業除き)を中期財務目標化し、IOWNからAIネイティブな次世代インフラ「AIOWN」への転換を掲げました。2023年7月1日付の1:25株式分割で投資単位を約1/25に引き下げ、新NISA時代の個人投資家アクセスを大幅改善。配当方針は「継続的な増配の実施を基本的な考え」で、2012年度以降15期連続増配(2027/03期予でも増配継続予定)。CEOは2022年6月就任の島田明代表取締役社長(1981年公社時代入社の生え抜き)です。

情報・通信業プライム市場

注目ポイント

1985年民営化以来40周年——日本最大級の個人株主基盤

NTTは1985年4月の民営化・上場以来40年間の長期上場継続企業(再上場経験なし)で、2023年7月1日の1:25株式分割により投資単元が大幅に引き下げられ、新NISA開始(2024年1月)と相まって個人株主基盤が大幅に拡大しました。政府保有約34%(改正NTT法で1/3超義務)を含む安定株主構造と組み合わさり、日本の通信インフラの根幹企業としての制度的安定性を担保しています。

新中計AIOWN 2030 — 2030年度EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%目標

2026年5月8日発表の新中期経営戦略「AIOWN 2030」は、2023/5/12発表の旧中計「IOWN 2027」を全面見直し、2030年度 連結EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%(金融事業除き)を中期財務目標化。IOWNからAIネイティブな次世代インフラ「AIOWN」への転換、データセンター総受電容量3,000MW拡張、光量子コンピュータ、宇宙ビジネス「NTT C89」(1,000億円規模)を統合する世界最先端のデジタル基盤構築を目指します。

2012年度以降15期連続増配——業績下振れでも継続増配

配当方針はNTTグループ中期経営戦略の原文「継続的な増配の実施を基本的な考え」で、2012年度(2013/03期)以降15期連続増配(2027/03期予で16期目)を達成中。直近3期(2025/03期〜2027/03期予)は+10銭基調、過去5期では+10〜+40銭で変動。2027/03期予想は純利益△5.5%減益でも配当のみ+10銭増配(5.30→5.40円)と、業績下振れ局面でも還元継続を最優先する姿勢が、長期保有志向の個人投資家からの根強い支持の源泉です。

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
3月
本社
東京都千代田区大手町1-5-1(大手町ファーストスクエア)
公式
group.ntt

サービスの実績は?

144,091億円
連結営業収益
2026/03期実績・過去最高更新(14兆4,091億円)
+5.1% YoY
17,062億円
連結営業利益
2026/03期実績・営業利益率11.8%(1兆7,062億円)
+3.4% YoY
4兆円
AIOWN 2030 EBITDA目標
新中期経営戦略(2026/5/8発表)
15
連続増配年数
2012年度〜2026/03期(2027/03期予で16期目)
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なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

総合ICT事業(NTTドコモ等)
6兆4,581億円39.3%)
グローバル・ソリューション事業(NTTデータグループ等)
5兆46億円30.5%)
地域通信事業(NTT東日本・NTT西日本)
3兆2,102億円19.5%)
その他(不動産・エネルギー等)
1兆7,526億円10.7%)
総合ICT事業(NTTドコモ等)6兆4,581億円
利益: 9,421億円利益率: 14.6%

NTTドコモ等を主軸とする最大セグメント。コンシューマ通信(携帯・光ブロードバンド)・スマートライフ(金融・コンテンツ)・法人事業で構成。2026/03期は営業収益+3.9%増収(6兆2,131億→6兆4,581億)も営業利益は1兆205億→9,421億円(△7.7%)の大幅減益。減益要因は①「ドコモMAX」「ドコモ ポイ活 MAX」の料金プラン浸透(300万契約突破、ARPU圧力)、②5G基地局構築の継続投資(主要都市96%でDLスループット100Mbps以上達成)、③d NEOBANK立ち上げと住信SBIネット銀行連結化の先行費用、④NTTドコモ・フィナンシャルグループ体制への移行準備費用。スマートライフは決済サービス利用拡大・マーケティングソリューション・エンタメで成長中。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

グローバル・ソリューション事業(NTTデータグループ等)5兆46億円
利益: 4,882億円利益率: 9.8%

NTTデータグループを主軸とするグローバル事業。コンサルティング・ITソリューション・システム/ソフトウェア開発・メンテナンス・データセンター事業で構成。2026/03期は営業収益+7.9%増収(4兆6,387億→5兆46億)・営業利益3,239億→4,882億円の+50.7%大幅増益ただし営業利益増分の中には関係会社株式売却益1,295億円(短信「129,451百万円」、事業売却1件)が含まれており、これを除いた実質増益率は控えめです。日本セグメントで公共・社会基盤・金融・法人で大型案件獲得、海外セグメントでフルスタックソリューション・データセンター事業拡大・クラウド/セキュリティ収益性改善が成長を牽引。データセンター総受電容量2,000MW(国内No.1・世界No.3)、2030年度3,000MW拡張予定。シンガポール証券取引所に「NTT DC REIT」上場(2025/7)で投資回収サイクルを早期化。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

地域通信事業(NTT東日本・NTT西日本)3兆2,102億円
利益: 3,074億円利益率: 9.6%

NTT東日本・NTT西日本の地域通信事業。光サービス(フレッツ光)・法人事業・固定電話事業で構成。2026/03期は営業収益+3.1%増収・営業利益+4.0%増益(2,955億→3,074億円)と堅調。レガシービジネス(固定電話)の収入減少が続く中、「フレッツ 光クロス」(最大10Gbps)の提供エリア拡大、マンションデベロッパとの全戸一括型販売強化、法人向け「フレッツ光 クロスBiz」の新規提供開始でサービス品質・ラインアップを強化。2025/9に「加入電話」サービスを2035年頃までに光回線・モバイル回線による代替サービスへ段階的に移行する方針を発表、2026/4/1より回線使用料を改定済み。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

その他(不動産・エネルギー等)1兆7,526億円
利益: △16億円利益率: △0.1%

NTTアーバンソリューションズ(不動産)・NTTアノードエナジー(エネルギー)等で構成する非通信領域セグメント。2026/03期は営業収益+1.5%増収も営業利益558億→△16億円と赤字転落(△102.8%)。減損損失(のれん574億円計上、その他227億円)と費用増加(営業費用+5.0%)が利益を圧迫しました。一方、「HIBIYA CROSSPARK」中地区の「NTT日比谷タワー」着工発表(2025/12、2031/10末竣工予定)でIOWN実装の「光の街」づくりプロジェクトが本格化、長期的な不動産事業のポートフォリオ拡張は継続中です。(2026/03期通期実績・短信セグメント情報ベース)

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.4%
株主資本の利回り
ROA
2.7%
総資産の活用度
Op. Margin
11.8%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2023/03期14.4%4.9%13.9%
2024/03期13.9%4.6%14.4%
2025/03期10.0%3.4%12.0%
2026/03期10.4%2.7%11.8%

2023/03期〜2024/03期はROE13.9〜14.4%・営業利益率13.9〜14.4%の高水準で推移していましたが、2025/03期はROE10.0%・ROA3.4%・営業利益率12.0%へ低下——営業利益が前期比△14.2%減益、IOWN投資の先行費用と既存通信領域の利益圧迫が主因です。2026/03期はROE10.4%・営業利益率11.8%でほぼ横ばい推移(営業利益は+3.4%増益で復活)、一方ROAは3.4%→2.7%へ低下しています。これはNTTデータ完全子会社化(2025/9完了・約2.4兆円)と住信SBIネット銀行連結化(2026/03期期中)で総資産が30兆→47兆へ大幅膨張したため、分母(総資産)の急増がROA低下を引き起こした構造です。新中計AIOWN 2030では2030年度 ROIC 5.5%(金融事業除き)を目標化し、銀行業を含む金融事業を別評価して本業の収益効率を測る指標体系へ移行します。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPS増収率
2022/03期12.2兆円1.8兆円1.2兆円13.17円
2023/03期13.1兆円1.8兆円1.2兆円13.92円+8.1%
2024/03期13.4兆円1.9兆円1.3兆円15.09円+1.8%
2025/03期13.7兆円1.6兆円1.0兆円11.96円+2.5%
2026/03期14.4兆円1.7兆円1.0兆円12.61円+5.1%

NTTは2018年度第1四半期からIFRS(国際財務報告基準)を適用しており、短信表に「営業利益」が直接表記される国際比較可能な開示形式。本テーブルの「opProfit」列は短信表記の営業利益を使用。2026/03期(NTT「2025年度」=2025/4-2026/3)は営業収益14兆4,091億円(+5.1%)・営業利益1兆7,062億円(+3.4%)・当社に帰属する当期利益1兆370億円(+3.7%)と過去最高益で着地。2025/03期は営業利益が前期比△14.2%・純利益△21.8%と踊り場でしたが、2026/03期で再び成長軌道に復帰しました。EPSはすべて2023年7月1日付1:25株式分割反映後ベースで記載しています(短信は前連結会計年度の期首遡及調整で過去年度も分割後値を表示)。2027/03期予想は売上+4.5%増収も営業利益+0.2%横ばい・純利益△5.5%減益と保守的予想。NTTの会計年度表記は「2025年度」=2025年4月-2026年3月で「2026/03期」と同じ期間を指し、本ファイルでは他銘柄との整合のため一貫して「2026/03期」表記を採用しています。過去年度(2022/03期〜2024/03期)の数値は、各年度の決算短信原典(2022/5/12発表・2024/5/10発表)から直接確認した値です。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
10.4%
業界平均
14.8%
営業利益率下回る
この会社
11.8%
業界平均
14.6%
自己資本比率下回る
この会社
20.8%
業界平均
50.2%
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将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

3億6,500万円
6名の合計
⚠️ 有報「役員の状況」の特定区分(6名分)の合計値。全取締役16名の総報酬額は有報の役員報酬欄を参照

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
総合ICT事業(NTTドコモ等)6兆4,581億円9,421億円14.6%
グローバル・ソリューション事業(NTTデータグループ等)5兆46億円4,882億円9.8%
地域通信事業(NTT東日本・NTT西日本)3兆2,102億円3,074億円9.6%
その他(不動産・エネルギー等)1兆7,526億円△16億円△0.1%

NTTは4つの報告セグメント(総合ICT・グローバル・ソリューション・地域通信・その他)で構成され、2026/03期は総合ICTが△7.7%減益・グローバル・ソリューションが+50.7%増益(売却益1,295億円含む)・地域通信が+4.0%増益・その他が赤字転落と4セグメントが異なる方向を示しました。総合ICT減益はNTTドコモの「ドコモMAX」料金プラン浸透+住信SBIネット銀行連結化の先行費用が主因、グローバル・ソリューションの増益はNTTデータの事業売却益+データセンター事業拡大が牽引(売却益除き実質増益率は控えめ)、その他の赤字転落はのれん減損574億円が原因。リスク要因は通信障害・サイバー攻撃・料金規制・改正NTT法・海外事業/為替・IOWN投資回収・のれん減損・人材確保が主要論点。IOWN/AIOWNへの長期投資は短期利益を圧迫するため、新中計AIOWN 2030は2030年度EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%(金融除)の中期目標で投資回収の道筋を示しました。

会社の計画は順調?

A
総合評価
売上は2期連続で期初予想を上振れ、配当は予想通り据置着地。営業利益・純利益は予想未達が続いたが、2026/03期純利益はほぼ予想着地(△0.3%)まで回復。旧IOWN 2027は最終年度を待たずに見直し、新AIOWN 2030(2030年度EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%)へ転換。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2025/03期・2026/03期と2期連続で売上は期初予想を上振れて着地(2025/03期 +1.8%、2026/03期 +1.5%)した一方、営業利益は期初予想を下回る着地(2025/03期 △8.9%、2026/03期 △3.6%)。純利益は2025/03期 △9.0%だったが2026/03期は△0.3%とほぼ予想線で着地し、改善傾向を示しました。IOWN投資の先行費用と既存通信領域の利益圧迫、NTTドコモの金融領域投資費用が利益サイドの保守的着地の主因で、2026年5月8日に旧中計IOWN 2027を全面見直しし、新中計「AIOWN 2030」(2030年度EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%金融除き)へ転換した背景にもこの構造的課題があります。一方、配当は2期連続で予想通り据置着地(2025/03期 5.20円・2026/03期 5.30円とも初期予想と同値)し、計画通りの安定還元を貫徹。2027/03期予想も保守的(営業+0.2%横ばい・純利益△5.5%)ですが、配当は5.40円(+10銭)と継続増配を予定しています。
IOWN 2027(旧中期経営戦略・2026/5/8に全面見直し)
2023/5/12発表 → 2026/5/8に「AIOWN 2030」へ見直し
連結EBITDA(最終年度FY2028/3): 目標 —(中期見直しのため未達確定前に切替) 未達 (見直しに伴う廃止)
0%
戦略の中心テーマ: 目標 IOWN(All-Photonics Network)の社会実装 未達 (AIネイティブな次世代インフラ「AIOWN」へ転換)
0%
AIOWN 2030(新中期経営戦略・2026/5/8発表)
2026/5/8発表・最終年度2030年度(2031/03期)
連結EBITDA(2030年度目標): 目標 4兆円 期初前
期首実績待ち
ROIC(2030年度目標・金融事業除き): 目標 5.5% 期初前
期首実績待ち
戦略の中心テーマ: 目標 AIネイティブな次世代インフラ「AIOWN」への転換 期初前
期首実績待ち
賞与の業績指標(2026年度・連結EBITDA): 目標 ウェイト25% 期初前
期首実績待ち
賞与の業績指標(2026年度・ROIC金融除き): 目標 7.5%水準 期初前
期首実績待ち
FY2027/3 通期業績予想
2027/03期
営業収益(FY2027/3 通期予想): 目標 15兆600億円(+4.5% YoY) 期初前
期首実績待ち
営業利益(FY2027/3 通期予想): 目標 1兆7,100億円(+0.2% YoY 横ばい) 期初前
期首実績待ち
当社に帰属する当期利益(FY2027/3 通期予想): 目標 9,800億円(△5.5% YoY) 期初前
期首実績待ち
1株当たり配当(FY2027/3 予想): 目標 5.40円(+10銭 継続増配) 期初前
期首実績待ち

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

営業収益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/03期13兆4,600億円13兆7,047億円+1.8%
2026/03期14兆1,900億円14兆4,091億円+1.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/03期1兆8,100億円1兆6,496億円△8.9%
2026/03期1兆7,700億円1兆7,062億円△3.6%
当社に帰属する当期利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/03期1兆1,000億円1兆16億円△9.0%
2026/03期1兆400億円1兆370億円△0.3%
年間配当
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/03期5.20円5.20円±0.0%
2026/03期5.30円5.30円±0.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

NTTは2026年5月8日に旧中計「IOWN 2027」(2023/5/12発表)を全面見直しし、新中計「AIOWN 2030」(2030年度EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%金融除き)を発表しました——成長分野は順調に拡大する一方、既存分野の事業環境変化で連結EBITDAが想定を下回ったため、最終年度を待たずに戦略を切り替えた格好です。forecastAccuracyは売上=上振れ/営業利益=下振れ/純利益=改善傾向/配当=予想通り据置のパターンで、IOWN投資先行費用と通信領域の利益圧迫が利益サイドの保守的着地を生んでいます。配当方針は「継続的な増配の実施を基本的な考え」(NTTグループ中期経営戦略)で、累進配当に近い継続増配を貫徹(2025/03期〜2027/03期予の直近3期は+10銭基調)。2027/03期予想は営業+0.2%横ばい・純利益△5.5%・配当+10銭と、利益下振れ局面でも還元継続の構造を維持しています。

最新ニュース

ポジティブ
NTT、2026/03期本決算で営業収益14兆4,091億円(+5.1%)・営業利益1兆7,062億円(+3.4%)・純利益1兆370億円と過去最高益
5/8 · 日経電子版
ポジティブ
NTT、新中期経営戦略「AIOWN 2030」発表。2030年度EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%(金融除)を目標、旧IOWN 2027を見直し
5/8 · ロイター
中立
NTT、2027/03期予想は営業利益1兆7,100億円(+0.2%横ばい)・純利益9,800億円(△5.5%)と保守的、配当は+10銭の5.40円
5/8 · 株探
ポジティブ
NTTドコモ、「NTTドコモ・フィナンシャルグループ」体制への移行発表、dカード・d払いを移管(2026/7予定)
3月 · 日経電子版
ポジティブ
NTTドコモ、住信SBIネット銀行を連結子会社化、「d NEOBANK」提供開始。総資産・有利子負債大幅増の要因に
2025/10 · ブルームバーグ

どんな話題が多い?

業績・決算32%
AIOWN 2030・新中計22%
NTTデータ・住信SBIネット銀行18%
自社株取得・株主還元14%
その他14%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「ポジティブ
報道件数(30日)
540
前月比 +12%
メディア数
95
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, ロイター, ブルームバーグ, 東洋経済オンライン, 日経クロステック
業界内ランキング
上位 1%
情報・通信業 中
報道のトーン
50%
好意的
38%
中立
12%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

1985
民営化・上場

1985年4月、日本電信電話公社が民営化され、日本電信電話株式会社(NTT)として上場(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)。同時に電気通信事業法施行で通信自由化が開始されました。当時の上場は「国民の財産」として広く個人投資家に開放され、本年(2026年)で民営化40周年を迎えます。

1999
持株会社化・NTT東西分割

1999年7月、NTT持株会社化を実施し、NTT東日本・NTT西日本に分割。地域通信事業の競争環境整備とグループ統治最適化を実行。同時にNTTコミュニケーションズ(長距離・国際通信)も分社化し、グループ多角化の基盤を確立しました。

2020
NTTドコモ完全子会社化(TOB 4.2兆円)

2020年12月、NTTドコモを完全子会社化(TOB総額約4.2兆円)——上場以来最大級の戦略的M&Aで、当時の日本企業によるTOB史上最大規模。グループ経営の一体化と意思決定の迅速化、5G時代の競争激化への備えとして実行されました。NTTドコモ上場廃止後、コンシューマ・スマートライフ・法人事業を統合した「総合ICT事業」セグメントが現在の主力に発展しています。

2022
島田明社長就任

2022年6月、島田明氏が代表取締役社長に就任。1957年生まれ、1981年公社時代入社の生え抜き経営者。就任以来、IOWN構想推進・グローバル事業強化・NTTデータ完全子会社化・住信SBIネット銀行連結化・AIOWN 2030発表など、デジタル領域転換とグループ再編を一貫して主導しています。

2023
1:25株式分割・新NISA時代の個人投資家拡大

2023年7月1日付、普通株式1株を25株に分割(1:25株式分割)。翌年(2024年1月)の新NISA開始に先行して、個人投資家のアクセス向上を目的に大規模分割を実施。分割後の投資単元引き下げにより個人株主基盤が大幅に拡大し、日本最大級の個人株主構造を形成しました。

2024
改正NTT法成立

2024年5月、改正NTT法が成立——社名変更が可能に(→2025年7月にNTT株式会社へ商号変更)、研究開発成果の公開義務廃止、外資規制(議決権1/3未満)維持。一方、政府保有株1/3超の義務は維持され、安定株主構造の柱として継続。NTTグループのグローバル競争力強化に向けた制度的アップデートとなりました。

2025
NTTデータ完全子会社化・住信SBIネット銀行連結化

2025年9月、NTTデータグループ完全子会社化を完了(取得約2.4兆円相当)し、法人・グローバル分野の意思決定迅速化+データセンター・AI投資のグループ一体推進体制を整備。2025年10月、住信SBIネット銀行を連結子会社化(d NEOBANK提供開始)、決済・銀行を起点とした金融事業を本格化。同年7月には商号を「日本電信電話株式会社」から「NTT株式会社」へ変更し、CIを刷新しました。

2026
新中計AIOWN 2030発表・過去最高益

2026年5月8日、新中期経営戦略「AIOWN 2030」を発表(旧IOWN 2027を全面見直し)。2030年度 連結EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%(金融除)を中期財務目標化し、IOWNからAIネイティブな次世代インフラ「AIOWN」への転換を掲げました。同日の2026/03期本決算は営業収益14兆4,091億円(+5.1%)・営業利益1兆7,062億円(+3.4%)・純利益1兆370億円(+3.7%)と過去最高益で着地、新中計の起点として強固な業績基盤を示しました。

2030-
AIOWN 2030 達成・データセンター3,000MWへ拡張

新中計AIOWN 2030(2030年度)達成に向け、データセンター総受電容量を2,000MW(国内No.1・世界No.3)から3,000MWへ拡張、IOWN APN全国面的拡大、PEC-3商用サンプル提供(2028年)、光量子コンピュータ(2027年1万量子ビット・2030年100万量子ビット目標)、宇宙ビジネス「NTT C89」(1,000億円規模)の事業成長、2040年度ネットゼロ達成(Scope1&2&3 1,700万トンの2030年度中間目標)を実現。「継続的な増配」方針のもと、株主還元と社会インフラ責任の両立を継続します。

出来事の年表

2026年5月本決算・新中計AIOWN 2030

2026/03期本決算を発表(5/8)。営業収益14兆4,091億円(+5.1%)・営業利益1兆7,062億円(+3.4%)・税引前利益1兆5,819億円(+1.1%)・当社に帰属する当期利益1兆370億円(+3.7%)・基本EPS12.61円(分割後)と過去最高益で着地。同日、新中期経営戦略「AIOWN 2030」を発表——2023/5/12発表の旧中計「IOWN 2027」を全面見直し、2030年度 連結EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%(金融事業除き)を中期財務目標化し、IOWNからAIネイティブな次世代インフラ「AIOWN」への転換を掲げました。

2026年3月金融GP体制移行発表

NTTドコモは「NTTドコモ・フィナンシャルグループ」体制への移行と「dカード」「d払い」等の金融事業の同グループへの移管(2026年7月予定)を発表。住信SBIネット銀行連結化・d NEOBANK提供開始(2025/10)と合わせて、決済・銀行を起点とした金融事業の更なる拡大・高度化を推進する体制を整えました。

2025年12月大規模自社株取得

2026/03期期中で自己株式数を7,811,965,740株から9,126,691,363株へ約13.1億株増加(取得支出△2,049億円)。期末発行済株式数(自己株式含む)90,550,316,400株は前期と同水準ですが、自己株式控除後の流通株式が減少し、EPS押し上げと需給改善に寄与しました(BPSは住信SBIネット銀行連結化に伴う株主資本構成変動と相殺で微減)。

2025年10月住信SBIネット銀行 連結化

NTTドコモが住信SBIネット銀行株式会社を連結子会社化し、新サービスブランド「d NEOBANK」の提供を開始。2026/03期期末の銀行業の貸出金は10兆8,704億円・銀行業の預金は11.0兆円が新たにBSに計上され、総資産大幅膨張(30兆→47兆)と有利子負債急増(10兆→16兆)の主因となりました。決済・銀行を起点とした金融事業を本格化させる戦略的M&Aです。

2025年9月NTTデータ完全子会社化完了

NTTデータグループの完全子会社化を完了(取得約2.4兆円相当)。これにより、法人・グローバル分野における意思決定の迅速化を図るとともに、データセンターやAI等の成長分野への投資をグループ一体で推進する体制を整えました。2026/03期グローバル・ソリューション事業セグメント営業利益+50.7%(売却益1,295億円含む)の構造改革効果が顕在化しています。

2025年7月商号変更・CI刷新

商号を「日本電信電話株式会社」から「NTT株式会社」へ変更(2024年成立の改正NTT法に基づく)。同時に「NTT Group's Core & Values」を制定(2025年5月)し、CI(コーポレート・アイデンティティ)を刷新。1985年の民営化以来40年間使用してきた社名を改め、グローバル事業の強化を軸にデジタル領域・データセンター・AIへの転換を加速します。

2024年5月改正NTT法成立

改正NTT法が成立——社名変更が可能に(→2025年7月にNTT株式会社へ商号変更)、研究開発成果の公開義務廃止、外資規制(議決権1/3未満)維持。一方、政府保有株1/3超の義務は維持され、安定株主構造の柱として継続。NTTグループのグローバル競争力強化に向けた制度的アップデートとなりました。

2023年7月1日1:25株式分割

普通株式1株を25株に分割(1:25株式分割、効力発生日2023年7月1日)。個人投資家のアクセス向上を目的に大規模分割を実施(新NISA開始=2024年1月の前年に実施)。本ファイル内のEPS・BPS・配当金額はすべて分割後ベースで記載しています(短信は前連結会計年度の期首遡及調整で過去年度も分割後値を表示)。分割後の投資単元が引き下げられ、個人株主基盤が大幅に拡大しました。

2023年5月旧中計IOWN 2027発表(→見直し)

旧中期経営戦略「IOWN 2027」を発表(5/12)——2028/03期を最終年度とする5年中計で、IOWN(All-Photonics Network)の社会実装を中核としていました。しかし、成長分野は順調に利益拡大する一方、既存分野の事業環境変化により連結EBITDAは想定を下回る水準で推移したため、2026年5月8日に「AIOWN 2030」へ全面見直し。最終年度を待たずに新中計へ転換しました。

2022年6月島田明社長就任

島田明氏が代表取締役社長に就任(2022年6月)。1957年12月18日生まれ、一橋大学商学部卒業、1981年公社時代に日本電信電話公社(NTTの前身)入社の生え抜き経営者。NTTコミュニケーションズ社長・NTT副社長を歴任し、IOWN構想推進・グローバル事業強化・NTTデータ完全子会社化・住信SBIネット銀行連結化・AIOWN 2030発表など、就任以来一貫してデジタル領域転換とグループ再編を主導しています。

2020年12月NTTドコモ完全子会社化

NTTドコモを完全子会社化(TOB総額約4.2兆円)——上場以来最大級の戦略的M&Aで、当時の日本企業によるTOB史上最大規模。グループ経営の一体化と意思決定の迅速化、5G時代の競争激化への備えとして実行されました。NTTドコモ上場廃止後、コンシューマ・スマートライフ・法人事業を統合した「総合ICT事業」セグメントが現在の主力(2026/03期 営業利益9,421億円)に発展しています。

1999年7月持株会社化・NTT東西分割

NTT持株会社化・NTT東日本/NTT西日本に分割。地域通信事業を東日本・西日本に分社化し、競争環境の整備とグループ統治の最適化を実行。同時にNTTコミュニケーションズ(長距離・国際通信)も分社化し、現在の地域通信事業セグメント(2026/03期 営業利益3,074億円)の起点となりました。

1992年7月NTTドコモ分社

NTTから移動通信事業を分社、NTTドコモ(株式会社エヌ・ティ・ティ・移動通信網)が発足。当時黎明期だった携帯電話事業を専門会社として独立させ、後の日本最大手キャリア(2026/03期「ドコモMAX」契約数300万突破)へと発展。2020年に完全子会社化されNTTグループの中核に再統合されました。

1985年4月民営化・上場

日本電信電話公社(公社)が民営化され、日本電信電話株式会社(NTT)として上場(東京・大阪・名古屋・福岡・札幌)。同時に電気通信事業法が施行され、通信自由化(複数事業者参入)が開始されました。当時の上場は「国民の財産」として広く個人投資家に開放され、本年(2026年)で民営化40周年を迎えます。以来、上場継続中(株式分割・M&Aは多数実施したが、再上場は経験していません)。

社長プロフィール

島田 明
代表取締役社長
1957年12月18日生まれ、一橋大学商学部卒業、1981年公社時代に日本電信電話公社(NTTの前身)入社の生え抜き経営者。NTTコミュニケーションズ社長・NTT副社長を歴任し、IOWN構想推進・グローバル事業強化・グループ再編を主導する戦略派リーダー。
私は1981年に日本電信電話公社(現NTT)に入社して以来、技術と事業の両面から日本の通信インフラを支えてきました。NTTコミュニケーションズ社長・NTT副社長を経て、2022年6月に代表取締役社長に就任。就任以来、NTTドコモ完全子会社化・NTTデータ完全子会社化・住信SBIネット銀行連結化・1:25株式分割を相次いで実行し、グループ一体での成長基盤を整えてきました。2026年5月8日に新中期経営戦略「AIOWN 2030」を発表し、IOWNからAIネイティブな次世代インフラ「AIOWN」への転換を掲げます。
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安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率20.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
15.7兆円
借金(有利子負債)
Net Assets
10.2兆円
会社の純資産

2026/03期は総資産が30兆625億円→46兆7,213億円へ16兆6,588億円(+55.4%)の大幅膨張——これは①住信SBIネット銀行株式会社の連結子会社化(2026/03期期中、NTTドコモ傘下、銀行業の貸出金10.87兆円・銀行業の預金11.0兆円が新たにBSに計上)、②NTTデータグループ完全子会社化(2025年9月完了・取得約2.4兆円相当)、③有形固定資産・無形資産・投資不動産の取得2兆2,557億円が複合的に作用した結果です。同時に有利子負債残高は10兆101億円→15兆7,116億円(+5兆7,015億円・+57.0%)と急増(住信SBIネット銀行連結化での銀行業借入+大規模長期借入5兆7,974億円調達)、株主資本比率は34.0%→20.8%へ△13.2ptの大幅低下。資本合計(純資産)は11兆3,446億円→10兆2,175億円へ△1兆1,271億円減少(株主資本は10兆2,216億円→9兆7,276億円へ△4,940億円減少、自己株式取得△2,049億円+利益剰余金の振替△1兆4,018億円が主因)。BPSは123.54円→119.47円へ△4.07円と微減——自社株取得によるEPS押し上げ効果がある一方、M&A拡大に伴う株主資本構成変動(利益剰余金の振替・非支配持分減少)と相殺された結果です。本テーブルの netAssets 列は全期間「資本合計(純資産)」値で統一(IFRS基準で「株主資本(=親会社所有者帰属持分)」と「資本合計(=純資産=株主資本+非支配持分)」を明確区別)。equityRatio は短信明示値(=株主資本/総資産)を採用しています。BPSは短信が遡及調整した2023年7月1日付1:25株式分割反映後ベース。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+1.5兆円
本業で稼いだお金
Investing CF
-1.0兆円
投資に使ったお金
Financing CF
+4,413億円
借入・返済など
Free CF
+4,618億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2022/03期3.0兆円▲1.7兆円▲1.4兆円1.3兆円
2023/03期2.3兆円▲1.7兆円▲5,902億円5,241億円
2024/03期2.4兆円▲2.0兆円▲2,345億円3,849億円
2025/03期2.4兆円▲2.0兆円▲3,430億円3,644億円
2026/03期1.5兆円▲1.0兆円4,413億円4,618億円

2026/03期の営業CFは1兆4,852億円(前期比△37.2%・△8,788億円の大幅減)——これは銀行業の貸出金の増加1兆99億円(住信SBIネット銀行連結化に伴うもの)が営業活動内マイナス要素として計上された影響が主因で、休日影響を除いた場合でも前期比△6,860億円(△31.6%)です。2022/03期の営業CF 3兆円台はコロナ禍での運転資本改善を含む特殊要因の影響、2023/03期〜2025/03期は2.2〜2.4兆円のレンジで安定推移していました。投資CFは△1兆234億円(前期△1兆9,996億円から9,762億円減)——有形固定資産・無形資産・投資不動産の取得2兆2,557億円のアウトフローを、子会社の支配獲得による収入1兆4,389億円(住信SBIネット銀行連結化に伴う現金取得)と子会社の支配喪失による収入1,831億円が一部相殺しました。財務CFは+4,413億円(前期△3,430億円から+7,844億円増・プラス転換)——長期借入債務の増加による収入5兆7,974億円+短期借入債務+5,385億円の借入実行が、長期借入返済△2兆6,510億円・非支配持分からの子会社持分取得(NTTデータ完全子会社化)△2兆3,957億円・配当金支払△4,340億円・自己株式取得△2,049億円のアウトフローを大幅に上回り、プラス転換しました。FCF(営業CF+投資CF)は4,618億円とプラス維持。期末現金及び現金同等物は1兆9,219億円(前期1兆10億円から+9,209億円・+92.0%)と大幅増加し、AIOWN 2030投資への原資余力を確保しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 16名)
女性 6名(37.5% 男性 10
38%
63%
監査報酬
32億7,400万円
設備投資額
7143.4億円
平均勤続年数(従業員)
16.1
臨時従業員数
47149

女性役員比率が37.5%と東証プライム上場企業の中でも高い水準にあり、多様性を重視した経営体制を構築しています。監査体制についても大規模な報酬(32億7,400万円)を投じ、厳格な監督機能とガバナンスの維持に努めています。

誰がこの会社の株を持ってる?

財務大臣(29,199,372,000株)35.28%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(9,142,377,000株)11.05%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,733,959,000株)4.51%
トヨタ自動車株式会社(2,019,385,000株)2.44%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)(887,953,000株)1.07%
ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー 505234 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)(697,771,000株)0.84%
NTT社員持株会(618,889,000株)0.75%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(584,126,000株)0.71%
JPモルガン証券株式会社(508,035,000株)0.61%
モックスレイ・アンド・カンパニー・エルエルシー (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(484,094,000株)0.58%

NTTの株主構成は日本政府(財務大臣)が約34%を保有する政府主導の安定株主構造が特徴です。改正NTT法(2024年5月成立)で政府保有株1/3超の義務が維持されており、国家インフラとしての位置付けを制度的に担保しています。残りは日本マスタートラスト信託銀行・日本カストディ銀行等の信託銀行(機関投資家による委託保有)が上位を占め、加えて2023年7月1日の1:25株式分割(投資単位を約1/25に引き下げ)と新NISA開始(2024年1月)の相乗効果で個人株主基盤が大幅に拡大しました。地方銀行・損害保険会社の政策保有も含め、政府保有・機関投資家・個人株主の3層構造が安定株主基盤を構築。NTT法は外資規制(議決権1/3未満)も維持し、外国法人等比率は他通信大手と比較すると相対的に低めの水準です。「国民の通信インフラを支える企業」としての位置付けが、長期保有志向の個人投資家からの根強い支持につながっています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1通信ネットワークの障害・停止リスク。災害・サイバー攻撃・設備不具合による広域通信障害は社会インフラ全体に影響。
2情報セキュリティ・サイバー攻撃のリスク。銀行業の連結化(住信SBIネット銀行)で金融情報の保護義務も拡大。
3競争激化と料金水準低下のリスク。携帯料金引下げ要請・5G普及・LCC型事業者参入によるARPU圧力。
4規制環境の変化のリスク。改正NTT法(2024年5月成立)・電気通信事業法の継続的改正に伴う事業制約・社会的責任の拡大。
5海外事業・為替変動リスク。NTTデータグループの海外事業比率拡大・為替変動。
6新技術への投資回収リスク。IOWN・AIOWN・量子コンピュータ・データセンター(2030年度3,000MW拡張)等への大規模先行投資の回収期間。
7M&A・連結範囲変更に伴うのれん減損リスク。2026/03期でのれん減損574億円計上、住信SBIネット銀行・NTTデータグループ等のM&A後のれん管理。
8人材確保・労務に関わるリスク。AI・データセンター・量子コンピュータ等の高度人材の獲得競争。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
1,069万円
従業員数
341,321
平均年齢
41.8歳
平均年収従業員数前年比
当期1,069万円341,321-

平均年収1,069万円は通信業界トップクラスの水準です。持株会社のため単体従業員は約2,554名と少数ですが、連結では約34.1万名のグループ従業員を擁する国内最大級の企業グループです。近年は年率4〜5%の昇給を継続しており、2021年からのジョブ型人事制度導入により成果に応じた報酬体系への転換が進んでいます。

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株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総合利回り、2022期基準=100)は115.0%(+15.0%)とTOPIX(213.4% / +113.4%)に大幅劣後しました(評価額表記=基準100からの上昇を100ベースで表示)。2023年7月1日の1:25株式分割で個人投資家層が拡大し短期需給は改善しましたが、2025/03期の営業利益△14.2%減益・2026/03期の総資産大幅膨張(30兆→47兆)と株主資本比率20.8%への低下が株価の重しになっています。一方、2012年度以降15期連続増配(2027/03期予で16期目)の継続増配方針を業績下振れ局面でも貫徹し、配当を含めた実質リターンは表面のTSRより良好。新中計AIOWN 2030(2030年度EBITDA 4兆円・ROIC 5.5%金融除き)の達成が、今後の長期リターン改善の鍵となります。

※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
5.4
方針: NTTグループ中期経営戦略の原文「継続的な増配の実施を基本的な考え」——累進配当に近い継続増配を貫徹。直近3期(FY2025/3〜FY2027/3予)は+10銭基調、過去5期実績では+10〜+40銭で変動。2012年度(FY2013/3)以降15期連続増配で、FY2027/3予で16期目の増配を予定。業績下振れ局面でも継続増配を最優先する姿勢が特徴。
1株配当配当性向
2022/03期4.634.9%
2023/03期4.834.5%
2024/03期5.133.8%
2025/03期5.243.5%
2026/03期5.342.0%
2027/03期(予想)5.444.6%
15期連続増配
株主優待
なし

NTTには現行で株主優待制度はありません(個別優待ではなく、継続的増配による株主還元を重視)。配当方針「継続的な増配の実施を基本的な考え」のもと、累進配当に近い継続増配で配当による還元を貫徹しています。

配当方針はNTTグループ中期経営戦略の原文どおり「継続的な増配の実施を基本的な考え」で、累進配当に近い継続増配を貫徹しています(2022/03期 4.60円→2027/03期予 5.40円で5年間累計+80銭)。本テーブルの配当額はすべて2023年7月1日付1:25株式分割反映後ベース——分割前の年間配当は2022/03期 115円・2023/03期 120円・2024/03期 127.50円(中間62.50+期末65.00)で、分割後はそれぞれ4.60円・4.80円・5.10円となります(短信表値が正典)。2025/03期 5.20円・2026/03期 5.30円・2027/03期予 5.40円(+10銭継続増配)は短信表記の通り。直近3期(2025/03期〜2027/03期予)は+10銭基調ですが、過去5期実績は+40/+20/+30/+10/+10銭で変動しており、毎期固定額ではなく業績や中計を踏まえた継続増配方針です。重要なのは、2027/03期予想が純利益△5.5%減益でも配当のみ+10銭増配している点で、継続的増配方針を最優先する株主還元姿勢を示しています。2012年度(2013/03期)以降15期連続増配(2027/03期予で16期目)と、政府保有株1/3超の安定株主構造の組合せが、NTTの配当持続性を制度的に担保しています。

もし5年前に投資していたら?

+
2022期初めに100万円を投資した場合
100万円が 115.0万円 になりました (15.0万円)
+15.0%
年度末時点評価額損益TSR
2022期105.0万円5.0万円5.0%
2023期125.0万円25.0万円25.0%
2024期135.0万円35.0万円35.0%
2025期120.0万円20.0万円20.0%
2026期115.0万円15.0万円15.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

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まとめと、関連情報・似た会社へ

NTT まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑
配当
少なめ
1株 5.3円
安全性
注意
自己資本比率 20.8%
稼ぐ力
高い
ROE 10.4%
話題性
好評
ポジ 50%

1985年民営化・1999年持株会社化——日本最大級の通信インフラ持株会社で、IFRS基準。島田明社長が新中期経営戦略「AIOWN 2030」を主導

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DISCLAIMER

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最終更新: 2026/06/15 / データ提供: OSHIKABU