2286スタンダード

林兼産業(株)

Hayashikane Sangyo Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE12.7%
BPS1395.7円
自己資本比率37.7%
FY2025/3 有報データ

下関から食卓へ。ハム・飼料・機能性素材で食のサプライチェーンを支える隠れた実力派

食の幅広いサプライチェーンで、どんな時代が来ようとも社会に貢献し続ける企業

この会社ってなに?

スーパーのハム・ソーセージ売り場で見かける商品の一部は林兼産業が製造しています。また、養殖魚のエサ(飼料)やペットフード向け原料など、食の裏方を幅広く支える企業です。近年は機能性素材(コンドロイチンなど)にも注力しており、健康食品やサプリメントの原料としても活躍しています。下関の地元企業として水産・畜産の両分野で存在感を示しています。

林兼産業は1941年設立の食品メーカーで、ハム・ソーセージなどの食肉加工品、養魚・畜産用飼料、機能性素材を手がけています。マルハニチロと関係が深く、2025年3月期は売上高493億円・営業利益10.8億円と過去最高益を更新。2026年3月期は業績上方修正・大幅増配を発表し、配当利回り4.3%超の高配当銘柄として注目されています。PBR 0.71倍とバリュー株の特徴を持ち、「新たな構造改革」を掲げた中期経営計画のもとで収益力の強化を進めています。

食料品スタンダード市場

会社概要

業種
食料品
決算期
3月
本社
山口県下関市大和町二丁目4番8号
公式
www.hayashikane.co.jp

社長プロフィール

中部 哲二
代表取締役社長
改革推進型経営者
「新たな構造改革」のもと、資本コストを意識した経営と収益構造の見直しを進め、企業価値の持続的な向上を目指します。食の幅広いサプライチェーンを持つ林兼産業は、変化する時代においても食の研究・開発・供給を通じて社会に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1941
林兼産業として設立

山口県下関市に設立。水産加工・食肉加工をルーツとし、食品製造業としての歩みを始めた。

1949
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に株式を上場。ハム・ソーセージの製造販売を拡大し、全国展開の基盤を構築した。

1980
養魚飼料事業に本格参入

養魚用配合飼料の製造販売を本格化。水産養殖業の成長とともに、飼料事業が収益の柱に成長した。

2000
機能性素材事業を開始

コンドロイチン硫酸等の機能性素材の製造販売に参入。高利益率のニッチ市場で独自のポジションを確立。

2024
新中期経営計画「新たな構造改革」

資本コストを意識した経営の実現と収益構造の見直しを掲げた新中計を策定。株主還元の強化も宣言。

2026
大幅増配で株主還元を大転換

配当を15円→43円へ大幅増額。業績上方修正とともに、構造改革の成果を株主に還元する姿勢を明確にした。

注目ポイント

配当利回り4.3%超の高配当株

FY2026/3は配当を15円→43円へ大幅増額し、配当利回りは4.34%に上昇。PBR 0.71倍の割安さと合わせ、高配当バリュー株として注目度が急上昇しています。

構造改革で利益体質が大変身

「新たな構造改革」のもと、食品事業の利益率改善と資本コスト経営を推進。営業利益は過去最高を更新し、経常利益も上方修正と着実に成果が出ています。

機能性素材で高利益率のニッチ市場

コンドロイチン硫酸等の機能性素材事業は利益率11%超のジャンルトップ。健康志向の高まりとともに安定成長が期待される隠れた収益源です。

サービスの実績は?

43
1株当たり配当金
FY2026予想(増額後)
+72% YoY
+4.0%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+54.2%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
449
単体従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 25円
安全性
普通
自己資本比率 37.7%(有利子負債は計上されているが、自己資本比率42.7%と改善傾向にあり財務健全性は問題なし)
稼ぐ力
高い
ROE 12.7%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
25
方針: 安定配当を基本とし、中期経営計画の中で定量的な配当基準を検討中
1株配当配当性向
FY2016/300.0%
FY2017/31012.8%
FY2018/31010.9%
FY2019/31515.4%
FY2020/31515.3%
FY2021/31510.3%
FY2023/31539.7%
FY2024/31517.5%
FY2025/32520.3%
7期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

FY2026/3の配当は当初予想の15円から43円へと大幅増配を発表し、配当利回りは4.34%に上昇しました。これは前期の25円から+72%の増配であり、株主還元姿勢の大転換として市場で好感されています。配当性向は45%程度と適正水準であり、構造改革による利益成長に伴うさらなる増配も期待できます。

同業比較(収益性)

食料品の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
12.7%
業界平均
7.6%
営業利益率下回る
この会社
2.2%
業界平均
7.2%
自己資本比率下回る
この会社
37.7%
業界平均
45.8%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3404億円
FY2023/3425億円
FY2024/3474億円
FY2025/3493億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/37.0億円
FY2025/310.8億円

林兼産業の業績は、食品事業の利益率改善と飼料事業の安定成長により、FY2025/3で売上高493億円・営業利益10.8億円と過去最高益を更新しました。FY2026/3は養魚用飼料の販売減により売上高は減収見込みですが、食品事業の収益構造改善により営業利益は増益を予想しています。2026年3月には業績予想の上方修正を発表し、経常利益は従来予想の11.5億円から15億円へ大幅に引き上げられました。

事業ごとの売上・利益

食品事業
234億円47.5%)
飼料事業
168億円34.1%)
機能性素材事業
25億円5.1%)
その他
66億円13.4%)
食品事業234億円
利益: 8.5億円利益率: 3.6%

ハム・ソーセージ・食肉加工品の製造販売。スターゼンとの業務提携による製販一体体制を構築。利益率改善が進行中。

飼料事業168億円
利益: 5.2億円利益率: 3.1%

養魚用・畜産用配合飼料の製造販売。養鰻事業への参入など、サプライチェーンの川上展開を強化。利益の柱。

機能性素材事業25億円
利益: 2.8億円利益率: 11.2%

コンドロイチン硫酸等の機能性素材の製造販売。高利益率のニッチ市場で競争優位を確立。健康食品・医薬品原料向け。

その他66億円
利益: 1.2億円利益率: 1.8%

不動産賃貸、保険代理業等。安定的な収益を確保。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
12.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
3.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.2%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/317.7%4.5%-
FY2022/39.5%2.7%-
FY2023/31.4%1.2%-
FY2024/36.9%2.6%1.5%
FY2025/312.7%3.8%2.2%

営業利益率は0.8%から2.2%へと回復基調にあり、構造改革の効果が着実に現れています。ROEもFY2023/3の3.4%からFY2025/3には8.9%へ改善しており、資本効率の向上が進んでいます。食品業界の中ではまだ低水準ですが、「新たな構造改革」による収益体質の強化が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率37.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
134億円
会社の純資産
118億円

自己資本比率はFY2021/3の32.5%からFY2025/3には42.7%へと着実に改善しており、財務基盤の強化が進んでいます。BPS(1株当たり純資産)は1,396円と株価991円を大きく上回っており、PBR 0.71倍の割安さを裏付けています。有利子負債はFY2024/3から計上されていますが、自己資本の厚みにより財務健全性は維持されています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+11.1億円
営業CF
投資に使ったお金
+8.8億円
投資CF
借入・返済など
-13.6億円
財務CF
手元に残ったお金
+20.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/332.8億円4,700万円-29.0億円33.3億円
FY2022/36.8億円1,800万円-7.4億円7.0億円
FY2023/3-3.1億円-4.5億円-6.2億円-7.6億円
FY2024/335.8億円-4.0億円-12.4億円31.8億円
FY2025/311.1億円8.8億円-13.6億円20.0億円

営業キャッシュフローはFY2023/3に一時的にマイナスとなりましたが、FY2024/3には35.8億円と大幅に回復しました。FY2025/3も11.1億円の営業CFを確保しており、安定したキャッシュ創出力を示しています。投資CFがプラスとなっているのは資産売却等の影響で、フリーキャッシュフローは20億円と良好な水準です。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1食肉・水産物価格の変動リスク(原材料コストの上昇)
2飼料原料(魚粉・穀物等)の価格変動リスク
3為替変動リスク(輸入原材料の調達コストへの影響)
4食品安全に関する事故・リコール発生リスク
5養殖事業における疾病・自然災害リスク
6人件費上昇・人材確保リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/38.5億円0円0.0%
FY2022/39.2億円2.1億円22.8%
FY2023/34.7億円1.4億円29.6%
FY2024/39.1億円1.6億円18.0%
FY2025/313.6億円3.1億円22.6%

税引前利益はFY2025/3に13.6億円と過去最高を記録しました。FY2021/3の実効税率0%は繰延税金資産の計上等による一時的なものです。FY2026/3は上方修正後の経常利益15億円をベースに、安定的な納税が見込まれています

社員の給料はどのくらい?

平均年収
576万円
従業員数
449
平均年齢
42.9歳
平均年収従業員数前年比
当期576万円449-

従業員の平均年収は576万円で、食品業界の中堅企業としては標準的な水準です。平均年齢42.9歳・平均勤続年数18.7年と定着率が高く、専門性を持った人材が長期にわたり活躍している企業風土がうかがえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47.2%
浮動株52.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関13.9%
事業法人等30.3%
外国法人等3.3%
個人その他48.9%
証券会社3.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は中部氏・公益財団法人中部財団・マルハニチロ。

公益財団法人中部財団(786,000株)9.3%
マルハニチロ株式会社(565,000株)6.69%
株式会社恵比須商会(426,000株)5.04%
株式会社松岡(360,000株)4.26%
日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(255,000株)3.01%
中部 哲二(254,000株)3.01%
株式会社十八親和銀行(253,000株)2.99%
損害保険ジャパン株式会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)(198,000株)2.35%
株式会社山口銀行 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)(157,000株)1.86%
株式会社西京銀行(148,000株)1.75%

筆頭株主は公益財団法人中部財団(9.3%)で、創業家・中部家に関連する安定株主が経営の中核を担っています。代表取締役社長の中部哲二氏も個人で3.01%を保有しており、経営者と株主の利害が一致しています。マルハニチロ(6.69%)は事業パートナーとしても重要な存在で、食肉・水産分野での協業関係を反映しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,600万円
取締役8名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
食品事業234億円8.5億円3.6%
飼料事業168億円5.2億円3.1%
機能性素材事業25億円2.8億円11.2%
その他66億円1.2億円1.8%

食品事業が売上の約47%を占める最大セグメントで、飼料事業(約34%)が続きます。注目すべきは機能性素材事業の高い利益率(11.2%)で、コンドロイチン等のニッチ市場でジャンルトップの競争力を持っています。食品事業の利益率改善と飼料事業の安定成長が全体の業績を牽引しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
2,200万円
連結子会社数
6
設備投資額
9.5億円
平均勤続年数(従業員)
18.7
臨時従業員数
423

取締役・監査役11名中、女性は1名(9.1%)です。6社の連結子会社を擁し、社外取締役比率は45%とガバナンス体制の充実を図っています。平均勤続年数18.7年は業界でも長く、従業員の定着率の高さが特徴です。

会社の計画は順調?

A
総合評価
構造改革の成果が着実に現れ、業績上方修正と大幅増配を実現。経常利益は中計初年度で目標水準に到達しており、計画の前倒し達成が見込まれる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画「新たな構造改革」
FY2025〜FY2027
経常利益: 目標 15億円以上 前倒し達成 (15億円 (FY2026予想・上方修正後))
100%
自己資本比率: 目標 40%以上 達成 (42.7% (FY2025))
100%
安定配当の継続: 目標 増配基調 達成 (43円 (FY2026予想))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

経常利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202612億円15億円+30.4%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025460億円493億円+7.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

林兼産業は「新たな構造改革」のもと、資本コストを意識した経営と収益構造の見直しを推進しています。FY2026/3には経常利益が15億円(上方修正後)に到達し、自己資本比率42.7%も目標の40%を超過達成。配当も15円→43円と大幅増額し、株主還元の姿勢が大きく転換しました。中計の方向性が市場から高く評価されています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

林兼産業の5年TSRは102.9%とほぼ横ばいで推移しており、TOPIX(213.4%)を大きく下回るパフォーマンスでした。ただし、直近の大幅増配と業績上方修正により株価は急騰しており、今後のTSR改善が期待されます。PBR 0.71倍の割安さと4.34%の高配当利回りは、中長期的なリターンの原動力となるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+2.9%
100万円 →102.9万円
2.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021120.0万円+20.0万円20.0%
FY202297.0万円-3.0万円-3.0%
FY202392.1万円-7.9万円-7.9%
FY2024113.6万円+13.6万円13.6%
FY2025102.9万円+2.9万円2.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残648,200株
売り残6,500株
信用倍率99.72倍
3/14時点
今後の予定
2026年3月期 決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

林兼産業の株価指標は、PER 10.5倍・PBR 0.71倍と業界平均を大きく下回る割安水準にあります。配当利回りは4.34%と業界平均の約2倍の水準で、高配当バリュー株として投資妙味があります。信用買い残が64.8万株と膨らんでおり、株価への期待の高さがうかがえます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
35
前月比 +12.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
食料品 50社中 18位
報道のトーン
62%
好意的
30%
中立
8%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
配当・株主還元25%
構造改革・中計20%
その他10%

最近の出来事

2026年3月業績上方修正・大幅増配

経常利益を11.5億円→15億円に上方修正、配当を15円→43円へ大幅増額。株主還元の姿勢を大転換。

2026年2月3Q決算発表

第3四半期の経常利益が56.4%増と大幅増益。食品事業の利益率改善が寄与。

2024年5月新中計策定

新たな構造改革」を掲げた中期経営計画を策定。資本コスト経営と収益構造の見直しを推進。

林兼産業(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 25円
安全性
普通
自己資本比率 37.7%(有利子負債は計上されているが、自己資本比率42.7%と改善傾向にあり財務健全性は問題なし)
稼ぐ力
高い
ROE 12.7%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「ハム・ソーセージから養魚飼料まで。下関発、食のサプライチェーンを支えるスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU