明治ホールディングス
Meiji Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月20日
「食と健康」のプロフェッショナルとして、人々のより良い未来に貢献する
人・社会・地球のすべてが健康である「より良い未来」の実現
この会社ってなに?
普段あなたがスーパーやコンビニで何気なく手に取る「おいしい牛乳」や「R-1ヨーグルト」、「ミルクチョコレート」。実はこれらすべて、明治ホールディングスが手掛けている商品です。朝食のヨーグルトから疲れた時の甘いお菓子、さらには病院で処方される薬まで、あなたの健康と日々の生活を朝から晩まで密かに支え続けているのがこの会社の強みです。もしあなたが「やっぱり明治の商品はおいしいな」と感じたことがあるなら、すでにこの会社の確固たるブランド力に触れていると言えます。
明治ホールディングスは国内首位級の乳業・菓子事業と医薬品事業を展開する企業です。FY2025の売上高は1兆1,540億円、営業利益は847億円と、原材料高の環境下でも安定した業績を維持しています。近年は「明治ROESG」を経営目標に掲げ、国内外での持続的な成長と、食品・医薬品の融合による新領域開拓(将来の売上1,000億円目標)を推進し、投資家の注目を集めています。
会社概要
- 業種
- 食料品
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区京橋二丁目4番16号
- 公式
- www.meiji.com
社長プロフィール

「食と健康」のプロフェッショナルとして、人・社会・地球のすべてが健康である「より良い未来」の実現に貢献します。明治ROESG経営を進化させ、市場・事業・行動の変革を通じた成長軌道への回帰を目指します。
この会社のストーリー
明治グループの母体となる明治製糖が誕生し、当時の先端産業として日本の食産業の基礎を築きました。
長年日本の食を支えてきた明治製菓と明治乳業が経営統合し、明治ホールディングスが誕生しました。
国内首位の乳業・菓子を担う「株式会社 明治」と、医薬品を担う「Meiji Seika ファルマ」へと事業を再編し、専門性を高めました。
持続可能な社会の実現に向けて「明治ROESG経営」を掲げ、新たな成長に向けた長期ビジョンをスタートさせました。
食・ヘルスケア領域の新サービス開発に向け、スタートアップ企業との資本提携やDX推進を加速させています。
株主優待に3年以上の継続保有を対象とした「長期保有感謝BOX」を導入するなど、長期投資家向けの還元を強化しました。
食品事業と医薬品事業のシナジーを活かし、自由な発想で新事業を展開する新会社の設立を予定しています。
注目ポイント
「明治プロビオヨーグルトR-1」「SAVAS」「明治ミルクチョコレート」など、高い知名度とトップシェアを誇る商品群が安定した収益基盤となっています。
大手食品メーカーでありながら医薬品事業も展開する稀有な存在。両者の知見を融合した新たなヘルスケア事業の創出に期待が高まります。
自社グループ製品の詰合せがもらえる人気の株主優待に加え、3年以上保有の株主には「長期保有感謝BOX」が進呈され、長期投資に魅力的です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2017/3 | 110円 | 26.6% |
| FY2018/3 | 130円 | 30.8% |
| FY2019/3 | 140円 | 32.8% |
| FY2020/3 | 150円 | 32.3% |
| FY2021/3 | 160円 | 35.4% |
| FY2022/3 | 170円 | 28.0% |
| FY2023/3 | 180円 | 72.8% |
| FY2024/3 | 95円 | 52.3% |
| FY2025/3 | 100円 | 53.7% |
| 必要株数 | 100株以上(約40万円) |
| 権利確定月 | 3月 |
明治ホールディングスは配当性向の向上と安定的な増配を重視する方針を掲げています。強固な財務基盤を背景に、長期的な株主還元を強化しており、配当利回りは2%台後半で推移しています。優待制度による製品詰合せの提供とあわせ、個人投資家へ魅力的な還元を提供しています。
同業比較(収益性)
食料品の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
明治ホールディングスは、ヨーグルトや菓子類を中心とする食品事業が安定した基盤となっており、2026年3月期には売上高1兆1,950億円、純利益540億円の増収増益を見込んでいます。原材料価格の高騰や物流費の上昇といった逆風があるものの、主力製品の価格改定や高付加価値商品の販売拡大により、着実な成長を維持しています。今後も食品と医薬品の両輪で安定した収益確保を目指す姿勢が明確です。 【3Q FY2026/3実績】売上8823億円(通期予想比74%)、営業利益701億円(同77%)、純利益388億円(同72%)。
事業ごとの売上・利益
デイリー・カカオ・ニュートリション・フードソリューションの4事業。カカオ事業が大幅増収
Meiji Seikaファルマが中核。ワクチン・抗感染症薬・バイオシミラー等を展開
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.0% | 6.2% | - |
| FY2022/3 | 12.8% | 8.0% | - |
| FY2023/3 | 9.5% | 6.2% | - |
| FY2024/3 | 6.6% | 4.3% | 7.6% |
| FY2025/3 | 6.4% | 4.3% | 7.3% |
| 3Q FY2026/3 | 5.6%(累計) | 3.1%(累計) | 7.9% |
収益性は安定的な推移を見せており、営業利益率は7%台を維持しています。売上規模が大きい一方で、原材料費の影響を受けやすい構造にありますが、製品ミックスの改善やコスト効率化によって一定の利益水準を確保しました。今後は市場競争が激しい中で、さらなる収益性向上を図るべく製品価値の最大化に注力しています。
財務は安全?
自己資本比率は60%を超えており、有利子負債ゼロという極めて強固な財務体質を維持しています。豊富なネットキャッシュを背景に、将来の成長に向けた戦略的な投資や株主還元を柔軟に実行できる余力があります。総資産に対する自己資本の厚さは、市場環境の変化に対する強力な耐性を示しています。 【3Q FY2026/3】総資産1.3兆円、純資産8094億円、自己資本比率53.0%、有利子負債1421億円。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,237億円 | -931億円 | -283億円 | 306億円 |
| FY2022/3 | 1,275億円 | -276億円 | -770億円 | 999億円 |
| FY2023/3 | 850億円 | -368億円 | -547億円 | 482億円 |
| FY2024/3 | 1,080億円 | -246億円 | -438億円 | 834億円 |
| FY2025/3 | 690億円 | -406億円 | -617億円 | 283億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移しており、本業で稼ぐ力を示しています。潤沢なフリーキャッシュフローを原資として、持続的な成長のための設備投資や、配当を通じた株主還元を両立させています。投資キャッシュフローのマイナスは、事業拡大に向けた積極的な投資を継続していることを反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 1,102億円 | 445億円 | 40.4% |
| FY2022/3 | 940億円 | 64.9億円 | 6.9% |
| FY2023/3 | 742億円 | 47.4億円 | 6.4% |
| FY2024/3 | 760億円 | 253億円 | 33.3% |
| FY2025/3 | 820億円 | 312億円 | 38.1% |
税金費用は利益成長に伴い増加傾向にあります。実効税率が上昇している背景には、繰延税金資産の取り崩し等の会計上の調整が含まれています。今後も適切な納税を通じて、企業としての社会的な責任を果たしていく方針です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 910万円 | 17,231人 | - |
従業員平均年収は910万円と、国内の食品業界の中でもトップクラスの高水準にあります。長年にわたり安定した利益を創出する事業基盤があり、高いブランド力を持つ製品群が従業員の好待遇を支える要因となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主は明治ホールディングス従業員持株会・明治ホールディングス取引先持株会。
上位株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託口が並び、機関投資家の保有比率が高い安定的な構成です。従業員持株会や取引先持株会も一定数を保有しており、長期的な信頼関係に基づく経営体制が維持されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 食品 | 9,256億円 | 646億円 | 7.0% |
| 医薬品 | 2,297億円 | 247億円 | 10.8% |
売上高の大部分を食品事業が占める一方、医薬品事業も展開する食と健康の多角的なビジネスモデルが特徴です。原材料価格の高騰や為替変動といった事業環境の変化をリスクとして認識し、国内外での事業拡大による収益性向上を図っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は23.1%と多様性を重視した経営体制を推進しており、コーポレートガバナンスの強化にも注力しています。連結子会社52社を擁する巨大企業グループとして、独立性の高い監査体制と透明性の高い情報開示を徹底しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 1兆1,000億円 | — | 1兆1,054億円 | +0.5% |
| FY2025 | 1兆1,500億円 | — | 1兆1,540億円 | +0.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 830億円 | — | 843億円 | +1.6% |
| FY2025 | 840億円 | — | 847億円 | +0.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
「2026中期経営計画」では、独自の指標である明治ROESGを最上位に掲げ、経済的価値と社会的価値の両立を目指しています。目標とする営業利益1,165億円に対して、直近実績は847億円と着実な進捗を見せていますが、原材料コストの上昇を価格転嫁でどこまで吸収できるかが今後の焦点となります。また、医薬品とのシナジー創出に向けた新会社設立など、次なる成長の種まきも進んでいます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
明治ホールディングスの直近5年間のTSR(株主総利回り)は、TOPIXに対して慢性的にアンダーパフォームしています(FY2025実績: 自社96.4%に対しTOPIX 213.4%)。これは、原材料価格の高騰による利益率への圧迫懸念や、国内食品市場の成熟化という業界全体の課題が重石となっているためです。今後は、価格改定の浸透や海外・医薬品事業での成長シナリオを市場に示せるかが、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 94.8万円 | -5.2万円 | -5.2% |
| FY2022 | 90.4万円 | -9.6万円 | -9.6% |
| FY2023 | 88.8万円 | -11.2万円 | -11.2% |
| FY2024 | 97.3万円 | -2.7万円 | -2.7% |
| FY2025 | 96.4万円 | -3.6万円 | -3.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
時価総額1.1兆円を誇る食品セクターの代表格であり、業界平均と比べてややプレミアムのついた評価(PER19.6倍)を受けています。これは、食品と医薬品という独自のポートフォリオに対する期待の表れです。信用倍率は2.91倍と需給面での大きな懸念はなく、2.7%を超える手厚い配当利回りが株価の下支えとなっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計で経常利益11%増を達成し、主力製品の好調が鮮明となった。
食品子会社での希望退職募集に伴い、11億円の特別損失を計上した。
株主還元強化の一環として、長期保有株主向けの優遇制度を新たに導入した。
最新ニュース
明治ホールディングス まとめ
ひとめ診断
「圧倒的なブランド力を持つ食品事業を基盤に、医薬品とのシナジーで『食と健康』の新たな価値創出に挑む巨大コングロマリット」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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