(株)博展
Hakuten Corporation
最終更新日: 2026年3月25日
体験の力で、企業と人の心をつなぐ。イベント・展示会のクリエイティブカンパニー
人と社会のよいつながりを創造する
この会社ってなに?
企業の展示会ブースやイベント会場で「すごい!」と思った体験、それを作っているのが博展です。東京ビッグサイトや幕張メッセで見かける洗練されたブースデザイン、製品体験コーナー、インタラクティブな映像演出の多くに博展が関わっています。最近はオンラインイベントやデジタル体験の設計にも注力しており、リアルとデジタルを融合した「体験価値」の創造で企業のマーケティングを支援しています。
博展は1970年設立のイベント・展示会を中心とした体験型マーケティング企業です。展示会ブースの企画・デザイン・施工からデジタルマーケティングまでワンストップで提供し、「Experience Marketing」という新領域を開拓。FY2025/12は売上高233億円(前年比+23.8%)、営業利益25.9億円と過去最高益を達成しました。PER 9.3倍ながらROE 38.2%という高収益体質が注目され、株価は52週安値410円から1,088円まで急騰しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区京橋三丁目1番1号 東京スクエアガーデン20F
- 公式
- www.hakuten.co.jp
社長プロフィール
人と社会の「よいつながり」を創造する。博展は「Experience Marketing」を通じて、企業のブランド価値向上と顧客エンゲージメントの最大化に貢献してまいります。リアルとデジタルを融合した唯一無二の体験づくりで、マーケティングの未来を切り拓きます。
この会社のストーリー
展示会ブースの企画・施工会社として東京で創業。「博覧会を展開する」という社名の通り、イベント業界でのキャリアをスタートさせた。
大阪証券取引所ヘラクレス市場に株式を上場。IPOを通じて資金調達し、事業拡大の基盤を築いた。
新型コロナウイルスの影響でイベント・展示会が軒並み中止に。売上が大幅減少し赤字に転落するも、デジタル事業への転換を加速させた。
イベント市場の回復とともに急速にV字回復。「Experience Marketing」を掲げ、リアルとデジタルを融合した新しい事業モデルを確立した。
デジタルイベントプラットフォームを手がけるスプラシアを完全子会社化。デジタル体験領域を強化し、総合的な体験マーケティング企業へ進化。
前中計を全目標前倒し達成し、新中期経営計画(FY2026-FY2028)を策定。体験マーケティングのリーディングカンパニーを目指す。
注目ポイント
ROE 38.2%はグロース市場でもトップクラス。PER 9.3倍と割安ながら、高い資本効率で株主価値を創出し続けています。利益成長と株価上昇の好循環が期待できます。
2021年の赤字からわずか4年で営業利益25.9億円と過去最高益を達成。イベント市場の回復に加え、デジタル体験の統合により競争力を高めた成長ストーリーが魅力的です。
JCBギフトカード(1,000〜2,000円分)に加え、自社グループの体験コンテンツへの招待(抽選)もあります。配当利回り3.06%と合わせた総合利回りが個人投資家に人気です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.2円 | 52.8% |
| FY2017/3 | 3.3円 | 0.1% |
| FY2018/3 | 3.8円 | 26.0% |
| FY2019/3 | 9.7円 | 201.9% |
| FY2020/3 | 8.3円 | 32.7% |
| FY2021/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 4.9円 | 10.3% |
| FY2023/3 | 13.4円 | 30.6% |
| FY2024/3 | 19円 | 29.4% |
| FY2025/3 | 30円 | 24.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約9.8万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
コロナ禍のFY2021/3は無配でしたが、FY2022/3に復配し、その後は配当性向30%を目処に着実な株主還元を実施しています。FY2025/12は1株30円と過去最高の配当額を実現。株主優待としてJCBギフトカードがもらえるほか、自社グループの体験コンテンツへの招待(抽選)もあり、個人投資家にとって魅力的な還元策です。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
博展の業績はコロナ禍からのV字回復を経て、FY2025/12に売上高233億円・営業利益25.9億円と過去最高を更新しました。FY2021/3はコロナ禍でイベント市場が壊滅的打撃を受け赤字に転落しましたが、その後は毎年20%以上の増収を続けています。FY2026/12は売上高237.5億円・営業利益22.5億円を予想しており、成長投資の先行により減益予想ながらも高水準を維持する見通しです。
事業ごとの売上・利益
展示会ブースの企画・デザイン・施工を中心とした主力事業。大手企業の展示会出展をワンストップで支援し、売上構成比約39%を占める。
企業のプライベートショー、セミナー、カンファレンス等のイベント企画・運営。リアルとオンラインのハイブリッド対応が強み。売上構成比約30%。
ショールーム・常設施設の企画設計やデジタルコンテンツの制作。子会社スプラシア等のデジタル技術を活用。売上構成比約19%。
店頭プロモーション、サンプリング、ポップアップストア等の販促支援。売上構成比約12%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 62.5% | 15.9% | - |
| FY2022/3 | 27.6% | 11.2% | - |
| FY2023/3 | 32.0% | 8.9% | - |
| FY2024/3 | 30.7% | 12.6% | 7.4% |
| FY2025/3 | 42.7% | 18.8% | 11.1% |
営業利益率はFY2022/3の5.0%からFY2025/12には11.1%へと大幅に改善。ROE 38.2%はグロース市場でもトップクラスの資本効率を示しています。コロナ禍での赤字から急速にV字回復し、利益率が継続的に向上している点は、事業のスケーラビリティの高さを裏付けています。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の44億円からFY2025/12には102億円へと約2.3倍に拡大しました。自己資本比率は21.9%から49.1%へ大幅に改善しており、財務基盤が着実に強化されています。FY2024/3にスプラシア子会社化等で有利子負債が発生しましたが、FY2025/12には33億円へ減少しており、利益成長による自己資本の蓄積が進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 4.9億円 | 5.1億円 | -14.4億円 | 10.0億円 |
| FY2022/3 | 1.1億円 | -3.3億円 | -3.3億円 | -2.2億円 |
| FY2023/3 | 10.9億円 | -6.3億円 | 10.3億円 | 4.7億円 |
| FY2024/3 | 11.0億円 | -1.7億円 | -8.2億円 | 9.3億円 |
| FY2025/3 | 27.1億円 | -5,300万円 | -8.0億円 | 26.5億円 |
営業キャッシュフローはFY2021/3の1.7億円からFY2025/12には27億円へと約16倍に成長しました。FY2025/12のFCFは26.5億円と極めて高水準で、キャッシュ創出力の飛躍的な向上を示しています。投資CFは抑制的で、アセットライトなビジネスモデルの強みが表れています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.2億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 7.2億円 | 1.7億円 | 23.2% |
| FY2023/3 | 10.4億円 | 3.6億円 | 34.5% |
| FY2024/3 | 13.8億円 | 3.8億円 | 27.7% |
| FY2025/3 | 25.8億円 | 6.7億円 | 25.8% |
税引前利益はFY2023/3以降急速に拡大し、FY2025/12には25.8億円に到達。FY2022/3の実効税率0%はコロナ禍の繰越欠損金の活用によるもので、その後は25〜35%の水準で推移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 691万円 | 586人 | - |
従業員の平均年収は677万円で、平均年齢35.3歳と若い組織構成が特徴です。イベント・マーケティング業界としては良好な水準であり、クリエイティブ人材の確保・育成に注力しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はT&Pホールディングス・博展従業員持株会・ティーケーピー。
筆頭株主はT&Pホールディングス(37.47%)で、創業家関連の資産管理会社です。博展従業員持株会(4.87%)と博展取引先持株会(3.19%)が安定株主として名を連ね、TKP(ティーケーピー、3.89%)との資本業務提携関係も反映されています。創業家を中心とした安定的な株主構成が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| Exhibition Marketing | 約90億円 | 約10億円 | 11.1% |
| Event Marketing | 約70億円 | 約8億円 | 11.4% |
| Digital Experience | 約45億円 | 約4億円 | 8.9% |
| Promotion | 約28億円 | 約3億円 | 10.7% |
Exhibition Marketing(展示会)が売上の約39%を占める最大セグメントで、Event Marketing(約30%)、Digital Experience(約19%)が続きます。全セグメントで営業利益率が8〜11%台と高水準を維持しており、体験型マーケティングの高付加価値ビジネスモデルが収益性の源泉となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役7名中、女性が1名(14.2%)を占めています。3社の連結子会社を統括し、アセットライトなビジネスモデルのため設備投資は1.4億円と抑制的。平均勤続年数7.4年はクリエイティブ業界としては標準的な水準です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 209億円 | — | 233億円 | +11.6% |
| FY2024 | 170億円 | — | 188億円 | +10.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
博展は前中計(FY2023〜FY2025)において、全KPIを前倒しで達成するS評価の成績を収めました。売上高は目標200億円に対し233億円(+16.5%)、営業利益は目標16億円に対し25.9億円(+62%)と大幅に上振れ。新中計(FY2026〜FY2028)でさらなる成長を目指しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
博展のTSRは5年間で381.2%と、TOPIXの198.5%を大幅に上回るパフォーマンスを達成しました。特にFY2025はTOPIXが伸び悩む中でTSRが急上昇しており、業績成長が株主価値の向上に直結しています。コロナ禍からの回復力と成長力が高く評価されている銘柄です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 126.1万円 | +26.1万円 | 26.1% |
| FY2022 | 171.3万円 | +71.3万円 | 71.3% |
| FY2023 | 239.2万円 | +139.2万円 | 139.2% |
| FY2024 | 242.4万円 | +142.4万円 | 142.4% |
| FY2025 | 381.2万円 | +281.2万円 | 281.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
博展の株価指標は、PER 9.3倍とサービス業の平均(18.5倍)を大きく下回る割安水準にあります。一方でPBRは3.07倍と高めですが、これはROE 38.2%という卓越した資本効率の裏返しです。配当利回り3.06%は業界平均を上回り、成長性と割安性を兼ね備えたグロース銘柄として位置づけられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
中期経営計画「FY2026-FY2028」を発表。さらなる成長に向けた3カ年計画を策定。
FY2025/12通期決算を発表。売上高233億円・営業利益25.9億円で過去最高益を達成。
株主優待をJCBギフトカードに変更し金額を1.5〜2倍に増額。株価は急騰し年初来高値を更新。
最新ニュース
(株)博展 まとめ
ひとめ診断
「体験の力で企業と人をつなぐ。イベント・展示会のプロフェッショナル集団、グロース市場の急成長企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「サービス業」に分類される他の企業
中堅・中小企業のM&A仲介で国内トップ、事業承継ニーズの拡大を追い風に安定成長
人材派遣からHRテックへ進化する国内第2位の総合人材サービスグループ、営業利益660億円を目指す
創薬支援マウスの技術力を武器に、バイオとビジネスの両輪で成長を目指すスタンダード上場企業
終末期医療の最後の砦、ホスピス住宅『医心館』で社会課題を収益に変える急成長企業
『エレベーター保守』という超安定市場で、メーカーの牙城を崩し続ける独立系の風雲児
技術ドキュメント制作のプロフェッショナル。ものづくりを“伝える力”で支えるスタンダード企業
ホテルの裏方から食と空間のプロへ。スチュワード事業のパイオニアが挑む、おもてなし革命
官公庁BPO特需を経て、民間・製造業向けに事業ポートフォリオを再構築する人材サービスの優等生