(株)博展2173
Hakuten Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
企業の展示会ブースやイベント会場で「すごい!」と思った体験、それを作っているのが博展です。東京ビッグサイトや幕張メッセで見かける洗練されたブースデザイン、製品体験コーナー、インタラクティブな映像演出の多くに博展が関わっています。最近はオンラインイベントやデジタル体験の設計にも注力しており、リアルとデジタルを融合した「体験価値」の創造で企業のマーケティングを支援しています。
博展は1970年設立のイベント・展示会を中心とした体験型マーケティング企業です。展示会ブースの企画・デザイン・施工からデジタルマーケティングまでワンストップで提供し、「Experience Marketing」という新領域を開拓。2025/12期は売上高233億円(前年比+23.8%)、営業利益25.9億円と過去最高益を達成しました。PER 9.3倍ながらROE 38.2%という高収益体質が注目され、株価は52週安値410円から1,088円まで急騰しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区京橋三丁目1番1号 東京スクエアガーデン20F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
展示会ブースの企画・デザイン・施工を中心とした主力事業。大手企業の展示会出展をワンストップで支援し、売上構成比約39%を占める。
企業のプライベートショー、セミナー、カンファレンス等のイベント企画・運営。リアルとオンラインのハイブリッド対応が強み。売上構成比約30%。
ショールーム・常設施設の企画設計やデジタルコンテンツの制作。子会社スプラシア等のデジタル技術を活用。売上構成比約19%。
店頭プロモーション、サンプリング、ポップアップストア等の販促支援。売上構成比約12%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/12期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 43.6% | 15.9% | - |
| 2022/12期 | 29.6% | 11.4% | - |
| 2023/12期 | 29.3% | 10.8% | - |
| 2024/12期 | 33.3% | 12.8% | 7.4% |
| 2025/12期 | 45.8% | 21.2% | 11.1% |
| 2025/12期 | 45.8% | 21.2% | 11.1% |
営業利益率は2022/03期の5.0%から2025/12期には11.1%へと大幅に改善。ROE 38.2%はグロース市場でもトップクラスの資本効率を示しています。コロナ禍での赤字から急速にV字回復し、利益率が継続的に向上している点は、事業のスケーラビリティの高さを裏付けています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 106億円 | — | 7.6億円 | 23.8円 | — |
| 2022/12期 | 139億円 | — | 5.5億円 | 36.1円 | +31.2% |
| 2023/12期 | 131億円 | — | 6.8億円 | 44.2円 | -5.8% |
| 2024/12期 | 188億円 | 13.9億円 | 10.0億円 | 64.5円 | +43.4% |
| 2025/12期 | 233億円 | 25.9億円 | 19.1億円 | 122.6円 | +23.8% |
博展の業績はコロナ禍からのV字回復を経て、2025/12期に売上高233億円・営業利益25.9億円と過去最高を更新しました。2021/03期はコロナ禍でイベント市場が壊滅的打撃を受け赤字に転落しましたが、その後は毎年20%以上の増収を続けています。2026/12期は売上高237.5億円・営業利益22.5億円を予想しており、成長投資の先行により減益予想ながらも高水準を維持する見通しです。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| Exhibition Marketing | 約90億円 | 約10億円 | 11.1% |
| Event Marketing | 約70億円 | 約8億円 | 11.4% |
| Digital Experience | 約45億円 | 約4億円 | 8.9% |
| Promotion | 約28億円 | 約3億円 | 10.7% |
Exhibition Marketing(展示会)が売上の約39%を占める最大セグメントで、Event Marketing(約30%)、Digital Experience(約19%)が続きます。全セグメントで営業利益率が8〜11%台と高水準を維持しており、体験型マーケティングの高付加価値ビジネスモデルが収益性の源泉となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 209億円 | — | 233億円 | +11.6% |
| 2024期 | 170億円 | — | 188億円 | +10.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
博展は前中計(2023期〜2025期)において、全KPIを前倒しで達成するS評価の成績を収めました。売上高は目標200億円に対し233億円(+16.5%)、営業利益は目標16億円に対し25.9億円(+62%)と大幅に上振れ。新中計(2026期〜2028期)でさらなる成長を目指しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
中期経営計画「2026期-2028期」を発表。さらなる成長に向けた3カ年計画を策定。
2025/12期通期決算を発表。売上高233億円・営業利益25.9億円で過去最高益を達成。
株主優待をJCBギフトカードに変更し金額を1.5〜2倍に増額。株価は急騰し年初来高値を更新。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2025/12期末時点
総資産は2021/03期の44億円から2025/12期には102億円へと約2.3倍に拡大しました。自己資本比率は21.9%から49.1%へ大幅に改善しており、財務基盤が着実に強化されています。2024/03期にスプラシア子会社化等で有利子負債が発生しましたが、2025/12期には33億円へ減少しており、利益成長による自己資本の蓄積が進んでいます。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 4.9億円 | 5.1億円 | ▲14.4億円 | 10.0億円 |
| 2022/12期 | 1.1億円 | ▲3.3億円 | ▲3.3億円 | ▲2.2億円 |
| 2023/12期 | 10.9億円 | ▲6.3億円 | 10.3億円 | 4.7億円 |
| 2024/12期 | 11.0億円 | ▲1.7億円 | ▲8.2億円 | 9.3億円 |
| 2025/12期 | 27.1億円 | ▲5,300万円 | ▲8.0億円 | 26.5億円 |
営業キャッシュフローは2021/03期の1.7億円から2025/12期には27億円へと約16倍に成長しました。2025/12期のFCFは26.5億円と極めて高水準で、キャッシュ創出力の飛躍的な向上を示しています。投資CFは抑制的で、アセットライトなビジネスモデルの強みが表れています。
この会社のガバナンスは?
取締役7名中、女性が1名(14.2%)を占めています。3社の連結子会社を統括し、アセットライトなビジネスモデルのため設備投資は1.4億円と抑制的。平均勤続年数7.4年はクリエイティブ業界としては標準的な水準です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 691万円 | 586人 | - |
従業員の平均年収は677万円で、平均年齢35.3歳と若い組織構成が特徴です。イベント・マーケティング業界としては良好な水準であり、クリエイティブ人材の確保・育成に注力しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
博展のTSRは5年間で381.2%と、TOPIXの198.5%を大幅に上回るパフォーマンスを達成しました。特に2025期はTOPIXが伸び悩む中でTSRが急上昇しており、業績成長が株主価値の向上に直結しています。コロナ禍からの回復力と成長力が高く評価されている銘柄です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 14円 | 53.2% |
| 2017/12期 | 14円 | - |
| 2018/12期 | 16円 | 26.0% |
| 2019/12期 | 20円 | 202.6% |
| 2020/12期 | 8.3円 | 32.7% |
| 2021/12期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/12期 | 10円 | 10.3% |
| 2023/12期 | 13.4円 | 30.6% |
| 2024/12期 | 19円 | 29.4% |
| 2025/12期 | 30円 | 24.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約9.8万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 12月 |
コロナ禍の2021/03期は無配でしたが、2022/03期に復配し、その後は配当性向30%を目処に着実な株主還元を実施しています。2025/12期は1株30円と過去最高の配当額を実現。株主優待としてJCBギフトカードがもらえるほか、自社グループの体験コンテンツへの招待(抽選)もあり、個人投資家にとって魅力的な還元策です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 126.1万円 | 26.1万円 | 26.1% |
| 2022期 | 171.3万円 | 71.3万円 | 71.3% |
| 2023期 | 239.2万円 | 139.2万円 | 139.2% |
| 2024期 | 242.4万円 | 142.4万円 | 142.4% |
| 2025期 | 381.2万円 | 281.2万円 | 281.2% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
博展の株価指標は、PER 9.3倍とサービス業の平均(18.5倍)を大きく下回る割安水準にあります。一方でPBRは3.07倍と高めですが、これはROE 38.2%という卓越した資本効率の裏返しです。配当利回り3.06%は業界平均を上回り、成長性と割安性を兼ね備えたグロース銘柄として位置づけられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 6.2億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/12期 | 7.2億円 | 1.7億円 | 23.2% |
| 2023/12期 | 10.4億円 | 3.6億円 | 34.5% |
| 2024/12期 | 13.8億円 | 3.8億円 | 27.7% |
| 2025/12期 | 25.8億円 | 6.7億円 | 25.8% |
税引前利益は2023/03期以降急速に拡大し、2025/12期には25.8億円に到達。2022/03期の実効税率0%はコロナ禍の繰越欠損金の活用によるもので、その後は25〜35%の水準で推移しています。
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