暁飯島工業(株)
AKATSUKI EAZIMA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
茨城から建物の快適さを支える、無借金経営の設備工事のプロ集団
NEXT Akatsuki Eazima VISION2030 ~ 地域に根ざし、人と技術で未来を拓く
この会社ってなに?
病院やオフィスビル、学校、商業施設などの空調設備や給排水衛生設備の設計・施工を行う会社です。暑い夏に快適な空調が効いている建物、蛇口をひねれば水が出る仕組み――そうした「建物の中の快適さ」を支えるのが暁飯島工業の仕事です。茨城県を中心に、公共施設から民間ビルまで幅広く手掛けており、地域のインフラを陰で支えています。
暁飯島工業は1964年設立の総合設備工事会社で、茨城県を中心に空調・衛生・電気設備工事を手掛けています。2025年8月期は売上高91億円(前年比+3.5%)、営業利益11億円と過去最高益を更新。中期経営計画「NEXT Akatsuki Eazima VISION2030」のもと、受注拡大と工事利益率の向上を推進しています。PER 12.2倍・PBR 1.13倍と適正水準にあり、無借金経営と自己資本比率68.9%の堅固な財務基盤が特徴です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 8月
- 本社
- 茨城県水戸市千波町2770番地の5
- 公式
- www.eazima.co.jp
社長プロフィール
空調・衛生設備を通じて快適な環境を提供し、地域社会の発展に貢献してまいります。堅実な経営と技術力の向上により、お客様の信頼に応え続けます。
この会社のストーリー
茨城県水戸市に設立。空調・衛生設備工事を主力事業として創業した。
JASDAQ(現 東京証券取引所スタンダード市場)に株式を上場。銘柄コード1997で取引開始。
連結子会社の暁建設工業を吸収合併し、太陽光発電事業及び売電事業を開始。事業の多角化を推進。
「NEXT Akatsuki Eazima VISION2030」を策定。10年後のありたい姿を明示し、成長戦略を本格化。
営業利益11億円で過去最高益を更新。株主優待新設・大幅増配で株主還元を強化し、株価は1年で2倍以上に急騰。
長期ビジョンのもと、受注拡大・技術力強化・人材育成を3本柱に持続的成長を目指す。
注目ポイント
有利子負債ゼロ・自己資本比率68.9%の鉄壁財務。営業利益率12.3%は建設業トップクラスで、景気変動に強い安定経営が魅力です。
過去最高益の更新と株主還元強化を背景に、株価は1年前の約1,660円から4,240円まで急騰。中期計画のKPIを前倒し達成するなど、成長ストーリーが明確です。
配当はFY2023の55円からFY2025には110円と倍増。さらに2025年9月に株主優待(QUOカード3,000円分)が新設され、株主還元への本気度が伝わります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 70円 | 30.3% |
| FY2017/3 | 45円 | 13.9% |
| FY2018/3 | 30円 | 15.5% |
| FY2019/3 | 45円 | 18.3% |
| FY2020/3 | 55円 | 16.8% |
| FY2021/3 | 65円 | 19.3% |
| FY2022/3 | 55円 | 22.2% |
| FY2023/3 | 55円 | 35.3% |
| FY2024/3 | 75円 | 27.2% |
| FY2025/3 | 110円 | 27.9% |
| 必要株数 | 300株以上(約127万円) |
| 金額相当 | 3,000円相当 |
| 権利確定月 | 2月 |
配当はFY2023/8の55円を底に3期連続で増配しており、FY2025/8には1株110円と過去最高を記録しました。配当性向は20〜35%の目標レンジ内で推移しており、増配余力も十分です。加えて、2025年9月に株主優待(QUOカード3,000円分)が新設され、個人投資家への還元姿勢が強化されています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
暁飯島工業の業績は、FY2023/8に一時的な減収減益となりましたが、FY2024/8に売上高+33%の大幅増収で回復し、FY2025/8には売上高91億円・営業利益11億円と過去最高益を更新しました。FY2026/8は売上高93億円を予想する一方、営業利益は10億円と保守的な見通しですが、直近の1Q実績は前年比+46%の経常増益と好調に推移しています。
事業ごとの売上・利益
オフィスビル・病院・商業施設等の空調設備の設計・施工。主力セグメントで売上構成比約49%を占める。
給排水・衛生設備の設計・施工。上下水道関連の公共工事も含む。売上構成比約33%。
電気設備工事、メンテナンス・リニューアル工事等。売上構成比約18%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 14.3% | 6.3% | 8.7% |
| FY2017/3 | 16.8% | 7.8% | 11.3% |
| FY2018/3 | 9.4% | 4.3% | 8.8% |
| FY2019/3 | 10.8% | 5.6% | 9.5% |
| FY2020/3 | 12.8% | 7.4% | 12.3% |
| FY2021/3 | 11.7% | 7.6% | 12.9% |
| FY2022/3 | 8.2% | 5.2% | 9.7% |
| FY2023/3 | 4.9% | 3.3% | 6.7% |
| FY2024/3 | 8.2% | 5.4% | 8.5% |
| FY2025/3 | 10.5% | 7.3% | 12.3% |
営業利益率はFY2023/8の6.7%を底に、FY2025/8には12.3%まで大幅に回復しました。建設業界の中では非常に高水準の利益率であり、工事利益率の改善と受注の選別が奏功しています。ROEも10.5%と二桁に回復し、自己資本を効率的に活用した経営を実践しています。
財務は安全?
有利子負債ゼロの完全無借金経営を継続しており、自己資本比率は68.9%と極めて健全です。BPSも2,869円から3,736円へと着実に積み上がっており、財務基盤の強固さが際立ちます。建設業界では稀有な無借金体質であり、景気変動への耐性が高い企業と言えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 8.3億円 | 2.7億円 | -2.3億円 | 11.1億円 |
| FY2017/3 | 11.7億円 | -1,800万円 | -4,600万円 | 11.5億円 |
| FY2018/3 | 6.3億円 | -5,800万円 | 1.8億円 | 5.8億円 |
| FY2019/3 | 6.9億円 | -4.4億円 | -7.5億円 | 2.5億円 |
| FY2020/3 | 7.4億円 | 3,600万円 | -1.3億円 | 7.8億円 |
| FY2021/3 | 3.0億円 | -3.1億円 | -4.0億円 | -500万円 |
| FY2022/3 | 3.7億円 | 2.9億円 | 4,800万円 | 6.6億円 |
| FY2023/3 | -2,300万円 | -3.4億円 | -1.9億円 | -3.6億円 |
| FY2024/3 | 15.6億円 | -2.7億円 | -4.0億円 | 12.9億円 |
| FY2025/3 | 12.0億円 | -4.5億円 | -1.9億円 | 7.5億円 |
営業キャッシュフローはFY2023/8に一時的にマイナスとなりましたが、FY2024/8に15.6億円と大幅に回復し、FY2025/8も12億円を確保しています。建設業特有の工事代金の入金タイミングによる変動はあるものの、フリーキャッシュフローは安定的にプラスを維持しており、無借金経営を支える潤沢なキャッシュ創出力を持っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 6.8億円 | 2.2億円 | 32.7% |
| FY2017/3 | 9.3億円 | 2.9億円 | 31.2% |
| FY2018/3 | 6.3億円 | 2.4億円 | 38.6% |
| FY2019/3 | 7.2億円 | 2.4億円 | 32.6% |
| FY2020/3 | 10.4億円 | 3.8億円 | 37.0% |
| FY2021/3 | 9.9億円 | 3.2億円 | 32.4% |
| FY2022/3 | 7.3億円 | 2.4億円 | 32.6% |
| FY2023/3 | 4.7億円 | 1.6億円 | 33.4% |
| FY2024/3 | 7.8億円 | 2.2億円 | 28.6% |
| FY2025/3 | 11.6億円 | 3.6億円 | 31.4% |
税引前利益はFY2023/8の4.7億円を底にFY2025/8には11.6億円と過去最高に到達しました。実効税率は28〜33%台で安定しており、法定実効税率に近い水準で推移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/8 | 620万円 | 144人 | - |
従業員数は単体144名と少数精鋭の体制です。平均年齢42.1歳、平均勤続年数16.5年と定着率が高いのが特徴です。茨城県を拠点とする設備工事会社として、専門技術者を長期的に育成する人材戦略を採っています。
誰がこの会社の株を持ってる?
代表取締役社長の植田氏や創業家関係者が一定比率を保有し、取引先持株会・社員持株会も安定株主として機能。UH Partners・光通信は投資目的での保有。
筆頭は自己株口(8.09%)で、UH Partners(合計12.72%)と(株)光通信(7.34%)が大量保有しています。代表取締役社長の植田俊二氏が4.50%、創業家の飯島秀勝氏が3.50%を保有するなど、経営陣と創業家が一定の影響力を維持しています。取引先持株会(5.54%)と社員持株会(2.50%)も安定株主として機能しており、地域密着型の株主構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 空調設備工事 | 45億円 | 5.5億円 | 12.2% |
| 衛生設備工事 | 30億円 | 3.7億円 | 12.3% |
| 電気設備工事・その他 | 16億円 | 1.9億円 | 11.9% |
空調設備工事が売上の約49%を占める主力事業で、衛生設備工事(約33%)と電気設備工事・その他(約18%)が続きます。いずれのセグメントも営業利益率12%前後と高水準で、工事利益率の管理が徹底されています。茨城県内の公共・民間の両方から安定的に受注を確保しています。
この会社のガバナンスは?
非連結の単独企業であり、取締役7名で構成されています。女性取締役はまだ登用されていませんが、平均勤続年数16.5年と高い定着率を誇り、技術者を長期的に育成する企業文化が根付いています。少数精鋭の組織体制で効率的な経営を実現しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 8億円 | — | 11億円 | +50.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024 | 87億円 | — | 88億円 | +1.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
暁飯島工業は「NEXT Akatsuki Eazima VISION2030」第II期のもと、FY2026/8に売上高92億円・営業利益率10.0%を数値目標に掲げています。FY2025/8実績は売上高91.4億円・営業利益率12.3%と、主要KPIを1年前倒しで達成しており、極めて高い計画遂行力を示しています。工事利益率の改善と受注の選別が成果を上げています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
暁飯島工業のTSRは5年間で260%と、TOPIXの213%を大きくアウトパフォームしています。特にFY2025は業績の大幅改善と株主還元強化を背景に株価が急騰し、TSRが一気に拡大しました。小型株ならではの値動きの大きさが特徴です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 108.0万円 | +8.0万円 | 8.0% |
| FY2023 | 102.0万円 | +2.0万円 | 2.0% |
| FY2024 | 118.0万円 | +18.0万円 | 18.0% |
| FY2025 | 260.0万円 | +160.0万円 | 160.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
暁飯島工業のPER 12.2倍は建設業界平均(11.5倍)とほぼ同水準ですが、PBR 1.13倍は業界平均(0.9倍)をやや上回っています。無借金経営と高い営業利益率(12.3%)を考慮すると、プレミアム評価は妥当と言えます。信用買残16,500株と個人投資家の注目度が高まっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年8月期1Qの経常利益が前年比46%増の2.9億円に拡大。上期計画に対して高い進捗率を示す。
株主優待制度を新設。300株以上保有で2月末にQUOカード3,000円分を贈呈。個人投資家への還元を強化。
25年8月期の業績予想を大幅に上方修正。経常利益を一転32%増益に修正し、配当も25円増額。
最新ニュース
暁飯島工業(株) まとめ
ひとめ診断
「茨城地盤の空調・衛生設備工事のプロフェッショナル。地域インフラを支えるスタンダード上場企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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