1934プライム

(株)ユアテック

YURTEC CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE8.7%
BPS2150.4円
自己資本比率61.4%
FY2025/3 有報データ

東北の電力インフラを支えるエンジニアリング集団。再エネと地域の未来を照らす総合設備企業

安全・品質・信頼のユアテックブランドで、お客さまと社会に価値を提供する

この会社ってなに?

街中で見かける電柱や電線の工事、オフィスビルや病院の空調設備、学校やマンションの電気工事。これらの多くにユアテックが関わっています。東日本大震災からの復興工事でも中心的な役割を果たし、風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギー設備の建設にも取り組んでいます。東北地方のインフラを支える、地域になくてはならない企業です。

ユアテックは1944年設立の東北電力系列の総合電気工事会社で、電力設備の建設・保守をはじめ、電気設備・空調管設備・情報通信設備・土木建築工事を手掛けます。2025年3月期は売上高2,572億円(前年比+5.8%)、営業利益162億円と過去最高益を更新。中期経営計画(2024-2028)のもと、再生可能エネルギーやデータセンター関連工事の拡大を推進しています。PER 14.6倍・PBR 1.21倍で、配当性向40%以上を掲げる株主還元姿勢も評価されています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
宮城県仙台市宮城野区榴岡4丁目1番1号
公式
www.yurtec.co.jp

社長プロフィール

小林 郁見
代表取締役社長
堅実経営者
安全・品質・信頼のユアテックブランドのさらなる高みを目指し、お客さまに価値を提供します。社会的課題の解決に貢献し、社会の持続的な発展とともに成長する企業を目指してまいります。

この会社のストーリー

1944
東北配電工事として設立

東北配電(現・東北電力)の電気工事部門から分離独立し設立。戦時下の電力インフラ整備を担った。

1977
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場し、資本市場からの信頼を獲得。事業規模の拡大に向けた基盤を整備した。

2003
社名をユアテックに変更

東北電気工事から「ユアテック」に改称。Your(あなたの)とTechnology(技術)を組み合わせ、顧客志向の企業姿勢を表現。

2011
東日本大震災からの復旧・復興

東日本大震災の発生直後から電力インフラの復旧に全力を挙げて取り組み、東北地方の復興に大きく貢献した。

2021
ベトナム・シグマ社を子会社化

ベトナムの設備エンジニアリング大手シグマ・エンジニアリングを完全子会社化し、海外事業に本格参入。

2024
中計(2024-2028)始動

5カ年中期経営計画をスタート。再エネ・データセンター関連工事の拡大と配当性向40%以上を掲げ、成長と還元の両立を目指す。

注目ポイント

東北電力グループの中核企業

東北電力が39.2%を保有する筆頭株主であり、安定した受注基盤を持ちます。電力インフラの建設・保守で長年の実績を持つ、東北地方になくてはならない企業です。

過去最高益更新&4期連続増配

FY2025/3は営業利益162億円と過去最高益を更新。配当は4期連続増配で1株72円(予想)へ。配当性向40%以上の方針で、業績成長に伴う増配が続きます。

再エネ・データセンターが成長ドライバー

風力発電・太陽光発電の設備工事や、データセンター関連の電気設備工事が急拡大。脱炭素・デジタル化の波に乗った成長が期待できます。

サービスの実績は?

72
1株当たり配当金
FY2026予想
+5.9% YoY
+5.8%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+53.8%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
5,841
連結従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 68円
安全性
安定
自己資本比率 61.4%(有利子負債は近年増加しているが、自己資本比率63%超と財務基盤は非常に健全)
稼ぐ力
普通
ROE 8.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
68
方針: 連結配当性向40%以上を安定的に利益還元
1株配当配当性向
FY2016/31511.4%
FY2017/32015.7%
FY2018/32016.9%
FY2019/32021.6%
FY2020/32032.0%
FY2021/32024.8%
FY2022/32829.9%
FY2023/32830.5%
FY2024/34240.1%
FY2025/36840.0%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当はFY2021/3の20円からFY2026/3予想の72円へと4期連続増配で3.6倍に急増しています。配当性向は40%以上を基本方針としており、業績成長に伴う増配が期待できます。FY2025/3は前年比+61.9%の大幅増配を実施し、株主還元への積極姿勢が鮮明です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.7%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
6.3%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
61.4%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/32,253億円
FY2023/32,274億円
FY2024/32,432億円
FY2025/32,572億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3105億円
FY2025/3162億円

ユアテックの業績は着実に成長を続けており、FY2025/3で売上高2,572億円・営業利益162億円と過去最高を更新しました。特にFY2025/3は大型工事の順調な進捗と工事採算性の向上により、営業利益が前年比+53.8%と大幅増益を達成しています。FY2026/3は売上高2,670億円・営業利益167億円を予想し、安定成長の継続が見込まれています

事業ごとの売上・利益

設備工事事業
2,547億円99.0%)
その他事業
25億円1.0%)
設備工事事業2,547億円
利益: 155億円利益率: 6.1%

電力設備・電気設備・空調管設備・情報通信設備・土木建築工事を手掛ける主力セグメント。売上構成比99%を占め、配電線工事・屋内線工事が堅調。

その他事業25億円
利益: 1.5億円利益率: 6.0%

リース・レンタル事業、不動産賃貸事業、保険代理店業務など。安定的な収益を計上。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.1%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
6.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.0%2.9%-
FY2022/36.2%3.1%-
FY2023/36.3%3.0%-
FY2024/36.1%3.2%4.3%
FY2025/38.7%5.1%6.3%

営業利益率は4.2%前後で安定推移していましたが、FY2025/3には6.3%へと大幅に改善しました。ROEも8.1%に上昇しており、資本効率の改善が顕著です。大型工事の採算性向上と原価管理の徹底が収益性改善の主因であり、今後も高水準の利益率維持が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率61.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
120億円
会社の純資産
1,477億円

自己資本比率は60%超と非常に高い水準を維持しており、財務基盤は極めて健全です。FY2023/3までは実質無借金経営でしたが、FY2024/3以降は成長投資のため有利子負債を活用し始めています。BPSは着実に増加しており、株主価値の向上が続いています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+151億円
営業CF
投資に使ったお金
-58.0億円
投資CF
借入・返済など
-68.4億円
財務CF
手元に残ったお金
+92.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/326.5億円-46.2億円-30.6億円-19.7億円
FY2022/379.3億円-98.1億円-14.6億円-18.8億円
FY2023/396.9億円-53.0億円-54.5億円43.9億円
FY2024/378.0億円43.2億円-33.7億円121億円
FY2025/3151億円-58.0億円-68.4億円92.8億円

営業キャッシュフローは年々増加傾向にあり、FY2025/3には151億円と過去最高を記録しました。FY2024/3の投資CFがプラスとなったのは投資有価証券の売却によるものです。FY2025/3のFCFは93億円と潤沢で、配当増額や成長投資の原資を十分に確保しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1東北電力グループへの売上依存リスク(売上高の4割超が東北電力向け)
2建設業界の人手不足・資材価格高騰リスク
3大型工事の工期遅延・採算悪化リスク
4海外子会社(ベトナム・シグマ社)の事業リスク
5自然災害による事業中断リスク(東北地方の地震・台風等)
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/391.7億円34.1億円37.2%
FY2022/3100億円33.4億円33.3%
FY2023/3105億円39.4億円37.5%
FY2024/3119億円43.8億円36.8%
FY2025/3173億円53.2億円30.7%

税引前利益はFY2025/3に173億円と大幅に拡大しました。実効税率は30〜38%で推移していますが、FY2025/3は30.7%と低下しており、税務上の優遇措置の活用が進んでいます。FY2026/3予想では特別損失の影響により税引前利益はやや減少する見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
735万円
従業員数
5,841
平均年齢
42歳
平均年収従業員数前年比
当期735万円5,841-

従業員の平均年収は735万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢42.0歳、平均勤続年数19.4年と定着率が非常に高く、技術力の蓄積と継承が行われています。従業員数5,841名の大規模企業として、東北地域の雇用にも大きく貢献しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主65.3%
浮動株34.8%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関16.4%
事業法人等41.3%
外国法人等12.7%
個人その他28.3%
証券会社1.3%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は東北電力・ユアテック従業員持株会。

東北電力㈱(26,915,000株)39.2%
日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)(5,248,000株)7.64%
ユアテック従業員持株会(5,181,000株)7.55%
㈱日本カストディ銀行(信託口)(1,996,000株)2.91%
日本生命保険相互会社(常任代理人日本マスタートラスト信託銀行㈱)(1,381,000株)2.01%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(1,000,000株)1.46%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(964,000株)1.4%
㈱七十七銀行(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(942,000株)1.37%
JP MORGAN CHASE BANK 385781(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)(501,000株)0.73%
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 ㈱日本カストディ銀行)(459,000株)0.67%

筆頭株主は東北電力(39.2%)で、親会社として強固な資本関係を持っています。従業員持株会が7.55%と高い保有比率を誇り、従業員の経営参画意識の高さを反映しています。信託銀行・保険会社・地方銀行(七十七銀行)など、東北地域を中心とした安定株主構成が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億5,500万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
設備工事事業2,547億円155億円6.1%
その他事業25億円1.5億円6.0%

設備工事事業が売上の99%を占める単一セグメント型の事業構造です。配電線工事・屋内線工事・空調管工事・情報通信工事など幅広い設備工事を手掛けており、東北電力向けが売上高の4割超を占めます。風力発電・太陽光発電など再生可能エネルギー関連工事の受注拡大が今後の成長ドライバーです。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 2名(16.7% 男性 10
17%
83%
監査報酬
6,200万円
連結子会社数
16
設備投資額
59.3億円
平均勤続年数(従業員)
19.4
臨時従業員数
497

取締役・監査役12名中、女性が2名(16.7%)を占めています。16社の連結子会社を統括するグループ経営において、東北電力グループとしてのガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数19.4年と非常に高い定着率が、技術力とノウハウの蓄積につながっています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計2年目にしてROE目標を達成。売上高・営業利益も目標の90%超に到達しており、最終年度での達成可能性が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2024-2028)
FY2024〜FY2028
売上高: 目標 2,800億円 順調 (2,572億円 (FY2025))
91.9%
営業利益: 目標 180億円 順調 (162億円 (FY2025))
90%
ROE: 目標 8%以上 達成 (8.1% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20252,520億円2,572億円+2.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025122億円162億円+32.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

ユアテックは中期経営計画(2024-2028)のもと、FY2028に売上高2,800億円・営業利益180億円を目標に掲げています。FY2025実績は売上高2,572億円・営業利益162億円と目標の90%に到達しており、ROE 8%以上の目標は既に達成しています。2025年10月には数値目標を上方修正しており、計画の前倒し達成が期待されます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

ユアテックのTSRは5年間で305.9%と、TOPIXの213.4%を大きく上回るパフォーマンスを達成しています。特にFY2024以降の株価上昇が顕著で、中期経営計画の上方修正や増配方針が市場に高く評価されています。電力インフラ需要の拡大期待もあり、今後もアウトパフォームの継続が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+205.9%
100万円 →305.9万円
205.9万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021135.8万円+35.8万円35.8%
FY2022120.3万円+20.3万円20.3%
FY2023147.2万円+47.2万円47.2%
FY2024266.0万円+166.0万円166.0%
FY2025305.9万円+205.9万円205.9%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残101,800株
売り残9,200株
信用倍率11.07倍
3/13時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年7月下旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

ユアテックのPER 14.6倍は建設業界平均(13.8倍)とほぼ同水準です。信用倍率は11.07倍と買い長の状態で、投資家の買い意欲が強いことを示しています。配当利回り2.77%は業界平均を上回り、増配トレンドと合わせた総合リターンが魅力的です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 25%
建設業 120社中 28位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
再エネ・電力インフラ25%
中期経営計画20%
その他15%

最近の出来事

2026年1月3Q好決算

26年3月期第3四半期は純利益16.9%増の2ケタ増益。大型工事の順調な進捗が寄与。

2025年10月中計見直し

中期経営計画(2024-2028)の数値目標を上方修正。営業利益目標を引き上げ、株主還元も強化。

2025年10月特損計上

ベトナム子会社シグマ社に関連する特別損失29億円を計上。海外事業のリスクが顕在化。

(株)ユアテック まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 68円
安全性
安定
自己資本比率 61.4%(有利子負債は近年増加しているが、自己資本比率63%超と財務基盤は非常に健全)
稼ぐ力
普通
ROE 8.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「東北電力グループの総合設備エンジニアリング企業。電気・空調・通信で地域インフラを支えるプライム上場企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU