オリエンタル白石(株)
Oriental Shiraishi Corporation
最終更新日: 2026年3月24日
橋梁のプロフェッショナル。人と技術の多様性で、社会インフラの未来を創る
人財と技術の多様性を活かし、100年先のインフラを創造する
この会社ってなに?
高速道路や鉄道の橋、トンネルの基礎工事など、私たちの生活を支えるインフラの建設・補修を手がけています。普段目にする橋の多くにオリエンタル白石の技術が使われており、特にニューマチックケーソン工法(地下深くに構造物の基礎を造る技術)では国内シェア約7割を占めるトップ企業です。四足歩行ロボットやデジタルツインなど先端技術の導入も進めています。
オリエンタル白石は、プレストレストコンクリート(PC)橋梁・鋼橋の建設を主力とし、ニューマチックケーソン工法でシェア約7割を誇る建設会社です。2025年3月期は売上高646億円、営業利益54億円を計上。伊藤忠商事を筆頭株主に迎え、中期経営計画(2023〜2025年度)では売上高730億円・ROE9%以上を目標に掲げています。PBR 0.96倍・配当利回り3.86%とバリュー株の特徴を持ち、インフラ老朽化対策の恩恵を受ける銘柄として注目されています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都江東区豊洲五丁目6番52号 NBF豊洲キャナルフロント
- 公式
- www.orsc.co.jp
社長プロフィール
人財と技術の多様性を活かし、安全・安心な社会基盤の創造を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。インフラの老朽化という社会課題に正面から向き合い、次世代に誇れる社会基盤を残していきます。
この会社のストーリー
プレストレストコンクリート(PC)技術の先駆者として創業。戦後の復興期に橋梁建設の技術を確立した。
東京証券取引所に上場し、公共インフラ建設の担い手として事業を拡大。ニューマチックケーソン工法の技術を磨く。
日本橋梁と経営統合し、OSJBホールディングスを設立。PC橋と鋼橋の両方を手がける橋梁の総合企業に。
OSJBホールディングスを吸収合併し、オリエンタル白石として東証プライム市場に新規上場。グループ経営を一体化。
伊藤忠商事が第三者割当増資を引き受け筆頭株主に。官民連携事業やグローバル展開の加速を目指す。
売上高730億円・ROE9%以上を目標に、デンカリノテックのグループ化やロボット技術の活用など成長戦略を推進。
注目ポイント
地下深くに構造物の基礎を造る特殊技術で圧倒的なシェアを誇ります。高速道路・鉄道・港湾など重要インフラの基礎工事に不可欠な存在です。
配当性向50%以上・総還元性向70%程度を掲げる積極的な株主還元方針。3期連続増配を実施し、建設業界でもトップクラスの配当利回りです。
日本全国の橋梁・トンネル等の老朽化が進む中、補修・補強需要は今後も拡大が見込まれます。国土強靭化政策の追い風を受ける銘柄です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 11円 | 33.9% |
| FY2023/3 | 13.5円 | 40.0% |
| FY2024/3 | 14.5円 | 40.6% |
| FY2025/3 | 14.5円 | 51.7% |
株主優待制度はありません。配当による株主還元を基本方針としています。
配当はFY2022/3の11円からFY2024/3の14.5円まで3期連続で増配を実施しました。FY2026/3も14.5円(予想)を維持し、配当性向は68.7%と高水準です。中期経営計画では配当性向50%以上・総還元性向70%程度を掲げており、積極的な株主還元姿勢が際立っています。配当利回り3.86%は建設業界の中でも魅力的な水準です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2024/3に674億円と過去最高を記録しましたが、FY2025/3は一部工事の進捗遅れにより646億円と一時的な減収となりました。FY2026/3は660億円と回復を見込む一方、子会社の施工工事における特別損失計上により純利益は28億円へ下方修正されています。営業利益率は8%台を維持しており、建設業界の中では安定した収益力を示しています。
事業ごとの売上・利益
PC橋梁・鋼橋の新設、ニューマチックケーソン工法による基礎工事が主力。高速道路・鉄道・港湾などの大型インフラ案件を手がける。売上構成比約86%を占める最大セグメント。
鋼橋の製造・架設、床版の外販を展開。工場製品の外販強化を中期計画で推進中。利益率が高い収益性の高いセグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.4% | 6.7% | - |
| FY2022/3 | 8.9% | 6.2% | - |
| FY2023/3 | 10.1% | 5.9% | - |
| FY2024/3 | 11.2% | 6.4% | 9.7% |
| FY2025/3 | 8.4% | 4.8% | 8.4% |
営業利益率は8〜10%と建設業界の中では高水準を維持しています。FY2024/3にはROE 9.3%・営業利益率9.7%と好調でしたが、FY2025/3は工事採算の悪化によりROEは7.2%に低下しました。中期経営計画ではROE 9%以上を目標としており、今後の回復が注目されます。
財務は安全?
自己資本比率は62〜69%と非常に高い水準を維持しており、財務健全性は極めて良好です。FY2024/3に伊藤忠商事との資本業務提携に伴う第三者割当増資により資本が増強されました。有利子負債はFY2024/3から計上されていますが、自己資本比率66%台と余力は十分にあります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -20.4億円 | -29.6億円 | 24.0億円 | -50.0億円 |
| FY2022/3 | 86.9億円 | -19.4億円 | -20.9億円 | 67.5億円 |
| FY2023/3 | 40.8億円 | -12.3億円 | -22.6億円 | 28.5億円 |
| FY2024/3 | 52.7億円 | -10.0億円 | 20.0億円 | 42.8億円 |
| FY2025/3 | 78.0億円 | -52.1億円 | -28.9億円 | 25.9億円 |
営業キャッシュフローは毎期40〜87億円のプラスを確保しており、安定した現金創出力を持っています。FY2025/3は78億円の営業CFを計上し、投資CFは52億円のマイナスとなりましたが、これは設備投資やデンカリノテックのグループ系列会社化などの成長投資を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 51.6億円 | 14.0億円 | 27.1% |
| FY2022/3 | 54.6億円 | 16.8億円 | 30.8% |
| FY2023/3 | 54.3億円 | 15.1億円 | 27.7% |
| FY2024/3 | 65.8億円 | 19.5億円 | 29.6% |
| FY2025/3 | 55.6億円 | 18.4億円 | 33.1% |
税引前利益は54〜66億円で推移しており、実効税率は28〜33%と標準的な水準です。FY2026/3は子会社の特別損失計上により税引前利益は43億円に減少する見込みですが、税負担は安定しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 830万円 | 1,145人 | - |
従業員の平均年収は830万円と、建設業界の中では高い水準です。平均年齢44.7歳、平均勤続年数19.3年と定着率が高く、専門性の高い技術者集団であることがうかがえます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はオリエンタル白石社員持株会氏・伊藤忠商事。
筆頭株主は伊藤忠商事(17.35%)で、2023年の資本業務提携により戦略的パートナーとなっています。信託銀行2社で約21%を保有し、機関投資家の関心の高さがうかがえます。外国法人等が22%を占め、海外投資家からも注目される銘柄です。社員持株会が1.49%を保有しており、従業員の経営参画意識も確認できます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 556億円 | 42.8億円 | 7.7% |
| 鋼構造事業 | 90億円 | 10.6億円 | 11.8% |
建設事業が売上の約86%を占める主力セグメントで、PC橋梁とニューマチックケーソン工法が二本柱です。鋼構造事業は売上構成比約14%ながら利益率11.8%と高収益で、床版や工場製品の外販拡大が成長ドライバーとなっています。インフラ老朽化に伴う補修・補強需要の増加が両セグメントに追い風となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が2名(18.2%)を占めており、社外取締役比率は50%とガバナンス体制は充実しています。7社の連結子会社を統括し、2025年にはデンカリノテックをグループ系列会社化するなど、事業基盤の拡充を進めています。平均勤続年数19.3年と高い定着率を誇ります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 650億円 | — | 646億円 | -0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 33億円 | — | 27億円(修正後予想) | -16.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画ではFY2026に売上高730億円・純利益45億円・ROE9%以上を目標に掲げています。FY2025実績は売上高646億円と目標の88%に到達していますが、子会社の特別損失により純利益は下方修正されました。配当性向50%以上は既に達成しており、株主還元姿勢は評価できます。伊藤忠商事との提携による新規事業開拓が今後の成長の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
オリエンタル白石のTSRは3年間で177%と、TOPIX(147.2%)を大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。伊藤忠商事との資本業務提携やインフラ投資需要の高まりが株価を押し上げました。直近は業績下方修正の影響で調整していますが、中長期ではTOPIXをアウトパフォームしています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2023 | 147.9万円 | +47.9万円 | 47.9% |
| FY2024 | 186.1万円 | +86.1万円 | 86.1% |
| FY2025 | 177.0万円 | +77.0万円 | 77.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは17.8倍と建設業界平均(15.4倍)をやや上回っていますが、PBRは0.96倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準です。配当利回り3.86%は業界平均を大きく上回り、高配当バリュー株としての特徴が鮮明です。信用買残は売残の4.34倍とやや需給が重い状況です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
子会社の施工工事における特別損失の計上により、最終利益を27億円に下方修正。
第3四半期決算を発表し、経常利益を6%上方修正。社長交代(照井満氏)も発表。
デンカリノテックをグループ系列会社化。補修・補強技術の拡充を図る。
最新ニュース
オリエンタル白石(株) まとめ
ひとめ診断
「橋梁のプロフェッショナル集団。PC橋・鋼橋からインフラ補修まで、社会基盤を支えるプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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