1786プライム

オリエンタル白石(株)

Oriental Shiraishi Corporation

最終更新日: 2026年3月24日

ROE8.4%
BPS390.7円
自己資本比率64.6%
FY2025/3 有報データ

橋梁のプロフェッショナル。人と技術の多様性で、社会インフラの未来を創る

人財と技術の多様性を活かし、100年先のインフラを創造する

この会社ってなに?

高速道路や鉄道の橋、トンネルの基礎工事など、私たちの生活を支えるインフラの建設・補修を手がけています。普段目にする橋の多くにオリエンタル白石の技術が使われており、特にニューマチックケーソン工法(地下深くに構造物の基礎を造る技術)では国内シェア約7割を占めるトップ企業です。四足歩行ロボットやデジタルツインなど先端技術の導入も進めています。

オリエンタル白石は、プレストレストコンクリート(PC)橋梁・鋼橋の建設を主力とし、ニューマチックケーソン工法でシェア約7割を誇る建設会社です。2025年3月期は売上高646億円、営業利益54億円を計上。伊藤忠商事を筆頭株主に迎え、中期経営計画(2023〜2025年度)では売上高730億円・ROE9%以上を目標に掲げています。PBR 0.96倍・配当利回り3.86%とバリュー株の特徴を持ち、インフラ老朽化対策の恩恵を受ける銘柄として注目されています。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都江東区豊洲五丁目6番52号 NBF豊洲キャナルフロント
公式
www.orsc.co.jp

社長プロフィール

大野 達也
代表取締役社長
技術志向経営者
人財と技術の多様性を活かし、安全・安心な社会基盤の創造を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。インフラの老朽化という社会課題に正面から向き合い、次世代に誇れる社会基盤を残していきます。

この会社のストーリー

1952
オリエンタルコンクリート創業

プレストレストコンクリート(PC)技術の先駆者として創業。戦後の復興期に橋梁建設の技術を確立した。

1971
東京証券取引所に上場

東京証券取引所に上場し、公共インフラ建設の担い手として事業を拡大。ニューマチックケーソン工法の技術を磨く。

2009
日本橋梁と経営統合

日本橋梁と経営統合し、OSJBホールディングスを設立。PC橋と鋼橋の両方を手がける橋梁の総合企業に。

2021
オリエンタル白石として再上場

OSJBホールディングスを吸収合併し、オリエンタル白石として東証プライム市場に新規上場。グループ経営を一体化。

2023
伊藤忠商事と資本業務提携

伊藤忠商事が第三者割当増資を引き受け筆頭株主に。官民連携事業やグローバル展開の加速を目指す。

2025
中期経営計画最終年度へ

売上高730億円・ROE9%以上を目標に、デンカリノテックのグループ化やロボット技術の活用など成長戦略を推進。

注目ポイント

ニューマチックケーソン工法で国内シェア約7割

地下深くに構造物の基礎を造る特殊技術で圧倒的なシェアを誇ります。高速道路・鉄道・港湾など重要インフラの基礎工事に不可欠な存在です。

配当利回り3.86%の高配当銘柄

配当性向50%以上・総還元性向70%程度を掲げる積極的な株主還元方針。3期連続増配を実施し、建設業界でもトップクラスの配当利回りです。

インフラ老朽化対策の恩恵銘柄

日本全国の橋梁・トンネル等の老朽化が進む中、補修・補強需要は今後も拡大が見込まれます。国土強靭化政策の追い風を受ける銘柄です。

サービスの実績は?

14.5
1株当たり配当金
FY2026予想
維持
8.4%
営業利益率
FY2025実績
66.1%
自己資本比率
FY2025実績
1,145
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2026/3は子会社の施工工事における特別損失計上により純利益を下方修正)
配当
少なめ
1株 14.5円
安全性
安定
自己資本比率 64.6%(自己資本比率66%台と財務は極めて健全。実質無借金に近い経営)
稼ぐ力
普通
ROE 8.4%
話題性
普通
ポジティブ 35%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
14.5
方針: 配当性向50%以上を目標とし、安定配当と株主還元を重視
1株配当配当性向
FY2022/31133.9%
FY2023/313.540.0%
FY2024/314.540.6%
FY2025/314.551.7%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。配当による株主還元を基本方針としています。

配当はFY2022/3の11円からFY2024/3の14.5円まで3期連続で増配を実施しました。FY2026/3も14.5円(予想)を維持し、配当性向は68.7%と高水準です。中期経営計画では配当性向50%以上・総還元性向70%程度を掲げており、積極的な株主還元姿勢が際立っています。配当利回り3.86%は建設業界の中でも魅力的な水準です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.4%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
8.4%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
64.6%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3607億円
FY2023/3615億円
FY2024/3674億円
FY2025/3646億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/365.3億円
FY2025/354.3億円

売上高はFY2024/3に674億円と過去最高を記録しましたが、FY2025/3は一部工事の進捗遅れにより646億円と一時的な減収となりました。FY2026/3は660億円と回復を見込む一方、子会社の施工工事における特別損失計上により純利益は28億円へ下方修正されています。営業利益率は8%台を維持しており、建設業界の中では安定した収益力を示しています。

事業ごとの売上・利益

建設事業
556億円86.1%)
鋼構造事業
90億円13.9%)
建設事業556億円
利益: 42.8億円利益率: 7.7%

PC橋梁・鋼橋の新設、ニューマチックケーソン工法による基礎工事が主力。高速道路・鉄道・港湾などの大型インフラ案件を手がける。売上構成比約86%を占める最大セグメント。

鋼構造事業90億円
利益: 10.6億円利益率: 11.8%

鋼橋の製造・架設、床版の外販を展開。工場製品の外販強化を中期計画で推進中。利益率が高い収益性の高いセグメント。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/313.4%6.7%-
FY2022/38.9%6.2%-
FY2023/310.1%5.9%-
FY2024/311.2%6.4%9.7%
FY2025/38.4%4.8%8.4%

営業利益率は8〜10%と建設業界の中では高水準を維持しています。FY2024/3にはROE 9.3%・営業利益率9.7%と好調でしたが、FY2025/3は工事採算の悪化によりROEは7.2%に低下しました。中期経営計画ではROE 9%以上を目標としており、今後の回復が注目されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率64.6%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
70.5億円
会社の純資産
513億円

自己資本比率は62〜69%と非常に高い水準を維持しており、財務健全性は極めて良好です。FY2024/3に伊藤忠商事との資本業務提携に伴う第三者割当増資により資本が増強されました。有利子負債はFY2024/3から計上されていますが、自己資本比率66%台と余力は十分にあります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+78.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-52.1億円
投資CF
借入・返済など
-28.9億円
財務CF
手元に残ったお金
+25.9億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-20.4億円-29.6億円24.0億円-50.0億円
FY2022/386.9億円-19.4億円-20.9億円67.5億円
FY2023/340.8億円-12.3億円-22.6億円28.5億円
FY2024/352.7億円-10.0億円20.0億円42.8億円
FY2025/378.0億円-52.1億円-28.9億円25.9億円

営業キャッシュフローは毎期40〜87億円のプラスを確保しており、安定した現金創出力を持っています。FY2025/3は78億円の営業CFを計上し、投資CFは52億円のマイナスとなりましたが、これは設備投資やデンカリノテックのグループ系列会社化などの成長投資を反映しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公共投資の動向による受注環境の変動リスク
2建設資材価格の高騰リスク(鋼材・セメント等)
3技術者・労働者の確保難リスク(建設業界の人手不足)
4施工中の事故・品質問題の発生リスク
5子会社の施工工事における追加コスト発生リスク
6金利上昇による資金調達コスト増加リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/351.6億円14.0億円27.1%
FY2022/354.6億円16.8億円30.8%
FY2023/354.3億円15.1億円27.7%
FY2024/365.8億円19.5億円29.6%
FY2025/355.6億円18.4億円33.1%

税引前利益は54〜66億円で推移しており、実効税率は28〜33%と標準的な水準です。FY2026/3は子会社の特別損失計上により税引前利益は43億円に減少する見込みですが、税負担は安定しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
830万円
従業員数
1,145
平均年齢
44.7歳
平均年収従業員数前年比
当期830万円1,145-

従業員の平均年収は830万円と、建設業界の中では高い水準です。平均年齢44.7歳、平均勤続年数19.3年と定着率が高く、専門性の高い技術者集団であることがうかがえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主47%
浮動株53%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関22.9%
事業法人等22.6%
外国法人等22%
個人その他30.9%
証券会社1.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主はオリエンタル白石社員持株会氏・伊藤忠商事。

伊藤忠商事株式会社(23,057,000株)17.35%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(18,066,000株)13.59%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(9,331,000株)7.02%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC) (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(5,933,000株)4.46%
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)(3,752,000株)2.82%
JP MORGAN CHASE BANK 385632(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(2,579,000株)1.94%
J.P. MORGAN SECURITIES PLC FOR AND ON BEHALF OF ITS CLIENTS JPMSP RE CLIENT ASSETS-SEGR ACCT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)(2,000,000株)1.5%
オリエンタル白石社員持株会(1,982,000株)1.49%
MSIP CLIENT SECURITIES  (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(1,981,000株)1.49%
株式会社日本カストディ銀行(年金信託口)(1,645,000株)1.23%

筆頭株主は伊藤忠商事(17.35%)で、2023年の資本業務提携により戦略的パートナーとなっています。信託銀行2社で約21%を保有し、機関投資家の関心の高さがうかがえます。外国法人等が22%を占め、海外投資家からも注目される銘柄です。社員持株会が1.49%を保有しており、従業員の経営参画意識も確認できます。

会社の公式開示情報

役員報酬

1,600万円
取締役1名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建設事業556億円42.8億円7.7%
鋼構造事業90億円10.6億円11.8%

建設事業が売上の約86%を占める主力セグメントで、PC橋梁とニューマチックケーソン工法が二本柱です。鋼構造事業は売上構成比約14%ながら利益率11.8%と高収益で、床版や工場製品の外販拡大が成長ドライバーとなっています。インフラ老朽化に伴う補修・補強需要の増加が両セグメントに追い風となっています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
5,400万円
連結子会社数
7
設備投資額
25.1億円
平均勤続年数(従業員)
19.3

取締役・監査役11名中、女性が2名(18.2%)を占めており、社外取締役比率は50%とガバナンス体制は充実しています。7社の連結子会社を統括し、2025年にはデンカリノテックをグループ系列会社化するなど、事業基盤の拡充を進めています。平均勤続年数19.3年と高い定着率を誇ります。

会社の計画は順調?

B
総合評価
配当性向50%以上は達成済みだが、売上高730億円・ROE9%以上は未達。FY2026/3の業績下方修正により最終年度での完全達成は厳しい状況。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2023〜2025年度)
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 730億円 順調 (646億円 (FY2025))
88.4%
純利益: 目標 45億円 順調 (37億円 (FY2025))
82.6%
ROE: 目標 9%以上 順調 (7.2% (FY2025))
80%
配当性向: 目標 50%以上 達成 (51.7% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025650億円646億円-0.7%
純利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202633億円27億円(修正後予想)-16.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画ではFY2026に売上高730億円・純利益45億円・ROE9%以上を目標に掲げています。FY2025実績は売上高646億円と目標の88%に到達していますが、子会社の特別損失により純利益は下方修正されました。配当性向50%以上は既に達成しており、株主還元姿勢は評価できます。伊藤忠商事との提携による新規事業開拓が今後の成長の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

オリエンタル白石のTSRは3年間で177%と、TOPIX(147.2%)を大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。伊藤忠商事との資本業務提携やインフラ投資需要の高まりが株価を押し上げました。直近は業績下方修正の影響で調整していますが、中長期ではTOPIXをアウトパフォームしています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2023初めに100万円投資した場合+77.0%
100万円 →177.0万円
77.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2023147.9万円+47.9万円47.9%
FY2024186.1万円+86.1万円86.1%
FY2025177.0万円+77.0万円77.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残607,900株
売り残140,200株
信用倍率4.34倍
3/13時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは17.8倍と建設業界平均(15.4倍)をやや上回っていますが、PBRは0.96倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準です。配当利回り3.86%は業界平均を大きく上回り、高配当バリュー株としての特徴が鮮明です。信用買残は売残の4.34倍とやや需給が重い状況です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや慎重
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 120社中 48位
報道のトーン
35%
好意的
45%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
インフラ整備・補修25%
M&A・提携20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月業績下方修正

子会社の施工工事における特別損失の計上により、最終利益を27億円に下方修正

2026年2月Q3決算発表

第3四半期決算を発表し、経常利益を6%上方修正。社長交代(照井満氏)も発表。

2025年3月M&A

デンカリノテックをグループ系列会社化。補修・補強技術の拡充を図る。

オリエンタル白石(株) まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓(FY2026/3は子会社の施工工事における特別損失計上により純利益を下方修正)
配当
少なめ
1株 14.5円
安全性
安定
自己資本比率 64.6%(自己資本比率66%台と財務は極めて健全。実質無借金に近い経営)
稼ぐ力
普通
ROE 8.4%
話題性
普通
ポジティブ 35%

「橋梁のプロフェッショナル集団。PC橋・鋼橋からインフラ補修まで、社会基盤を支えるプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU