オリエンタル白石(株)1786
Oriental Shiraishi Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
高速道路や鉄道の橋、トンネルの基礎工事など、私たちの生活を支えるインフラの建設・補修を手がけています。普段目にする橋の多くにオリエンタル白石の技術が使われており、特にニューマチックケーソン工法(地下深くに構造物の基礎を造る技術)では国内シェア約7割を占めるトップ企業です。四足歩行ロボットやデジタルツインなど先端技術の導入も進めています。
オリエンタル白石は、プレストレストコンクリート(PC)橋梁・鋼橋の建設を主力とし、ニューマチックケーソン工法でシェア約7割を誇る建設会社です。2025年3月期は売上高646億円、営業利益54億円を計上。伊藤忠商事を筆頭株主に迎え、中期経営計画(2023〜2025年度)では売上高730億円・ROE9%以上を目標に掲げています。PBR 0.96倍・配当利回り3.86%とバリュー株の特徴を持ち、インフラ老朽化対策の恩恵を受ける銘柄として注目されています。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都江東区豊洲五丁目6番52号 NBF豊洲キャナルフロント
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
PC橋梁・鋼橋の新設、ニューマチックケーソン工法による基礎工事が主力。高速道路・鉄道・港湾などの大型インフラ案件を手がける。売上構成比約86%を占める最大セグメント。
鋼橋の製造・架設、床版の外販を展開。工場製品の外販強化を中期計画で推進中。利益率が高い収益性の高いセグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 12.2% | 6.7% | - |
| 2022/03期 | 10.8% | 6.5% | - |
| 2023/03期 | 9.7% | 6.1% | - |
| 2024/03期 | 10.1% | 6.6% | 9.7% |
| 2025/03期 | 7.3% | 4.9% | 8.4% |
| 3Q FY2026/3 | 6.7%(累計) | 4.3%(累計) | - |
営業利益率は8〜10%と建設業界の中では高水準を維持しています。2024/03期にはROE 9.3%・営業利益率9.7%と好調でしたが、2025/03期は工事採算の悪化によりROEは7.2%に低下しました。中期経営計画ではROE 9%以上を目標としており、今後の回復が注目されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 552億円 | — | 37.6億円 | 821.8円 | — |
| 2022/03期 | 607億円 | — | 37.8億円 | 32.5円 | +10.0% |
| 2023/03期 | 615億円 | 52.1億円 | 39.2億円 | 33.8円 | +1.2% |
| 2024/03期 | 674億円 | 65.3億円 | 46.3億円 | 35.7円 | +9.6% |
| 2025/03期 | 646億円 | 54.3億円 | 37.1億円 | 28.1円 | -4.2% |
売上高は2024/03期に674億円と過去最高を記録しましたが、2025/03期は一部工事の進捗遅れにより646億円と一時的な減収となりました。2026/03期は660億円と回復を見込む一方、子会社の施工工事における特別損失計上により純利益は28億円へ下方修正されています。営業利益率は8%台を維持しており、建設業界の中では安定した収益力を示しています。 【3Q 2026/03期実績】売上0百万円(通期予想比0%)、営業利益47億円(同109%)、純利益33億円(同120%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 556億円 | 42.8億円 | 7.7% |
| 鋼構造事業 | 90億円 | 10.6億円 | 11.8% |
建設事業が売上の約86%を占める主力セグメントで、PC橋梁とニューマチックケーソン工法が二本柱です。鋼構造事業は売上構成比約14%ながら利益率11.8%と高収益で、床版や工場製品の外販拡大が成長ドライバーとなっています。インフラ老朽化に伴う補修・補強需要の増加が両セグメントに追い風となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 650億円 | — | 646億円 | -0.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 33億円 | — | 27億円(修正後予想) | -16.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画では2026期に売上高730億円・純利益45億円・ROE9%以上を目標に掲げています。2025期実績は売上高646億円と目標の88%に到達していますが、子会社の特別損失により純利益は下方修正されました。配当性向50%以上は既に達成しており、株主還元姿勢は評価できます。伊藤忠商事との提携による新規事業開拓が今後の成長の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
子会社の施工工事における特別損失の計上により、最終利益を27億円に下方修正。
第3四半期決算を発表し、経常利益を6%上方修正。社長交代(照井満氏)も発表。
デンカリノテックをグループ系列会社化。補修・補強技術の拡充を図る。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
自己資本比率は62〜69%と非常に高い水準を維持しており、財務健全性は極めて良好です。2024/03期に伊藤忠商事との資本業務提携に伴う第三者割当増資により資本が増強されました。有利子負債は2024/03期から計上されていますが、自己資本比率66%台と余力は十分にあります。 【3Q 2026/03期】総資産782億円、純資産524億円、自己資本比率64.7%、有利子負債50億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲20.4億円 | ▲29.6億円 | 24.0億円 | ▲50.0億円 |
| 2022/03期 | 86.9億円 | ▲19.4億円 | ▲20.9億円 | 67.5億円 |
| 2023/03期 | 40.8億円 | ▲12.3億円 | ▲22.6億円 | 28.5億円 |
| 2024/03期 | 52.7億円 | ▲10.0億円 | 20.0億円 | 42.8億円 |
| 2025/03期 | 78.0億円 | ▲52.1億円 | ▲28.9億円 | 25.9億円 |
営業キャッシュフローは毎期40〜87億円のプラスを確保しており、安定した現金創出力を持っています。2025/03期は78億円の営業CFを計上し、投資CFは52億円のマイナスとなりましたが、これは設備投資やデンカリノテックのグループ系列会社化などの成長投資を反映しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が2名(18.2%)を占めており、社外取締役比率は50%とガバナンス体制は充実しています。7社の連結子会社を統括し、2025年にはデンカリノテックをグループ系列会社化するなど、事業基盤の拡充を進めています。平均勤続年数19.3年と高い定着率を誇ります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 830万円 | 1,145人 | - |
従業員の平均年収は830万円と、建設業界の中では高い水準です。平均年齢44.7歳、平均勤続年数19.3年と定着率が高く、専門性の高い技術者集団であることがうかがえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
オリエンタル白石のTSRは3年間で177%と、TOPIX(147.2%)を大幅に上回るパフォーマンスを達成しています。伊藤忠商事との資本業務提携やインフラ投資需要の高まりが株価を押し上げました。直近は業績下方修正の影響で調整していますが、中長期ではTOPIXをアウトパフォームしています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2022/03期 | 11円 | 33.9% |
| 2023/03期 | 13.5円 | 40.0% |
| 2024/03期 | 14.5円 | 40.6% |
| 2025/03期 | 14.5円 | 51.7% |
株主優待制度はありません。配当による株主還元を基本方針としています。
配当は2022/03期の11円から2024/03期の14.5円まで3期連続で増配を実施しました。2026/03期も14.5円(予想)を維持し、配当性向は68.7%と高水準です。中期経営計画では配当性向50%以上・総還元性向70%程度を掲げており、積極的な株主還元姿勢が際立っています。配当利回り3.86%は建設業界の中でも魅力的な水準です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2023期 | 147.9万円 | 47.9万円 | 47.9% |
| 2024期 | 186.1万円 | 86.1万円 | 86.1% |
| 2025期 | 177.0万円 | 77.0万円 | 77.0% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは17.8倍と建設業界平均(15.4倍)をやや上回っていますが、PBRは0.96倍と業界平均(1.1倍)を下回る割安水準です。配当利回り3.86%は業界平均を大きく上回り、高配当バリュー株としての特徴が鮮明です。信用買残は売残の4.34倍とやや需給が重い状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 51.6億円 | 14.0億円 | 27.1% |
| 2022/03期 | 54.6億円 | 16.8億円 | 30.8% |
| 2023/03期 | 54.3億円 | 15.1億円 | 27.7% |
| 2024/03期 | 65.8億円 | 19.5億円 | 29.6% |
| 2025/03期 | 55.6億円 | 18.4億円 | 33.1% |
税引前利益は54〜66億円で推移しており、実効税率は28〜33%と標準的な水準です。2026/03期は子会社の特別損失計上により税引前利益は43億円に減少する見込みですが、税負担は安定しています。
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オリエンタル白石(株) まとめ
「橋梁のプロフェッショナル集団。PC橋・鋼橋からインフラ補修まで、社会基盤を支えるプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。