高橋カーテンウォール工業(株)1994
TAKAHASHI CURTAIN WALL CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
オフィスビルや商業施設の外壁に使われているコンクリート製のパネル。街で見上げる高層ビルの外装の多くに、高橋カーテンウォール工業の技術が使われています。また、プール施工を手がけるアクア事業も展開しており、公共プールやスパ施設のタラソテラピー(海洋療法)設備なども手がけています。
高橋カーテンウォール工業は1965年設立、高層ビルの外壁材として用いられるプレキャストコンクリート(PC)カーテンウォールの設計・製造・施工で国内トップシェアを誇るスタンダード上場企業です。東京都庁や大阪駅新北ビルなど日本を代表する建築物を数多く手がけています。2025/12期は売上高73億円・営業利益1.1億円と大型案件の端境期で減益となりましたが、2026/12期は売上高82億円・営業利益2.2億円への回復を予想。PBR 0.40倍と大幅な割安水準にあり、自己資本比率85%超の無借金に近い堅固な財務基盤が特徴です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都中央区日本橋本町1丁目5番4号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
PCカーテンウォール(高層ビル外壁材)の設計・製造・施工が主力。国内トップシェアを誇り、東京都庁や大阪駅新北ビルなどランドマーク建築の実績多数。売上構成比約93%を占めるコア事業。
プールやスパ施設の設計・施工。タラソテラピー(海洋療法)施設でフランス・テルムマラン社と業務提携。ニッチ市場で安定した収益を確保。
自社保有不動産の賃貸。高い利益率で安定収益に貢献するストック型ビジネス。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/12期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 13.1% | 10.1% | - |
| 2022/12期 | 1.4% | 1.2% | - |
| 2023/12期 | 2.8% | 2.4% | - |
| 2024/12期 | 3.5% | 2.8% | 6.3% |
| 2025/12期 | 1.8% | 1.4% | 1.5% |
| 2025/12期 | 1.8% | 1.4% | - |
営業利益率は2021/12期の16.2%をピークに大きく変動しています。大型案件の有無で利益率が大幅に振れる受注産業の特性が表れています。ROEも1〜13%と振れ幅が大きく、安定した収益性の確保が経営課題となっています。ただし、業界内では高い技術力に裏打ちされた価格決定力を持っています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 122億円 | — | 14.0億円 | 162.6円 | — |
| 2022/12期 | 75.3億円 | — | 1.5億円 | 17.7円 | -38.4% |
| 2023/12期 | 73.3億円 | — | 3.0億円 | 36.0円 | -2.6% |
| 2024/12期 | 93.8億円 | 5.9億円 | 3.7億円 | 45.8円 | +28.0% |
| 2025/12期 | 73.4億円 | 1.1億円 | 1.9億円 | 23.9円 | -21.8% |
2021/12期に大型案件の集中で売上高122億円・営業利益20億円を記録しましたが、その後は大型案件の端境期に入り業績が大きく変動しています。2024/12期は一時回復(売上高94億円)したものの、2025/12期は再び減収減益。2026/12期は売上高82億円・営業利益2.2億円と緩やかな回復を見込んでいます。受注産業のため業績の波が大きい点に注意が必要です。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 68億円 | 0.5億円 | 0.7% |
| アクア事業 | 4億円 | 0.3億円 | 7.5% |
| 不動産賃貸事業 | 1億円 | 0.3億円 | 30.0% |
建設事業(PCカーテンウォール)が売上の約93%を占める一本足打法の構造です。利益率はアクア事業(7.5%)や不動産賃貸事業(30%)の方が高いものの、規模が小さいため全体への貢献は限定的。建設事業の受注動向が業績全体を大きく左右します。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025/12期の業績を大幅上方修正。営業赤字予想から一転、営業利益1.1億円の黒字に転換。
2025/12期の本決算を発表。2026/12期は売上高82億円・営業利益2.2億円の回復を予想。
建設用3Dプリンタ企業Polyuse社と共同研究を開始。次世代建設技術への取り組みを強化。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも2025/12期末時点
自己資本比率は77〜87%と極めて高い水準を維持しており、財務の健全性は抜群です。BPS(1株純資産)は1,362円に対し株価は542円で、PBR 0.40倍と解散価値の半分以下の評価にとどまっています。2024/12期から有利子負債が発生していますが、純資産に対して小規模であり、財務リスクは限定的です。 【2025/12期】総資産126億円、純資産108億円、自己資本比率84.9%、有利子負債5.3億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 20.0億円 | ▲2.6億円 | ▲5.4億円 | 17.4億円 |
| 2022/12期 | ▲8.7億円 | ▲3.7億円 | ▲4.0億円 | ▲12.5億円 |
| 2023/12期 | 15.2億円 | ▲2.9億円 | ▲5,800万円 | 12.3億円 |
| 2024/12期 | ▲18.6億円 | ▲9,900万円 | 3.4億円 | ▲19.5億円 |
| 2025/12期 | 25.1億円 | ▲3.7億円 | ▲10.2億円 | 21.4億円 |
営業キャッシュフローは年度によってプラスとマイナスを繰り返しており、工事の進捗と売上債権の回収タイミングによる変動が大きいのが特徴です。2025/12期は売上債権の回収が進み営業CF 25億円と大幅に改善。投資CFは小規模で、設備投資の負担が軽い資産効率の高いビジネスモデルです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役6名は全員男性で、女性役員の登用が今後の課題です。連結子会社は1社のみのシンプルな組織体制。設備投資は1.3億円と小規模で、資産効率の高い経営を行っています。平均勤続年数14年と定着率が高く、専門技術の蓄積が競争力の源泉となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 673万円 | 186人 | - |
平均年収は656万円で、建設業界の中では標準的な水準です。従業員数192名と小規模ながら、PCカーテンウォールの設計から施工まで一貫して対応できる高い専門性を持つ技術者集団です。平均年齢44歳と熟練した技術者が多く在籍しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSRは5年間で87.9%とマイナスリターンとなっており、TOPIXの182.5%を大きく下回るパフォーマンスです。大型案件の端境期による業績低迷が株価に反映されています。ただし、PBR 0.40倍という極端な割安水準は、業績回復局面での大幅な株価上昇ポテンシャルを示唆しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 20円 | 11.6% |
| 2017/12期 | 20円 | 22.7% |
| 2018/12期 | 20円 | 24.4% |
| 2019/12期 | 30円 | 21.1% |
| 2020/12期 | 23円 | 22.1% |
| 2021/12期 | 25円 | 15.4% |
| 2022/12期 | 20円 | 113.0% |
| 2023/12期 | 20円 | 55.6% |
| 2024/12期 | 20円 | 43.7% |
| 2025/12期 | 20円 | 83.9% |
株主優待制度はありません。
配当は1株20円を安定的に維持しており、配当利回りは3.69%と比較的高い水準です。2021/12期は好業績を受けて25円に増配しましたが、その後は20円で据え置き。配当性向は2022/12期に113%と利益超過配当となるなど、安定配当を重視する姿勢が鮮明です。業績が回復すれば増配の余地は十分にあります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 73.8万円 | ▲26.2万円 | -26.2% |
| 2022期 | 90.3万円 | ▲9.7万円 | -9.7% |
| 2023期 | 70.0万円 | ▲30.0万円 | -30.0% |
| 2024期 | 74.6万円 | ▲25.4万円 | -25.4% |
| 2025期 | 87.9万円 | ▲12.1万円 | -12.1% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは25.9倍と建設業界平均(12.5倍)を上回っていますが、これは直近の利益水準が一時的に低いためです。一方でPBR 0.40倍は業界平均(0.85倍)の半分以下と極端な割安水準。配当利回りは3.69%と業界平均を上回っており、バリュー投資の観点から注目される銘柄です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 21.1億円 | 7.1億円 | 33.6% |
| 2022/12期 | 2.5億円 | 9,600万円 | 38.7% |
| 2023/12期 | 4.5億円 | 1.5億円 | 32.7% |
| 2024/12期 | 6.7億円 | 3.0億円 | 44.5% |
| 2025/12期 | 1.9億円 | 0円 | 0.0% |
実効税率は年度によって大きく変動しています。2025/12期は税金がゼロとなっていますが、これは繰延税金資産の計上や税務上の特別な要因によるものと考えられます。2024/12期の44.6%は通常より高い水準で、交際費等の損金不算入項目の影響が示唆されます。
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高橋カーテンウォール工業(株) まとめ
「ビル外壁材PCカーテンウォールの国内首位。東京都庁や大阪駅を手がけた建設のニッチトップ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。