(株)植木組
UEKI CORPORATION
最終更新日: 2026年3月24日
明治から140年。新潟の大地に根ざし、堅実な経営で地域と共に成長し続ける老舗ゼネコン
地域とともに歩み、確かな技術と信頼で未来をつくる総合建設企業
この会社ってなに?
新潟県内のマンション・商業施設・公共工事の多くに植木組が関わっています。柏崎市を中心に道路や橋、学校、病院などのインフラ整備を長年担い、地域の生活基盤を支えています。また、子会社で有料老人ホームの運営や水処理事業も手がけており、暮らしに密着した事業を多角的に展開しています。
植木組は1885年(明治18年)創業、新潟県柏崎市に本社を置く中堅ゼネコンです。土木・建築工事を中心に、東京・東北・中部へも事業を展開。FY2025/3は売上高507億円・営業利益28.5億円と過去最高益を更新しました。FY2026/3は3Q累計で経常利益+45%増と好調で、通期予想を上方修正。PER 11.2倍・PBR 0.66倍と割安感があり、配当利回り3.07%に加え株主優待(QUOカード)も魅力です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 新潟県柏崎市駅前1丁目5番45号
- 公式
- www.uekigumi.co.jp
社長プロフィール
創業140年の伝統を礎に、確かな技術力と地域に根ざした信頼で、安全・安心な街づくりに貢献してまいります。中期経営計画のもと、県外エリアへの展開と事業の多角化を推進し、持続的な成長を目指します。
この会社のストーリー
明治18年、新潟県柏崎で植木組として創業。地域のインフラ整備を担う建設業者として歩み始めた。
戦後復興の中で法人化。新潟県の社会資本整備に本格的に取り組み、事業基盤を確立した。
東証に株式を上場し、資金調達力を強化。県外への事業展開を加速させた。
新潟県中越地震の発生後、地元ゼネコンとして復旧・復興工事に全力で取り組み、地域の信頼を深めた。
子会社アスカがワールドスイコーを買収し、水処理装置の設計・施工分野に進出。事業領域を拡大した。
創業140年の節目に新たな中期経営計画を策定。長期ビジョン実現に向けた成長戦略を推進中。
注目ポイント
PBR 0.66倍・PER 11.2倍と割安感が際立ちます。BPS 4,420円に対して株価2,932円と、純資産を大きく下回る水準。配当利回り3.41%+株主優待で総合利回りも魅力的です。
FY2023/3まで実質無借金経営を続けた堅実な財務体質。自己資本比率57%と建設業界でもトップクラスの安全性を誇り、不況耐性の高い銘柄です。
100株保有でQUOカード500円分、1年以上保有で金額アップの長期保有特典付き。配当も3期連続増配中で、FY2026/3は1株100円(増額修正)を予想しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 7.5円 | 21.7% |
| FY2017/3 | 7.5円 | 19.9% |
| FY2018/3 | 40円 | 20.9% |
| FY2019/3 | 40円 | 24.8% |
| FY2020/3 | 45円 | 20.8% |
| FY2021/3 | 110円 | 42.8% |
| FY2022/3 | 55円 | 25.3% |
| FY2023/3 | 55円 | 26.8% |
| FY2024/3 | 70円 | 24.2% |
| FY2025/3 | 90円 | 30.3% |
| 必要株数 | 100株以上(約29万円) |
| 金額相当 | 500円〜3,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
| 長期特典 | 1年以上保有で金額が2倍にアップ |
FY2021/3の110円(記念配当含む)から一旦55円に減配しましたが、その後3期連続で増配を実施。FY2026/3は1株100円(10円増額修正)を予想し、配当利回り3.41%と魅力的な水準です。加えてQUOカードの株主優待があり、長期保有で金額がアップする仕組みも個人投資家に好評です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
植木組の業績は堅調に推移しており、FY2025/3で営業利益28.5億円と過去最高益を更新しました。FY2024/3には売上高559億円の大型案件を消化し、FY2025/3は減収ながらも利益率が改善。FY2026/3は売上高600億円を予想し、3Q累計で経常利益+45%増と大幅な上方修正を発表しています。
事業ごとの売上・利益
土木・建築工事の設計・施工が主力。新潟県を地盤に東京・東北・中部へ展開。マンション、商業施設、公共インフラ工事を幅広く手がける。売上構成比95%超を占めるコア事業。
不動産賃貸・有料老人ホーム運営・水処理事業など。子会社を通じた多角化事業で安定収益を創出。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.0% | 3.7% | - |
| FY2022/3 | 6.0% | 3.3% | - |
| FY2023/3 | 5.8% | 2.9% | - |
| FY2024/3 | 6.9% | 3.7% | 4.6% |
| FY2025/3 | 7.0% | 3.8% | 5.6% |
営業利益率はFY2023/3の4.2%を底にFY2025/3には5.6%まで回復しており、建設業界の中で安定した収益性を維持しています。ROEは5〜7%台で推移しており、自己資本比率57%の堅固な財務基盤のもと、着実に株主資本を積み上げています。
財務は安全?
FY2023/3まで実質無借金経営を続けていましたが、FY2024/3から成長投資のため有利子負債を活用し始めました。自己資本比率は57%と高水準を維持しており、BPSは4,420円と株価2,932円を大きく上回るPBR 0.66倍の資産バリュー株です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.1億円 | -11.5億円 | -6.2億円 | -1.4億円 |
| FY2022/3 | 19.3億円 | -8.9億円 | -10.6億円 | 10.3億円 |
| FY2023/3 | 5.8億円 | -3.9億円 | -5.4億円 | 1.9億円 |
| FY2024/3 | -6.7億円 | -4.5億円 | -7.1億円 | -11.2億円 |
| FY2025/3 | 26.5億円 | -10.8億円 | 7.9億円 | 15.7億円 |
FY2025/3は営業CFが26.5億円と大幅に回復し、フリーキャッシュフローも15.7億円のプラスに転じました。FY2024/3の営業CFマイナスは大型工事の運転資金増加によるもので一時的です。財務CFは成長投資のための借入を反映しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 26.4億円 | 9.4億円 | 35.6% |
| FY2022/3 | 23.8億円 | 9.3億円 | 39.3% |
| FY2023/3 | 21.3億円 | 7.8億円 | 36.7% |
| FY2024/3 | 26.6億円 | 7.8億円 | 29.3% |
| FY2025/3 | 29.5億円 | 10.2億円 | 34.4% |
税引前利益はFY2025/3に29.5億円と過去最高を記録しました。実効税率は29〜39%と年度によって変動がありますが、概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 684万円 | 993人 | - |
従業員の平均年収は684万円で、建設業界の中堅企業として標準的な水準です。平均年齢44.7歳・平均勤続年数18.7年と定着率が高く、長期的な技術伝承が行われている企業です。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はウエキエージェンシー・第四北越銀行・アキバ。
筆頭株主は創業家関連のウエキエージェンシー(4.94%)で、創業家・地元企業・取引銀行による安定的な株主構成です。植木義明氏(3.14%)は代表取締役社長で、社員持株会(3.43%)・植木組共栄会(4.30%)も上位に名を連ね、従業員・取引先の結束力の高さがうかがえます。第四北越銀行・大光銀行など地元金融機関の保有も厚く、地域密着型の経営を支えています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 484億円 | 26.8億円 | 5.5% |
| 不動産・その他事業 | 23億円 | 1.7億円 | 7.4% |
建設事業が売上の95%超を占める純粋なゼネコンです。建設事業の営業利益率5.5%は中堅ゼネコンとして良好な水準。不動産・その他事業は利益率7.4%と高く、安定的な収益源として貢献しています。3Q累計で経常利益+45%増と好調に推移しており、建設事業の受注残も豊富です。
この会社のガバナンスは?
取締役7名中、女性が1名(14.3%)を占めています。11社の連結子会社を統括し、新潟県を軸とした地域密着型のグループ経営を展開。平均勤続年数18.7年と非常に高く、技術者の定着率の高さが品質維持の基盤となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 560億円 | — | 507億円 | -9.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026 | 25億円 | 32億円 | — | +25.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
植木組は第15次中期経営計画のもと、売上高600億円・営業利益30億円以上を目標に掲げています。FY2025実績は営業利益28.5億円と目標に接近しており、FY2026/3の上方修正(経常利益31.5億円)から見て計画の達成確度は高いと評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
植木組のTSRは5年間で164.9%と着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし直近1年は株価が約70%上昇しており、PBR 0.66倍の割安さを考慮すると、今後のリレーティング(バリュー再評価)の余地は大きいと考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 126.1万円 | +26.1万円 | 26.1% |
| FY2022 | 124.0万円 | +24.0万円 | 24.0% |
| FY2023 | 118.0万円 | +18.0万円 | 18.0% |
| FY2024 | 148.2万円 | +48.2万円 | 48.2% |
| FY2025 | 164.9万円 | +64.9万円 | 64.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
植木組の株価指標は、PER 11.2倍・PBR 0.66倍と建設業界平均を大きく下回る割安水準にあります。配当利回り3.41%は業界平均を上回り、株主優待と合わせた総合利回りも魅力的です。信用倍率238倍と買い残が多いものの、業績好調を背景にバリュー株としての見直し買いが続いています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3の経常利益予想を25%上方修正し31.5億円へ。配当も10円増額し1株100円に。
3Q累計の経常利益が+45%増で5期ぶりに過去最高を更新。売上高も30%増と好調。
創業140年を機に第15次中期経営計画を策定。長期ビジョン実現へ向けたステップアップ。
最新ニュース
(株)植木組 まとめ
ひとめ診断
「明治創業の新潟地盤ゼネコン。無借金経営から攻めの投資へ転換し、PBR 0.66倍の割安バリュー株」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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