東亜道路工業(株)1882
TOA ROAD CORPORATION
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
毎日通勤や買い物で通る道路の舗装、それを支えているのが東亜道路工業です。高速道路のアスファルト舗装、スポーツ施設のサーフェス、さらには大阪・関西万博では猛暑対策の「冷たくなるベンチ」を設置するなど、暮らしの快適さを足元から支えています。出光興産との改質アスファルト相互製造委託など、環境負荷低減にも取り組んでいます。
東亜道路工業は1930年に日本初のアスファルト乳剤製造会社として創立し、道路舗装材料メーカーの顔を持ちながら道路建設から環境事業まで展開する独立系舗装大手です。2025年3月期は売上高1,266億円(前年比+7.2%)、営業利益50億円を計上。中期経営計画「TOA ROAD Sustainable Plan 2026」のもと、CSR経営へのシフトと持続可能な成長基盤の確立を推進しています。配当利回り5.06%と高配当銘柄であり、アクティビストファンドの保有も注目材料です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区六本木七丁目3番7号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
道路舗装工事の施工が主力。高速道路・一般道路・空港滑走路等の舗装工事を全国で展開。売上構成比約80%を占める最大セグメント。
アスファルト乳剤・改質アスファルト等の道路舗装材料の製造販売。業界トップシェアのアスファルト乳剤が主力製品。売上構成比約17%。
不動産の賃貸事業およびスポーツ施設等の運営。売上構成比約3%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.8% | 5.3% | - |
| 2022/03期 | 7.5% | 4.3% | - |
| 2023/03期 | 6.1% | 3.7% | - |
| 2024/03期 | 7.0% | 4.2% | 4.6% |
| 2025/03期 | 7.3% | 4.5% | 4.0% |
| 3Q 2026/03期 | 4.1%(累計) | 2.3%(累計) | 3.3% |
営業利益率は2021/03期の6.4%をピークに4%前後で推移しており、原材料価格の上昇が利益率を圧迫しています。ROEは7%前後で安定しており、建設業界の中では標準的な水準です。2026/03期は営業利益率5.1%への回復が見込まれ、収益性の改善トレンドが期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,118億円 | — | 47.0億円 | 94.9円 | — |
| 2022/03期 | 1,121億円 | 55.2億円 | 37.1億円 | 76.5円 | +0.3% |
| 2023/03期 | 1,187億円 | 47.4億円 | 31.6億円 | 66.7円 | +5.9% |
| 2024/03期 | 1,181億円 | 54.7億円 | 37.9億円 | 79.9円 | -0.6% |
| 2025/03期 | 1,266億円 | 50.1億円 | 41.3億円 | 89.2円 | +7.2% |
売上高は2025/03期に1,266億円と過去最高を更新しました。営業利益は原材料価格高騰の影響で2022期〜2023に一時的に低下しましたが、2024/03期以降は回復傾向にあります。2026/03期は売上高1,270億円・営業利益65億円を予想し、利益率の改善が期待されます。EPSは2023/03期に株式分割(1:10)を実施したため、それ以前と水準が異なります。 【3Q 2026/03期実績】売上861億円(通期予想比68%)、営業利益29億円(同44%)、純利益20億円(同50%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 1,009億円 | 35.2億円 | 3.5% |
| 製造販売事業 | 211億円 | 12.8億円 | 6.1% |
| 不動産賃貸事業等 | 47億円 | 2.0億円 | 4.3% |
建設事業が売上の約80%を占める最大セグメントで、道路舗装工事が事業の中核です。製造販売事業はアスファルト乳剤で業界最大手のポジションを持ち、利益率6.1%と建設事業よりも高い収益性を確保しています。材料メーカーと施工会社の両面を持つビジネスモデルが強みです。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,260億円 | — | 1,266億円 | +0.5% |
| 2024期 | 1,200億円 | — | 1,181億円 | -1.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
東亜道路工業は「TOA ROAD Sustainable Plan 2026」のもと、2026期に売上高1,270億円・営業利益65億円を最終目標に掲げています。売上高は既に2025期実績で1,266億円と目標の99.7%に到達していますが、営業利益は50億円と目標の77%にとどまり、利益率の改善が課題です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期第3四半期決算を発表。経常利益は前年同期比3.6%減の31億円。受注高は11.1%増加。
2025/03期通期決算を発表。売上高1,266億円(+7.2%)で過去最高を更新。
2/6に株価が1,297円から1,514円へ急騰(+16.7%)。アクティビストファンドの動向が材料視された。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
自己資本比率は61.1%と非常に高い水準を維持しており、財務の安全性が際立ちます。2023/03期以前は実質無借金経営でしたが、2024/03期から有利子負債が増加しています。これは戦略的な資金調達によるもので、自己資本比率は引き続き高水準です。BPSは2023/03期に株式分割(1:10)の影響で水準が変動しています。 【3Q 2026/03期】総資産888億円、純資産531億円、自己資本比率54.2%、有利子負債73億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 66.9億円 | ▲20.9億円 | ▲38.9億円 | 46.0億円 |
| 2022/03期 | 45.8億円 | ▲28.4億円 | ▲28.6億円 | 17.4億円 |
| 2023/03期 | 21.8億円 | ▲29.7億円 | ▲8.5億円 | ▲7.9億円 |
| 2024/03期 | 109億円 | ▲40.0億円 | ▲26.9億円 | 69.2億円 |
| 2025/03期 | ▲17.5億円 | ▲12.2億円 | 10.6億円 | ▲29.8億円 |
営業キャッシュフローは2024/03期に109億円と大幅に改善しましたが、2025/03期は一時的にマイナスとなりました。これは運転資金の変動や工事代金の回収タイミングによるもので、建設業では期末の入金が集中する傾向があります。投資キャッシュフローは設備投資を中心に安定的に推移しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が1名(11.0%)を占めています。22社の連結子会社を統括し、全国に施工・製造拠点を展開するネットワークを構築しています。平均勤続年数18.9年と定着率が高く、道路舗装の専門技術が社内に蓄積されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 0万円 | 1,644人 | - |
従業員の平均年収は822万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢44.6歳・平均勤続年数18.9年と、長期勤続の社員が多く安定した組織運営が行われています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
東亜道路工業のTSR(株主総利回り)は5年間で539.3%とTOPIX(213.4%)を大幅に上回る圧倒的なパフォーマンスを記録しています。特に2023期以降はアクティビストファンドの参入や株主還元強化への期待から急上昇し、道路舗装セクターの中でも突出したリターンを実現しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 10円 | 16.2% |
| 2017/03期 | 12円 | 20.4% |
| 2018/03期 | 100円 | 20.1% |
| 2019/03期 | 120円 | - |
| 2020/03期 | 140円 | 17.2% |
| 2021/03期 | 160円 | 16.9% |
| 2022/03期 | 180円 | 23.5% |
| 2023/03期 | 180円 | 54.0% |
| 2024/03期 | 210円 | 262.7% |
| 2025/03期 | 90円 | 100.9% |
株主優待制度はありません。
2023/03期に株式分割(1:10)を実施したため、2024/03期以降の1株配当は分割後ベースとなります。分割前換算では増配を継続していましたが、2025/03期は90円(分割後)で配当利回り5.06%と高配当です。配当性向は2024/03期に262.7%と特別配当を含む高水準でしたが、2025/03期も100.9%と積極的な株主還元姿勢が続いています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 146.5万円 | 46.5万円 | 46.5% |
| 2022期 | 172.0万円 | 72.0万円 | 72.0% |
| 2023期 | 267.3万円 | 167.3万円 | 167.3% |
| 2024期 | 456.3万円 | 356.3万円 | 356.3% |
| 2025期 | 539.3万円 | 439.3万円 | 439.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 20.1倍は建設業界平均(12.5倍)を上回っており、アクティビストファンドの保有を背景とした株主還元期待が株価に織り込まれています。PBR 1.48倍と解散価値を上回る水準で評価されています。配当利回り5.06%は業界平均を大きく上回る高配当で、インカム投資家にとって魅力的な水準です。信用倍率5.98倍と買い残が多く、需給面での注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 72.6億円 | 25.6億円 | 35.3% |
| 2022/03期 | 55.9億円 | 18.8億円 | 33.6% |
| 2023/03期 | 49.6億円 | 18.0億円 | 36.3% |
| 2024/03期 | 57.1億円 | 19.1億円 | 33.5% |
| 2025/03期 | 52.1億円 | 10.8億円 | 20.7% |
実効税率は2025/03期に20.7%と大幅に低下しましたが、これは一時的な税効果(繰延税金資産の計上等)によるものです。通常は33〜36%で推移しており、2026/03期は36.9%と標準的な水準に戻る見通しです。
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