東亜道路工業(株)
TOA ROAD CORPORATION
最終更新日: 2026年3月24日
日本の道をつくり続けて90年超。足元から暮らしと経済を支える独立系道路舗装の雄
挑戦・発想・実行で社会から選ばれ続ける企業に
この会社ってなに?
毎日通勤や買い物で通る道路の舗装、それを支えているのが東亜道路工業です。高速道路のアスファルト舗装、スポーツ施設のサーフェス、さらには大阪・関西万博では猛暑対策の「冷たくなるベンチ」を設置するなど、暮らしの快適さを足元から支えています。出光興産との改質アスファルト相互製造委託など、環境負荷低減にも取り組んでいます。
東亜道路工業は1930年に日本初のアスファルト乳剤製造会社として創立し、道路舗装材料メーカーの顔を持ちながら道路建設から環境事業まで展開する独立系舗装大手です。2025年3月期は売上高1,266億円(前年比+7.2%)、営業利益50億円を計上。中期経営計画「TOA ROAD Sustainable Plan 2026」のもと、CSR経営へのシフトと持続可能な成長基盤の確立を推進しています。配当利回り5.06%と高配当銘柄であり、アクティビストファンドの保有も注目材料です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区六本木七丁目3番7号
- 公式
- www.toadoro.co.jp
社長プロフィール
舗装・土木と化学を融合させ、人と地球にやさしい技術・製品・工法を提供することで、社会インフラの維持・発展に貢献してまいります。挑戦・発想・実行で社会から選ばれ続ける企業を目指します。
この会社のストーリー
日本で初めてアスファルト乳剤の製造・販売を手がける会社として設立。道路舗装材料の国産化に挑んだ。
東京証券取引所に株式を上場。高度経済成長期の道路建設需要を追い風に、施工事業も本格展開。
リサイクル舗装材料や低温合材など、環境配慮型の技術・製品開発に注力。サステナビリティ経営の先駆けとなった。
アスファルト合材のカルテルで課徴金処分。コンプライアンス体制の抜本的強化に着手し、企業統治を刷新。
CSR経営へのシフトと持続可能な成長基盤の確立を2本柱とする3カ年中期経営計画をスタート。
注目ポイント
配当利回り5.06%と建設業界トップクラスの高配当を実現。アクティビストファンドの存在もあり、今後も積極的な株主還元が期待されます。
日本初のアスファルト乳剤メーカーとして90年超の歴史を持ち、舗装材料と施工の両面を持つ独自のビジネスモデルが強みです。
5年間の株主総利回りは539%とTOPIXの2.5倍。アクティビスト参入と企業価値向上施策が株価上昇のドライバーとなっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 10円 | 16.2% |
| FY2017/3 | 12円 | 20.4% |
| FY2018/3 | 10.4円 | 20.2% |
| FY2019/3 | 12.4円 | 0.2% |
| FY2020/3 | 14.5円 | 17.2% |
| FY2021/3 | 16.6円 | 16.9% |
| FY2022/3 | 18.6円 | 23.5% |
| FY2023/3 | 37.3円 | 54.0% |
| FY2024/3 | 210円 | 262.7% |
| FY2025/3 | 90円 | 100.9% |
株主優待制度はありません。
FY2023/3に株式分割(1:10)を実施したため、FY2024/3以降の1株配当は分割後ベースとなります。分割前換算では増配を継続していましたが、FY2025/3は90円(分割後)で配当利回り5.06%と高配当です。配当性向はFY2024/3に262.7%と特別配当を含む高水準でしたが、FY2025/3も100.9%と積極的な株主還元姿勢が続いています。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2025/3に1,266億円と過去最高を更新しました。営業利益は原材料価格高騰の影響でFY2022〜2023に一時的に低下しましたが、FY2024/3以降は回復傾向にあります。FY2026/3は売上高1,270億円・営業利益65億円を予想し、利益率の改善が期待されます。EPSはFY2023/3に株式分割(1:10)を実施したため、それ以前と水準が異なります。
事業ごとの売上・利益
道路舗装工事の施工が主力。高速道路・一般道路・空港滑走路等の舗装工事を全国で展開。売上構成比約80%を占める最大セグメント。
アスファルト乳剤・改質アスファルト等の道路舗装材料の製造販売。業界トップシェアのアスファルト乳剤が主力製品。売上構成比約17%。
不動産の賃貸事業およびスポーツ施設等の運営。売上構成比約3%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.9% | 5.3% | - |
| FY2022/3 | 6.7% | 4.4% | - |
| FY2023/3 | 4.4% | 3.6% | - |
| FY2024/3 | 5.3% | 4.1% | 4.6% |
| FY2025/3 | 7.9% | 4.5% | 4.0% |
営業利益率はFY2021/3の6.4%をピークに4%前後で推移しており、原材料価格の上昇が利益率を圧迫しています。ROEは7%前後で安定しており、建設業界の中では標準的な水準です。FY2026/3は営業利益率5.1%への回復が見込まれ、収益性の改善トレンドが期待されます。
財務は安全?
自己資本比率は61.1%と非常に高い水準を維持しており、財務の安全性が際立ちます。FY2023/3以前は実質無借金経営でしたが、FY2024/3から有利子負債が増加しています。これは戦略的な資金調達によるもので、自己資本比率は引き続き高水準です。BPSはFY2023/3に株式分割(1:10)の影響で水準が変動しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 66.9億円 | -20.9億円 | -38.9億円 | 46.0億円 |
| FY2022/3 | 45.8億円 | -28.4億円 | -28.6億円 | 17.4億円 |
| FY2023/3 | 21.8億円 | -29.7億円 | -8.5億円 | -7.9億円 |
| FY2024/3 | 109億円 | -40.0億円 | -26.9億円 | 69.2億円 |
| FY2025/3 | -17.5億円 | -12.2億円 | 10.6億円 | -29.8億円 |
営業キャッシュフローはFY2024/3に109億円と大幅に改善しましたが、FY2025/3は一時的にマイナスとなりました。これは運転資金の変動や工事代金の回収タイミングによるもので、建設業では期末の入金が集中する傾向があります。投資キャッシュフローは設備投資を中心に安定的に推移しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 72.6億円 | 25.6億円 | 35.3% |
| FY2022/3 | 55.9億円 | 18.8億円 | 33.6% |
| FY2023/3 | 49.6億円 | 18.0億円 | 36.3% |
| FY2024/3 | 57.1億円 | 19.1億円 | 33.5% |
| FY2025/3 | 52.1億円 | 10.8億円 | 20.7% |
実効税率はFY2025/3に20.7%と大幅に低下しましたが、これは一時的な税効果(繰延税金資産の計上等)によるものです。通常は33〜36%で推移しており、FY2026/3は36.9%と標準的な水準に戻る見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 822万円 | 1,670人 | - |
従業員の平均年収は822万円で、建設業界の中では標準的な水準です。平均年齢44.6歳・平均勤続年数18.9年と、長期勤続の社員が多く安定した組織運営が行われています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は横浜銀行・三井住友銀行・東亜道路従業員持株会。
筆頭株主はケイマン籍のINTERTRUST TRUSTEES(14.76%)で、アクティビストファンドJAPAN-UPの投資ビークルです。かつてはストラテジックキャピタルも大量保有しており、株主還元強化の圧力がかかっています。従業員持株会(4.42%)と取引先持株会(3.85%)が合計8.3%を保有し、安定株主基盤を形成しています。横浜銀行・三井住友銀行など金融機関も上位に名を連ねています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 1,009億円 | 35.2億円 | 3.5% |
| 製造販売事業 | 211億円 | 12.8億円 | 6.1% |
| 不動産賃貸事業等 | 47億円 | 2.0億円 | 4.3% |
建設事業が売上の約80%を占める最大セグメントで、道路舗装工事が事業の中核です。製造販売事業はアスファルト乳剤で業界最大手のポジションを持ち、利益率6.1%と建設事業よりも高い収益性を確保しています。材料メーカーと施工会社の両面を持つビジネスモデルが強みです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役9名中、女性が1名(11.0%)を占めています。22社の連結子会社を統括し、全国に施工・製造拠点を展開するネットワークを構築しています。平均勤続年数18.9年と定着率が高く、道路舗装の専門技術が社内に蓄積されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,260億円 | — | 1,266億円 | +0.5% |
| FY2024 | 1,200億円 | — | 1,181億円 | -1.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
東亜道路工業は「TOA ROAD Sustainable Plan 2026」のもと、FY2026に売上高1,270億円・営業利益65億円を最終目標に掲げています。売上高は既にFY2025実績で1,266億円と目標の99.7%に到達していますが、営業利益は50億円と目標の77%にとどまり、利益率の改善が課題です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
東亜道路工業のTSR(株主総利回り)は5年間で539.3%とTOPIX(213.4%)を大幅に上回る圧倒的なパフォーマンスを記録しています。特にFY2023以降はアクティビストファンドの参入や株主還元強化への期待から急上昇し、道路舗装セクターの中でも突出したリターンを実現しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 146.5万円 | +46.5万円 | 46.5% |
| FY2022 | 172.0万円 | +72.0万円 | 72.0% |
| FY2023 | 267.3万円 | +167.3万円 | 167.3% |
| FY2024 | 456.3万円 | +356.3万円 | 356.3% |
| FY2025 | 539.3万円 | +439.3万円 | 439.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 20.1倍は建設業界平均(12.5倍)を上回っており、アクティビストファンドの保有を背景とした株主還元期待が株価に織り込まれています。PBR 1.48倍と解散価値を上回る水準で評価されています。配当利回り5.06%は業界平均を大きく上回る高配当で、インカム投資家にとって魅力的な水準です。信用倍率5.98倍と買い残が多く、需給面での注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/3第3四半期決算を発表。経常利益は前年同期比3.6%減の31億円。受注高は11.1%増加。
FY2025/3通期決算を発表。売上高1,266億円(+7.2%)で過去最高を更新。
2/6に株価が1,297円から1,514円へ急騰(+16.7%)。アクティビストファンドの動向が材料視された。
最新ニュース
東亜道路工業(株) まとめ
ひとめ診断
「日本初のアスファルト乳剤メーカーから、道路インフラを支える独立系舗装大手へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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