1848スタンダード

(株)富士ピー・エス

FUJI P.S CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE20.2%
BPS697.3円
自己資本比率31.9%
FY2025/3 有報データ

橋を架け、未来をつなぐ。PC工法のプロフェッショナル集団

PC技術で社会インフラを支え、安全で豊かな未来を創造する

この会社ってなに?

高速道路を走る時に渡る橋、新幹線の高架、駅前のペデストリアンデッキ。これらの多くにプレストレストコンクリート(PC)技術が使われており、富士ピー・エスはその施工のプロフェッショナルです。近年は高速道路の大規模修繕(リニューアル工事)にも携わり、通行止めなしでの補修という高度な技術で社会インフラの維持に貢献しています。また、鉄道用PC枕木でも実績があり、私たちの日常の安全な移動を裏で支えている企業です。

富士ピー・エスは1954年に設立されたプレストレストコンクリート(PC)工法の専門建設会社です。橋梁を中心とした土木工事が主力で、官公庁向け案件が大半を占めます。2025年3月期は売上高338億円(前年比+18.2%)と大幅増収を達成。固定資産売却による特別利益で純利益は約22億円に急伸しました。FY2026/3は売上高352億円・営業利益14億円を予想し、本業の回復基調が鮮明です。PER 12.9倍・PBR 0.81倍と割安感があり、国土強靭化関連銘柄として注目されています。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
福岡県福岡市中央区薬院一丁目13番8号 九電不動産ビル
公式
www.fujips.co.jp

社長プロフィール

堤 忠彦
代表取締役社長
技術重視の堅実経営者
プレストレストコンクリート技術を核に、社会インフラの建設と維持管理を通じて、安全・安心な暮らしを支え続けます。技術革新と人材育成に注力し、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1954
富士ピー・エス設立

プレストレストコンクリート工法の専門会社として福岡で設立。日本のインフラ整備の黎明期に産声を上げた。

1993
東京証券取引所に上場

東証第二部に株式を上場。九州から全国へと事業エリアを拡大する足がかりとなった。

2007
クロマグロ養殖に参入

PC枕木事業を本格化し、鉄道インフラ分野へ進出。事業の多角化と安定収益源の確保を実現した。

2021
中計「VISION2030」策定

売上高450億円超・営業利益率5%超を目指す長期ビジョンを策定。全国化と技術力強化を二本柱に掲げた。

2025
大豊建設と業務提携

主力分野の異なる大豊建設と業務提携を締結。橋梁分野での技術融合と受注機会拡大という新たな成長戦略を始動。

注目ポイント

国土強靭化の恩恵を受けるインフラ企業

高速道路・橋梁の老朽化対策は国家的な課題です。PC工法のスペシャリストとして、大規模修繕・リニューアル工事の需要増加が追い風。公共投資の恩恵を直接受ける銘柄です。

PBR 0.81倍の割安株

PBR 0.81倍と純資産を下回る評価で、バリュー投資の観点から注目。QUOカード優待と配当を合わせた総合利回り約3.3%も魅力的です。

安定株主70%超の堅固な経営基盤

太平洋セメント・住友電気工業・九州電力系など事業法人が株主の約半数を占め、経営の安定性が高い。敵対的買収リスクが低く、長期視点での経営が可能です。

サービスの実績は?

14
1株当たり配当金
FY2026予想
+7.7% YoY
+18.2%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+57.0%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
493
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2025/3の純利益22億円は固定資産売却益による一時的な押し上げ。本業ベースの営業利益は9億円)
配当
少なめ
1株 13円
安全性
普通
自己資本比率 31.9%(FY2024/3から有利子負債が急増しているが、大型工事受注に伴う戦略的な借入であり事業拡大を反映)
稼ぐ力
高い
ROE 20.2%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
13
方針: 安定配当を基本とし、業績に応じた利益還元
1株配当配当性向
FY2016/3517.9%
FY2017/3826.5%
FY2018/3920.9%
FY2019/31029.8%
FY2020/3924.6%
FY2021/31216.0%
FY2022/3920.6%
FY2023/39129.3%
FY2024/31147.0%
FY2025/31310.5%
3期連続増配
株主優待
あり
オリジナルQUOカード(500円〜3,000円分)
必要株数100株以上(約5.7万円)
金額相当500円〜3,000円相当
権利確定月9月
長期特典1年以上保有で金額が2倍にグレードアップ

FY2023/3は利益低迷で配当性向が129%に達しましたが、減配せず9円を維持した点は株主還元への姿勢が評価できます。FY2026/3は1株14円(予想)と3期連続の増配を計画。加えて、QUOカードの株主優待は長期保有で金額がアップする仕組みがあり、配当+優待の総合利回りは約3.3%と魅力的です。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
20.2%
業界平均
9.1%
営業利益率下回る
この会社
2.6%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
31.9%
業界平均
51.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3273億円
FY2023/3268億円
FY2024/3286億円
FY2025/3338億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/35.6億円
FY2025/38.8億円

FY2023/3に資材価格高騰の影響で営業利益が大幅に落ち込みましたが、FY2025/3には売上高338億円と過去最高水準まで回復しました。純利益22億円は固定資産売却益を含む特殊要因ですが、FY2026/3は営業利益14億円と本業ベースでの増益を見込んでいます。国土強靭化政策による公共投資の拡大が追い風です。

事業ごとの売上・利益

土木事業
226億円67.3%)
建築事業
108億円32.2%)
不動産賃貸事業
1.7億円0.5%)
土木事業226億円
利益: 34.0億円利益率: 15.0%

橋梁・高架橋・ダムなどのPC構造物の設計・施工が主力。売上構成比67%を占める最大セグメント。高速道路リニューアル工事が成長ドライバー。

建築事業108億円
利益: 7.6億円利益率: 7.0%

建築物のPC工事・一般建築工事。売上構成比32%。マンション・商業施設の構造部分を担当。

不動産賃貸事業1.7億円
利益: 1.0億円利益率: 58.0%

保有不動産の賃貸事業。売上規模は小さいが利益率58%と高収益。売上構成比1%。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
20.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/315.2%5.3%-
FY2022/38.0%2.8%-
FY2023/30.7%0.4%-
FY2024/34.0%1.2%2.0%
FY2025/320.2%5.8%2.6%

営業利益率はFY2021/3の6.4%からFY2023/3に0.8%まで落ち込みましたが、資材費の転嫁が進みFY2025/3には2.6%まで回復しています。FY2025/3のROE 17.8%は固定資産売却益による一時的な押し上げですが、中計「VISION2030」ではROE 7%以上の安定的な維持を目標に掲げています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率31.9%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
248億円
会社の純資産
123億円

FY2024/3から有利子負債が大幅に増加していますが、これは大型工事の受注拡大に伴う運転資金の確保が主因です。BPSは525円から697円へ着実に増加しており、純資産は堅調に積み上がっています。自己資本比率は30〜37%台で推移しており、建設業としては標準的な水準です。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-23.3億円
営業CF
投資に使ったお金
+17.0億円
投資CF
借入・返済など
+15.1億円
財務CF
手元に残ったお金
-6.3億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-1.4億円-8.8億円9.1億円-10.2億円
FY2022/331.5億円-10.8億円-2.9億円20.7億円
FY2023/3-11.6億円-11.0億円13.3億円-22.6億円
FY2024/3-10.9億円-14.6億円24.3億円-25.4億円
FY2025/3-23.3億円17.0億円15.1億円-6.3億円

営業キャッシュフローは変動が大きく、建設業特有の工事代金の入金タイミングによる影響を受けています。FY2025/3の投資CFがプラスなのは固定資産の売却によるもの。財務CFは借入金の増加を反映しており、大型工事の資金需要に対応しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1公共投資の削減・見直しによる受注減少リスク
2資材価格(鋼材・セメント等)の高騰による採算悪化リスク
3技術者・熟練工の不足による施工能力の制約リスク
4自然災害による工事の遅延・中断リスク
5工事における品質問題・事故発生リスク
6受注競争の激化による利益率低下リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/317.3億円4.0億円23.3%
FY2022/311.1億円3.4億円30.2%
FY2023/32.3億円1.0億円45.6%
FY2024/35.5億円1.4億円24.5%
FY2025/38.5億円0円0.0%

FY2025/3は固定資産売却に伴う税務処理により実効税率が0%となる特殊要因がありました。FY2023/3は利益水準が低かったため実効税率が45.6%と高くなっています。通常時は24〜30%程度の実効税率で推移しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
669万円
従業員数
493
平均年齢
44歳
平均年収従業員数前年比
当期669万円493-

従業員の平均年収は669万円で、建設業界の中堅企業としては標準的な水準です。平均年齢44歳、平均勤続年数16年と定着率が高く、PC工法という専門性の高い技術を持つベテラン社員が多いことが特徴です。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主70.4%
浮動株29.6%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関21.8%
事業法人等48.6%
外国法人等0.3%
個人その他28.9%
証券会社0.4%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は太平洋セメント・住友電気工業・西日本鉄道。

太平洋セメント株式会社(3,221,000株)17.88%
住友電気工業株式会社(2,383,000株)13.23%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(退職給付信託口・九州電力株式会社及び九州電力送配電株式会社口)(2,309,000株)12.82%
西日本鉄道株式会社(773,000株)4.29%
みずほ信託銀行株式会社退職給付信託神鋼鋼線工業口再信託受託者株式会社日本カストディ銀行(722,000株)4%
日鉄SGワイヤ株式会社(423,000株)2.34%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(359,000株)1.99%
株式会社渡辺藤吉本店(267,000株)1.48%
株式会社福岡銀行(261,000株)1.44%
株式会社西日本シティ銀行(252,000株)1.39%

筆頭株主は太平洋セメント(17.88%)で、セメント・コンクリート事業との親和性が高い関係です。住友電気工業(13.23%)、九州電力系の信託口(12.82%)と、上位3社で約44%を占める非常に安定した株主構成です。事業法人が48.6%と半数近くを保有しており、建設業界の取引関係を反映した持合い構造が見られます。外国人投資家の保有比率は0.3%と極めて低い水準です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億1,200万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
土木事業226億円34.0億円15.0%
建築事業108億円7.6億円7.0%
不動産賃貸事業1.7億円1.0億円58.0%

土木事業が売上の67%・利益の大部分を占める主力セグメントです。橋梁やPC構造物の施工で培った高度な技術力が強みです。建築事業(32%)は利益率7%と安定しており、不動産賃貸は規模は小さいものの利益率58%と高収益です。国土強靭化政策による公共インフラ更新需要が、土木事業の成長を下支えしています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
監査報酬
3,500万円
連結子会社数
1
設備投資額
13.0億円
平均勤続年数(従業員)
16
臨時従業員数
51

取締役・監査役12名中、女性は1名(8.0%)と多様性の向上が今後の課題です。連結子会社は1社とシンプルなグループ構成。平均勤続年数16年と定着率が高く、PC工法の専門技術者が長期にわたって活躍する環境が整っています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
中計最終目標の売上高450億円に対し、FY2025実績は338億円(75%)。営業利益率は目標5%超に対し2.6%と道半ば。ROEは特殊要因を除くと4%程度であり、安定的な7%達成が課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第5次中期経営計画「VISION2030」
FY2022〜FY2030
売上高: 目標 450億円超 順調 (338億円 (FY2025))
75%
営業利益率: 目標 5%超 やや遅れ (2.6% (FY2025))
52%
ROE: 目標 7%以上 順調 (17.8% (FY2025・特殊要因含む))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025332億円338億円+1.7%
FY2024319億円286億円-10.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

富士ピー・エスは「VISION2030」で売上高450億円超・営業利益率5%超を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高338億円と目標の75%に到達。しかし営業利益率は2.6%と目標の半分程度で、工事採算性のさらなる改善が課題です。大豊建設との業務提携による受注拡大と、高利益率案件の獲得が達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

富士ピー・エスのTSRは5年間で92.5%と投資元本を下回るパフォーマンスとなっており、TOPIX(189.6%)を大きくアンダーパフォームしています。FY2023/3の業績低迷期に株価が下落し、その後の回復が十分ではない状況です。中計目標の達成と業績の本格回復が、株価リレーティングの鍵となるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-7.5%
100万円 →92.5万円
-7.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021115.3万円+15.3万円15.3%
FY202298.9万円-1.1万円-1.1%
FY202391.1万円-8.9万円-8.9%
FY202493.6万円-6.4万円-6.4%
FY202592.5万円-7.5万円-7.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 12.9倍は建設セクター平均(11.5倍)とほぼ同水準ですが、PBR 0.81倍と純資産を下回る割安な評価です。時価総額106億円の小型株であり、流動性は限られますが、国土強靭化関連としてのテーマ性と配当+優待の総合利回りが個人投資家の注目を集めています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
28
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 50%
建設業 約50社中 25位
報道のトーン
50%
好意的
40%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
インフラ・国土強靭化30%
業務提携・M&A20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月固定資産売却

固定資産の譲渡により特別利益を計上。FY2025/3の純利益予想を22億円に大幅上方修正。

2026年2月Q3決算発表

第3四半期決算を発表。工事採算性の改善で営業利益が大幅増加、本業の回復が鮮明に。

2025年6月業務提携

大豊建設と業務提携を締結。橋梁分野での技術融合と受注機会拡大を目指す。

(株)富士ピー・エス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2025/3の純利益22億円は固定資産売却益による一時的な押し上げ。本業ベースの営業利益は9億円)
配当
少なめ
1株 13円
安全性
普通
自己資本比率 31.9%(FY2024/3から有利子負債が急増しているが、大型工事受注に伴う戦略的な借入であり事業拡大を反映)
稼ぐ力
高い
ROE 20.2%
話題性
好評
ポジティブ 50%

「PC工法の匠。橋梁・インフラを支えるプレストレストコンクリートのスペシャリスト」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU