東急建設(株)1720
TOKYU CONSTRUCTION CO., LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
渋谷ヒカリエや渋谷スクランブルスクエアなど、渋谷駅周辺の再開発工事を数多く手がけているのが東急建設です。マンション建設や鉄道関連工事、トンネル・橋梁などのインフラ整備にも強みを持ちます。最近では建設現場でのAI・ドローン活用やBIM/CIMによる3Dモデル設計など、建設DXにも積極的に取り組んでいます。
東急建設は東急グループの総合建設会社として、渋谷駅周辺の大規模再開発をはじめ、マンション・オフィス・インフラ工事を幅広く手がけています。2025/03期は売上高2,931億円・営業利益88億円と黒字を継続し、2026/03期は売上高3,380億円・営業利益95億円と増収増益を計画。長期経営計画「VISION2030」のもと、建設DX・脱炭素・海外事業の拡大を推進しています。PBR 1.51倍と建設業では高めの評価を受けており、4期連続増配中です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区渋谷1-16-14 渋谷地下鉄ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
マンション・オフィス・商業施設等の建築工事。渋谷再開発や東急沿線の大型案件を中心に受注。売上構成比約70%を占める最大セグメント。
トンネル・橋梁・鉄道関連インフラ工事。シールドトンネル技術に強みを持つ。売上構成比約24%で利益率が高いセグメント。
不動産事業や建設関連サービス。海外事業(フィリピン・バングラデシュ等)も含む。売上構成比約6%。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.6% | 1.2% | - |
| 2022/03期 | ▲7.6% | ▲3.2% | - |
| 2023/03期 | 5.5% | 2.2% | - |
| 2024/03期 | 7.4% | 2.8% | 2.9% |
| 2025/03期 | 6.5% | 2.5% | 3.0% |
| 3Q FY2026/3 | 8.2%(累計) | 2.8%(累計) | 4.3% |
2022/03期の赤字を底に、営業利益率は3.0%まで回復しました。建設業界では利益率2〜3%台が一般的であり、東急建設は業界標準に復帰しています。ROEも6〜7%台で安定しており、収益体質の改善が着実に進んでいます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,315億円 | — | 26.5億円 | 24.9円 | — |
| 2022/03期 | 2,581億円 | ▲60.8億円 | ▲74.6億円 | -71.3円 | +11.5% |
| 2023/03期 | 2,889億円 | 51.1億円 | 52.5億円 | 50.0円 | +11.9% |
| 2024/03期 | 2,857億円 | 81.5億円 | 72.7億円 | 69.0円 | -1.1% |
| 2025/03期 | 2,931億円 | 88.4億円 | 66.3億円 | 62.7円 | +2.6% |
2022/03期は資材価格高騰と工事採算悪化により営業赤字60億円に転落しましたが、2023/03期以降は採算管理の強化と追加・設計変更工事の獲得によりV字回復を遂げました。2026/03期は売上高3,380億円・営業利益95億円を計画し、過去最高益の更新が視野に入っています。 【3Q 2026/03期実績】売上2396億円(通期予想比71%)、営業利益103億円(同109%)、純利益80億円(同109%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建築事業 | 2,050億円 | 55億円 | 2.7% |
| 土木事業 | 700億円 | 28億円 | 4.0% |
| その他(不動産等) | 181億円 | 6億円 | 3.3% |
建築事業が売上の約70%を占める主力セグメントで、渋谷駅周辺の大規模再開発案件が収益の柱です。土木事業は売上構成比24%ながら利益率4.0%と高い収益性を誇り、シールドトンネル等の専門技術が強みです。海外事業はフィリピン・バングラデシュを中心に拡大中です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,100億円 | — | 2,931億円 | -5.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 50億円 | — | 88億円 | +76.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
東急建設は「VISION2030」のもと、2030期に売上高4,000億円・営業利益率5%以上を最終目標に掲げています。2025期の営業利益は当初予想50億円に対し88億円と大幅に上振れしており、収益力の回復が鮮明です。渋谷再開発の継続案件や建設DXの推進が今後の成長ドライバーとなります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期の業績予想を19%上方修正。追加・設計変更工事の獲得が寄与し、経常利益は前年同期比3.1倍に急拡大。
現況3D画像と計画モデルを統合する国内初のシステムを独自開発。Matterport 3D画像とBIM/CIMモデルの統合を実現。
2025/03期決算を発表。売上高2,931億円、営業利益88億円と黒字を堅持。2026/03期は増収増益を計画。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
総資産は2021/03期の2,266億円から2025/03期には2,743億円へ拡大しています。2024/03期に有利子負債が1,413億円に急増しましたが、2025/03期には538億円に減少し、財務改善が進行中です。自己資本比率は37%台と建設業としては健全な水準を維持しています。 【3Q 2026/03期】総資産3010億円、純資産1061億円、自己資本比率33.1%、有利子負債456億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 116億円 | ▲37.5億円 | ▲33.1億円 | 78.8億円 |
| 2022/03期 | 122億円 | ▲4.8億円 | ▲75.3億円 | 117億円 |
| 2023/03期 | 204億円 | 24.0億円 | ▲27.6億円 | 228億円 |
| 2024/03期 | ▲540億円 | ▲14.0億円 | 285億円 | ▲554億円 |
| 2025/03期 | 412億円 | ▲15.9億円 | ▲319億円 | 396億円 |
2024/03期に営業CFがマイナス540億円と大幅に悪化しましたが、これは大型工事の進行基準による運転資金の一時的な増加が主因です。2025/03期には412億円のプラスに回復し、借入金の返済も進みました。フリーCFも396億円と大幅改善しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役15名中、女性は1名(6.7%)と女性比率の向上が今後の課題です。11社の連結子会社を統括し、平均勤続年数18.7年と長期的な人材育成を重視した経営を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 889万円 | 2,845人 | - |
従業員の平均年収は889万円で、建設業界の中でも上位水準です。平均年齢44.1歳、平均勤続年数18.7年と定着率が高く、技術力の蓄積に強みがあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
東急建設のTSRは5年間で165.7%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)を下回るパフォーマンスとなっています。2022/03期の赤字転落が響いた形ですが、足元の業績回復を考慮すると今後のキャッチアップが期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 25円 | 20.0% |
| 2017/03期 | 26円 | 20.3% |
| 2018/03期 | 31円 | 20.5% |
| 2019/03期 | 30円 | 20.6% |
| 2020/03期 | 30円 | 21.5% |
| 2021/03期 | 10円 | 40.1% |
| 2022/03期 | 25円 | - |
| 2023/03期 | 36円 | 72.0% |
| 2024/03期 | 37円 | 53.6% |
| 2025/03期 | 38円 | 60.6% |
株主優待制度はありません。
配当は2022/03期の25円から4期連続で増配を継続し、2026/03期は1株39円(予想)を計画しています。配当方針としてDOE 4.0%以上を掲げており、安定した株主還元を目指しています。赤字決算の2022/03期でも25円に増配した実績があり、株主還元意識の高さがうかがえます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 107.6万円 | 7.6万円 | 7.6% |
| 2022期 | 124.3万円 | 24.3万円 | 24.3% |
| 2023期 | 131.1万円 | 31.1万円 | 31.1% |
| 2024期 | 165.7万円 | 65.7万円 | 65.7% |
| 2025期 | 165.7万円 | 65.7万円 | 65.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 21.0倍・PBR 1.51倍と建設業界平均を上回る評価を受けています。これは渋谷再開発という長期成長テーマと、東急グループの安定した受注基盤が評価されているためです。信用倍率は8.31倍と買い優勢で、個人投資家の注目度が高い銘柄です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 48.9億円 | 22.4億円 | 45.9% |
| 2022/03期 | -51.3億円 | 0円 | - |
| 2023/03期 | 50.2億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 97.4億円 | 24.7億円 | 25.4% |
| 2025/03期 | 97.0億円 | 30.7億円 | 31.6% |
2022/03期は赤字のため法人税額はゼロ、2023/03期は繰越欠損金の活用により実効税率0%となりました。2024/03期以降は正常化し、実効税率25〜32%で推移しています。
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