1982プライム

日比谷総合設備(株)

Hibiya Engineering,Ltd.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE9.3%
BPS3202.0円
自己資本比率63.1%
FY2025/3 有報データ

空調のプロとして、日本のデータセンターインフラを支える縁の下の力持ち

人と環境にやさしい空間を創造し、社会インフラの発展に貢献する

この会社ってなに?

オフィスビルや病院、ホテルのエアコンが快適に動いているのは、日比谷総合設備のような空調設備会社の技術のおかげです。スマートフォンでSNSや動画を見るとき、そのデータを処理するデータセンターの空調・電気設備の設計施工も同社の得意分野。NTTグループの通信施設やデータセンターを長年支えてきた実績を持ち、AIやクラウドの普及で急増するデータセンター需要の恩恵を受けています。

日比谷総合設備は1966年創業の空調・電気・衛生設備工事の総合エンジニアリング企業です。NTTグループが最大顧客であり、データセンターや情報通信施設向けに強みを持ちます。FY2025/3は売上高898億円(前年比+7.2%)、営業利益75億円と過去最高益を更新。第8次中期経営計画のもと、データセンター関連の旺盛な需要を取り込み、FY2026/3は売上高935億円・営業利益78億円を予想しています。PER 20.8倍・PBR 1.77倍と成長期待が株価に織り込まれつつあり、無借金経営の堅実な財務基盤も魅力です。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
公式
www.hibiya-eng.co.jp

社長プロフィール

(代表取締役社長)
代表取締役社長 社長執行役員
堅実経営者
当社は空調・電気・衛生の総合設備エンジニアリング企業として、快適で安全な建物環境の実現に取り組んでいます。NTTグループとの強固なパートナーシップのもと、データセンターをはじめとする情報通信インフラの構築に貢献し、社会のデジタルトランスフォーメーションを支えてまいります。

この会社のストーリー

1966
日比谷総合設備として創業

空調・衛生・電気の総合設備工事会社として設立。日本の高度経済成長期のビル建設ラッシュを支えた。

1977
東京証券取引所に上場

東証に株式を上場。NTT(当時の電電公社)関連工事を主力に、着実に事業基盤を拡大した。

2000
IT革命と通信施設拡大

インターネット普及に伴う通信施設の大量建設で、NTTグループ向けの設備工事が急拡大。情報通信分野での地位を確立した。

2020
コロナ禍とDX加速

テレワーク・クラウド化の急拡大でデータセンター需要が爆発的に増加。同社の技術力が改めて注目された。

2024
データセンター需要の本格化

AI・生成AIブームでデータセンター建設が急増。NTTデータと共同でDC次世代技術検証施設を運営するなど、最先端領域に挑戦。

2026
過去最高益を更新、成長加速

データセンター関連受注の急増で業績が急成長。業績上方修正・増配を発表し、株価も急騰。新たなステージへ。

注目ポイント

データセンター需要で急成長

AI・クラウドの普及でデータセンター建設が急増する中、空調・電気設備の高い技術力で受注を拡大。NTTグループとの強固な関係を活かし、成長市場の恩恵を最大限に享受しています。

無借金経営の鉄壁の財務

有利子負債ゼロ・自己資本比率70%超という建設業界随一の財務健全性。不況にも強い経営基盤で、安定配当と自己株式取得による株主還元を継続しています。

4期連続増配の実力

FY2026/3は1株100円と過去最高の配当を予想。業績上方修正に伴い30円の増額修正も実施。配当性向に余裕があり、今後も増配が期待できる銘柄です。

サービスの実績は?

100
1株当たり配当金
FY2026予想
+6.4% YoY
+7.2%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+30.0%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
975
単体従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 94円
安全性
安定
自己資本比率 63.1%(有利子負債ゼロの完全無借金経営。自己資本比率70%超と建設業界屈指の財務健全性)
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
94
方針: 安定配当を基本とし、配当性向40%を目安に利益還元
1株配当配当性向
FY2016/34025.5%
FY2017/35028.0%
FY2018/36022.9%
FY2019/38071.9%
FY2020/38054.3%
FY2021/38062.1%
FY2022/38244.6%
FY2023/38542.4%
FY2024/38640.7%
FY2025/39435.5%
9期連続増配
株主優待
なし

現在のところ、株主優待制度は実施していません。

配当は4期連続で増配を続けており、FY2026/3は1株100円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。配当性向は35〜40%台で安定しており、無借金経営の強固な財務基盤に支えられた持続的な増配が期待できます。なお、株主優待は実施していませんが、自己株式取得を含めた総還元で株主価値向上を図っています。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
9.3%
業界平均
9.1%
営業利益率上回る
この会社
8.3%
業界平均
6.4%
自己資本比率上回る
この会社
63.1%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3755億円
FY2023/3840億円
FY2024/3838億円
FY2025/3898億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/357.4億円
FY2025/374.6億円

日比谷総合設備の業績は、データセンター関連工事の増加を背景にFY2025/3で売上高898億円・営業利益75億円と過去最高を記録しました。FY2024/3は一時的に減収となりましたが、FY2025/3にはデータセンター需要の本格化により大幅増益に転じています。FY2026/3は売上高935億円・営業利益78億円を見込み、Q3累計で経常利益が前年同期比76.3%増と好調に推移しています。

事業ごとの売上・利益

設備工事(空調)
約500億円55.7%)
設備工事(電気)
約230億円25.6%)
設備工事(衛生)
約130億円14.5%)
その他
約38億円4.2%)
設備工事(空調)約500億円
利益: 約40億円利益率: 8.0%

空調設備の設計・施工・メンテナンス。データセンター・オフィスビル・病院等の空調が主力。売上構成比の約56%を占める最大セグメント。

設備工事(電気)約230億円
利益: 約18億円利益率: 7.8%

電気設備の設計・施工。通信施設やデータセンターの電力供給設備を中心に、照明・受変電設備等を手がける。売上構成比約26%。

設備工事(衛生)約130億円
利益: 約10億円利益率: 7.7%

給排水・衛生設備の設計・施工。ビルの上下水道、消火設備等。売上構成比約14%。

その他約38億円
利益: 約7億円利益率: 18.4%

設備のメンテナンス・保守管理サービス等。高い利益率を誇るストック型ビジネス。売上構成比約4%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.3%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.5%3.6%-
FY2022/37.3%5.0%-
FY2023/37.4%4.9%-
FY2024/36.7%4.9%6.8%
FY2025/39.3%5.9%8.3%

営業利益率はFY2021/3の5.5%からFY2025/3には8.3%へと着実に改善しており、設備工事業界の中でも高水準の収益性を実現しています。ROEも8.2%に上昇し、自己資本を効率的に活用した経営が進んでいます。データセンター向け大型工事の増加と工事管理の高度化が利益率向上に寄与しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率63.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
717億円

最大の特徴は有利子負債ゼロの完全無借金経営です。自己資本比率は70%前後で安定推移しており、建設業界の中でも極めて健全な財務体質を維持しています。BPSもFY2021/3の2,557円からFY2025/3には3,202円へ着実に増加しており、株主価値の向上が続いています。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-6.2億円
営業CF
投資に使ったお金
-17.9億円
投資CF
借入・返済など
-37.6億円
財務CF
手元に残ったお金
-24.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3108億円1.7億円-19.4億円109億円
FY2022/317.0億円-2.7億円-28.7億円14.3億円
FY2023/311.2億円-25.5億円-36.0億円-14.4億円
FY2024/341.7億円2.4億円-33.9億円44.1億円
FY2025/3-6.2億円-17.9億円-37.6億円-24.1億円

営業キャッシュフローは工事代金の回収タイミングにより変動が大きく、FY2025/3は一時的にマイナスとなりましたが、これは大型工事の進行に伴う運転資金の増加が主因です。財務CFのマイナスは主に配当金支払いと自己株式取得によるもので、無借金経営のもとで積極的な株主還元を継続しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1大型工事の受注変動リスク(データセンター・オフィスビル市況に依存)
2建設資材価格の高騰リスク(空調機器・電気設備等のコスト上昇)
3技術者不足・人件費上昇リスク(建設業界全体の人手不足)
4NTTグループへの売上依存リスク(約5割を占める主要顧客の投資動向)
5自然災害リスク(工事現場の被災、工期遅延)
6情報セキュリティリスク(サイバー攻撃等)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/346.0億円15.2億円33.1%
FY2022/361.6億円17.9億円29.1%
FY2023/366.2億円19.7億円29.8%
FY2024/364.5億円16.5億円25.5%
FY2025/381.4億円22.3億円27.4%

税引前利益はFY2025/3に81億円と過去最高を記録しました。実効税率は25〜33%台で推移しており、FY2024/3以降は税制優遇や繰延税金資産の活用により低下傾向にあります。安定的な納税を通じて社会貢献を果たしています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
963万円
従業員数
975
平均年齢
45.4歳
平均年収従業員数前年比
当期963万円975-

従業員の平均年収は963万円と、建設・設備工事業界の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢45.4歳・平均勤続年数18.5年と定着率が高く、専門技術者を長期的に育成する企業風土がうかがえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主68%
浮動株32%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関19.8%
事業法人等38.2%
外国法人等6.7%
個人その他34.6%
証券会社0.7%

経営者・創業家が10%を保有するオーナー経営企業です。 金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は光通信・日比谷総合設備取引先持株会・エヌ・ティ・ティ都市開発。

日本マスタートラスト 信託銀行株式会社(信託口)(1,999,000株)9.04%
光通信株式会社(1,453,000株)6.57%
日比谷総合設備取引先持株会(1,389,000株)6.28%
エヌ・ティ・ティ都市開発 株式会社(920,000株)4.16%
住友不動産株式会社(920,000株)4.16%
日本マスタートラスト 信託銀行株式会社 (退職給付信託口・ 株式会社百十四銀行口)(900,000株)4.07%
日比谷総合設備従業員持株会(817,000株)3.7%
一般社団法人電気通信共済会(698,000株)3.16%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(670,000株)3.03%
共立建設株式会社(594,000株)2.69%

筆頭株主は信託銀行(9.04%)で、事業法人が38.2%と高い比率を占める安定的な株主構成です。光通信(6.57%)が第2位株主として名を連ね、取引先持株会(6.28%)や従業員持株会(3.70%)も上位に入っています。NTTグループ関連のエヌ・ティ・ティ都市開発(4.16%)や電気通信共済会(3.16%)も保有しており、最大顧客であるNTTグループとの強固な関係が株主構成にも反映されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億3,200万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
設備工事(空調)約500億円約40億円8.0%
設備工事(電気)約230億円約18億円7.8%
設備工事(衛生)約130億円約10億円7.7%
その他約38億円約7億円18.4%

空調設備工事が売上の約56%を占める最大セグメントで、電気設備(約26%)、衛生設備(約14%)が続きます。特にデータセンター向け空調は精密な温度・湿度管理が求められる高付加価値分野であり、同社の技術力が活きる領域です。メンテナンス等のストック型ビジネスは利益率が高く、安定的な収益基盤として機能しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 13名)
女性 2名(15.4% 男性 11
15%
85%
監査報酬
6,300万円
連結子会社数
2
平均勤続年数(従業員)
18.5

取締役・監査役13名中、女性が2名(15.4%)を占めています。連結子会社2社とコンパクトなグループ経営を行っており、効率的なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数18.5年と長期勤続者が多く、空調・電気設備の専門技術が社内に蓄積されています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中計最終年度のROE目標を前倒し達成。売上高・営業利益ともに最終年度目標に接近しており、達成確度が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第8次中期経営計画(2023-2025年度)
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 935億円 順調 (898億円 (FY2025))
96%
営業利益: 目標 78億円 順調 (75億円 (FY2025))
95.6%
ROE: 目標 8%以上 達成 (8.2% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025910億円898億円-1.3%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202559億円75億円+26.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

日比谷総合設備は第8次中期経営計画のもと、FY2026に売上高935億円・営業利益78億円を目標に掲げています。FY2025実績は売上高898億円・営業利益75億円と目標の95〜96%に到達。特にQ3累計の経常利益が前年同期比76.3%増と好調で、最終年度の目標達成がほぼ確実な情勢です。データセンター向け受注の急増が成長を牽引しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

日比谷総合設備のTSRは5年間で183.3%と着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、2026年に入ってからのデータセンター関連銘柄としての再評価で株価が急騰しており、直近のモメンタムは非常に強い状況です。今後の業績成長と増配継続がTSR改善の鍵となるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+83.3%
100万円 →183.3万円
83.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021104.3万円+4.3万円4.3%
FY2022103.0万円+3.0万円3.0%
FY2023124.4万円+24.4万円24.4%
FY2024170.7万円+70.7万円70.7%
FY2025183.3万円+83.3万円83.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残28,600株
売り残17,100株
信用倍率1.67倍
3/14時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PER 20.8倍は建設業界平均(15.4倍)を上回っており、データセンター関連の成長期待がプレミアムとして織り込まれています。PBRも1.77倍と業界平均を上回りますが、無借金経営・高い自己資本比率を考慮すれば、成長株としての評価は妥当な水準です。信用倍率1.67倍は中立的な需給状況を示しています。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 四季報オンライン, みんかぶ
業界内ランキング
上位 25%
建設業 120社中 28位
報道のトーン
62%
好意的
32%
中立
6%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
データセンター30%
株主還元15%
その他15%

最近の出来事

2026年2月業績上方修正

FY2026/3通期の経常利益予想を21%上方修正、配当も30円増額。Q3累計経常利益は前年同期比76.3%増の72.3億円と大幅増益。

2026年2月自己株式取得完了

自己株式の取得を完了し、株主還元を強化。無借金経営の余剰資金を活用した資本効率の改善を推進。

2025年5月通期決算発表

FY2025/3通期決算を発表。売上高898億円・営業利益75億円と過去最高益を更新。4期連続の増配も発表。

日比谷総合設備(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 94円
安全性
安定
自己資本比率 63.1%(有利子負債ゼロの完全無借金経営。自己資本比率70%超と建設業界屈指の財務健全性)
稼ぐ力
普通
ROE 9.3%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「空調設備のプロフェッショナル。NTTグループを支え、データセンター需要で急成長するプライム企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU