日比谷総合設備(株)1982
Hibiya Engineering,Ltd.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
オフィスビルや病院、ホテルのエアコンが快適に動いているのは、日比谷総合設備のような空調設備会社の技術のおかげです。スマートフォンでSNSや動画を見るとき、そのデータを処理するデータセンターの空調・電気設備の設計施工も同社の得意分野。NTTグループの通信施設やデータセンターを長年支えてきた実績を持ち、AIやクラウドの普及で急増するデータセンター需要の恩恵を受けています。
日比谷総合設備は1966年創業の空調・電気・衛生設備工事の総合エンジニアリング企業です。NTTグループが最大顧客であり、データセンターや情報通信施設向けに強みを持ちます。2025/03期は売上高898億円(前年比+7.2%)、営業利益75億円と過去最高益を更新。第8次中期経営計画のもと、データセンター関連の旺盛な需要を取り込み、2026/03期は売上高935億円・営業利益78億円を予想しています。PER 20.8倍・PBR 1.77倍と成長期待が株価に織り込まれつつあり、無借金経営の堅実な財務基盤も魅力です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
空調設備の設計・施工・メンテナンス。データセンター・オフィスビル・病院等の空調が主力。売上構成比の約56%を占める最大セグメント。
電気設備の設計・施工。通信施設やデータセンターの電力供給設備を中心に、照明・受変電設備等を手がける。売上構成比約26%。
給排水・衛生設備の設計・施工。ビルの上下水道、消火設備等。売上構成比約14%。
設備のメンテナンス・保守管理サービス等。高い利益率を誇るストック型ビジネス。売上構成比約4%。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.9% | 3.6% | - |
| 2022/03期 | 6.9% | 5.0% | - |
| 2023/03期 | 7.2% | 5.1% | - |
| 2024/03期 | 7.1% | 5.0% | 6.8% |
| 2025/03期 | 8.3% | 6.0% | 8.3% |
| 3Q 2026/03期 | 8.1%(累計) | 5.0%(累計) | 10.2% |
営業利益率は2021/03期の5.5%から2025/03期には8.3%へと着実に改善しており、設備工事業界の中でも高水準の収益性を実現しています。ROEも8.2%に上昇し、自己資本を効率的に活用した経営が進んでいます。データセンター向け大型工事の増加と工事管理の高度化が利益率向上に寄与しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 731億円 | — | 30.8億円 | 128.9円 | — |
| 2022/03期 | 755億円 | 56.6億円 | 43.7億円 | 184.0円 | +3.3% |
| 2023/03期 | 840億円 | 59.5億円 | 46.4億円 | 200.5円 | +11.2% |
| 2024/03期 | 838億円 | 57.4億円 | 48.0億円 | 211.1円 | -0.3% |
| 2025/03期 | 898億円 | 74.6億円 | 59.1億円 | 265.1円 | +7.2% |
日比谷総合設備の業績は、データセンター関連工事の増加を背景に2025/03期で売上高898億円・営業利益75億円と過去最高を記録しました。2024/03期は一時的に減収となりましたが、2025/03期にはデータセンター需要の本格化により大幅増益に転じています。2026/03期は売上高935億円・営業利益78億円を見込み、Q3累計で経常利益が前年同期比76.3%増と好調に推移しています。 【3Q 2026/03期実績】売上643億円(通期予想比69%)、営業利益65億円(同84%)、純利益51億円(同86%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 設備工事(空調) | 約500億円 | 約40億円 | 8.0% |
| 設備工事(電気) | 約230億円 | 約18億円 | 7.8% |
| 設備工事(衛生) | 約130億円 | 約10億円 | 7.7% |
| その他 | 約38億円 | 約7億円 | 18.4% |
空調設備工事が売上の約56%を占める最大セグメントで、電気設備(約26%)、衛生設備(約14%)が続きます。特にデータセンター向け空調は精密な温度・湿度管理が求められる高付加価値分野であり、同社の技術力が活きる領域です。メンテナンス等のストック型ビジネスは利益率が高く、安定的な収益基盤として機能しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 910億円 | — | 898億円 | -1.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 59億円 | — | 75億円 | +26.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
日比谷総合設備は第8次中期経営計画のもと、2026期に売上高935億円・営業利益78億円を目標に掲げています。2025期実績は売上高898億円・営業利益75億円と目標の95〜96%に到達。特にQ3累計の経常利益が前年同期比76.3%増と好調で、最終年度の目標達成がほぼ確実な情勢です。データセンター向け受注の急増が成長を牽引しています。
最新ニュース
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期通期の経常利益予想を21%上方修正、配当も30円増額。Q3累計経常利益は前年同期比76.3%増の72.3億円と大幅増益。
自己株式の取得を完了し、株主還元を強化。無借金経営の余剰資金を活用した資本効率の改善を推進。
2025/03期通期決算を発表。売上高898億円・営業利益75億円と過去最高益を更新。4期連続の増配も発表。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
最大の特徴は有利子負債ゼロの完全無借金経営です。自己資本比率は70%前後で安定推移しており、建設業界の中でも極めて健全な財務体質を維持しています。BPSも2021/03期の2,557円から2025/03期には3,202円へ着実に増加しており、株主価値の向上が続いています。 【3Q 2026/03期】総資産1042億円、純資産767億円、自己資本比率61.5%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 108億円 | 1.7億円 | ▲19.4億円 | 109億円 |
| 2022/03期 | 17.0億円 | ▲2.7億円 | ▲28.7億円 | 14.3億円 |
| 2023/03期 | 11.2億円 | ▲25.5億円 | ▲36.0億円 | ▲14.4億円 |
| 2024/03期 | 41.7億円 | 2.4億円 | ▲33.9億円 | 44.1億円 |
| 2025/03期 | ▲6.2億円 | ▲17.9億円 | ▲37.6億円 | ▲24.1億円 |
営業キャッシュフローは工事代金の回収タイミングにより変動が大きく、2025/03期は一時的にマイナスとなりましたが、これは大型工事の進行に伴う運転資金の増加が主因です。財務CFのマイナスは主に配当金支払いと自己株式取得によるもので、無借金経営のもとで積極的な株主還元を継続しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役13名中、女性が2名(15.4%)を占めています。連結子会社2社とコンパクトなグループ経営を行っており、効率的なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数18.5年と長期勤続者が多く、空調・電気設備の専門技術が社内に蓄積されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 963万円 | 975人 | - |
従業員の平均年収は963万円と、建設・設備工事業界の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢45.4歳・平均勤続年数18.5年と定着率が高く、専門技術者を長期的に育成する企業風土がうかがえます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
日比谷総合設備のTSRは5年間で183.3%と着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、2026年に入ってからのデータセンター関連銘柄としての再評価で株価が急騰しており、直近のモメンタムは非常に強い状況です。今後の業績成長と増配継続がTSR改善の鍵となるでしょう。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 25.5% |
| 2017/03期 | 50円 | 28.0% |
| 2018/03期 | 60円 | 22.9% |
| 2019/03期 | 80円 | 71.9% |
| 2020/03期 | 80円 | 54.3% |
| 2021/03期 | 80円 | 62.1% |
| 2022/03期 | 82円 | 44.6% |
| 2023/03期 | 85円 | 42.4% |
| 2024/03期 | 86円 | 40.7% |
| 2025/03期 | 94円 | 35.5% |
現在のところ、株主優待制度は実施していません。
配当は4期連続で増配を続けており、2026/03期は1株100円(予想)と過去最高の配当額を計画しています。配当性向は35〜40%台で安定しており、無借金経営の強固な財務基盤に支えられた持続的な増配が期待できます。なお、株主優待は実施していませんが、自己株式取得を含めた総還元で株主価値向上を図っています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 104.3万円 | 4.3万円 | 4.3% |
| 2022期 | 103.0万円 | 3.0万円 | 3.0% |
| 2023期 | 124.4万円 | 24.4万円 | 24.4% |
| 2024期 | 170.7万円 | 70.7万円 | 70.7% |
| 2025期 | 183.3万円 | 83.3万円 | 83.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 20.8倍は建設業界平均(15.4倍)を上回っており、データセンター関連の成長期待がプレミアムとして織り込まれています。PBRも1.77倍と業界平均を上回りますが、無借金経営・高い自己資本比率を考慮すれば、成長株としての評価は妥当な水準です。信用倍率1.67倍は中立的な需給状況を示しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 46.0億円 | 15.2億円 | 33.1% |
| 2022/03期 | 61.6億円 | 17.9億円 | 29.1% |
| 2023/03期 | 66.2億円 | 19.7億円 | 29.8% |
| 2024/03期 | 64.5億円 | 16.5億円 | 25.5% |
| 2025/03期 | 81.4億円 | 22.3億円 | 27.4% |
税引前利益は2025/03期に81億円と過去最高を記録しました。実効税率は25〜33%台で推移しており、2024/03期以降は税制優遇や繰延税金資産の活用により低下傾向にあります。安定的な納税を通じて社会貢献を果たしています。
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