1793スタンダード

(株)大本組

OHMOTO GUMI CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE2.7%
BPS2552.3円
自己資本比率66.8%
FY2025/3 有報データ

一世紀超の技術と信用。岡山から全国へ、無人化施工のパイオニア

技術と信用で、社会基盤の構築を通じて豊かな未来を創造する

この会社ってなに?

地元岡山のランドマーク的な建物から、全国各地のインフラ整備まで手掛ける総合建設会社です。例えば、道路やダム、橋梁といった土木工事から、オフィスビルや商業施設の建築まで幅広く対応。特に災害復旧における無人化施工技術は、危険な現場で人命を守りながら作業を進める先端技術として注目されています。2025年からは株主優待「プレミアム優待倶楽部」も導入し、個人投資家への還元にも力を入れています。

大本組は1937年創業の岡山地盤の中堅ゼネコンで、建築・土木の2本柱で全国展開しています。ニューマチックケーソン工法や無線遠隔施工など独自技術に強みを持ち、2025年3月期は売上高701億円・営業利益18億円を計上。中期経営計画(2024〜2026年度)では売上高850億円・営業利益40億円を目標に掲げ、業績改善フェーズにあります。PBR 0.72倍と割安水準にあり、累進配当方針のもと株主還元を強化中です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
岡山県岡山市北区内山下1丁目1番13号
公式
www.ohmoto.co.jp

社長プロフィール

三宅 啓一
代表取締役社長
堅実経営者
大本組は創業以来、『技術と信用』を経営の根幹に据え、建設を通じて社会に貢献してまいりました。長期ビジョン2036のもと、ニューマチックケーソン工法やICT施工など独自技術を磨きながら、持続的な成長を実現してまいります。

この会社のストーリー

1937
株式会社大本組として設立

岡山県を拠点に総合建設業として創業。地域のインフラ整備と建築に携わり、着実に信頼を築いた。

1994
JASDAQ市場に上場

株式を店頭公開(現・東証スタンダード市場)。資金調達の幅を広げ、全国展開への基盤を整えた。

2000
無人化施工技術の確立

災害復旧現場での無線遠隔操作による施工技術を確立。人命を守りながら危険な現場で作業を可能にした。

2020
ICT施工・DXへの挑戦

建設DXを推進し、ICT施工やBIM/CIMの活用を本格化。生産性向上と品質管理の高度化に取り組む。

2024
中期経営計画(2024〜2026年度)始動

長期ビジョン2036の実現に向けた業績改善フェーズとして、売上高850億円・営業利益40億円を目指す。株主優待の新設・累進配当の導入で株主還元も強化。

注目ポイント

自己資本比率72%の鉄壁財務

自己資本比率72%・実質無借金経営と建設業界でもトップクラスの財務健全性。景気変動に強い経営基盤が安心材料です。

累進配当+優待で総合利回り約4%

累進配当方針を導入し減配リスクを低減。さらにプレミアム優待倶楽部を新設し、配当+優待で総合利回り約4%を実現。個人投資家にとって魅力的な還元策です。

無人化施工のパイオニア

無線遠隔操作による無人化施工技術は業界でも先駆的。災害復旧や危険地帯での需要は今後も増加が見込まれ、独自技術が競争優位性を生んでいます。

サービスの実績は?

38
1株当たり配当金
FY2026予想
+18.4%
売上高成長率
FY2026予想 (YoY)
72.0%
自己資本比率
FY2025実績
792
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2023/3の資材高騰影響で利益が一時的に急落。FY2025/3以降は回復基調)
配当
少なめ
1株 41円
安全性
安定
自己資本比率 66.8%(自己資本比率72%・実質無借金の極めて堅固な財務基盤)
稼ぐ力
普通
ROE 2.7%
話題性
普通
ポジティブ 48%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
41
方針: 累進配当(FY2024/3実績の1株65円を下限、配当性向70%目安)
1株配当配当性向
FY2016/31514.5%
FY2017/32017.4%
FY2018/323.713.6%
FY2019/32315.5%
FY2020/328.733.1%
FY2021/332.633.6%
FY2022/332.648.3%
FY2023/332.6161.7%
FY2024/337.491.0%
FY2025/34164.6%
6期連続増配
株主優待
あり
プレミアム優待倶楽部ポイント(3,000円相当〜)
必要株数100株以上(約18万円)
金額相当3,000円〜30,000円相当
権利確定月3月

FY2023/3までは1株170円の高配当を維持していましたが、株式分割(1:3→さらに1:2)に伴い額面が調整されています。累進配当方針を採用しFY2024/3実績の65円(分割前換算)を下限に設定。さらに2024年9月には株主優待「プレミアム優待倶楽部」を新設し、配当+優待利回りで約4%の総合還元を実現しています。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
2.7%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
2.6%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
66.8%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3713億円
FY2023/3945億円
FY2024/3831億円
FY2025/3701億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/316.9億円
FY2025/318.1億円

大本組の売上高はFY2023/3に945億円とピークを記録した後、FY2025/3は701億円と一時的に減収となりました。これは大型工事の端境期の影響ですが、FY2026/3は830億円へ+18.4%の増収を予想しています。営業利益もFY2023/3の資材高騰による急落(5.8億円)から回復基調にあり、中期経営計画の最終年度に向けた業績改善が進行中です。

事業ごとの売上・利益

建築事業
324億円46.2%)
土木事業
342億円48.8%)
不動産・その他
35億円5.0%)
建築事業324億円
利益: 8.4億円利益率: 2.6%

オフィスビル・商業施設・医療施設・教育施設等の建築工事。全国各地のランドマーク建築を手掛ける。売上構成比約46%。

土木事業342億円
利益: 10.5億円利益率: 3.1%

道路・橋梁・ダム・トンネル等のインフラ整備。ニューマチックケーソン工法や無人化施工に強み。売上構成比約49%。

不動産・その他35億円
利益: 2.5億円利益率: 7.1%

不動産賃貸・管理および技術コンサルタント等。高い利益率で安定収益に貢献。売上構成比約5%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
2.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
2.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
2.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/33.9%2.8%-
FY2022/32.7%2.0%-
FY2023/30.8%0.5%-
FY2024/31.5%1.0%2.0%
FY2025/32.7%2.0%2.6%

FY2023/3は資材価格高騰の直撃を受け営業利益率が0.6%まで低下しましたが、その後は回復傾向にありFY2025/3には2.6%まで改善しました。ROEは中期経営計画で4.0%以上を目標としており、現状の2.8%から更なる改善が期待されます。自己資本比率72%という極めて堅固な財務基盤を持つことが特徴です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率66.8%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
30.0億円
会社の純資産
649億円

自己資本比率は63〜73%と極めて高水準を維持しており、建設業界の中でも突出した財務健全性を誇ります。FY2024/3に株式分割(1:3)を実施したためBPSが大きく変動していますが、純資産額は649億円と安定しています。有利子負債はFY2024/3に81億円を計上しましたが、FY2025/3には30億円まで圧縮し、実質無借金に近い経営を継続しています。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-3.5億円
営業CF
投資に使ったお金
+19.4億円
投資CF
借入・返済など
-99.7億円
財務CF
手元に残ったお金
+15.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3177億円-65.3億円-7.7億円112億円
FY2022/3-62.0億円36.1億円-17.4億円-25.9億円
FY2023/3-211億円29.3億円89.7億円-182億円
FY2024/3123億円-16.0億円-37.1億円107億円
FY2025/3-3.5億円19.4億円-99.7億円15.8億円

建設業の特性上、営業CFは大型工事の進捗・完工タイミングで大きく変動します。FY2023/3はマイナス211億円と大幅流出しましたが、FY2024/3には123億円のプラスに転じました。FY2025/3の財務CFマイナス100億円は自己株式取得と配当金支払いを反映しており、積極的な株主還元姿勢を示しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設資材価格の高騰リスク(鋼材・生コンクリート等の価格変動)
2人手不足リスク(建設技能労働者の高齢化と担い手不足)
3受注競争の激化リスク(公共工事の縮小と民間工事の変動)
4自然災害リスク(工事現場の被災、工期遅延)
5品質・安全管理リスク(施工不良・労働災害の発生)
6金利上昇リスク(資金調達コスト増加の可能性)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/339.5億円13.6億円34.5%
FY2022/325.4億円7.6億円29.9%
FY2023/38.5億円3.3億円39.2%
FY2024/319.3億円9.1億円47.0%
FY2025/321.1億円3.2億円15.3%

実効税率は年度によって15〜47%と大きく変動しています。FY2025/3は15.3%と低水準でしたが、これは繰延税金資産の計上や税効果会計の影響によるものです。FY2024/3の47.0%は税務上の一時差異の影響であり、通常は30%前後で推移します。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
876万円
従業員数
792
平均年齢
44.9歳
平均年収従業員数前年比
当期876万円792-

従業員の平均年収は876万円と、建設業界の中では高水準の給与を提供しています。平均年齢44.9歳・平均勤続年数20.2年と定着率が高く、長期的なキャリア形成が可能な職場環境が整っていることがうかがえます。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主74.3%
浮動株25.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関9.3%
事業法人等61.8%
外国法人等0.8%
個人その他27.8%
証券会社0.3%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はOHMOTOホールディングス・公益財団法人大本育英会・中国銀行。

株式会社OHMOTOホールディングス(8,319,000株)32.2%
公益財団法人大本育英会(6,112,000株)23.66%
有限会社大百興産(1,608,000株)6.23%
株式会社中国銀行(1,408,000株)5.45%
大本組従業員持株会(789,000株)3.06%
古  田  安  人(516,000株)2%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口・80096口)(419,000株)1.62%
株式会社広島銀行(221,000株)0.86%
小 倉 順 子(217,000株)0.84%
古 田 嘉 男(182,000株)0.71%

筆頭株主のOHMOTOホールディングス(32.2%)と大本育英会(23.66%)で過半数の55.9%を占める創業家主導の安定株主構成です。大百興産(6.23%)も創業家関連会社であり、合計で62%超を創業家グループが保有。従業員持株会(3.06%)やESOPも含め、経営の安定性は極めて高い水準です。中国銀行・広島銀行といった地元金融機関も安定株主として名を連ねています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億7,600万円
取締役6名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
建築事業324億円8.4億円2.6%
土木事業342億円10.5億円3.1%
不動産・その他35億円2.5億円7.1%

土木事業と建築事業がほぼ半々の売上構成で、バランスの取れた事業ポートフォリオを構築しています。土木事業は利益率3.1%と建築事業(2.6%)を上回り、無人化施工やニューマチックケーソン工法など独自技術が収益力を支えています。不動産・その他事業は利益率7.1%と安定的な収益源として機能しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 12名)
女性 1名(8.3% 男性 11
8%
92%
設備投資額
2.9億円
平均勤続年数(従業員)
20.2
臨時従業員数
64

取締役・監査役12名中、女性は1名(9.0%)です。平均勤続年数20.2年と業界でも高い定着率を誇り、技術力の蓄積と継承が行われています。非連結の建設会社として効率的な経営体制を維持しつつ、長期ビジョン2036のもと組織改革を推進中です。

会社の計画は順調?

C
総合評価
中期経営計画2年目のFY2025は売上高・営業利益ともに目標に対して未達水準。最終年度FY2026での目標達成にはハードルが高いが、受注残の積み上がりが今後の追い風に。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画(2024〜2026年度)
FY2024〜FY2026
受注高: 目標 850億円 やや遅れ (FY2025進行中)
65%
売上高: 目標 850億円 順調 (701億円 (FY2025))
82.4%
営業利益: 目標 40億円 やや遅れ (18億円 (FY2025))
45.4%
ROE: 目標 4.0%以上 順調 (2.8% (FY2025))
70%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025720億円701億円-2.6%
FY2024800億円831億円+3.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

中期経営計画の最終目標はFY2026に売上高850億円・営業利益40億円・ROE4.0%以上です。FY2025実績の営業利益18億円に対し目標40億円はギャップが大きいものの、FY2026予想では売上高830億円・営業利益20億円と改善方向。資材価格の安定化と受注高の回復が目標達成の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

大本組のTSRは5年間で200.8%と着実な上昇を記録していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスです。FY2023まではTOPIXを上回っていたものの、FY2024以降はTOPIXの急上昇に追いつけていません。中期経営計画の目標達成と株主還元の強化が、TSR改善のドライバーとなるでしょう。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+100.8%
100万円 →200.8万円
100.8万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021142.4万円+42.4万円42.4%
FY2022161.4万円+61.4万円61.4%
FY2023188.5万円+88.5万円88.5%
FY2024198.9万円+98.9万円98.9%
FY2025200.8万円+100.8万円100.8%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残18,700株
売り残0株
信用倍率-
3/21時点
今後の予定
2026年3月期 本決算発表2026年5月中旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

PERは33.2倍と建設業界平均(14.6倍)を大きく上回っていますが、これは株式分割に伴うEPSの希薄化と一時的な利益水準の低さが影響しています。一方、PBRは0.72倍と業界平均(1.0倍)を下回り、純資産価値に対して割安な水準です。自己資本比率72%という堅固な財務基盤を考慮すると、PBR面での見直し余地があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
32
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 50%
建設業 170社中 68位
報道のトーン
48%
好意的
42%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算35%
株主還元・優待30%
技術・施工20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月3Q決算発表

4-12月期(3Q累計)の経常利益は前年同期比3%増で着地。中計最終年度に向けた利益改善が順調に進捗。

2025年3月株式分割

2025年3月1日付で1株を2株に分割。投資単位の引き下げにより個人投資家の投資しやすさが向上。

2024年9月優待新設

株主優待「プレミアム優待倶楽部」を新設。100株以上の保有で3,000円相当のポイントが贈呈される。

(株)大本組 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2023/3の資材高騰影響で利益が一時的に急落。FY2025/3以降は回復基調)
配当
少なめ
1株 41円
安全性
安定
自己資本比率 66.8%(自己資本比率72%・実質無借金の極めて堅固な財務基盤)
稼ぐ力
普通
ROE 2.7%
話題性
普通
ポジティブ 48%

「岡山発、一世紀超の技術と信用。無人化施工に強みを持つ中堅ゼネコン」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU