1981スタンダード

(株)協和日成

KYOWANISSEI CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月24日

ROE6.0%
BPS1792.4円
自己資本比率63.1%
FY2025/3 有報データ

創業130年超。見えないガス管から暮らしを守る、首都圏インフラの匠

社会のインフラを支え、人々の安全で快適な暮らしに貢献する

この会社ってなに?

自宅のガスコンロやお風呂の給湯器に繋がるガス管の敷設工事、マンションの給排水設備、オフィスビルの空調設備 — こうした日常のインフラを支えているのが協和日成です。東京ガスの指定工事企業として、首都圏の新築マンションやビルのガス配管工事を多数手がけています。普段は見えないけれど、生活に欠かせない「地下のインフラ」を守る縁の下の力持ちです。

協和日成は1893年に創業し、東京ガス系列のガス配管工事会社として130年以上の歴史を持つ老舗企業です。ガス導管工事を主力に、東京電力向け電設工事やゼネコン受注の給排水衛生設備工事も手がけます。FY2025/3は売上高374億円(前年比+4.3%)、営業利益14.8億円と堅調に推移。無借金経営で自己資本比率66.5%と財務基盤は盤石です。PBR 0.79倍・配当利回り3.19%とバリュー株としての魅力を持ち、3期連続増配中です。

建設業スタンダード市場

会社概要

業種
建設業
決算期
3月
本社
東京都中央区入船3丁目8番5号
公式
www.kyowa-nissei.co.jp

社長プロフィール

川野 茂
代表取締役社長
堅実経営者
協和日成は1893年の創業以来、ガス配管工事を中心に首都圏のライフラインを支え続けてきました。東京ガスの指定工事企業として培った技術力と信頼を基盤に、建築設備工事・電設工事へと事業領域を広げ、安全で快適な暮らしの実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1893
ガス器具商として創業

東京でガス器具の販売・取付業として創業。日本のガスインフラ黎明期から事業を開始した。

1948
株式会社協和日成として設立

戦後復興期に現在の法人を設立。東京ガスの指定工事店として、首都圏のガスインフラ整備を本格的に担い始めた。

1975
東証に株式を上場

東京証券取引所に上場を果たし、社会的信用と資金調達基盤を確立。事業の拡大に弾みをつけた。

2002
電設工事事業に本格参入

東京電力向けの電気設備工事事業に本格参入し、ガス工事に加えて電気インフラの施工にも事業を拡大。

2021
ガイアテックを子会社化

ガス工事会社のガイアテックを買収し子会社化。グループとしての施工能力を強化し、M&Aによる成長戦略を推進。

2024
中計目標を経常利益で超過達成

中期経営計画「Triple S」の目標を経常利益で超過達成。配当性向50%目標に向けて株主還元も強化中。

注目ポイント

無借金経営×自己資本比率66%の鉄壁財務

有利子負債ゼロの完全無借金経営で、自己資本比率66.5%と財務基盤は盤石。景気変動に強い安定した経営基盤が、長期投資家にとって大きな安心材料です。

3期連続増配×配当性向50%目標

配当は30円→42円→45円(予想)と3期連続で増配中。2027年度に配当性向50%を目標に掲げており、今後も着実な増配が期待できます。配当利回り3.19%も魅力。

東京ガス系列130年の信頼と実績

1893年創業以来、東京ガスの指定工事企業として首都圏のガスインフラを130年以上支え続けてきた実績。景気に左右されにくいインフラ工事が収益の安定基盤です。

サービスの実績は?

45
1株当たり配当金
FY2026予想
+7.1% YoY
+4.3%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+18.9%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
775
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 42円
安全性
安定
自己資本比率 63.1%(有利子負債ゼロの無借金経営。自己資本比率66.5%と極めて高い財務安定性)
稼ぐ力
普通
ROE 6.0%
話題性
好評
ポジティブ 62%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
42
方針: 長期的かつ安定的な配当を基本とし、2027年度に配当性向50%達成を目標
1株配当配当性向
FY2016/31519.8%
FY2017/31515.6%
FY2018/32025.7%
FY2019/31726.5%
FY2020/32430.4%
FY2021/33019.9%
FY2022/32829.9%
FY2023/33036.9%
FY2024/33536.7%
FY2025/34240.4%
3期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は3期連続増配中で、FY2026/3には1株45円(予想)と過去最高を更新する見込みです。配当性向は19.9%から40.4%へ着実に引き上げられており、2027年度に配当性向50%達成を目標に掲げています。現在の株価水準では配当利回り3.19%と魅力的な水準にあり、今後も増配が期待できます。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
6.0%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
4.0%
業界平均
6.5%
自己資本比率上回る
この会社
63.1%
業界平均
51.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3342億円
FY2023/3345億円
FY2024/3359億円
FY2025/3374億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/312.5億円
FY2025/314.8億円

協和日成の業績は安定成長を続けており、FY2025/3で売上高374億円・営業利益14.8億円と過去最高水準を記録しました。FY2026/3 Q3累計では経常利益が前年同期比87%増と大幅増益で着地しており、通期業績の上振れ余地があります。FY2026/3は売上高381億円・営業利益14.2億円を予想していますが、Q3までの進捗率が高く上方修正の可能性も注目されます。

事業ごとの売上・利益

ガス導管工事
約150億円40.1%)
建築設備工事
約130億円34.8%)
電設工事
約60億円16.0%)
その他
約34億円9.1%)
ガス導管工事約150億円

東京ガス向けのガス本支管・内管工事が主力。首都圏のガスインフラ整備を担う基幹事業。売上構成比約40%。

建築設備工事約130億円

給排水衛生・空調設備工事。ゼネコンからの受注やマンション等の新築・リニューアル工事を展開。売上構成比約35%。

電設工事約60億円

東京電力向け電気設備工事や再生可能エネルギー関連工事。売上構成比約16%。

その他約34億円

ガス器具販売・リフォーム工事・保守メンテナンス等。売上構成比約9%。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.0%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.0%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/310.8%6.7%-
FY2022/36.3%4.1%-
FY2023/35.3%3.5%-
FY2024/35.8%3.7%3.5%
FY2025/36.0%4.0%4.0%

営業利益率は3.3%〜4.1%の範囲で推移しており、建設業界の中では標準的な収益水準を維持しています。ROEはFY2021/3の10.3%から一時低下しましたが、FY2025/3には6.0%まで回復基調にあります。配当性向の引き上げ目標(50%)と併せて、資本効率の改善に取り組んでいます

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率63.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
189億円

有利子負債ゼロの無借金経営が最大の特徴です。自己資本比率は64〜67%で安定しており、BPS(1株当たり純資産)はFY2021/3の1,467円からFY2025/3には1,792円へと着実に積み上がっています。現在の株価1,410円に対してBPS 1,792円と、PBR 0.79倍で解散価値を下回る水準にあります。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+11.1億円
営業CF
投資に使ったお金
-10.3億円
投資CF
借入・返済など
-12.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+7,400万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/311.5億円6.2億円-5.3億円17.6億円
FY2022/37.7億円-1.4億円-6.0億円6.3億円
FY2023/311.1億円-5.8億円-9.7億円5.3億円
FY2024/313.7億円-7.1億円-3.6億円6.6億円
FY2025/311.1億円-10.3億円-12.2億円7,400万円

営業キャッシュフローは毎期7〜14億円のプラスを安定的に計上しており、本業のキャッシュ創出力は堅実です。FY2025/3は投資CFが10億円超のマイナスとなりましたが、設備投資5.6億円に加え自己株式取得等によるものです。財務CFのマイナスは配当や自己株式取得が主因であり、積極的な株主還元の表れです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1東京ガスとの取引依存度が高く、東京ガスの設備投資方針変更リスク
2建設業界の人手不足・技能労働者の高齢化リスク
3資材価格の高騰による工事原価の上昇リスク
4首都圏の住宅着工戸数の減少リスク
5大規模地震等の自然災害リスク
6情報セキュリティリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/315.9億円0円0.0%
FY2022/314.0億円3.2億円23.1%
FY2023/313.4億円4.0億円30.2%
FY2024/314.6億円4.0億円27.3%
FY2025/316.8億円5.4億円32.3%

税引前利益はFY2025/3に16.7億円と過去5期で最高水準に到達しました。FY2021/3の実効税率0%は繰延税金資産の計上等の影響によるものです。通常年度は23〜32%の税率で推移しており、標準的な水準です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
687万円
従業員数
775
平均年齢
45.3歳
平均年収従業員数前年比
当期687万円775-

従業員の平均年収は687万円で、建設・設備工事業界の中では標準的な給与水準です。平均年齢45.3歳・平均勤続年数17.2年と定着率が高く、ベテラン技術者が多く在籍しています。専門技能を持つ人材の長期定着が、安定した施工品質を支えています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主69.9%
浮動株30.1%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関16.6%
事業法人等53.3%
外国法人等0.1%
個人その他29.8%
証券会社0.1%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は城北興業・東京瓦斯・麻生。

城北興業株式会社(2,374,000株)21.79%
東京瓦斯株式会社(928,000株)8.52%
株式会社麻生(715,000株)6.57%
朝日生命相互会社(624,000株)5.73%
株式会社ナガワ(499,000株)4.59%
株式会社アルファロード(394,000株)3.62%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)(368,000株)3.38%
北村眞隆(355,000株)3.27%
株式会社三菱UFJ銀行(354,000株)3.25%
戸田建設株式会社(336,000株)3.08%

筆頭株主の城北興業(21.79%)は協和日成の親会社的存在で、経営の安定基盤を支えています。第2位の東京瓦斯(8.52%)は最大の取引先であり、事業面・資本面の両面で密接な関係にあります。事業法人の保有比率が53.3%と極めて高く、安定株主比率は約70%と非常に高い水準です。北村眞隆氏(3.27%)は元役員とみられ、安定株主に位置づけられます。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億4,012万円
取締役8名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
ガス導管工事約150億円--
建築設備工事約130億円--
電設工事約60億円--
その他約34億円--

ガス導管工事が売上の約40%を占める主力事業で、東京ガスとの親密な関係が収益の安定基盤となっています。建築設備工事(約35%)と電設工事(約16%)が続き、事業の多角化を進めています。非連結決算のためセグメント別利益の開示はありませんが、FY2026/3 Q3では経常利益が前年同期比87%増と大幅に改善しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 14名)
女性 1名(7.1% 男性 13
7%
93%
連結子会社数
0
設備投資額
5.6億円
平均勤続年数(従業員)
17.2
臨時従業員数
12

取締役・監査役14名中、女性が1名(7.1%)で、女性登用の拡大が今後の課題です。非連結(単独)決算の企業であり、連結子会社はありません。平均勤続年数17.2年と従業員の定着率が非常に高いのが特徴です。

会社の計画は順調?

A
総合評価
売上高は目標をわずかに下回るものの、経常利益は目標を超過達成。配当性向の引き上げも着実に進行中。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画「Triple"S"」
FY2023〜FY2025
売上高: 目標 380億円 順調 (374億円 (FY2025))
98.5%
経常利益: 目標 16億円 前倒し達成 (16.7億円 (FY2025))
104.6%
配当性向: 目標 50% 順調 (40.4% (FY2025))
80.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025380億円374億円-1.5%
経常利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202515億円17億円+14.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

協和日成は中期経営計画「Triple"S"」のもと、売上高380億円・経常利益16億円を目標に掲げてきました。FY2025/3実績では経常利益16.7億円と目標を超過達成しており、利益面での計画達成が確認されました。配当性向は40.4%まで引き上げられ、2027年度の50%目標に向けて順調に進捗しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

協和日成のTSRは5年間で206.4%と、TOPIX(193.2%)をアウトパフォームしています。特にFY2021〜FY2023にかけて大きくTOPIXを上回るリターンを達成しました。無借金経営の安定性と増配の継続が株主総リターンを押し上げており、中長期投資先として信頼できるパフォーマンスを示しています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+106.4%
100万円 →206.4万円
106.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021150.3万円+50.3万円50.3%
FY2022186.3万円+86.3万円86.3%
FY2023208.2万円+108.2万円108.2%
FY2024191.7万円+91.7万円91.7%
FY2025206.4万円+106.4万円106.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

協和日成の株価指標は、PBR 0.79倍と業界平均(1.0倍)を下回る割安水準にあります。PERは13.1倍と業界平均並みですが、無借金経営の安定性を考慮すると割安といえます。配当利回り3.19%は業界平均を上回り、高配当バリュー株として注目される水準です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「好調
報道件数(30日)
28
前月比 +12.5%
メディア数
12
株探, Yahoo!ファイナンス, 日経電子版, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 50%
建設業 100社中 48位
報道のトーン
62%
好意的
33%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
配当・株主還元25%
インフラ・設備工事20%
その他10%

最近の出来事

2026年2月Q3好決算

FY2026/3 Q3累計で経常利益が前年同期比87%増の11億円に大幅改善。期末配当も42円→45円に増額修正。

2025年8月株式報酬制度

譲渡制限付株式報酬制度に基づく自己株式処分を決議。経営陣のインセンティブ設計を強化。

2025年5月通期決算

FY2025/3決算で売上高374億円・営業利益14.8億円と増収増益を達成。3期連続増配(42円)を発表。

(株)協和日成 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 42円
安全性
安定
自己資本比率 63.1%(有利子負債ゼロの無借金経営。自己資本比率66.5%と極めて高い財務安定性)
稼ぐ力
普通
ROE 6.0%
話題性
好評
ポジティブ 62%

「東京ガス系列のガス配管工事のプロ集団。創業130年超、首都圏インフラを支えるスタンダード企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU