三井住建道路(株)1776
SUMIKEN MITSUI ROAD CO., LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
皆さんが毎日歩く道路や通勤で通る駐車場、空港の滑走路など、足元のインフラを支えているのが三井住建道路です。アスファルト舗装から駐車場整備、造成工事まで幅広く手がけ、目に見えにくいけれど暮らしに欠かせない「地面のプロフェッショナル」です。三井住友建設グループの一員として、全国の道路インフラの維持・更新に貢献しています。
三井住建道路は、三井住友建設の連結子会社として道路舗装工事を主力とする建設会社です。官公庁向け・民間向けの道路舗装や土木工事を手がけ、建設用資材の製造販売や太陽光発電による売電事業も展開しています。2025/03期は工事損失の計上により営業利益が大幅に減少しましたが、2026/03期は回復を予想。2026年3月、親会社の三井住友建設(インフロニアHD傘下)がTOBを発表し、1株2,000円で完全子会社化を目指しています。有利子負債ゼロの健全な財務体質が特徴です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿6-24-1 西新宿三井ビル24F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
道路舗装工事、土木工事、駐車場整備、空港施設工事など。売上構成比約95%を占める主力セグメント。2025/03期は工事損失の影響で利益率が大幅に低下。
アスファルト合材やコンクリート二次製品などの建設用資材の製造・販売。建設事業を補完する高収益セグメント。
太陽光発電施設による売電事業。小規模ながら高い利益率を誇る安定収益源。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.5% | 4.3% | - |
| 2022/03期 | 4.9% | 2.3% | - |
| 2023/03期 | 4.8% | 2.3% | - |
| 2024/03期 | 4.3% | 2.1% | 3.2% |
| 2025/03期 | 1.2% | 0.6% | 0.7% |
| 3Q 2026/03期 | 1.3%(累計) | 0.7%(累計) | 1.6% |
2021/03期はROE 9.5%・営業利益率5.4%と高水準でしたが、その後は原材料費や人件費の上昇により収益性が低下傾向にあります。2025/03期はROE 1.2%・営業利益率0.7%まで低下しており、工事採算の悪化が顕著です。インフロニアグループとの経営統合により、コスト競争力の回復が課題です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 338億円 | — | 11.9億円 | 130.3円 | — |
| 2022/03期 | 315億円 | 9.3億円 | 6.3億円 | 68.7円 | -6.7% |
| 2023/03期 | 319億円 | 10.1億円 | 6.3億円 | 69.0円 | +1.2% |
| 2024/03期 | 309億円 | 9.9億円 | 5.9億円 | 64.1円 | -3.1% |
| 2025/03期 | 302億円 | 2.2億円 | 1.7億円 | 18.3円 | -2.4% |
売上高は300億円前後で推移していますが、2025/03期は工事損失の計上により営業利益が2.2億円と前期比77%減の大幅減益となりました。2026/03期は営業利益7.1億円への回復を見込んでいますが、インフロニアHD傘下の三井住友建設によるTOBが進行中であり、完全子会社化後の経営統合による収益改善が期待されます。 【3Q 2026/03期実績】売上216億円(通期予想比71%)、営業利益3.4億円(同47%)、純利益1.8億円(同42%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 建設事業 | 286億円 | 1.5億円 | 0.5% |
| 製造・販売事業 | 14億円 | 1.0億円 | 7.1% |
| 売電事業 | 2億円 | 0.8億円 | 40.0% |
建設事業が売上の約95%を占める一本足打法の事業構造です。2025/03期は建設事業の工事損失が響き営業利益率が0.5%まで低下しました。製造・販売事業(利益率7.1%)と売電事業(利益率40%)が小規模ながら安定した利益を貢献しています。インフロニアグループの前田道路との連携強化が今後のカギとなります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 314億円 | — | 302億円 | -3.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 11.1億円 | — | 2.2億円 | -79.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
中期経営計画「2025-2027」は2025/03期を初年度としてスタートしましたが、工事損失の計上により営業利益が当初予想の80%減と大幅な未達となりました。ただし、2026年3月にTOBが発表されたことで、中計は実質的にインフロニアグループとしての経営統合計画に移行する可能性が高く、グループシナジーによる収益改善が期待されます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
三井住友建設が1株2,000円でTOBを発表。完全子会社化を目指し、三井住建道路は賛同の意見を表明。
2026/03期第3四半期の経常利益が3.5億円と回復傾向。建設事業の採算改善が寄与。
「中期経営計画2025-2027」を策定。道路舗装事業の収益力強化とグループシナジーの追求を掲げる。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
有利子負債ゼロの完全無借金経営が最大の特徴です。自己資本比率は2021/03期の45.5%から2025/03期には55.2%まで上昇しており、財務の安全性は極めて高い水準です。BPSは1,475円とTOB価格2,000円を下回っており、資産価値に対してプレミアムのあるTOB条件となっています。 【3Q 2026/03期】総資産232億円、純資産134億円、自己資本比率56.0%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 24.3億円 | ▲7.5億円 | ▲2.7億円 | 16.8億円 |
| 2022/03期 | 1.9億円 | ▲9.3億円 | ▲2.8億円 | ▲7.3億円 |
| 2023/03期 | 21.4億円 | ▲7.9億円 | ▲3.0億円 | 13.5億円 |
| 2024/03期 | 18.2億円 | ▲10.0億円 | ▲3.5億円 | 8.2億円 |
| 2025/03期 | ▲31.5億円 | ▲6.0億円 | ▲4.0億円 | ▲37.5億円 |
2025/03期は営業CFが-31億円と大幅なマイナスとなりました。これは工事損失の計上と運転資金の変動によるものです。2021期〜2024/3は概ね安定したキャッシュ創出力を維持しており、無借金経営のもと手元資金約70億円を確保しています。
この会社のガバナンスは?
取締役9名中、女性が2名(22.2%)を占めており、スタンダード市場の中では女性比率が高い水準です。連結子会社は1社のみとコンパクトな組織です。平均勤続年数17.3年と定着率が高く、道路舗装の専門技術を持つベテラン社員が経営を支えています。代表取締役社長は北原和明氏が務めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 713万円 | 428人 | - |
従業員の平均年収は713万円で、建設業界の中堅企業としては標準的な水準です。平均年齢46.3歳・平均勤続年数17.3年と、ベテラン技術者が多く在籍しています。従業員数は428名で、連結子会社1社とコンパクトな組織体制です。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSRは5年間で197.8%と株価は約2倍に成長しましたが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、TOB発表による株価急騰(1,592円→1,995円)が2025期のTSRを大きく押し上げました。TOB成立後は2,000円での買取が実施され、最終的なリターンが確定します。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 4円 | 8.6% |
| 2017/03期 | 6円 | 7.9% |
| 2018/03期 | 8円 | 15.4% |
| 2020/03期 | 26円 | 22.8% |
| 2021/03期 | 28円 | 21.5% |
| 2022/03期 | 30円 | 43.6% |
| 2023/03期 | 35円 | 50.7% |
| 2024/03期 | 40円 | 62.4% |
| 2025/03期 | 40円 | 218.8% |
株主優待制度はありません。
2021期〜2024/3にかけて28円から40円へと4期連続で増配を実施してきました。2025/03期は利益が大幅減少した中でも40円配当を維持(配当性向218.8%)し、株主還元姿勢を示しました。ただし、TOBに伴い2026/03期の期末配当は無配予想となっています。TOB成立後は上場廃止となるため、配当の継続性は限定的です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 141.8万円 | 41.8万円 | 41.8% |
| 2022期 | 149.2万円 | 49.2万円 | 49.2% |
| 2023期 | 125.3万円 | 25.3万円 | 25.3% |
| 2024期 | 171.4万円 | 71.4万円 | 71.4% |
| 2025期 | 197.8万円 | 97.8万円 | 97.8% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 43.7倍・PBR 1.35倍と一見割高に見えますが、これはTOBにより株価がBPS(1,475円)を大幅に上回る2,000円近辺に張り付いているためです。2025/03期の利益が大幅に減少した影響でPERが跳ね上がっていますが、TOB価格ベースでは適正な評価といえます。配当利回りは0%(TOBにより期末無配予想)です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 18.3億円 | 6.4億円 | 35.0% |
| 2022/03期 | 9.5億円 | 3.2億円 | 33.9% |
| 2023/03期 | 10.2億円 | 3.9億円 | 37.9% |
| 2024/03期 | 10.3億円 | 4.4億円 | 42.8% |
| 2025/03期 | 2.7億円 | 1.0億円 | 38.1% |
税引前利益は2025/03期に2.7億円まで減少しましたが、2026/03期には7.1億円への回復を見込んでいます。実効税率は35〜43%の範囲で推移しており、中小規模の建設会社としては標準的な水準です。
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