1887プライム

日本国土開発(株)

JDC CORPORATION

最終更新日: 2026年3月24日

ROE2.0%
BPS831.4円
自己資本比率47.1%
FY2025/3 有報データ

戦後復興から始まった国土づくりのプロ。重機と技術で日本の未来を拓く

持続可能なくらし・エネルギー・ビジネスを実現する国土のソリューションカンパニー

この会社ってなに?

日本の道路、トンネル、ダム、空港、再生可能エネルギー施設など、大規模な社会インフラの建設を手がけています。東日本大震災の復旧復興でも大きな実績を持ち、ツイスター工法や動圧密工法など独自の土木技術を保有。宮城県仙台市ではアウトドア・リゾート「泉ピークベース」も運営しており、建設以外の事業にも挑戦しています。

日本国土開発は1951年に戦後復興を目的として設立された総合建設会社です。重機を活用した大規模造成工事を得意とし、土木・建築・再生可能エネルギー・不動産開発を展開しています。FY2024/3に大型工事の損失計上で営業赤字に陥りましたが、FY2025/3には黒字転換を果たし、FY2026/3は営業利益35億円への回復を見込んでいます。PBR 0.71倍と割安水準にあり、配当利回り3.74%の高配当銘柄です。

建設業プライム市場

会社概要

業種
建設業
決算期
5月
本社
東京都港区虎ノ門4丁目3番13号 ヒューリック神谷町ビル
公式
www.n-kokudo.co.jp

社長プロフィール

林 伊佐雄
代表取締役社長
堅実改革者
日本国土開発は、戦後の荒廃した国土の復興のため、機械化施工のパイオニアとして設立されました。今後も培ってきた技術力を活かし、国土の強靱化、再生可能エネルギーの普及、地域創生を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1951
戦後復興のため機械化施工で創業

人力中心だった建設業に大型機械を導入し、戦後日本の国土復興を支える総合建設会社として設立された。

2003
会社更生手続きを終結

バブル崩壊の影響で経営危機に陥ったが、会社更生手続きを経て経営再建を達成。新たなスタートを切った。

2011
東日本大震災の復旧復興に尽力

重機土木の強みを活かし、被災地のがれき処理や地盤改良に大きく貢献。復興の最前線で実績を積んだ。

2019
東証一部に再上場

会社更生から完全復活を果たし、2019年3月に東京証券取引所第一部へ再上場を実現した。

2022
再エネ・不動産事業を拡大

メガソーラーや物流施設開発など、建設以外の関連事業を強化。泉ピークベース(仙台)もオープン。

2026
業績回復と新中期計画へ

FY2024/5の赤字から回復し、業績予想を上方修正。新中期経営計画2027で更なる成長を目指す。

注目ポイント

PBR 0.71倍の割安バリュー株

BPS 831円に対し株価589円と大幅なディスカウント。実質無借金経営で財務基盤も堅固。配当利回り3.74%と高配当で、バリュー投資家にとって魅力的な水準です。

再エネ・国土強靱化の成長テーマ

メガソーラー事業や国土強靱化関連の受注拡大が期待されます。政府の防災・インフラ投資計画と合致する事業ポートフォリオを持ち、中長期的な成長ドライバーがあります。

逆境からの復活力

会社更生手続きからの再建、FY2024/5の大型赤字からのV字回復。逆境を乗り越える経営力と技術力が、この会社の真の強みです。

サービスの実績は?

22
1株当たり配当金
FY2026予想
据え置き
+79%
経常利益上方修正
FY2026/5 2Q時点
0
有利子負債
実質無借金経営
89,255千株
発行済株式数
2025年5月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2024/5に大型土木工事の損失引当で営業赤字94億円を計上。FY2025/5には黒字復帰済み)
配当
少なめ
1株 22円
安全性
普通
自己資本比率 47.1%(実質無借金経営で自己資本比率47%と財務基盤は堅固)
稼ぐ力
普通
ROE 2.0%
話題性
好評
ポジティブ 50%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
22
方針: DOE 2.5〜3.0%水準を目安とした安定配当
1株配当配当性向
FY2019/33222.9%
FY2020/32830.6%
FY2021/32629.2%
FY2022/32630.8%
FY2023/32666.8%
FY2024/322-
FY2025/322132.4%
1期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

FY2024/5の赤字決算を受け、1株配当を26円から22円に減配しました。FY2025/5は純利益が大幅減少する中でも22円を維持し、配当性向132%で株主還元を優先しています。中期経営計画では「DOE 2.5〜3.0%」を配当方針として掲げており、業績回復に伴う増配への復帰が期待されます。

同業比較(収益性)

建設業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
2.0%
業界平均
9.2%
営業利益率下回る
この会社
1.9%
業界平均
6.5%
自己資本比率下回る
この会社
47.1%
業界平均
51.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/31,268億円
FY2023/31,542億円
FY2024/31,357億円
FY2025/31,233億円
営業利益
FY2022/379.6億円
FY2023/344.9億円
FY2024/3-94.0億円
FY2025/323.2億円

FY2024/5に大型工事の損失引当等により営業損失94億円・純損失72億円と大幅な赤字を計上しましたが、FY2025/5には営業利益23億円と黒字に転換しました。FY2026/5は売上高1,310億円・営業利益35億円を予想しており、業績回復トレンドが継続する見通しです。FY2026/5の2Q累計では売上高が前年同期比10.2%増と過去最高を更新しています。

事業ごとの売上・利益

土木事業
587億円47.6%)
建築事業
456億円37.0%)
関連事業
190億円15.4%)
土木事業587億円
利益: 7.5億円利益率: 1.3%

重機を活用した大規模造成・トンネル・ダム等の土木工事。ツイスター工法や動圧密工法など独自技術を持つ主力セグメント。

建築事業456億円
利益: 12.0億円利益率: 2.6%

超高層マンション・オフィスビル・物流施設等の建築工事。近年は物流施設の受注が好調。

関連事業190億円
利益: 15.0億円利益率: 7.9%

再生可能エネルギー事業(メガソーラー等)、不動産開発・賃貸事業。高い利益率で収益を支える成長セグメント。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
2.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
0.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
1.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2019/316.3%8.1%12.2%
FY2020/311.6%5.9%8.7%
FY2021/310.4%5.2%9.0%
FY2022/39.2%4.8%6.3%
FY2023/34.2%2.0%2.9%
FY2024/3-10.5%-4.9%-6.9%
FY2025/32.0%0.9%1.9%

FY2021/5にはROE 10.4%・営業利益率9.0%と高水準でしたが、FY2024/5の大型損失により一時的に大幅なマイナスに転落しました。FY2025/5には営業利益率1.9%・ROE 2.0%と黒字復帰を果たしており、FY2026/5は中期経営計画に沿った収益性の段階的な回復が見込まれています。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率47.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
664億円

自己資本比率は47〜51%台で推移しており、実質無借金経営を維持しています。FY2024/5の赤字計上により純資産はやや減少しましたが、BPS 831円に対し株価589円とPBR 0.71倍の割安水準です。堅実な財務基盤が回復過程を支えています。

お金の流れは?

本業は稼げていますが投資が多めです
本業で稼いだお金
+37.9億円
営業CF
投資に使ったお金
-38.8億円
投資CF
借入・返済など
-37.9億円
財務CF
手元に残ったお金
-8,300万円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2019/353.8億円-136億円24.9億円-82.3億円
FY2020/3-34.8億円-56.3億円24.8億円-91.1億円
FY2021/345.7億円-21.7億円169億円24.0億円
FY2022/337.6億円43.3億円-80.8億円80.9億円
FY2023/3-111億円-63.1億円-61.2億円-174億円
FY2024/3-12.6億円14.7億円-20.9億円2.1億円
FY2025/337.9億円-38.8億円-37.9億円-8,300万円

FY2023/5に営業CFが大幅マイナスとなりましたが、これは大型工事の運転資金増加によるものです。FY2025/5には営業CF 38億円と回復しました。有利子負債ゼロの財務体質のもと、投資CFでは再生可能エネルギーや不動産開発への成長投資を継続しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1建設市場の縮小リスク(公共投資予算削減、景気後退等)
2大型工事における採算悪化リスク(資材価格高騰、工期遅延等)
3技術者・労働者の確保困難リスク(建設業の人手不足)
4自然災害による工事中断・損害リスク
5不動産開発事業における市況変動リスク
6情報セキュリティ・サイバーリスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2019/3144億円39.6億円27.5%
FY2020/397.8億円18.3億円18.7%
FY2021/3106億円28.7億円27.1%
FY2022/384.0億円10.1億円12.0%
FY2023/346.4億円13.5億円29.1%
FY2024/3-93.4億円0円-
FY2025/319.4億円6.1億円31.5%

FY2024/5は赤字のため法人税等はゼロとなりましたが、FY2025/5には税引前利益19億円に回復しました。FY2022/5の実効税率12.0%は繰延税金資産の計上等による一時的な低下で、通常期は27〜32%程度で推移しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
750万円
従業員数
1,800
平均年齢
42歳
平均年収従業員数前年比
FY2025/5750万円1,800-

建設業界の中では標準的な給与水準です。中期経営計画では人材確保・育成を重点施策に掲げており、処遇改善と働き方改革を推進しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主35.6%
浮動株64.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関15%
事業法人等8.5%
外国法人等12%
個人その他50.5%
証券会社4%

自己株式と持株会が安定株主の中核を形成。ザイマックスグループが事業法人として大口保有。海外機関投資家の存在感も一定程度あり、浮動株比率は高め。

自社(自己株口)(8,846,000株)9.91%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(8,097,000株)9.07%
株式会社ザイマックスグループ(6,509,000株)7.29%
日本国土開発持株会(4,909,000株)5.5%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(3,392,000株)3.8%
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(2,231,000株)2.5%
DIMENSIONAL FUNDS PLC-EMERGING MARKETS VALUE FUND(1,607,000株)1.8%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY(1,339,000株)1.5%
株式会社SBI証券(1,071,000株)1.2%
りそなアセットマネジメント株式会社(982,000株)1.1%

自己株式(9.91%)と日本国土開発持株会が安定株主の柱となっています。株式会社ザイマックスグループが7.29%を保有する事業法人株主であり、信託銀行系が合計12%超を保有しています。海外ファンド(Dimensional等)の保有も見られ、バリュー銘柄として海外投資家からも注目されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

7,200万円
取締役3名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
土木事業587億円7.5億円1.3%
建築事業456億円12.0億円2.6%
関連事業190億円15.0億円7.9%

土木事業が売上の約48%を占める最大セグメントですが、FY2024/5の大型損失の主因でもありました。建築事業は物流施設需要を背景に安定推移。注目は関連事業(再エネ・不動産)の利益率7.9%で、収益の多角化と安定化に貢献しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
3,500万円
連結子会社数
15
設備投資額
38.8億円
平均勤続年数(従業員)
15
臨時従業員数
500

取締役10名中、女性が2名(20.0%)を占めています。FY2024/5の大型損失を受け役員報酬の減額を実施するなど、経営責任を明確化しています。CFOの大西暁子氏がサステナビリティ経営本部長を兼務し、ESG経営を推進しています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
FY2024/5の大型損失により中期経営計画の目標を大幅下方修正。修正後目標に対しても営業利益・ROEは未達だが、DOEは方針水準を維持。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

大型土木工事の損失引当という一時的な特殊要因により計画が大きく狂ったもので、FY2026/5以降の新中期経営計画2027での巻き返しが期待されます。
中期経営計画2024
FY2023〜FY2025(修正後目標)
営業利益: 目標 40億円 未達 (23億円 (FY2025))
58%
ROE: 目標 5%水準 未達 (2.0% (FY2025))
40%
DOE: 目標 2.5〜3.0% 順調 (2.6% (FY2025))
85%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

経常利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2026/522億円39億円+79.3%
売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025/51,100億円1,233億円+12.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

当初の中期経営計画2024では営業利益110億円・ROE 10%を目標としていましたが、FY2024/5の大型損失を受け目標を大幅に下方修正(営業利益40億円・ROE 5%)しました。修正後目標に対してもFY2025/5は未達となりましたが、FY2026/5の上方修正により回復軌道は鮮明化しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

日本国土開発のTSRは5年間で112%とTOPIXの213%を大きく下回るパフォーマンスとなっています。FY2024/5の赤字計上による株価下落が主因です。ただし、FY2025/5以降の業績回復とPBR 0.71倍の割安感から、今後のリバリュエーションの余地は十分にあります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+12.0%
100万円 →112.0万円
12.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021104.0万円+4.0万円4.0%
FY202298.0万円-2.0万円-2.0%
FY202392.0万円-8.0万円-8.0%
FY202482.0万円-18.0万円-18.0%
FY2025112.0万円+12.0万円12.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残732,800株
売り残68,400株
信用倍率10.71倍
3/13時点
今後の予定
2026年5月期決算発表2026年7月中旬(予定)
定時株主総会2026年8月下旬(予定)

PERは24.5倍と業界平均を上回っていますが、これはFY2025/5の利益水準がまだ回復途上であるためです。一方、PBR 0.71倍は業界平均(0.95倍)を大きく下回る割安水準。信用倍率10.71倍と買い残が売り残を大幅に上回っており、個人投資家の買い意欲の高さがうかがえます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「回復基調
報道件数(30日)
45
前月比 +8.5%
メディア数
18
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 40%
建設業 50社中 20位
報道のトーン
50%
好意的
35%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算40%
国土強靱化・インフラ25%
再生可能エネルギー20%
その他15%

最近の出来事

2026年3月産学連携

福島大学・南相馬市と連携しサテライト拠点を設置。地域創生と技術開発を推進。

2026年1月業績上方修正

FY2026/5の経常利益予想を79%上方修正。大型案件の進捗が寄与し、売上高も上方修正。

2025年7月黒字転換

FY2025/5決算で営業利益23億円と黒字転換を達成。前期の大型損失から回復。

日本国土開発(株) まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2024/5に大型土木工事の損失引当で営業赤字94億円を計上。FY2025/5には黒字復帰済み)
配当
少なめ
1株 22円
安全性
普通
自己資本比率 47.1%(実質無借金経営で自己資本比率47%と財務基盤は堅固)
稼ぐ力
普通
ROE 2.0%
話題性
好評
ポジティブ 50%

「戦後復興から生まれた重機土木のプロ。国土強靱化と再エネで未来を拓く中堅ゼネコン」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU