(株)テクノ菱和
TECHNO RYOWA LTD.
最終更新日: 2026年3月24日
医薬品工場からデータセンターまで。見えない「空気」で社会を支える技術集団
環境創造企業として、社会に貢献する
この会社ってなに?
病院で処方される薬、スマートフォンの半導体、クラウドサービスを支えるデータセンター。これらが安全に製造・稼働するには、温度・湿度・清浄度を精密に管理した「クリーンルーム」が不可欠です。テクノ菱和はこの空調環境づくりのスペシャリスト。オフィスビルや商業施設の空調設備も手がけており、私たちが快適に過ごせる空間の裏側を支えています。また、株主優待として静岡の新茶がもらえるユニークな特典もあります。
テクノ菱和は1949年設立、三菱重工系の空調衛生設備工事会社です。医薬品工場やデータセンターなどの高度なクリーンルーム環境を強みとし、FY2025/3は売上高842億円(前年比+14.3%)、営業利益96億円と過去最高益を大幅更新。中長期経営ビジョン「TECHNO RYOWA 2032」のもと、FY2026/3は売上高900億円・営業利益101億円を計画しています。PER 17.8倍・PBR 2.46倍と市場からの成長期待が高く、4期連続増配中の注目銘柄です。
会社概要
- 業種
- 建設業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都豊島区南大塚2丁目26番20号
- 公式
- www.techno-ryowa.co.jp
社長プロフィール
テクノ菱和は、空調衛生設備のプロフェッショナルとして、お客様の求める最適な環境を創造し続けます。データセンターや医薬品工場などの高度なクリーンルーム技術を核に、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
この会社のストーリー
三菱重工系の空調衛生設備会社として設立。戦後の復興期にビルの空調設備工事を開始し、事業の基盤を築いた。
半導体工場や医薬品工場向けのクリーンルーム設計・施工技術を確立。高度な空気清浄技術で差別化を実現した。
地球温暖化対策としてZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)関連技術の開発を本格化。環境負荷の低減に貢献。
クラウド化・DXの加速によりデータセンター向け空調工事の受注が急増。業績拡大の転換点となった。
2032年に向けた成長ビジョンを策定。データセンター・半導体・医薬品工場を重点分野に、売上高1,000億円超を目指す。
注目ポイント
AI・クラウド需要の急拡大に伴い、データセンター向け空調設備の受注が急増。営業利益は5年で約5.6倍に成長し、中長期的な成長ポテンシャルが非常に高い銘柄です。
自己資本比率66%・有利子負債ほぼゼロの実質無借金経営。景気変動に強い財務基盤を持ち、安定した配当と成長投資の両立が可能です。
配当は4年で28円→100円と約3.6倍に急成長。株価も2年で約3倍に上昇し、TSR 376.9%でTOPIXを大幅にアウトパフォーム。まさに成長と還元を両立する優良銘柄です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 17円 | 17.2% |
| FY2017/3 | 20円 | 14.8% |
| FY2018/3 | 22円 | 21.8% |
| FY2019/3 | 22円 | 16.4% |
| FY2020/3 | 34円 | 25.7% |
| FY2021/3 | 28円 | 49.9% |
| FY2022/3 | 32円 | 31.1% |
| FY2023/3 | 36円 | 33.5% |
| FY2024/3 | 48円 | 22.9% |
| FY2025/3 | 100円 | 29.0% |
| 必要株数 | 100株以上(約62万円) |
| 金額相当 | 約1,000〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
配当は4期連続増配を達成し、FY2025/3には1株100円と前年の48円から倍増以上の大幅増配を実施しました。FY2026/3も108円(予想)とさらなる増配を計画。配当性向は約30%と余裕があり、業績成長に伴う増配余地が十分にあります。株主優待として静岡の新茶がもらえるユニークな特典も魅力的です。
同業比較(収益性)
建設業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
テクノ菱和の業績は5期連続の増収増益を達成し、FY2025/3は売上高842億円・営業利益96億円と過去最高益を大幅に更新しました。データセンターや医薬品工場向けの高付加価値工事の受注拡大が成長を牽引しています。FY2026/3は売上高900億円・営業利益101億円を計画しており、初の営業利益100億円超えが射程圏内です。
事業ごとの売上・利益
空調衛生設備の設計・施工・メンテナンス。医薬品工場・データセンター・半導体工場向けクリーンルームが主力。売上構成比約90%を占める中核事業。
三菱重工業の代理店として冷熱機器を販売。子会社を通じた小型空調衛生設備工事にも展開。売上構成比約10%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.2% | 2.0% | - |
| FY2022/3 | 5.7% | 3.5% | - |
| FY2023/3 | 5.9% | 3.7% | - |
| FY2024/3 | 10.7% | 5.9% | 7.9% |
| FY2025/3 | 15.5% | 9.1% | 11.4% |
営業利益率はFY2021/3の3.1%からFY2025/3には11.4%へと大幅に改善しており、建設業界の中でもトップクラスの収益性を実現しています。ROEも3.0%から13.7%へ急上昇し、資本効率の高い経営への転換が進んでいます。高付加価値案件の比率上昇と工事利益率の改善が収益性向上の主因です。
財務は安全?
自己資本比率は64〜68%台と極めて高水準を維持しており、有利子負債はほぼゼロの実質無借金経営です。FY2025/3の総資産は802億円、純資産は530億円と着実に拡大。BPSも2,516円と成長を続けており、堅固な財務基盤が経営の安定性を支えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 11.4億円 | -12.9億円 | -11.1億円 | -1.6億円 |
| FY2022/3 | 9.0億円 | -1.3億円 | -5.7億円 | 7.7億円 |
| FY2023/3 | -1.6億円 | -6.3億円 | -8.8億円 | -7.8億円 |
| FY2024/3 | -14.5億円 | -3.4億円 | -17.2億円 | -17.9億円 |
| FY2025/3 | 46.5億円 | -1.6億円 | -17.9億円 | 44.9億円 |
FY2023〜2024は大型工事の運転資金増加により営業CFが一時的にマイナスとなりましたが、FY2025/3には46億円の営業CFを計上し大幅に改善しました。投資CFは設備投資が限定的でコンパクトな構造です。財務CFは自社株買いや配当の増加を反映しており、株主還元の積極化が見て取れます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.3億円 | 8.9億円 | 42.0% |
| FY2022/3 | 33.9億円 | 11.5億円 | 33.9% |
| FY2023/3 | 35.6億円 | 12.2億円 | 34.2% |
| FY2024/3 | 63.7億円 | 18.7億円 | 29.3% |
| FY2025/3 | 99.3億円 | 26.8億円 | 27.0% |
税引前利益はFY2021/3の21億円からFY2025/3には99億円と約4.7倍に急成長しています。実効税率はFY2021/3の42.0%からFY2025/3には27.0%へ低下しており、税効果会計の適正化が進んでいます。FY2026/3は税引前利益101億円を予想し、初の100億円超えが見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 980万円 | 940人 | - |
従業員の平均年収は980万円と、建設業界の中でもトップクラスの給与水準です。平均年齢44歳・平均勤続年数15年と中堅社員が多く在籍しており、専門技術者としての経験を活かした安定的な組織運営が行われています。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が13.7%を保有するオーナー経営企業です。 金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主はテクノ菱和取引先持株会・(株)三菱UFJ銀行・(株)みずほ銀行。
筆頭株主はテクノ菱和取引先持株会(10.28%)で、三菱重工サーマルシステムズ(6.71%)が第2位と三菱グループとの強固な関係が反映されています。三菱UFJ銀行・みずほ銀行など主要銀行も安定株主として名を連ね、従業員持株会(3.38%)の存在も従業員の経営参画意識の高さを示しています。個人投資家の重田康光氏が3.01%を保有している点も注目されます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 設備工事事業 | 762億円 | 89.5億円 | 11.7% |
| 冷熱機器販売事業 | 80億円 | 6.1億円 | 7.6% |
設備工事事業が売上の約90%を占める中核事業で、利益率11.7%と高い収益性を誇ります。特にデータセンターや医薬品工場向けの高度なクリーンルーム工事に強みを持ち、差別化された技術力が利益率の高さに直結しています。冷熱機器販売事業は三菱重工グループとのシナジーを活かした安定収益源です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名中、女性が1名(10.0%)を占めています。連結子会社4社とコンパクトなグループ構成で、効率的なガバナンス体制を構築しています。平均勤続年数15年と定着率が高く、空調衛生設備の専門技術を長期にわたって蓄積できる環境が整っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 745億円 | — | 842億円 | +13.0% |
| FY2024 | 700億円 | — | 737億円 | +5.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
テクノ菱和は「TECHNO RYOWA 2032」のもと、FY2027に売上高900億円・経常利益101億円・ROE 10%以上を目標に掲げています。FY2025実績ではROEが13.7%と既に目標を大幅に超過し、売上高も842億円と目標の93.5%に到達。中計初年度から目標を上回るペースで進捗しており、数値目標の上方修正も実施されています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
テクノ菱和のTSRは5年間で376.9%とTOPIX(213.4%)を大幅にアウトパフォームしています。特にFY2024以降の急上昇が顕著で、データセンター需要の拡大と業績の急成長が株価を押し上げました。FY2024のTSR急伸(127%→285%)は、好決算の発表と株主還元の強化が市場に高く評価された結果です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 118.5万円 | +18.5万円 | 18.5% |
| FY2022 | 119.6万円 | +19.6万円 | 19.6% |
| FY2023 | 127.1万円 | +27.1万円 | 27.1% |
| FY2024 | 285.4万円 | +185.4万円 | 185.4% |
| FY2025 | 376.9万円 | +276.9万円 | 276.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
テクノ菱和のPER 17.8倍・PBR 2.46倍は建設業界平均を上回っており、市場がデータセンター関連銘柄としての成長性を織り込んでいることを示しています。信用倍率は17.81倍と買い残が大きいですが、業績の好調さと増配トレンドが投資家の強気姿勢を支えています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
4-12月期経常利益が2.1倍増益で着地。通期計画進捗率88%と高進捗で、上場来高値を更新。
上期経常利益が2.8倍増益で着地。好業績を受け、今期配当を4円増額修正し108円へ。
中長期経営ビジョン「TECHNO RYOWA 2032」と中期3か年事業計画を発表。成長戦略を明確化。
最新ニュース
(株)テクノ菱和 まとめ
ひとめ診断
「三菱グループの空調技術のプロ集団。医薬品工場やデータセンターの“絶対環境”を創るスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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